最近の和白干潟


2012年9月

2012年秋期シギ・チドリ調査報告(9月28日)

香椎東小学校の和白干潟観察会報告(9月24日)

和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(9月22日)

2012年秋期シギ・チドリ調査報告(9月14日)

筑陽学園中学校和白干潟校外理科学習報告(9月13日)

定例探鳥会報告 和白海岸(9月9日)

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2012年秋期シギ・チドリ調査報告


秋期シギ・チドリ調査3回目(博多湾東部)を行いましたので報告します。今津の3回目調査は9/11に終わっており、前回報告しました。

博多湾東部では9/28(金)に3回目の調査を行いました。
アオアシシギ20羽、キアシシギ13羽、ホウロクシギ4羽など、5種46羽がカウントされました。他にはミサゴ5羽が観察されました。

 9/28の博多湾東部の調査では中潮の干潮時でしたが、奈多は干潟がほとんど出ていませんでした。全体にアオサが増えており、特に奈多海岸の護岸下ではアオサが腐って灰白い液体になっており、臭いにおいがしました。雁ノ巣の砂浜ではコメツキガニが大発生していて、水っぽい場所では放浪集団が見られました。和白海岸では夏に業者の捕獲でアサリが壊滅的でしたが、稚貝が太ってきたのか潮干狩りの人が10人いました。奈多海岸の護岸の一部が改修されてフェンスになっていました。今日で出来上がりだそうです。またクリークの護岸の一部も改修工事があっていました。クリークの中に自転車が2台落ちたままになっており、気になって工事業者に聞きましたが、下請けの下請けのために発注先は知らないそうでした。

 今日はミヤコドリが香椎で初飛来の知らせをもらい期待しましたが、調査時にはいなくなっていたそうで残念でした。ミヤコドリがたくさん来るといいですね!!また先日9/22のクリーン作戦時に初飛来したオカヨシガモやヒドリガモを見ましたが、これらのカモたちも今日はどこにも見られませんでした。昼間が暑いので、また北へ戻って行ったのでしょうか?

調査参加者は4名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

(H.Y)

以上


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   香椎東小学校の和白干潟観察会報告


日時:2012年9月24日(月)10:00~11:25 薄曇り 小潮 満潮3:49 干潮11:23
実施場所:和白干潟~沖~和白川河口
参加者:5年生5クラス166名、先生6名、カメラ1名
守る会自然観察ガイド:5名


  白干潟自然観察会は初めてという香椎東小学校の5年生166人がJR和白駅から海辺を歩いて和白干潟海の広場までやってきました。5クラスでしたが、1クラス1人のガイドで対応しました。
 駅からの歩きが予定より時間がかかったので、30分遅れて観察会を開始、山本代表から和白干潟についての説明の後、バードウォッチングをしました。

 

 望遠鏡でミサゴやアオサギ、ダイサギ、コサギを観察しましたが、双眼鏡を持参している生徒も多く、スムーズに観察できました。ミサゴはカッコいいと大人気でした
 干潟の生き物観察では、コメツキガニやマメコブシガニ、ケフサイソガ二などを見つけ、アサリを手で探し、クルマエビを生徒が見つけた時は、先生達も大興奮で写真撮影に夢中でした。
 生き物探しが面白く、なかなか干潟を離れがたい生徒たちをせかしながら和白川河口のハクセンシオマネキの群生地に向かい、望遠鏡で観察しました。ハクセンシオマネキはたくさんいたのですが
 大きな白いハサミを振る恋の季節が過ぎ、なかなか見つけにくくな っていました。また海の広場沖から和白川河口までの干潟には、コメツキガニが大発生していました。
 「若いカニたちが巣穴を持たず干潟を大集団で放浪しているために、人が近づくとザーッと一斉に逃げます。20年程昔に見られた放浪ガニがまた見られて嬉しかったです。」と山本さんが言っていました。
 子どもたちも足の踏み場がなくて困っていました。
 最後に、採った生き物の紹介や説明を行い、生徒たちの掘ったアサリが短時間でも濁りをとる力を発揮した浄化実験の結果に感嘆の声が上がりました。

   

 子どもたちの感想や質問を聞く時間がなかったのが残念でしたが、子どもたちは素直で、干潟の楽しさを体感してくれたようでした。
 先生方もしきりに、干潟がこんなに楽しいとは知らなかった、生き物たちがこんなにいることを初めて知った、自然を大切にしなくては、と語ってくださったのが印象的でした。 
 今日は港湾局がアオサを回収していたので、観察会のために場所の調整をお願いしました。

