最近の和白干潟

2014年10月

平成26年10月、ラムサール条約登録街頭署名の活動報告(10月28日)

アクアソーシャルフェス共催の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(10月25日)

柏陵高校環境科学科コース1年生40名と先生5名の和白干潟観察会報告(10月24日)

チームエナセーブ未来プロジェクト(住友ゴム工業)「和白干潟のクリーン作戦と自然観察会」の報告(10月19日)

MS&ADグループの和白干潟観察会とクリーン作戦報告(10月18日)

定例探鳥会報告 和白海岸(10月12日)

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平成26年10月、ラムサール条約登録街頭署名の活動報告

   日  時 : 平成26年10月28日(火曜) 11時~12時
   場  所 : 西鉄香椎駅前商店街周辺     
   参 加 者 : 5名
   署名してくれた人: 59名

   早朝はやや冷え込んだが、朝からさわやかな快晴で好天気だった。風が少し冷たいなか、青いシャンパーを着込んで署名活動をおこなった。 香椎駅前一帯は再開発がすすめられ、街が美しく便利に変わりつつある。
   歩道も整備され署名活動がしやすかった。ラムサール条約登録の署名お願いは、夏から私は4回目となった。「報告」は当初、署名活動の結果を人数だけでいいのではないかと思ったが、活動状況を皆さんお知らせしてあるので
   主観的な見方を含め、報告させてもらった。香椎駅前商店街だから、かなり広範囲から来客があると予想していたが、 私が声をかけ返答があった20数名のうち、東区がほとんどで、市外からは糟屋郡の3名だけだった。

                            


   身近な買い物の客、病院通い自分の趣味のためなど来街者の住所はさほど広くない範囲だろうと判断された。香椎駅周辺を大がかりに再開発整備して来街者が大幅に増加するのかなーと、いくぶんの不安もある。
   署名呼びかけの声をかけても見向きもしない人、手を横にふりながら急ぎ足で通り過ぎていく人、反応は良くない。署名までしてくれるのは大半が30代以降の女性の来街者になってしまう。
   「時間」と「気持ちの余裕」の差かなと思う。立ち止まって答えてくれた人に11月の「和白干潟まつり」のチラシを渡すと、全員確実に受け取ってくれた。ラムサール署名よりも関心があり、まつりの内容の質問がかなりあった。
   和白干潟は全員が知っておられる(新聞マスコミ等で)ものの、「実際、行ったことがある」、「行ってみたい」と言う人は少なかった。都市の近距離にあって身近な「和白干潟」の環境、わたり鳥、海辺の生きものと植物。
   なんといっても広々とした景観ですがすがしい気持ちになってほしい、足を運んでほしいと思った。

   (K・N)


    以上


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アクアソーシャルフェス共催の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

   ●日時:10/25(土)15:00~17:00
   ●参加者:98名:アクア参加者76名、守る会関係:一般10名(宗像ゼミ4名、留学生2名、その他4名)、守る会12名
   ●回収ゴミ:合計228袋:(可燃ゴミ:4袋 不燃ゴミ:1袋 アオサ223袋)
   ●鳥:ミヤコドリ7羽、ダイシャクシギ6羽、オオソリハシシギ1羽、ハマシギ20羽、カワウ10羽、イサギ、コサギ、アオサギ、カモ類(マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、スズガモ)コゲラ、シジュウカラ、ジョウビタキ
   ●植物:紅葉したハママツナ、ウラギク、クコ(花と実)
   ●干潟の生き物:コメツキガニ、アシハラガニ、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、ウミ二ナ、ホソウミ二ナ、クルマエビ

   本日のクリーン作戦は、真夏のような強い日差しの下、西日本新聞社主催の「アクアソーシャルフェス」(トヨタグループの水をテーマにした地域社会貢献活動プロジェクト)の2回目で、和白干潟を守る会との共催で行われました。
   家族連れでの参加が多く、また若者の参加も比較的多く、アオサ回収を主体に取り組むことができました。前日までに何度か企業や高校生のクリーン作戦を兼ねた観察会があったこと、港湾局の清掃が入ったこともあり
   アオサは少なくなっていましたが、これまで取りきれていなかった唐原川右岸付近のアオサを中心に回収しました。

