最近の和白干潟


2013年7月

「AQUA SOCIAL FES!2013」和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(7月27日)

平成25年度第1回海上安全指導パトロール報告(7月28日)

「第3回ラムサール条約登録を目指す街頭署名活動」報告(7月23日)

救急講習会報告(7月23日)

定例探鳥会報告 和白海岸(7月14日)

和白小学校4年生の和白干潟観察会報告(7月2日)



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「AQUA SOCIAL FES!2013」和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告


   ●日時:7 /27 (土)15:00~16:40                                  
  ●参加者:158名: 城東高校64名(内教師2名)九州産業大生13名(内教師1名)一般7名
  ●「AQUA SOOIAL FES!」:62名、守る会:12名
  ●回収ゴミ:合計:130袋)可燃ゴミ:2袋(アオサ、人工ゴミ、自然ゴミ、)、不燃ゴミ:2袋、粗大ゴミ:、波板1枚、木枝2本、
  鳥は:季節的に少なく、ダイサギ、後背地ではウグイスが鳴いていました。

   今和白干潟では、後背地には湿地帯が有り、ヒトモトススキが勢いよく赤銅色した大きな穂を付けています。
  アシは伸びて2m以上になっていて、アシハラの小道は狭くなりました。広場前辺りではアキノミチヤナギ、イソホウキギ、ハママツナ、ハマサジは環境に合ったのか範囲を広げて大きく育っています。
  嬉しいことには干潟ではコメツキガ二の砂団子が足の踏み場も無い位になった所も多々有ります。
  クリーン作戦では、「AQUA SOCIAL FES!2013」参加で行われました。(トヨタの全国52箇所で行われており)主催者の挨拶の後、守る会代表山本さん、山之内さんの説明があり、約50分清掃をし、
  喉を潤しながらの歓談後は望遠鏡で野鳥観察や、塩生植物観察など取り入れてそれぞれ楽しんでおられた様でした。

     

  家族連れで小さい子供さんの参加も多く、遠くの方など各地から参加されており九州産業大生、城東高校生、又一般の方々に和白干潟を知っていただく良い機会だと思います。
  アオサも低いところには多く集まっており約9割がアオサでしたが、暑さに負けず高校生など頑張っていて若い力で頼もしい限りでした。心配していた熱中症に誰もならなくて幸いでした。

                   

  特に広場前の植物に覆いかぶさったままのアオサを取り除いてもらい見事に綺麗になりました。参加の皆さま、有難うございました。お疲れ様でした。

  (S・T)


  以上


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  平成25年度第1回海上安全指導パトロール報告

     日時:2013年7月28日(日) 9:00~11:15
   天候:曇り時々晴れ
   場所:エコパークゾーン
   出席:福岡県ウェイクボード協会
       福岡市ボート協会
      福岡海上保安部交通課
      福岡市東区企画振興課
      福岡市港湾局理財課係
      福岡地区小型船安全協会
      PW協会福岡支部
      和白干潟を守る会    計11名

  1. 打ち合わせ 
    9:00になり点呼があり予定者参加者が確認されたのを受け、打ち合わせが始まった。
    昨日3件の水上スキーが禁止区域に侵入したことや、最近起きた事故や事件などの報告がなされた。その後、今回のパトロール実施要領が説明された。

  2.パトロール実施
    予定されていた2隻のボートと2機の水上バイクに分乗し出発した。
    途中違法の水上バイクなどが入り込む場所や、他地区から来ている改造貝堀り船などの説明を交えて進んでいった。
    境界線となる橋を通過し、しばらく進んだ位置で停止監視していると、1隻の水上スキーを引くボートが境界線の橋を通過してきた。船はパトロールに気づいたのか少し進んだところでUターンして戻っていった。
    次にカヤックが1艇、干潟の方から進んできた。事前説明では違法とのことであったが指摘はなく様子見であった。予定時間をかなり過ぎての帰港となった。

               



               

