最 近の和白干潟

2010年7月


7月25日夏休み!“和白干潟の生きものやハマボウを見る会”報告
7月24日和白干潟クリーン作戦と自然観察報告
7月11日和白海岸探鳥会報告
7月5日雁の巣樹林の開発レポート
7月1日牧ノ鼻の開発レポート






7月25日 夏休み! “和白干潟の生きものハマボウ見る会”報告



●日   時 : 2010年7月25日(日) 晴  (大潮 満潮 8:59  干潮 15:47 ) 

●コ ー ス: 和白干潟 海の広場 ―  牧ノ鼻海岸

●主   催 : 和白干潟保全のつどい
       (和白干潟を守る会、ウエツトランドフォーラム、循環生活研究所、福岡市港湾局環境対策課)

●講   師 : 藤井  暁彦氏 (九州環境管理協会)

●参加者: 49名 (子ども9名を含む) 
           港湾局2名、ウエットランドフォーラム1名、循環生活研究所2名、一般32名、守る会12名

  
   うだるような暑い日でしたが、9名の子供を含む49名の参加で、「夏休み!和白干潟の生き物やハマボウを
見る会」が開かれました。
14時30分に海の広場に集合、山本さんの進行で始まりました。

木陰で開会の挨拶    
<木陰でスケジュール説明>

山本さんから、今日は海の広場から牧ノ鼻まで歩くので、砂干潟、泥干潟、岩礁干潟の環境の違いにより
多様な干潟の生物を見られることと、大きくなっているハマボウの木の花を楽しみましょうと挨拶があり、
海の広場を出発しました。
   干潟の生物については、藤井暁彦氏が解説して下さり、植物については守る会の田中さんが担当しました。
干潟を歩きながら、藤井氏はアシ原で採取し容器に入れておいたカニや貝などを紹介してくれました。

干潟の生きものの解説     生きものに触ってみる
<干潟の生きものの紹介>                                                               <干潟の生きものに触ってみる>

   アシハラガニ、クロベンケイガニ、ウモレベンケイガニ、オサガニ、コメツキガニ、ヤマトオサガニ、オカミミガイ、
キヌカツギハマシイノミ(小さいのに長い名前!)を手に取り特徴を説明してもらいました。
砂浜の貝では、アサリ、マテガイ、オキシジミ、オオノガイ、ホトトギスガイを見ました。

   唐原川を渡ったところで、ハクセンシオマネキがハサミを振っていました。チゴガニもいました。

望遠鏡でハクセンシオマネキを見る     ハクセンシオマネキ
<望遠鏡でハクセンシオマネキを見る>                                              <ハクセンシオマネキ>

砂浜にはハママツナが芝生のように生え、シバナもありました。
牧ノ鼻に近づき、牡蠣(カキ)礁に行きました。足が痛かった!

ハママツナの群落     カキ礁を歩く
<ハママツナの群生>                                                           <カキ礁を歩く>

岩場にはアマガイ、タマキビガイ、シロスジフジツボなどがたくさんいました。
シマハゼを見せてもらいました。トビハゼもいました。 

トビハゼ     ケイソウ     
<トビハゼ>                                                           <泥質潟に繁茂するケイソウ>

岩礁の合間に有明海の泥質干潟に繁茂するのと同じケイソウ(珪藻)が淡緑色に広がっているのが見られました。
藤井さんの話ではこの和白干潟ではとても珍しいそうです。

ようやく牧ノ鼻に到着。ハマボウが黄色い花を沢山つけていました。
咲き始めて3週間たったようで、咲き終わった花も木に残っていました。
ハマボウは学名が「ハイビスカス・ハマボウ」だそうです。
親木の周囲は22m、高さは3mで、年々大きくなります。ハマボウの苗木も元気に育っていました。
ハマボウの木の前で全員で記念写真をパチリ。

ハマボウ     赤色のタブノキの花序
<ハマボウ>                                                           <赤色に染まるタブノキの花柄>

牧ノ鼻の森にはタブノキ、トベラ、ナンキンハゼ、アカメガシワなどがこんもりと茂っていて、特にタブノキの花柄が
赤く染まって一際印象的でした。
 
観察が終わったところで、参加者全員で牧ノ鼻海岸の清掃を10分ほどしました。
近年、ラブアースなど海岸掃除をするのでごみが減った感じがします。今日のゴミは2袋です。

まとめのふりかえりをウエットランドフォーラムの松本さんが行い、港湾局の方が8月からの「アオサのお掃除大作戦」の
紹介をして解散しました。

参加者方からの感想
                     @植物や生き物の生育場所のちがいなど色々わかって良かった。
          Aハクセンシオマネキが見られて良かった。
          Bクロベンケイガニが見られて良かった。
 
皆さま、暑い中の観察会、お疲れさまでした。

(報告:桑原)
 
 