     

   清掃後、希望者は「バードウォッチング」「植物観察」「干潟の生き物観察」の3グループに分かれ、守る会のガイドが案内して和白干潟の生態系を楽しく学んでいただきました。

                  

   最後の感想では、「前回のアクアソーシャルフェスに参加して、和白干潟を守る意義を知ったから再び参加した」、「アクアを購入して初めてこの催しを知り、参加してよかった」「20年間福岡市内に住んでいたが
   今回初めて和白干潟を知った。保全活動に参加してよかった」などのうれしい声が聞かれました。企業の社会貢献意識の高まりと市民の環境保全意識を高める機会が増えていくことは、うれしい限りです。

    (I・E)

    以上


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柏陵高校環境科学科コース1年生40名と先生5名の和白干潟観察会報告

   日 時:2014年10月24日(金)天候:快晴 大潮 満潮 9:58 干潮 15:39
   場 所:和白干潟・海の広場
   時 間:12:50~15:39
   参加者:生徒40名と先生5名
   守る会ガイド:3名
   回収したゴミ:40袋(アオサ39袋、可燃ゴミ1袋)

   
   さわやかな秋晴れの元、ダイシャクシギや渡り途中のオオソリハシシギが海の広場前で餌を啄む光景が見られる中での観察会でした。海の広場で干潟のはなしをした後、バードウオッチングへ。
   干潟には、ミヤコドリやクロツラヘラサギは見られませんでしたが、越冬のために渡ってきたカモ達やダイシャクシギ、オオソリハシシギなどを見ることが出来ました。
   生徒たちは、メモ用紙を片手にバードウオッチングをしながら、私たちに聞いたことをメモしていました。

                       

   干潟の生きもの観察は、海の広場の紅葉しかけたハママツナや紫色の花を咲かせたウラギクなどを見ながら、アシ原を経由して沖合に向かうことにしました。
   アシ原近くでは元気のよいアシハラガニがおり、生徒たちと一緒に数匹サンプルとして捕らえました。沖合では、アサリの採り方について説明した後、皆で浄化実験に使うアサリやウミニナ探し。大きなアサリはいませんでしたが、
   1センチ前後の小さなアサリはたくさん採れました。アサリ採りの後は、アシ原前砂州を目指して干潟を移動、途中の砂州ではたくさんの砂団子を見つけて生徒達もカニ探しに熱中していました。
   アシ原前砂州のあたりでまとめの話し。採集したカニやカイなどを生徒達に紹介。最後に、浄化実験の結果を見てもらいました。

                       

   ウミニナを入れた容器もアサリを入れた容器もきれいな水に変わっており、これには生徒達も拍手。生徒からは、「自然海岸のある干潟のもう一つは?」、「アオサに対する対策としてどのようなものがあるのか?」などの質問が
   ありました。この後、全員でクリーン作戦。浜辺のアオサをソリやリヤカーに集めながら海の広場へ。生徒さん達はよくがんばって浜辺のアオサを回収をしてくれました。熱心な子ども達でした。

                                


   (H・Y)

   以上

   観察された鳥:ダイシャクシギ(6)、オオソリハシシギ(1)、コサギ、ダイサギ、トビ、ミサゴ、スズガモ、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、他淡水ガモ
   観察された生き物:ソトオリガイ、アサリ、オキシジミ、ホトトギスガイ、マガキ、ユウシオガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイ、ヤドカリ、コメツキガニ、オサガニ、マメコブシガニ、ケフサイソガニ、アシハラガニ
            ハマトビムシ、ヨコエビ、クサフグ、マハゼの子
   観察された海藻:アナアオサ、オゴノリ
   観察された植物:ウラギクの花、ハママツナの紅葉

