最近の和白干潟

2015年11月

精華女子短大2年生29名と先生1名の和白干潟観察会報告(11月29日)

和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(11月28日)

西戸崎小学校5年生の和白干潟観察会報告(11月24日)

第27回和白干潟まつり 開催報告(11月22日)

定例探鳥会報告 和白海岸(11月8日)

ウォールレスジャパンの和白干潟観察会 報告(11月7日)

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  精華女子短大2年生29名と先生1名の和白干潟観察会報告

  日時:2015年11月29日(日)10:00~12:00 天候:曇り
  場所:和白干潟沿岸とアシ原 
  参加者:精華女子短大2年生(幼児保育科)29名と先生1名 守る会:ガイド3名

  昨年の精華女子短大の観察会は大雨に見舞われたのですが、今回は曇り空ながら暖かな天気でなによりでした。10時に学生たちが事務所にやってくる前に、山本さん以外の3人は前日の干潟のアオサ堆積状況から干潟に入れないことを
  想定して、ウミ二ナをあらかじめ拾い集め浄化実験の用意をしましたが、なかなかウミ二ナは見つからず、ヤドカリとホトトギスガイが多く、手間取りました。
  事務所では、山本さんが海の生き物手袋を使って挨拶し、紙芝居を使って和白干潟の位置、生態系における干潟の重要性など説明しました。
  その後干潟に移動し、野鳥観察。ミヤコドリ16羽、クロツラヘラサギ6羽、ツクシガモ12羽、カワウ100羽など冬鳥のスターがずらりとそろい、カモ類も多数で見応えのあるバードウォッチングとなりました。
  先日の嵐でアオサが大量に沿岸にうちあげていたこと、また満潮に近く干潟に入れませんでしたが、アシ原を通り砂洲に出て、沿岸の砂浜を歩くことができました。

      

  長靴が必要という注意もなかったため、ぬかるんだアシ原ではノイバラのトゲに引っかかって歩きにくく、けがをした学生もいました。みんな運動靴を汚しながら、
  わあわあと賑やかな娘さんたちでした。アシ原ではクコの赤い実を食べたり、「トトロの森のようだ」との感想もありました。砂浜でカモの足跡や緑の糞を見つけるなどの自然体験ができました。ウミ二ナの浄化実験も短時間でしたが
  成功し、感心していました。事務所に戻って、2階のギャラリーを見学。山本さんの数々のきり絵を前に、感動した様子でした。その場で先生の指導で、全員が今日の観察会の感想を述べました。

                             

   「鳥がたくさんいて、アオサの上を歩いて干潟を満喫した。珍しい鳥がたくさんいて望遠鏡で大きく見たり、ミヤコドリやカモの生態を詳しく聞き、理解することができた。本日学んだことを働き出して子どもたちに教え、一緒に
   また学びたいと思った」「はじめは鳥に関心はなかったが、身近に見ると可愛いと思った」「貝の浄化力など感動した」などたくさんの学生が和白干潟で体験できたことを喜んでいました。
   先生からも和白干潟を今日まで守っていることへの感謝のお言葉もいただきました。最後に、香椎保育所の園児が描いた干潟の絵のパネルを見せると、「すごい!感動した!」と強い印象を受けたようでした。
   これから子どもたちを感性豊かに育てることのできる保育のプロになってほしいと思いました。私たちも改めて、学生に環境教育をすることの意義を感じることができました。

  ( I・E)

  以上

   観察できた鳥:ミヤコドリ16、クロツラヘラサギ6、カワウ100、オナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、ツクシガモ12、オカヨシガモ、ヨシガモ、ハシビロガモ、スズガモ、カンムリカイツブリ4、オオバン、
          ダイサギ、コサギ、アオサギ、ミサゴ、ハクセキレイ、イソシギ
     生きもの:オキシジミ、ホトトギスガイ、ウミ二ナ、ホソウミ二ナ、アラムシロガイ、ヤドカリ
       植物:ツルナ、イソホウキギ、ウラギクの綿毛、アシの綿毛
        実:クコ、ノイバラ、マガキ、シャリンバイ、センダン
       葉痕:センダン 海そう:オゴノリ、アオサ  
       紅葉:ハゼ、ナンキンハゼ、サクラ


