最近の和白干潟



2016年4月

和白干潟の春の自然さがし「雁ノ巣海岸」の報告(4月26日)

「干潟・湿地を守る日2016」「春のビーチクリーンアップ2016」参加の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(4月23日)

2016年春期シギ・チドリ調査報告(4月21日)

第7回「博多湾・和白干潟のラムサール条約登録」を求める街頭署名活動報告(4月19日)

ラムサール署名街頭活動報告(4月12日)

定例探鳥会報告 和白海岸(4月10日)

2016年春期シギ・チドリ調査報告(4月5日)



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  和白干潟の春の自然さがし「雁ノ巣海岸」の報告

   日時:2016年4月26日(火)14:00~17:00 
   場所:雁ノ巣海岸 
   集合:13:30にJR香椎線雁ノ巣駅前(福岡市東区雁ノ巣)
   案内リーダー:山本、田中、田辺、河上
   参加者:16名 守る会:13名
    ゴミ:15袋

  和白干潟の前浜に面して自然があるがままの四季の姿を見て回る第1段は、昨年度に海の広場周辺でしましたが、今年度は第2段として、雁ノ巣海岸の四季を見て回り記録することになりました。
  集合地のJR雁ノ巣駅にはトイレが無く、雁ノ巣グランドまで移動しトイレを借りてから始めました。海岸に入った場所にはハマダイコンの花が咲き乱れていました。
  沿岸のアシ原を少し歩いて、元気に伸び出したアシの根元には巣穴がたくさんあり、クロベンケイガニやアシハラガニに出会いました。

                   

  しかし歩き続ける道が無く、アシ原入口まで引き返して海岸を歩きました。潮の引いた砂浜を歩くとコメツキガニの巣穴と砂団子、マガキがくっ付いたロープや石ころ等が沢山ありました。
  人工島を造り始めてから潮の干満による流れの変化に伴い、砂浜がえぐられたり膨らんだりして以前の海岸線が変わっていました。覆砂をされた場所もあるそうですが、砂がたまった後に大きくえぐられた場所にたまった大量のオゴノリ、  根元まで洗われて枯れたのではないかと思われるセンダンの木、そして雁ノ巣鼻の先端は細くなっていました。

                 

  しかしここにミヤコドリが8羽居ましたので、近寄るのを遠慮しました。陸側にはハマニンニクが幅広く広がって育ち、穂が立ち並んでいました。例年心待ちにするネコノシタもハマゴウも芽吹き始めたばかりで
  あやうく踏むところでした。

               

  オカヒジキもまだ小さく、ハマゼリの香を感じながら歩きましたが、ゴミの多さには驚きました。カワラヨモギなど大きな群落を見ましたが、一株だけの黄色の花は何でしょうか?
  後で調べて下さった方によるとナルトサワギクではないかということでした。

               

  (1976年鳴門で発見)(ネットで調べたら「特定外来生物」に指定されており、毒性が強いそうです。人工島内の護岸内側に大群落が多く見られました。山本)
  帰りながらゴミを拾いました。砂に埋もれかけたスーパーの袋から・ビン・缶・ヒモなど多種多彩でした。

  (S・T)

  以上

  ●観察された鳥15種 カンムリカイツブリ・カワウ・ダイサギ・コサギ・マガモ・カルガモ・ヨシガモ・トビ・イソシギ・ミヤコドリ・カワセミ・ハクセキレイ・シジュウカラ・カワラヒワ・ホオジロ
  ●観察されたカニ・ゴカイなど8種 アシハラガニ・アカテガニ・クロベンケイガニ・ケフサイソガニ・コメツキガニ・ヨコエビ・イトゴカイ・スゴカイ
  ●観察された貝・クラゲ・魚15種 アサリ・アマガイ・アラムシロガイ・イシダタミガイ・ウミニナ・ホソウミニナ・オキシジミ・カラスガイ・マガキ・シロスジフジツボ
         クチバガイ(現地で分からなかった貝です。逸見さんにお尋ねしました。山本)ユウシオガイ・アカクラゲ・ミズクラゲ・ボラ。
  ●観察された海草2種 ボウアオノリ・オゴノリ
  ●観察された後背地の樹木 アキグミ(花)・ノイバラ(花)・シャリンバイ(花)・ツルウメモドキ・マサキ・トベラ(花)・クロマツ(花)・クスノキ・ナンキンハゼなどがありました。
  ●観察された植物 ハマエンドウ(花)・ハマダイコン(花)・ハマヒルガオ(花)・アシ・ハマウド・オオジシバリ(花)・イソホウキギ・オカヒジキ・カワラヨモギ・クズ・コウボウムギ・コマツヨイグサ(花)・センニンソウ
           ツルナ(花)・ネコノシタ・ハマゼリ・ハマニンニク(穂)・ハマユウ・ホコガタアカザ・ホソバキミガヨラン・ナルトサワギク(花)など。