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チームエナセーブ未来プロジェクト(住友ゴム工業)「和白干潟のクリーン作戦と自然観察会」の報告

   日 時:2014年10月19日(日)10:00~13:00
   場 所:和白干潟  潮:若潮(満潮6:48) 干潮(12:57)
   参加者:チームエナセープロジェクト(住友ゴム工業)40名、守る会7名

   タイヤメーカーの住友ゴム工業の方々の「チーム エナセーブ 未来 プロジェクト」として全国で10回の企画があり、今年度最後の企画として「和白干潟のクリーン作戦と自然観察会」が実施されました。
   この上ない良い天気、鳥の種類も増え、各地から集まられた方々40名(内子供3名)は、働き盛りという面々で頼もしい方々でした。これに新聞社のカメラマン・TVも加わりました。皆さんは和白の話をよく聞いて下さいました。
   開会式で住友ゴム工業の方の挨拶があり、山本さんが和白干潟の説明や和白干潟を守る会の活動の話をしました。

                          

   その後望遠鏡で鳥を見て、植物観察と生き物観察をしました。赤く色づいてきたハママツナやウラギクの花を見たり、コメツキガニを捕まえたり、砂団子の説明もしました。アオサの上にはアシハラガニもいました。

                          

   クリーン作戦は一時間ほど、海の広場から唐原川付近まで、ゴミ拾いやアオサ取りをしてもらいました。遠くの班はリヤカー、広場前はソリで運び、よく頑張って下さったので、一時間でいつもの袋に換算すれば220袋と言う量が
   取り除かれました。

                

   皆で汗を流したあとに昼食の時間は一時間、午後の部で日本ユネスコ協会の方から「未来遺産運動」の説明があり、「目録」の贈呈がありました。

                          

   参加者の感想として、「アオサ取りはやり甲斐があった。」そうです。皆さま本当にお疲れ様でした。小さな子どもさんが一生懸命アオサを取っている姿が、可愛くて印象的でした。

                          


   (S・T)      


    以上
    見られた鳥:クロツラヘラサギ(7)、ミヤコドリ(7)、ダイゼン(5)、ホウロクシギ(3)、ハマシギ、シロチドリ、オオソリハシシギ(1)、カワウ(150)、ウミガモ・淡水ガモ・ミサゴ(3)ハヤブサ、ダイサギ
          コサギ、アオサギ、ジョウビタキ、シジュウガラ、コゲラ
    生き物:カニ(コメツキガニ、ケフサイソガニ、アシハラガニ、)
        貝(ウミニナ、ホソウミニナ、ソトオリガイ)、ゴカイ、ハマトビムシ
    植物:ウラギクの花、紅葉のハママツナ、ナンキンハゼの実、アキニレの実、
    海草:アオサ


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MS&ADグループの和白干潟観察会とクリーン作戦報告

   日 時:2014年10月18日(土)10:00~12:00
   場 所:和白干潟  天候:快晴  潮:長潮 満潮 5:49 干潮 12:10
   参加者:135名  (守る会:6名)

   MS&ADグループは、あいおいニッセイ同和損害保険会社と三井住友海上保険会社などのグループで、和白干潟の保全活動に毎年来てくださっています。今回も多くの参加がありました。
   山本さんは「博多湾では干潟の減少と生物の減少が進んでいます。これからは人と自然の共存が大事であり、ラムサール登録地にこの干潟が登録されるように願っています。」と強調されました。署名もたくさんしていだきました。
   今日は好天に恵まれ、また鳥たちも多く渡来していました。子どもたちも望遠鏡で鳥を観るのは初めてなのに、大変興味をもっていました。干潟に出れば貝やカニなどみな珍しく、大人も子どもも動きません。

                           

   まとめの時間になってもなかなか集まりません。ひとときを広い干潟でのんびりと過ごしたいのでしょうね。大きなアサリは少なかったですが稚貝が多くいました。アサリとウミニナの浄化実験もうまくいきました。
   最後の20分でクリーン作戦です。沿岸に打ちあげられたアオサは乾燥して軽くなり集めてソリに載せるのは案外楽でした。アオサと人工ゴミで93袋と不燃ごみ1袋が集まりました。