7月24日 (土)和白干潟クリーン作戦と自然観察報告

◆7/24 (土) 和白 干潟クリーン作戦

●日 時 7/24 15:00〜16:30    晴       

●参加者・・・合計96名   キヤノンマケーティングジャパン:27名(子ども2名含む)、
                                  福岡工業大学付属城東高校:32名(先生を含む)、
                                  スターバックスコーヒー:13名(子ども2名含む)、
                                  ザ・ノース・フェイス福岡店2、キャナル店2=4名、
                                  パタゴニア:1名、一般:4名、
                                  和白干潟を守る会:15名(子ども1名含む)

●回収ゴミ・・・・・・・・・・・・可燃:33袋、不燃:5袋、粗大ゴミ・・・タイヤ2ケ、大きい杭1本、畳1、漁具の金カゴ1ケ
   別途:五丁川・・・・・・・・可燃ゴミ・3袋 不燃ゴミ・1袋 粗大ゴミ1個。

●観られた鳥・・・・・・・・・・ミヤコドリが奈多のカキの多い岩礁に2羽、その他、ダイサギ、ハシボソカラス

●植物観察・・・・・・・・・・・約3メートルのアシ、ヤマアワの穂、シロバナサクラタデの花、ヒトモトススキの穂


   日本列島は、各地で連日猛暑日が続いています。
今、和白干潟のアシ原では、アシが大きく伸び3メートル以上になったのもあります。
ヤマアワは大きな穂を付け、生育の場を拡大しています。そこには控えめで健気なシロバナサクラタデの花が
満開で、広場側のヒトモトススキも大きな穂を付けていました。

清掃範囲、分別の説明     ヒトモトススキ
<清掃範囲や分別の説明>                                                             <ヒトモトススキの穂>

   クリーン作戦では、この炎天下での作業に少し心配をしていましたが、時々雲って微風の干潟は意外と
爽やかでした。

清掃光景1     アシ原の中も 
<清掃光景>                                                                      <アシ原の中も>

  今回は企業や、高校などの団体の参加者がとても多く、いつもは行えない干潟の沖の方や、和白川方面や
五丁川までも足を延ばしていただき、広範囲に清掃することが出来て感謝の気持ちで一杯です。

干潟の中も     企業の団体参加
<干潟の中も>                                                             <団体参加のことば>

   又伸びたアシ原の中はとても暑く、汗だくになりながら、砂の中に埋まった沢山の古い空きビンや空き缶、
他には大きなタイヤに畳も回収して頂きました。

記念写真
<記念写真:総勢95名>

清掃後のお茶の時間には、大勢の人で賑やかな一時を過して頂きながら感想などお聞きして、
守る会からは、最新号の通信や、希望者には写真・絵葉書のプレゼントがありました。

   ミヤコドリも奈多のカキの多い岩礁に2羽が姿を見せてくれました。
暑い中、参加の皆さま有難うございました。お疲れ様でした。

(報告:田辺)
 
 
◆7/24 (土) 水質調査と砂質調査結 果

水質調査結果 (測定:重松) 
測定場所:海の広場
             リン酸イオン(PO4)              :    0.1mg/l
             化学的酸素要求量(COD)    :      5.0mg/l 
              亜硝酸(NO2)                     :      0.005mg/l
              透視度                              :    20.5p
 
砂質調査結果 (測定:山之内)
   基点:海の広場前
   測定場所:浜辺側 10メートル
             測定点@ 表層酸化層の厚さ: 4o 還元層の黒色度: 9
             測定点A 表層酸化層の厚さ: 2o 還元層の黒色度: 9
             測定点B 表層酸化層の厚さ: 6o 還元層の黒色度: 8
   測定場所:沖合い 150メートル
             測定点@ 表層酸化層の厚さ: 7o 還元層の黒色度:11
             測定点A 表層酸化層の厚さ: 3o 還元層の黒色度:10
             測定点B 表層酸化層の厚さ: 3o 還元層の黒色度:10
 

(報告:山之内)

 



7月11日 (日)和白海岸探鳥会報告


和白海岸定例探鳥 会 ( 主催:日本野鳥の会福岡 ) 報告
    

日  時:2010年7月11日  −曇り一時雨−   9:00〜 12:00

コース:和白海岸  和白川河口〜塩浜堤防〜五丁川河口〜奈多 ―

[観察鳥種] 20種   [参加者数] 11人 
 
 
 梅雨で早朝まで大雨でしたが、探鳥会時は曇りで一時雨が降りました。
大潮の満潮時で、強風が吹いています。海は和白干潟ではめずらしく荒波でした。奈多方面に行きました。

和白川河口の小さな干潟には、ハクセンシオマネキが100匹以上もいるので、
皆さんに見てもらいたかったのですが、満々と水が溜まり干潟は見えません。
和白川河口道端にはトキワススキが赤い穂を出してさわさわと風に揺れています。
エノコログサの穂が瑞々しかったです。

トキワススキ     エノコログサ
<トキワススキの穂>                                                                   <エノコログサの穂>

ダイサギが打ち寄せる荒波に耐えてりりしく立っています。
ダイサギ     探鳥会光景
<打ち寄せる荒波に耐えるダイサギ>                                                        <探鳥会光景>
 