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  和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

  ●日時:11/28(土)15:00~17:00
  ●参加者:92名、一般参加73名の内訳、学生(九産大宗像ゼミ学生3名教師2名、城東高校生60名教師4名、福岡eco動物海洋専門学校生2名、他2名、守る会19名
  ●回収ゴミ745袋: 可燃ゴミ:743袋(人工ゴミ8袋・アオサ735袋)不燃ゴミ2袋
  ●粗大ゴミ:発泡スチロールケース1個、
  ●見られた鳥:ミヤコドリ10羽、ツクシガモ16羽、オナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、ヨシガモ、オオバン、沖にはスズガモの群れ。

  今和白干潟では、ウラギクの花とアシの穂はフワフワの綿毛になり、もうすぐ風に乗り飛んで次の世代へとバトンタッチの準備をしています。
  アシ原の中道ではクコが赤い実を沢山実らせとても可愛く、後背林ではネズミモチ、ナンキンハゼ、マサキ、シャリンバイ、アキグミ、ノイバラの実も色づき、通る人の目を楽しませてくれます。

     

  ミヤコドリも17羽と最多を記録しました。カモ達も昨年よりも今年の方が多く感じられます。クリーン作戦では、先日からの北西の風で大波に大潮が重なり、沿岸に大量のアオサが打ち寄せられていて驚きました。
  干潟まつり当日ではなくて幸いでした。沖から真新しい青々としたアオサが流されて来て、溝などの境目が分からない程覆い尽くされていました。
  幸いなことに今回は、城東高校生、九産大生や専門学校生など多くの若人に参加して頂きました。約1時間で、今迄に無い大量のアオサを回収することが出来ました。
  4tトラック2台分は有るかと思われますが、最後の方ではヘドロになったのも運び、重くて上に積み上げることが出来ずに横に広がってしまいました。
  その後お茶を飲みながら歓談して、感想などもお聞きしました。野鳥観察もして、最後に記念写真を撮って解散しました。

     

  参加された皆様お疲れ様でした。有難うございました。

  (S・T)

  以上


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  西戸崎小学校5年生の和白干潟観察会報告

  日時:2015年11月24日(火)12:30~14:30  天候:曇り 場所:和白干潟
  参加者:西戸崎小5年生65名と先生4名(1名は校長)
  守る会5名

   前夜から明け方まで雨が降りましたが、観察会の時には雨が降らず、風も強くなかったです。しかし暖かい日が続いた後で、少し肌寒く感じました。
  お弁当を広場で食べるということだったので、早めに来て見ると、砂浜から広場に続く草の中にカモたちの糞がいたるところにあり、スコップで穴を掘り埋めるのに時間がかかりました。
  その間、広場前ではオオバンの32羽の群れが干潟の上をよちよちと歩きながら餌を食べていましたが、こどもたちが来たらアシ原に移動していきました。
  子どもたちのお弁当が終ってから観察会開始。先生は、学校で子どもたち一人一人が「課題」を決めて干潟にやってきたので、しっかり観察していくよう指導されていました。
  山之内さんが、紙芝居で干潟のこと、鳥やカニの話をしましたが、食後で遊びたい気分の子どもたちはなかなか集中して聞いてくれませんでした。
  野鳥観察では、望遠鏡を準備しているときには、クロツラヘラサギが6羽いましたが、開始の時には飛び立っていたのが残念でした。クロツラヘラサギ1羽はいたので、それをまず観て、ミサゴやカモ類を観察しました。
  続いてヘドロに足をとられながらアシ原に向かい、アシハラガ二を捕まえ観察しました。上手に捕まえる子もいましたが、大半は怖がっていました。
  この時、たった1羽残っていたオオバンがあわてて歩いて逃げていくのを子どもたちも楽しそうに眺めていました。
  干潟を歩き、アサリやウミ二ナを採って浄化実験容器に入れるよう指導しましたが、ガイドがアサリを掘る地点に行き着くまでに半分くらいの子どもや先生が別行動をとってしまい、
  全員が体験できなかったのは残念でした。続いてコメツキガニを見つけに干潟を歩き、スコップで掘ることを教えようとしましたが、持ってくるはずのスコップを持参してなかったため、
  手で掘ってコメツキガニを探し見つけて手のひらに載せ、大はしゃぎでした。