 観察された鳥:ミサゴ(3)、アオアシシギ(1)、カワウ(6)、アオサギ、ダイサギ、コサギ、カササギ、ウミネコ、ウグイス(地鳴き) 
 干潟の生き物:ハクセンシオマネキ、マメコブシガニ、コメツキガニ(多数)、ケフサイソガニ、ウミ二ナ、ホソウミ二ナ、ハマトビムシ、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、オオノガイの稚貝、アラムシロガイ、マガキ、ヤドカリ
        ヨコエビ、クルマエビ(2)、ハゼの仲間、ゴカイ
 海藻:オゴノリ、ボウアオノリ、アオサ(多数)
 植物:アキノミチヤナギ、ハママツナ、キンエノコロ、ホソバノハマアカザ

(E・I)

 以上


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和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告


●日時:9/22(土)15:00~17:00                       
●参加者:102名 
 カルビー(株)2名、一般:87名、守る会:13名、
●回収ゴミ:合計288袋(アオサを210袋)
 可燃ゴミ:76袋、(人工ゴミと自然ゴミ草木)、不燃ゴミ2袋、(ビン・缶)等
 アオサ:210袋、粗大ゴミ:ポリバケツ 1個、鉄缶破1個、流木(板、枝、角材、竹、)約10本
観られた鳥:ホウロクシギ 1羽、ヒドリガモ2羽、オカヨシガモ6羽(カモ類は初認です)ミサゴ1羽、ダイサギ、アオサギ、カラス、他


 朝はアオアシシギ6羽も観ることが出来ましたよ。
                       
 今和白干潟のアシ原では、アシの穂が出揃いヤマアワ穂も枯れてはいますがまだ沢山出ています。
 シロバナサクラタデも咲いてはいますが、台風16号により全体的にアシ原の植物は倒れてしまいました。アシ原の小道も分からない程に覆い被さっています。
 干潟では、秋の渡りのシギ達が観られ、これからはカモも少しずつ観られるようになります。
 クリーン作戦では、国際ビーチクリーンアップのゴミデータ調査参加と、「AQUA SOCIAL FES!!2012 第2回」の参加で行われました。
 初めに主催者と山本代表の挨拶があり、約1時間一斉にアオサ回収と人工ゴミ回収に分かれて清掃し、ゴミの分別には九産大生の若い力を借り時間内に終わりました。
 台風16号と大潮が重なり凄いゴミの量でしたが、参加者が多く見える所はきれいに成りました。

 


 これからはカモも少しずつ観られるようになります。
 ゴミ分別以外の参加者は3グループに分かれて観察会をしました。
 



                                    雨も降り始め、最後に皆で記念撮影をして、短めにお茶とお菓子で歓談をしました。




 参加の皆様有難うございました。お疲れ様でした。 

(S・T)

以上


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   2012年秋期シギ・チドリ調査報告

                                         山本廣子


 秋期シギ・チドリ調査2回目(今津と博多湾東部)と3回目(今津)を行いましたので報告します。

 今津では9/2(日)に2回目の調査を行いました。
 ヒバリシギ15羽、アオアシシギ24羽、タカブシギ12羽、セイタカシギ5羽など、13種96羽がカウントされました。

 今津では9/11(火)に全国一斉調査に合わせて3回目の調査も行いました。
 トウネン19羽、アオアシシギ10羽、セイタカシギ4羽など、10種50羽がカウントされました。他にはチュウサギ2羽、ミサゴ2羽、ハヤブサ1羽が観察されました。

 博多湾東部では9/14(金)に全国一斉調査に合わせて2回目の調査を行いました。
 




 アオアシシギ15羽、キアシシギ10羽、ソリハシシギ4羽など、4種38羽がカウントされました。他にはミサゴ6羽が観察されました。
 9/14の博多湾東部の調査では、一時雨が強く降りました。このところ天候不順です。和白干潟には干潟の生き物調査の人が2グループ8名、入っていました。潮干狩りの人は6名でした。アオサは唐原と奈多海岸には多く発生していました。
 和白と雁の巣海岸と名島海岸もだいぶ多くなってきました。昨日は和白干潟でアオアシシギ、ソリハシシギ、キアシシギなどの小群をみましたが、今日はいませんでした。雁ノ巣海岸でキアシシギやソリハシシギの小群が見られました。

