最近の和白干潟

2010年4月


4月26日 10年春期シギ・チドリ調査2回目報告
4月24日和白干潟クリーン作戦と自然観察、アースデーイベント参加企画報告
4月16日 オバシギが群れで飛来!
4月4,11日 10年春期シギ・チドリ調査1回目報告
4月11日和白海岸探鳥会報告


  


4月26日10年春期シギ・チドリ調査2回目報告


春期シギ・チドリ調査の2回目を行いましたので報告します。

博多湾東部では4/26(月)に調査を行いました。
ミヤコドリ7羽、ハマシギ231羽、チュウシャクシギ94羽など、13種357羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ23羽、コアジサシ(初認)1羽、カラシラサギ(初認)1羽、ハシブトアジサシ1羽が観察されました。
 
ミヤコドリ     ハマシギ
<ミヤコドリ・・未だ会えてよかった!>                       <ハマシギ>

クロツラヘラサギ
<クロツラヘラサギ>

 今回はウイークデイに調査しましたので潮干狩りの人が幾分少なめで、和白海域では223名の潮干狩り客が入っていました。香椎海岸 では人工島につなぐ人道橋の建設工事が始まり、岩場を埋め立ててシギ・チドリの渡来地をつぶしてしまいました。

人道橋建設用道路
<人道橋建設用道路:貴重なシギ・チドリの渡来地を潰してしまった・・・>

工事があっていても和白海域と香椎海域ではウエイクボードのモーターボートがひっきりなしに通っていました。
 
私は田辺さんと香椎と雁ノ巣海岸を見て回りました。
ちょうど春の渡りの最盛期だったのか、久しぶりにたくさんの種類と数のシギやチドリを見ることができました。
ミヤコドリにもまだ会えて嬉しかったです。
 
調査参加者は7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
今回の今津はいつものメンバーでは都合によりお休みです。

(報告:山本)





4月24日 (土)和白干潟クリーン作戦と自然観察並びにアースデーイベント参加企画報告

◆日  時4/24 15: 00〜17:30

◆イベント:クリーン作戦、干潟を守る日、春のビーチクリーンアッ プ、パタゴニア福岡ストアアースデーイベント参加企画

◆参加者・・・・・合計22名 
                            ザノースフェイス:2名、ザノースフェイスプラス:2名、パタゴニア福岡ストア:3名、個人:4名、
                            守る会・・11名
        
 ● ゴ  ミ ・・・・・・合計41袋
                              可燃ゴミ・・・40袋、不燃ゴミ・・・1袋、発泡スチロールケース2個、自転車カゴ1個、大小の木、枝、
                              板切れ等約40本。今回ゴミ袋の中身殆どがペットボトルやビニール類の人工ゴミでした。

 ●観られた鳥・・・・・ホウロクシギとダイシャクシギ合わせて12羽、チュウシャクシギ17羽、ウミアイサ4羽、マガモ、
                              オナガガモ、 ダイサギ、コサギ、コゲラ、ツグミ、キジバト、ウグイス(声)ハシボソカラス
  
 ●植物観察・・・・・・ハマエンドウ、ハマニンニク、ハマダイコン、オオジシバリ、ハマウド、ヒトモトススキ、クコ、
 
 ●生き物観察・・・・ウミニナ、ホソウミニナ、アサリ、ソトオリガイ、ケフサイソガ二、イトゴカイ、アラムシロガイ


  本日のクリーン作戦は、干潟を守る日、春のビーチクリーンアップ、パタゴニア福岡ストアアースデーイベント参加と
非常に多彩な催しとなりました。

久しぶりの天気で柔らかな日差しの下で行うことが出来ました。
以前から気になっていた唐原川河口右岸、アシ原先端付近まで行き、行うことが出来ほっとしました。
アシ原の中では、何層にも体積した枯れたアシに、レジ袋、ペットボトル、空き缶、木切れが絡まり、側では
ハマニンニクの新芽にも覆いかぶさっていて、日光を遮ってました。