  3.まとめ
    集合場所に集まり簡単な結果報告と次回の予定が説明され、写真撮影で散会となった。

     ※ 感想 初めて海上安全指導パトロールに参加させていただきました。少し早めに行きパトロールの始まる前30分ほど皆さんと雑談しました。
       この時期海には色々な種類の乗物や、釣り客、スキューバーダイビング、海水浴などたくさんの海を楽しむ人達が集まってくることを改めて実感しました。
       事故も多く発生しそれに対応する人達がいること、いたずらに追跡し事故を誘発してしまう危険など、パトロールの難しさを感じました。監視カメラやGPS管理など管理方法はいろいろありそうなのですが、
       導入には法律、費用、管理方法など難しい点があり、厳しくしすぎると客が減るなどの矛盾も考えられ、質問の答えは消極的なものでした。
       野鳥の減少など話しましたが、『野鳥は順応能力があり・・・』と言われ、「繁殖場所は激減し、新たな場所には天敵のいる危険性、生死をかけた渡り」等を話ました。
       午後、昼寝していましたら、かっちゃん(カチガラス)の声で目が覚めました。ベランダに出てみると海に2隻のボートが水上スキーをしていました。
 
  (S・M)


   以上


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「第3回ラムサール条約登録を目指す街頭署名活動」報告

  日 時:2013年7月23日(火)16:00~17:00
  場 所:福岡市東区和白丘1丁目22-27 JR福工大前駅正面歩道
  参加者:9名

  連日猛暑続きでしたが、本日夕方は久しぶりにやや曇りました。風の少々強い中、お揃いのピッカピカの「守ろう!和白干潟」の白い文字が鮮やかなメッシュベストに身を包んだ男女9名が、横1列で駅構内から降りてくる乗降客に
  声をかけました。
  夕方4時から5時までの1時間で、小学生から年配者まで89名の署名をいただきました。今回は第3回目の街頭署名活動でした。前回までのJR香椎駅前から、より和白干潟に近い地元のJR福工大前駅に、活動場所を変更してみました。
  さすが地元だけに感触はよく、小学生から年配者まで和白干潟をご存知の方が多く、「ご苦労様」の応援と共に、快く署名に応じていただきました。

     

  それにしても、マリンブルーのメッシュベストは着心地もよく、文字が大きくてよく目立ち、アピール効果も抜群でよかったと思います。是非皆さんもこれを着て、街頭署名に立ってみてください。 
  私も、山本代表の「もっと大きな声で!」とのハッパを受けて、道行く人に声掛けをしました。今回署名してくれなかった人も、きっと次回や次々回には協力していただけると信じ、大声でお願いしました。
  今回感じたことは、福岡市長と環境大臣宛のダブルの署名は、街頭では時間の制約と屋外空間のあわただしさで、困難ではないかと思いました。
  また場所が福岡市と糟屋郡新宮町の境界地域であるため、新宮町の人はさらに記入時間がかかってしまい気の毒な思いもしました。

  午後の救急講習会の後からの真夏の猛暑の中、ご参加頂いた皆様、お疲れ様でした。
  再度、水分と休養と睡眠の三原則に留意し、元気にこの夏を乗り切りましょう。

  (H・M)


  以上

  
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  救急講習会報告

   日時:2013年7月23日(火)13:00~15:15
   場所:和白干潟を守る会事務所
   参加:福岡市消防局救急課2名(廣島さん、安川さん)、守る会12名

 
   和白干潟を守る会として初めて「救急講習会」を開きました。消防局の出前講座に申し込み、2ヶ月前から予約して実現しました。
   和白干潟で行われるクリーン作戦や自然観察など野外活動に多くの方が参加されますが、主催側の責任として事故のないよう、また守る会メンバーの高齢化に対応する意味でも必要性を感じて企画したものです。
   暑さ真っ只中ではありますが、熱中症対策などまさに「今でしょ!」という危機感を持って皆さん熱心に講座に集中していただきました。
   講師の救急課隊員の方は始まる前には山本さんのギターを目ざとく見つけて、みんなでフォークソングを歌うなどして和ませてくださり、山本代表の挨拶から始まりました。