     

  
まとめでは、採ったアシハラガニやコメツキガニ、ケフサイソガニ、貝類などを見せましたが、カニの中で小さく黄色い甲羅に黒い2つの点のような模様のカニの名前がわかりませんでした。
  写真を撮って私たちの宿題となりました。貝の浄化実験ではアサリはすぐ透明になり、ウミ二ナは数が少なかったのでアサリより少し劣りましたが、すごいねと声が上がっていました。


                             

  
子どもたちからは、「絶滅危惧種はどれくらいいるか」「人工島ができてどう変ったか」「干潟にいる鳥は他の鳥とどう違うのか」など質問が出されました。
  感想は「濡れたけど、カニ採りが面白かった」「カニや鳥が色々見れて楽しかった」など、水遊びやカニ採り、貝掘りなどの楽しい遊びを体験したという感じでした。
  長靴をはいていない子どもも多かったのですが、替えの靴のない子は1人だけでした。
  ガイドの反省会では、打ち合わせの際に、スコップや長靴など持参するものの確認と、それが必要なわけなどの念押しが必要であること、
  ガイドは少人数が対象でもマイクをつければリードしやすいと意見が出ました。

  (E・I)

  以上

     観察された鳥: クロツラヘラサギ、ダイシャクシギ、ミサゴ、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、カルガモ、トビ、ハシボソガラス、ハシビロガモ、スズガモ、オオバン、カンムリカイツブリ、アオサギ、ダイサギ
            コサギ、ハクセキレイ、ウグイス、
   観察された生き物:アシハラガ二、コメツキガニ、ケフサイソガニ、不明ガニ、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、ホトトギスガイ、ユウシオガイ、マガキ、アラムシロガイ、ウミ二ナ、ホ ソウミニナ、
            ハマトビムシ、イトゴカイ       
   観察された海そう:アオサ



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  《 『 第27回和白干潟まつり 』 開催報告 》

  ■日 時 / 2015年11月22日(日)11:00~15: 15 うす曇り /若潮 満潮 6:27 干潮 12:26
  ■場 所 / 和白干潟・海の広場・アシ原一帯
  ■主 催 /● 和白干潟まつり実行委員会●和白干潟を守る会 ●グリーンコープ生協ふくおか福岡東支部
  ■協 賛 /●日本野鳥の会福岡●博多湾会議●(株)ファーストソリューション
  ■後 援 / 西日本新聞社・朝日新聞社・毎日新聞社・読売新聞西部本社・九州朝日放送RKB毎日放送・テレビ西日本・TVQ九州放送・FBS福岡放送・NHK福岡放送局