アシ原のゴミ回収
<アシ原のゴミ回収>

   自然ゴミは仕方ないにしても人工ゴミのいかに多いことか、毎回ながら心を痛めております。
アシ原では、アシの新芽が濃い緑を見せていて、側にはハマダイコン、ハマエンドウ、ハマニンニク、ノイバラ、他、
沢山の植物や、咲き始めた白いヤマフジを観ることが出来ます。 
後背地の林も新芽いろいろな色をかなで、とてもきれいです。

ハマエンドウ
<ハマエンドウ>

 クリーン作戦後、お茶タイムの後に、パタゴニア福岡のアースデイイベントがありました。
初めに野鳥観察をして、山本さん先導で干潟に入り、カニや、ゴカイの巣穴、アサリ掘り方など 生き物観察をしました。
コメツキガニの砂団子は沢山有りましたが、残念ながらその姿を観ることは出来ませんでした。

野鳥観察     生きもの観察
<野鳥観察>                                   <生きもの観察>   

砂団子
<コメツキガニの砂団子>

砂州からアシ原を通りアキグミの芳醇な香りのをかぎながら、植物観察をしつつ海の広場に戻りました。
山本さんから貝やカニなどの説明があり、チックリストで干潟の生き物、植物、鳥の合わせを行ないました。
その後、パタゴニアの指導でフリスビーを行ないました。 皆、上手にゲームを楽しんだ、ホットな一時でした。

フリスビー     記念撮影
<フリスビーに興じる>                                                                  <記念撮影>

参加の皆様、長い時間にも関わらず最後までご協力頂きましてありがとうございました。お疲れ様でした。
           
(報告:田辺)

 

◆4/24の水 質調査と砂質調査結果

水質調査結果
    測定場所:海の広場
                    リン酸イオン(PO4)                 0.02mg/l
                    化学的酸素要求量(COD)        5 mg/l 
                    亜硝酸(NO2)                         0.005 mg/l
                    透視度                               28.5p

 砂質調査結果

   基点:海の広場前
   測定場所:浜辺側10メートル
         測定点@ 表層酸化層の厚さ: 9o 還元層の黒色度:10
         測定点A 表層酸化層の厚さ:17o 還元層の黒色度: 5
         測定点B 表層酸化層の厚さ:12o 還元層の黒色度: 8
   測定場所:沖合い150メートル
         測定点@ 表層酸化層の厚さ:13o 還元層の黒色度:10
         測定点A 表層酸化層の厚さ:30o 還元層の黒色度: 7
         測定点B 表層酸化層の厚さ:10o 還元層の黒色度:13

(報告:山之内)





4月16日 オバシギ群れで102羽飛来!!


4月16日。今日は久しぶりにいい天気。
海の広場に立ち寄りましたら、オバシギも立ち寄っていて嬉しい出合いでした。
満潮で残った砂洲には春の渡りのシギやチドリがたくさんいましたよ。
 
オバシギ着地
<オバシギが集団で砂洲に着地>  

オバシギ102羽、ホウロクシギ6羽、オオソリハシシギは胸が赤いものが2羽、ダイゼン3羽がいました。

オバシギの採餌    
<オバシギの採餌>  

オバシギの滞在は短いので、見たい方は早めに行かれた方がいいと思います。
雁ノ巣や奈多に行ったりすると思いますので、探してくださいね。
オバシギといっしょによく赤いコオバシギが混じっていることがあるので、探しましたが今回は見つかりませんでした。
春はきれいな鳥に会えて、なんだかうきうきしますね!
 