                   
  
 講義は軽妙な語り口で急病、怪我の対処法・予防法などを中心に話を進められました。昭和25年ごろの日本人の死因と平成時代の死因は第1位が肺結核→癌、第2位は脳卒中→心臓、第3位は肺炎→脳卒中、第4位は癌→肺炎
   第5位は心臓→不慮の事故となっているそうで、食生活の欧米化が変化の要因であるとのことでした。
   この基礎知識を踏まえて、詳しいお話があり、人形を使っての胸骨圧迫心臓マッサージ実演、かわるがわるの実習やAEDの使い方指導やその他の応急処置について楽しく、丁寧に指導していただきました。

                


   得た知識や、実習の経験をこれからの活動や実生活でも生かすことができる大変有意義な講習会となりました。企画してよかったと思います。 

   (E・I)

    以上

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  定例探鳥会報告 和白海岸

   - 和白川河口→塩浜護岸→5丁川河口→奈多 -
   2013年 7月14日(日) -晴れのち曇- 小潮(干潮6:42 満潮13:7)
   [観察鳥種] 24種 
   [参加者数] 9名


   例年より早く梅雨が明けた。せからしかせみしぐれの中和白駅前公園で、熱中症の予防策や今回期待される鳥たちの紹介、参加される方の自己紹介、他地区の今後の予定等の打ち合わせをして出発した。
   和白川河口ではたくさんのハクセンシオマネキが手を振って私たちを迎えてくれた。そのすぐ横の木の枝でアオサギが涼をとっている。
   河口右岸のトキワススキの群落は盛りを少し過ぎた頃だ。その下にはコマツナギが可憐な花を咲かせていた。
   カワセミが現れそうに無いので次に進んだ。先月聞かれたひばりの声もオオヨシキリの声も聞こえない。どこに行ってしまったのだろう。望遠鏡を遠くのアシ原に向けるとダイサギが2羽、その奥にアオサギが2羽たたずんでいる。
   右に少し角度を回すとここはにぎやかだ。牧ノ鼻海岸にはハマボウの黄色い花が満開になっている。

        


   塩浜クリーク横の歩道の右にあるシイの木は勢いよく茂っており、トベラの実も生っている。 
   ふと前方を見ると低空を1羽のトビが音も無く悠々と滑空し近づいてくる。歩道の真上の頭上を通過して行った。思わず見とれてしまった。

       

   ウスバキトンボやナガサキアゲハなどの昆虫もたくさん飛んで、既に真夏の様相である。
   五丁川河口横の畑でハクセキレイを発見、すぐ横にコチドリも確認できた。センダンの木があちらこちらで大きくなっている。鳥たちが実を食べ種をあちこちに蒔いた結果だろか。
   何年か経つとこの辺りはセンダン通りとなりそうだねと誰かが言っていた。向こう岸ではセッカの泣き声がし、オオヨシキリの声も聞こえた。歩道を2羽のキジバトが同じ方向に歩いている。
   道端にはハマナデシコのピンクの花が咲いている。奈多に到着しカワウとダイサギを確認した。ダイサギの更なる細かい見分け方を教わった。オオダイサギやチュウサイサギなど・・・。ダイサギだけでも色々いるものだと感心した。
   残念ながら期待していたコアジサシは今回も観られなかった。奈多で鳥合わせを行いながら、今回参加された野鳥の識別に詳しい方に、野鳥に関するさまざまな話を聞くことができ大変参考になった。
   銀杏のようなセンダンの実をいただき、持ち帰りコップに挿して楽しんでいる。探鳥会は鳥を見ることだけでなく、色んなすばらしい人々と出会うことができる楽しい時間だ。 

  (S・M)