  第27回和白干潟まつりはほどよいお天気に恵まれて暖かく、多くの方々に参加していただき、大成功でした! 約450名の参加でした。
  お会いしたかった方たちのほとんどに会えて、嬉しかったです。暖かかったので、皆さん笑顔で楽しく参加してありました。
  開会では議員の方々の参加が多くて(嬉しい悲鳴!)、メッセージの時間が長かったですね。待ちきれない人もいたかな?しかし議員の全員がラムサール登録を言ってくださって、今後の希望を感じました。
  取材はテレビ局が2社と西日本新聞社がありました。TVQは夕方のニュースで放映され、西日本新聞には翌日の都市圏版に掲載されていました。
  暖かいということは、堆積アオサが腐り広場付近の沿岸はぬかるし、匂いがしていました。私たちの生活が干潟を痛めていることに目が向いたのではないかと思います。
  反省会や後片付けなど、最後まで力を合わせて頑張ることができました。皆で頑張った和白干潟まつりでした。お疲れ様でした。 
                                                   (実行委員長:山本廣子)
  11時開会。森さんの司会で山本実行委員長が、「ラムサール条約登録をめざして」のテーマ通り、この和白干潟まつりをスタートに新たに市議会へ向けての請願署名活動を始めることを大々的にアピール。
  続いてグリーンコープ東支部委員長の挨拶があり、市長メッセージが高田さんによる代読、野田国義参院議員、綿貫市議、荒木市議、森市議の挨拶と、尾花市議のメッセージ代読がありました。
  何人もの議員が一堂に会して和白干潟のラムサール登録を応援すると意思表明したのは初めてで心強く感じました。
  11時20分から「バードウォッチング」開始。野鳥の会田村さん、成田さんが野鳥の紙芝居を使って、事前に解説されてから、望遠鏡7台を使っての観察開始。
  40~50人以上の観察者が、クロツラヘラサギ7羽、ミヤコドリ1羽、カモではスズガモとヒドリガモが多かった他、カンムリカイツブリなど干潟まつりでの過去最多の55種の鳥を見ることができ、
  歓声があがっていました。
  12時からは「干潟の生き物観察」、大人13人、子ども17人の参加で、藤井講師のわかりやすい説明で、貝類6種、カニ類5種を観察、時間を忘れるくらい楽しみました。
  12時40分からの「自然あそび」は、堀講師の指導で大人10人、子ども6人が参加し、ムクロジの皮でこするとマジックインクで書いた文字でさえ消すことができる、
  “たで食う虫も好きずき”のたでの味を食べて体験する、など植物の不思議な力、自然の面白さを体験できました。

     

  
13時20分からの「植物観察」は野村講師の指導で20名が参加。今年は暖かい気候のためか花が終わり、もう実になっている植物が例年より多かったとのことです。
  バザーは、出店・出展が昨年より増え、20店舗。おでん、ぜんざい、炊き込みご飯に豚汁、ウインナー、コーヒー、ケーキ、お菓子類、多種類のパン、生協の試食コーナー、安全な野菜やミカンなどの食べ物も盛りだくさんでした。
  会員さんの手作り鳥の巣箱も干潟まつりらしさを感じさせます。今年は原発問題関連の展示が力を入れていました。子どもが開くおもちゃフリマ、消しゴムはんこの実演販売など親子三代での出店は、27年の干潟まつりの歴史を
  感じさせました。写真展、パネル展も立ち止まって見る人も多く、守る会の活動を広く知ってもらうことができました。特に、最新の和白干潟に来る鳥の写真が好評でした。パネル展では、子どもたちの観察会の報告
  西日本新聞に掲載された和白干潟の四季の記事など関心が高かったようです。


     

  
ステージは12時から14時まで、どのステージも子どもたちを含めて20~30名の観客がありました。まず「うたごえサロン」のコーラス。
  参加者を巻き込んで楽しい合唱となって、盛り上がりました。ウクレレの伴奏で11名が「花は咲く」など3曲を歌いました。
  続いて「モジャッコ」。オカリナとギターの2人で「上を向いてあるこう」など6曲の演奏があった他、ウクレレも参加して「365日の紙飛行機」を演奏。
  子ども劇場の「ミニシアター」では、見せるわらべ歌「おおさむこさむ」や手遊び「こおろぎころころ」などを2名で演じました。
  続いて森文子さんが脳トレになる手遊びを紹介し、山本代表(くすだひろこ)の原作絵本から「干潟だいすき」の紙芝居を見せました。


     