(報 告 : 山本 )


  


4月4,11日10年春期シギ・チ ドリ調査1回目報告


春期シギ・チドリ調査の1回目を行いましたので報告します。

  
1.今津では2010年4月4日(日)午前中に調査を行いました。
 
     ハマシギ53羽、クサシギ3羽、タシギ4羽など、12種84羽がカウントされました。
     他にはクロツラヘラサギ12羽、ヘラサギ2羽、ツクシガモ7羽が観察されました。


2.博多湾東部では4月11日(日)午後に調査を行いました。
 
     ミヤコドリ8羽、オバシギ6羽、ホウロクシギ11羽など、10種58羽がカウントされました。
     他にはクロツラヘラサギ7羽、ツクシガモ2羽、ミサゴ1羽、 カンムリカイツブリ4羽、ハヤブサ1羽が観察されました。

   
博多湾東部の特に和白海域では潮干狩りの人が多く訪れていました。
和白海域では201名、名島海岸ではアサリ漁の業者が2人鋤簾でアサリを捕っ ていました。

香椎海岸では人工島につなぐ人道橋が建設中で、8m幅で海域が埋め立てられました。
建設中の人道橋工事
<建設中の人道橋工事現場>

岩場が狭くなりメダイチドリやチュウシャクシギが来れなく なりました。
和白海域と香椎海域ではウエイクボードのモーターボートが何度も通っていて、通った後には大きな波が寄せてきます。
調査参加者は11名でし た。

調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

(報告:山本)





4月11日(日)和白海岸探鳥会報告


定 例探鳥 会(主催:日本野鳥の会福岡支部)報告 

コース:和白海岸 − 海岸〜海の広場〜アシ原〜砂洲 

2010年4月11日  9:00〜12:00    −曇り

[観察鳥種] 37種 [参加者数] 26人 


早朝に雨が降りましたが、探鳥会の時は曇りでした。
集合地の公園の桜の花が散りだして、桜の花びらのじゅうたんでした。

サクラの下で    
<散り行く桜の下で>                                      

満潮時で、朝の下見の時 にミヤコドリやホウロクシギなどが砂洲に揃っていたので、海の広場方面へ
行くことにしました。
海岸では越冬していたカモたちはだいぶ少なくなりましたが、 まだオナガガモやコガモなどの淡水ガモが
少し残っていました。
満潮時に残る砂洲に休むミヤコドリ8羽と春の渡りのホウロクシギやオバシギ、オオソリハシシ ギが見えました。
 
岸辺ではハマダイコンが花盛りでした。
 ハマダイコン     ハマニンニクの穂
<咲き乱れるハマダイコンの花>                                           <ハマニンニクの穂>

アシ原にはハマニンニクの穂が立ち並んでいました。ハマエンドウも咲き出していました。
アキグミの花が満 開で甘い香りがして、アシ原は春の装いです。
アシ原の中道で大きなハマガニに会いました。皆さんに見てもらい、写真を撮って逃がしました。

観察風景     ハマガニ
<観察会風景>                                                               <ハマガニ>

ウグイスが上手 にさえずっています。ツグミやシロハラも多くいました。コゲラやヒクイナの声もします。
 
砂洲では遠くのスズガモやヨシガモを見ました。砂洲の前の干潟はだんだん引いていきます。
コサギやダイサギ、アオサギが繁殖羽になっていて美しかったです。
ダイサギのエメラルドグリーンのアイシャドウが目だっていました。

ダイサギ夏羽     鳥合せ
<夏羽のダイサギ>                                                                  <鳥合わせ>

干潟は広々として気持ちよく、しばらく砂洲で鳥たちや海を眺めました。
その 後、鳥合わせをして解散しました。

途中でアメリカのシアトルからのバードウオッチャーと一緒になりました。
 
              ( 参加者の感想 )
 
・     オオソリハシシギの夏羽がきれい。
・     海の鳥がたくさん見られて良かった。
・     鳥の名前を教えてもらえた。
・     ダイサギのアイシャドウがきれい。
・     シギをたくさん見られて良かった。
・     ヨシガモの緑の頭がきれい。
・     ホウロクシギがすてき。 
・     ミヤコドリが見られて良かった。          
 
(担当:山本)




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