堤防の道端にはシナガワハギやシロバナシナガワハギの花が咲いていました。
対岸の牧の鼻沿岸にはハマボウの黄色い花が咲き出していました。
クリークのアシ原からはオオヨシキリの鳴き声が聞こえます。しっかりと見た人もいました。

クリークのカイツブリやバンの姿はほとんど見られませんでした。
風が強くて陰に隠れているのでしょうか?やっと2羽のバンが見えました。
五丁川河口の道端にはハマナデシコが咲いていました。ホオジロを近くでよく見ることができました。

ハマナデシコ     ホオジロ
<ハマナデシコの花>                                                                   <ホオジロ>
 
 奈多の畑ではコチドリが鳴いていますが、なかなか姿が見えません。
海上にはすぐ近くまでウミネコが挨拶にやってきました。
カルガモも2羽ずつ飛んでいました。

今日は小学校6年生の晴歌ちゃんに「鳥合わせ」をお願いしました。良く自然を見ていてとっても上手でした。

鳥合わせ
<鳥合わせ>

帰りに皆で畑のコチドリを見ることができました。
 

                ( 参加者の感想 )
 
・  ホオジロを近くで見た。きれいだった。
・  ムクドリが都市の中に比べて意外に少なかった。
・  ウミネコが飛ぶ姿を近くで見れた。迫力があった。
・  オオヨシキリがきれいに見られてよかった。
 
(報告:山本)
 



7月5日《レポート》 「雁の巣樹林で宅地開発」

 
牧ノ鼻の開発レポートに先立って、6/15に雁の巣沿岸のたもとにある雁の巣樹林の開 発についても
レポートしま したので、その様子を報告します。

《雁の巣樹林で宅地開発》

 人工島から雁の巣をつなぐ海の中道大橋のたもとの樹林が宅地開発されようとしています。
雁の巣2丁目の13,215u(3,900坪)の黒松林が切り倒され、50戸近くの戸建住宅が建設されると
いうことです。

雁の巣樹林の開発
<すっかり伐採された雁の巣樹林・・>

日本の原風景が残る海岸線としてアシ原やハマニンニクなど浜辺の植物群が繁り、
ダイサギ、コサギ、アオサギなどが生息しています。

博多湾を隔て立花山を望む絶景の一帯が開発によって寸断されてしまいます。

博多湾エコパークゾーンの区域や自然保護区の指定がないとはいえ、後世に残すべき博多湾の自然環境は
民間の宅地開発になすすべがないのでしょうか。

(報告:坊薗、今村)



7月1日《レポート》 「牧ノ鼻の開発」

 
先日の定例会議の中で、坊薗さんより牧の鼻のハマボウ群生地への降り口に立入り禁止の看板が立てられ、
降りられなくなっているとの報告があり、現地の実態確認をしました。
その様子をレポートにまとめて報告します。


   和白干潟の南端、牧ノ鼻のハマボウ群生地への降口通路のある海岸の後背林の宅地造成開発が始まり、
ハマボウ群生地への降口通路が通行禁止の制札が立てられました。

牧ノ鼻遠景     牧ノ鼻近景
<牧ノ鼻遠望 (海の広場より)>                                              <牧ノ鼻近望>

残された牧ノ鼻の森林区域は牧ノ鼻公園に指定されており、民有地が混じっているとは思っていませんでした。
宅地造成開発がもっと広がれば、ハマボウ群生地をはじめ、牧ノ鼻を取りまく干潟の沿岸の自然環境や
生き物達への悪影響が出るのではないかと危惧されます。
開発地付近は「緑地保全林地区」に指定されており、近くに看板が立っています。

香住ヶ丘緑地看板     牧ノ鼻緑地看板
<香住ヶ丘緑地保全林地区看板>                                              <牧ノ鼻特別緑地保全地区看板>

法務局で調べましたら、宅地造成中の西隣は福岡市所有地で、南側に民有地がありました。
ここが開発される可能性があります。

更にその南側に2件民有地がありますが、福岡市の「緑地保全と緑化推進に関する条例」で緑地保全林区に
指定されており、宅地造成開発が許可される可能性は低いのではないかと思います。
「香住ケ丘緑地保全林地区」は0.4haだそうです。

また「牧の鼻特別緑地保全地区」は、牧ノ鼻公園の北側の山の斜面を海岸まで1.2haあります。
「牧の鼻特別緑地保全地区」の立て看板は牧ノ鼻公園の海側の上り口を登った先に立っています。

牧ノ鼻緑地
<牧ノ鼻緑地>

牧ノ鼻の岬は和白干潟の南端にあり、公園や保全地区に指定されていて緑が保たれています。
和白干潟の美しい景観を支えています。

開発地     開発地現場
<開発地>                                                                                   <開発地現場>

これ以上開発されることのないよう、福岡市に保全願いを出すなど、何ができるか検討したいと思います。


(報告:坊薗、山本)


 




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