塩浜畑地「福岡工業大学野球場等建設工事」説明会 報告 

中嶌伸子

日時:2011.3.18 14301600 事務所にて

出席:(株)クレ・コーポレーション 宮川氏(福岡支店部長代理)、(株)都市計画設計事務所

      小野氏(課長)

      山本、今村、西、田中、田辺、矢部、河上、山之内、中嶌(守る会9名)

 

 まず宮川氏より、福岡工業大学が体育授業や部活動に使用するための施設建設を計画し、2011年度中(20123月まで)の完成を目指していることの説明があった。場所は、和白水処理場横で道路から都市計画道路予定地までの約38,190u(一部都市計画道路敷地を含む)。

 内容は、野球場(人工芝で本塁側に500人規模のスタンド、投球練習場、夜間照明あり)、多目的グラウンド(真砂土)、雨天練習場、駐車場(大型バス5台分と普通車90台分で舗装)、他の部分は真砂土。外周は5mフェンス、野球場本塁側は昇降式30m、外野側は10mのフェンスを計画。施設は通年使用だが、野球場の使用は春から秋にかけてで夜は9時くらいまででナイター試合はおこなわれない。管理人は昼間に常駐予定。

  環境影響評価については、小野氏より説明があった。

評価項目は市の環境保全条例に基づき、地質、動物、植物、眺望景観、ふれあい度、工事振動騒音などで、動物については県のレッドデータを参考にして希少種の生息などについて12月に現地調査をおこなったが希少種はいなかった。植物については絶滅危惧種のイソホウキギは観察されなかった。

  福岡市や福岡県からは国設の鳥獣保護区に隣接しているので気をつけるようにとの指導を受け

た。植栽については、高木はサクラ、低木はアベリアを主にと考えている、県の自然環境課、及び環境調整課との協議で地域に合ったものをと言われている。海側の植栽は黒松がいいのではないかと考えている。

  守る会からは、山本さんが現在の畑地では夏にコチドリが繁殖している、隣接の池(クリーク)

ではバンやカイツブリも年中棲息しているので影響が心配であるとの意見があった。また地域に合った樹木として田中さんから常緑樹のトベラやマテバシイなどがいいのではとの意見があった。ほかに気になる点としてボール音、照明が外側に広がらないかなどがあった。敷地の排水は半分はクリークにもう半分は道路側の市の排水路に出すとのこと、クリークの護岸は現在は土嚢なのでブロック護岸を予定しているとのことだった。

 

  以上を踏まえて、夏のコチドリ調査、工事時の配慮をすること、着工1ヶ月前に植栽内容も含

めて再度説明会を開くとのことだった。