  
最後は「マジック1・2・3・4・5」のマジックショーで、5人の女性マジシャンが楽しいマジックを披露しました。山本代表オリジナルの“山川海のつながりマジック”は拍手喝さいでした。
  一言アピールは東区から玄海原発の廃炉を考える会、プルサーマル裁判の会、チェルノブイリ医療支援ネットワーク、新福岡空港ストップ連絡会、博多湾会議などの熱のこもったアピール、
  子ども劇場のイベント紹介など、日頃市民にはあまり入ってこない情報などもありました。
  14時30分からは「手をつないで」の時間。浜辺に参加者が集まり、山本代表の指揮で、“有江さん、森文子さんの幼児教育経験者が前で指導し、
  “手のひらを太陽に”の替え歌、“海の歌”の2曲を童心に帰って歌いまがら踊り、和白干潟への思いを表しました。


                

  
14時40分からの干潟の掃除は35名が参加。散乱ゴミは少なく、広場から和白寄りのアオサを集め、そり10台で運搬してもらい、15袋集まりました。
  15時から閉会式。田浦さんによる力強い「ラムサール宣言」、山本実行委員長と、平坂生協支部長の挨拶で、来年もがんばろうと締めくくりました。


                            

  
続いて出店者、イベント担当責任者で反省会を開き、良かった、楽しかったという感想が多く出され、目配り・気配り担当からも何事もなかった旨報告がありました。次年度に向けての検討課題や、
  次年度開催の確認もできました。
  今年は天候に恵まれ、新聞、ミニコミ紙での掲載も効果があったのか、久々にたくさんの参加者があって、良かったと思います。駐車場は、グリーンコープの組合員は駐車できることなどのアピールで、
  満車になるほどで、駐車場係りは急遽草刈までして駐車面積を広げるなどの苦労がありました。車で来た若い家族連れも多かったようです。
  参加者が増えたおかげで、本日の収入はカンパ、売り上げも昨年を上回りました。
  今年の干潟まつりは、テントや机の確保で心配し、前日は草刈や草抜きの大変さがありましたが、矢部さんのおにぎりの差し入れが、力になりました。
  みんなで力をあわせて開催し、無事に終って何よりでした。皆様お疲れ様でした!! 

  (E・I)

  以上


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  定例探鳥会報告 和白海岸

  -和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲-
  2015年11月8日(日) -晴れのち曇り- 中潮(干潮 13:36 満潮 7:50)
  [観察鳥種] 47種 
  [参加者数] 13名 

  天気予報では一日中雨でしたが、晴れて暑くなりました。海の広場方面に向かいました。和白4丁目海岸に降りると、海は満ちており、砂洲付近にクロツラヘラサギや淡水ガモたちが休んでるのが見えました。
  鉄塔のミサゴや沖の海ガモも見ました。


                  

  
淡水ガモは増えて1000羽以上が見られます。種類も数も増えてきて嬉しいです。潮は引きかけでしたので、海岸を歩いて海の広場へ向かいました。途中の溝もどうにか渡れました。
  気温が高くて、干潟沿岸に堆積したアオサが腐っています。潮が引き出すと腐ったアオサが出てきて、臭いました。アオサは踏むと滑るので、注意して歩きました。
  海の広場から砂洲を見ましたら、カワウが500羽以上やってきて黒い壁を作って休んでいました。カワウと並ぶとカモが小さく見えます。黒いカワウに白いクロツラヘラサギが目立ちました。
  砂洲の手前側では黒いオオバンが20羽くらい、アオサを食べながら近寄ってきます。紅葉したハゼやナンキンハゼなどを見ながら、アシ原の中道を歩きました。
  アシ原ではオオジュリンが飛びだしたりして、冬鳥の渡来を知らせます。木のてっぺんで高鳴きをするモズも観察されました。砂洲へ出ようとしたら、気配を感じたカモたちが次々と飛び立ち、
  沖へ移動しました。次はカワウの群れで、迫力がありました。一緒にクロツラヘラサギも飛びましたが、少し海側に移動しただけでした。
  沖の海ガモに混じって、カンムリカイツブリやウミアイサも観察できました。海水が引くのを待っていましたら、チョーチョーとアオアシシギの声がします。
  トウネンやシロチドリも見られました。30羽くらいのハマシギたちもやってきて、あちこちと移動しながら100羽以上に増えていきました。