                                   

   多くの人達に干潟の大切さを知ってもらうために、このような行事がこれからも続いて欲しいと思いました。企業による支援活動に和白干潟の保全活動を選んでいただき、感謝しています。

   (R・K)

    以上

   観察された鳥:クロツラヘラサギ3羽、ミヤコドリ7羽、ダイシャクシギ、ホウロクシギ、シロチドリ、ハマシギ、ダイゼン、オバシギ、ミサゴ、淡水ガモ、海ガモ、カワウ、セグロカモメ
   生き物   :コメツキガニ、マメコブシガニ、アシハラガニ、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、アラムシロガイ、ホトトギスガイ、ユウシオガイ、ツボミガイ、フジツボ、ウミニナ、ホソウミニナ、ゴカイ、ヤドカリ
   植物    :海藻・・・・アオサ
         :植物の花・・・ウラギク、
         :植物の穂・・・アシ、ダンチク、ヒトモトススキ、ヤマアワ
         :色づいた穂・・ハママツナ
         :実・・・・・・ナンキンハゼ、アキニレ


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  定例探鳥会報告 和白海岸

   -海岸→海の広場→アシ原→砂洲-
   2014年 10月12日(日) -曇りのち小雨 風強し- 中潮(干潮 5:46 満潮 12:11)
   [観察鳥種] 35種 
   [参加者数] 6名

   大型台風19号の接近のため不安な天候で、参加者は少なかったです。できるところまでということで開催しました。10月に入り、和白干潟には冬鳥のカモたちが増えてきました。ミヤコドリやクロツラヘラサギも来ています。
   これから満ちてくる潮ですので、海の広場方面が近くで鳥たちが見られるので、久しぶりにそちらに行くことにしました。集合地の桜の木の葉が赤く色づき始めて、秋の気配を感じさせます。
   海岸に出て、唐原川方面にカモたちがたくさん見えました。クロツラヘラサギは4羽、ホウロクシギやダイシャクシギ、オオソリハシシギが見えます。

                                   

   綿毛になったアシの穂を見ながら、海の広場まで歩きました。海の広場付近では色づき始めたハママツナの群落や見頃のハマシオンの花が見られました。遠く雁ノ巣の砂浜にいるミヤコドリ6羽とクロツラヘラサギ4羽を見つけました。   牧の鼻付近にはスズガモの群れがありました。唐の原川河口にいる淡水ガモは300羽くらいいました。上空を鳴きながらダイゼンとホウロクシギの群れが飛びました。秋のアシ原の植物を見ながら砂洲まで歩きました。
   シャリンバイやヌルデやアキグミ、テリハノイバラの実が生っていました。シロバナサクラタデやナワシログミの花が咲き、ナンキンハゼの葉が赤く色づいてきていました。モズの高鳴きが聞こえました。

                  

   砂洲にくるとヒドリガモの群れがすぐ近くにいて静かに近づきましたが、気配を感じてすぐに飛び立ってしまいました。群れの中にいる白メガネのオシドリたちを見つけました。昨年の探鳥会でもオシドリの群れが来ましたので
   渡りの途中に立ち寄るコースに和白干潟があるのかもしれません。

                             

   ここで雨が降りだし風も出てきましたので、鳥合わせをして早めに解散しました。和白干潟にはたくさんの冬鳥たちが訪れていましたのに、台風接近のため探鳥会参加者が少なく、残念でした。
   多くの人にこのすばらしい鳥たちを見てほしかったです。

   (山本 廣子)

   【参加者の感想】
     ・ カモがたくさんいた。
     ・ オシドリが見れてよかった。
     ・ クロツラヘラサギやミヤコドリに会えて良かった。
     ・ 潮が良く、ホウロクシギやダイシャクシギ、オオソリハシシギが集まっていて、見やすかった。


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