  【参加者の感想】
   ・野鳥たちの夏の姿が観れて良かった。
   ・ハクセンシオマネキがかわいかった。
   ・満開のハマボウが綺麗だった。
   ・たくさんのトンボの様子がみれてよかった。
   ・オオダイサギの識別方法が分かってよかった。
   ・コマツナギが綺麗だった。

    以上

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和白小学校4年生の和白干潟観察会報告

   日時:2013年7月2日(火)9:40~11:45 天候:晴れ 小潮(満潮4:56干潮11:34)
   場所:和白干潟海の広場~アシ原前~砂洲~沖~和白川河口
   参加者:和白小学校4年生113名と先生5名、守る会9名


   和白小の観察会は年間を通して春夏・秋冬の干潟観察、最後は3学期にまとめの発表会と計画が立てられていますが、最初の観察会予定日は雨で延期となっていました。今日は午後から雨の予想を覆し、晴天の観察会日和となりました。
   元気いっぱい歩いて登場の和白小学校4年生と5人の先生(男性1、女性4)とまずご挨拶、山本さんのお話から始まりました。
   干潟と海岸の違い、和白干潟の特徴、鳥やカニたちの話など20分にわたり説明しました。今日は涼しい風が吹き渡る木陰で座ってみんな熱心にお話を聞いていましたが、「塩生植物」「有機物」などの言葉は簡単に説明する工夫も必要か   と思いました。
   説明の後、望遠鏡8台で干潟の鳥を観察しました。

                            

   夏なので、鳥の種類も数も少なく、コサギ、ダイサギ、トビ、カラスを見ることができました。鳥が少なかったためカラスを望遠鏡でのぞいてみるとカニを食べている様子が観察できてとても興味深かったようです。 
   アシが繁り過ぎていたためハママツナ、ハマウド、などの塩生植物を説明しながら沿岸を歩き、アシ原前であらかじめ捕獲しておいたアシハラガニを観察しました。
   コメツキガニの巣穴を見つけスコップで掘る、手で捕まえるなどこどもたちはもう夢中です。
   
      

   砂洲から沖へ行き、自分の手の感触でアサリを見つける貴重な体験です。
   アサリの数も適当で、大きなものには出会いませんでしたが、手で掘ることを楽しむことができたようです。アサリと一緒にマメコブシガニがよく見つかっていました。
   そこから和白川河口まで干潟を歩きハクセンシオマネキの観察をしました。
   子どもたちは望遠鏡をのぞいて巣穴から出てはさみを振るウェービングに感心していました。
  
      

   このハクセンシオマネキが絶滅危惧種であり、君たちは見られることだけでもすごいことなんだよ、と和白干潟の環境の大切さを説明しましたが、わかってくれたかでしょうか。
   最後に、まとめで、アサリの浄化実験の結果を見せると、感嘆の声が上がりました。短時間にアサリがこんなに海水をきれいにしてくれている、アサリがいなかったら和白の海はどうなったと思う?という問いに、
   汚くなるよね~とアサリの働きに感心していました。

                                           

   取れたカニや貝を見せてまわり、質問もたくさん出ました。貝掘りのとき、貝に目はあるの?という質問も出たそうです。貝殻を拾って組み合わせ、楽器にした子どももいて、五感を使って干潟を楽しむことができたようです。

   (E・I)

   ●観察された野鳥:トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、カワラヒワ、コサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、ツバメ、ウグイス、ムクドリ
   ●生き物:コメツキガニ、マメコブシガニ、オサガ二、ケフサイソガニ、アシハラガニ、アカテガニ、ハクセンシオマネキ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、アサリ、オキシジミ、マガキ、アカニシ、ユウシオガイ、アラムシロガ、        ゴカイ、ヨコエビ
   ●植物:ハマウド(実)、ハマニンニク(穂)、クサヨシ(穂)、ハママツナ、ハマサジ、ホコガタアカザ、イソホウキギ
   ●海藻:オゴノリ、ミル、ボウウアオノリ、アナアオサ


     以上

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