     

  
17羽に増えたというミヤコドリを見たかったけれど、12時を過ぎたので鳥合わせをして解散しました。解散後に3羽のミヤコドリが見られたそうです。
  今日は埼玉県からの参加者や、途中に長崎県と大阪の観察者にも出会いました。

  (山本 廣子)

   以上

  【参加者の感想】
    ・晴れて鳥たちが輝いて見えた。  ・クロツラヘラサギに会えて良かった。 
    ・カワウの群れがすごい。     ・ハマシギやトウネン、アオアシシギが良かった。  
    ・ヨシガモを良く観察できた。


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  ウォールレスジャパンの和白干潟観察会 報告

  日時:2015年11月7日 (土)11:40~14:00 曇り、若潮 満潮:7:06 干潮:12:58 
  参加人数:子ども25名、引率者9名
  守る会ガイド:3名
  回収したアオサやゴミ:約40袋

  11:00前から海の広場に到着した子供たちは、市道のゴミ集積場所に移動してお弁当を食べてから、海の広場に集合して観察会に移りました。
  始めに、山本さんが生き物の手袋を使い挨拶をして、守る会ガイドが自己紹介をしました。和白干潟の話では、子供のころは和白子ども海水浴場であり毎日泳いだこと、
  沢山の人たちが潮干狩りに来ていたこと、大人になり干潟が埋められる計画を知り、埋立てないで欲しいと市に要請したことで、埋立てられなかったことなどを話しました。
  皆さんも守りたいことや、してほしくない事など、自分の考えを声に出して行動に移してみると、叶うことが有るかもしれません、
  皆さんが大人になっても和白干潟を守る人になってほしいと話しました。次に紙芝居を使って、外海と内海の違いや、渡り鳥のルートになっていることなど、鳥や生きものを詳しく説明しました。
  バードウォッチングでは、望遠鏡でクロツラヘラサギ、ハマシギ、サギ類、マガモ、ヒドリガモなどを見て貰いました。


     
  
  
熱心に見入る子もいましたが、早く干潟に出たくて砂浜の穴を掘る子もいました。次にアシハラガニを採りに行きましたが、カニは人気が有ります。アシハラガニはたくさん採れました。
  次は干潟に移動してコメツキガニを掘りしましたが、中にはコメツキガニも手では持てない子もいました。アサリの採り方を教えて、浄化実験のボトルに入れて貰いました。
  ウミニナもボトルに入れてもらいました。小さいアサリが沢山いて、浄化実験のボトルは直ぐにいっぱいになりました。
  まとめでは、カニや貝を順番に見て貰いました。別々に各自が参加しているためか、説明に大分時間が掛かりましたが、熱心にカニや貝などを見ていました。
  採ったアサリを持ち帰りたいと言う子がいて、皆に聞きましたが、和白干潟での観察会が終わると海ノ中道海浜公園のキャンプ場で一泊するために、持ち帰ることをあきらめました。
  最後にアシ原の上に堆積して白くなったアオサをソリに乗せて、運びました。アオサの掃除を皆良く頑張りました。



                  

  
(S・T)

  以上

     野鳥:ミヤコドリ3羽、クロツラヘラサギ10羽、ハマシギ200羽、シロチドリ30羽、ミユビシギ2羽、トウネン10羽、ミサゴ2羽、トビ、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモ、ヨシガモ、スズガモ、
        カンムリカイツブリ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、オオバン、カワウ
   生きもの:アサリ、オキシジミ、ユウシオガイ、ホトトギスガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイ、ツボミガイ、マガキ、コメツキガニ、アシハラガニ、マメコブシガニ、ヤドカリ
    海そう:アオサ
     植物: 花:オオジシバリ  紅葉:ハゼ



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