 調査参加者は9名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした

 以上


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筑陽学園中学校和白干潟校外理科学習報告


 日時:2012年9月13日(木)10:10~14:30 晴 中潮 満潮7:38 干潮14:06
 参加者:3年生2クラス67名、先生:4名
 守る会自然観察ガイド:5名

 筑陽学園中学校の校外理科学習は、今回でもう20回目を迎えました。暑すぎるほどの好天に恵まれました。ウスバキトンボが飛び交い、キンエノコロが茂る海の広場であいさつをして始まりました。
 午前中は和白干潟の観察会を行いました。
 潮が満ちているので心配しましたが、観察中に徐々に引きました。干潟の話は木陰で行い、生徒たちもシートに座って楽な姿勢で聴くことができました。
 鳥たちは少ないだろうと危惧していましたが、渡りの途中のシギたちに会えてラッキーでした。
 野鳥観察、干潟の生きもの観察、貝の浄化実験もスムーズに運ばれました。



 昼食後は、9班に分かれて調査をしました。
 1班(田辺):砂地の生息調査は男子ばかりですが、みな協力したそうです。
 2班(山之内):砂泥地の生息調査は、良く分別しながらまじめにやりました。
 3班(山本):泥地、岩場の生息調査はいろいろな生き物に会えて探検隊の感じでした。
 5班(今村):干潟の汚染とアオサの調査では、アオサを早く摘み取って増殖を抑えることの大切さなど説明しました。
 6班(田中):干潟沿岸の植物調査はシロバナノサクラタデなど花が咲いているのは少なかったが、なかでもアキノミチヤナギの小さな小さな花はよく注意して見せたそうです。
        アシ原の中は大変暑くて、干潟に出て涼しい風にあたりました 
 4,7,8,9班は先生の指導で行われました。調査結果は干潟まつりで展示されますから、ぜひご覧ください。

 

 観察された鳥:オオソリハシシギ4、ソリハシシギ5、アオアシシギ4、キアシシギ2、アオサギ、ダイサギ、コサギ、ミサゴ3、カワウ、ハクセキレイ
 干潟の生きもの:クロベンケイガニ、アシハラガニ、コメツキガニ、マメコブシガニ、ケフサイソガニ、アカテガニ、ハクセンシオマネキ、モクズガニ(死骸)、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、オオノガイの稚貝、ウミニナ、
         ホソウミニナ、アマガイ、タマキビガイ、ツボミガイ、ウスヒラムシ、ゴカイ、テッポウエビ、クルマエビ、トビハゼ、フナムシ
 沿岸の植物:花:センニンソウ、ハマサジ、シロバナサクラタデ、アキノミチヤナギ、ハマゴウ
       伸びてきたもの:ハママツナ
 海藻:オゴノリ、ボウアオノリ、アナアオサ

(T・K)

以上


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  定例探鳥会報告 和白海岸


  2012年9月9日(日)  -うす曇り-
  [観察鳥種] 24種  [参加者数]9名  小潮(干潮9:53 満潮16:28)
  [担当者] 山本廣子



    今回も一日雨の天気予報でした。しかし探鳥会の間は薄曇りで経過しました。小潮なので、干潮時なのにあまり引いていません。和白川河口の小さな干潟にはまだハクセンシオマネキがいました。
   サギたちは3種とも健在でした。
   堤防の植え込みではクズのツルに花がたくさん咲き甘い香りがします。

       


   初秋の花々がたくさん見られました。アレチヌスビトハギ、メドハギ、シナガワハギ、ヘクソカズラなど。

       


   植え込みからクリークをのぞいてみますと、クリークの岸部の枝にカワセミが止まっていました。今回はゆっくりと見ることができました。近くにはイソシギがいたそうです。
   五丁川河口の池の様になっているところにはカルガモがいました。
   岸辺にはカラスウリの白い花がたくさん咲いています。

   

    五丁川河口や奈多のクリークで渡りのシギたちを期待しました。しかしなかなか干潟が現れず、シギの姿が見られません。
   奈多の護岸の道端にはツルボやセンニンソウの花がたくさん咲いていました。花たちは季節を忘れずに咲いていて、嬉しいです。
   奈多のクリークの最後のところで、ソリハシシギ5羽が出現しました。見ることができて、よかった、よかった!
  
      


  (山本 廣子)


  【参加者の感想】
  ・ハクセンシオマネキをたくさん見た。
  ・アオサギを近くで見れた。
  ・カワセミとイソシギをいっしょに見た。
  ・最後にソリハシシギに会えて、良かった。

  以上

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