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「干潟・湿地を守る日2016」「春のビーチクリーンアップ2016」参加の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

   ●日時:4/23(土)15:00~17:00
   ●参加者:20名、一般参加5名(奈多小2名)産業大学宗像ゼミ生3名、経済学部2名内(先生1名)守る会12名
   ●回収ゴミ合計112袋: 可燃ゴミ:(人工ゴミ・自然ゴミ含む) 不燃ゴミ:2袋
   ●粗大ゴミ:45ℓポリバケツ1個、工事用赤コーン 1個、P漬物桶1個、自販機空き缶入れ蓋1個、木枝、5本、ベニヤ板1枚、
   ●見られた鳥:ミヤコドリ9羽、クロツラヘラサギ1羽、ミサゴ1羽、マガモ、オナガガモ、スズガモ、モズのペアー、トビ
   ●潮干狩り客:約200名

   今和白干潟では、沢山の人達が潮干狩りを楽しんでいます、アシ原中道や後背林では、新緑がとても賑やかです。赤や黄緑、濃い緑が有り変化を楽しむことが出来ます。
   花では、ハマエンドウが満開で、ハマニンニク、ハマダイコン、ノイバラ、ハタザオ、ヤマフジが白に藤色、アキグミの花は広範囲に良い香りを漂わせています。白いハリエンジュも咲き始めました。これからアシもだんだん伸びてきて
   緑一面になり、アシ原中が爽やかになって来ます。

                  

   本日のクリーン作戦は、始める前から雨が降っており、守る会のテントを張って準備をしました。
   まず初めに参加者の前で、干潟・湿地を守る日の宣言を読みあげて、皆さんの賛同を得てから清掃の範囲や、方法などの説明をして始めました。

      
    
   大潮の満潮後で、数日前にも雨が降っており人工ゴミや自然ゴミが草の上まで沢山打ち寄せられていました。一輪車、リヤカー、ソリ等で多くのゴミを集めることが出来ました、今回も数人の若人が参加して下さり、人数の割には
   効率よく運べて、見事にきれいになりました。ゴミは置き場いっぱいになりました。城東高校の先生も団体会員として一人で参加して下さいました。生徒達は雨のために中止をされた様でした。
   初めて参加された学生さんも次回参加したい。とのことでした。雨は少し降りましたが、終わ頃ろには上がりました。最後に珍しいオサガ二や、野鳥を見て貰いながらお茶とお菓子でのどを潤してから散会しまた。

      

   参加の皆様有難うございました。お疲れ様でした。

  (S・T)

   以上


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  2016年春期シギ・チドリ調査報告


                                              山本 廣子

   ●春期シギ・チドリ調査2回目(博多湾東部、全国一斉調査)を行いましたので報告します。

   博多湾東部では4/21(木)午後に2回目の調査を行いました。
   ミヤコドリ11羽、ハマシギ139羽、オバシギ12羽、、チュウシャクシギ12羽など、8種196羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ13羽、ヘラサギ1羽、カンムリカイツブリ2羽が観察されました。
   4/21の博多湾東部は風雨もありましたがだんだんおさまる予報でしたので、調査をすることにしました。雨のために潮干狩りの人が少なくて(和白海域で14名)、雨にぬれましたが鳥を落ち着いて見ることができました。
   牧の鼻下の岩場にミヤコドリやチュウシャクシギ、ハマシギの小群がいました。クロツラヘラサギは和白干潟の牧の鼻下と和白川河口と五丁川河口と雁ノ巣に分かれていました。
   香椎の岩場ではメダイチドリやチュウシャクシギが見られました。ハマシギが多かったのは多々良川河口や名島でした。多々良川上流域は増水して浅瀬や干潟が無くなっており、シギの居場所がありませんでした。
   和白川河口の護岸上ではアキグミの花が満開で良い香りがしていました。センダンの花のつぼみがたくさんついていました。

      

   調査参加者は博多湾東部で7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

   以上


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  第7回「博多湾・和白干潟のラムサール条約登録」を求める街頭署名活動報告

   日時:2016年4月19日(火)16:00~17:00: 天候:晴れ
   場所:千早駅前
   参加:8名
   署名:150名分

    今日も幸いなことに晴天に恵まれ、市会議員の森文子さんも参加されました。帰校途中の高校生が、前よりも署名に応じてくれました。やはり継続が大事ですね。

                               

   「香椎保育所」の子どもの絵の載った「和白干潟通信」を配りながら、また親子連れの方には「春の和白干潟の自然さがし」の案内をしながら頑張りました。参加の皆様、お疲れさまでした。

   (T・K)

   以上


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  ラムサール署名街頭活動報告

   日時:2016年4月12日(火)10:30~11:30 天候:晴れ
   場所:西鉄香椎駅周辺商店街
   参加:7名
   署名:83名分

   穏やかな晴天に恵まれ、道行く人も徐々に増えてきました。声掛けに立ち止まって署名してくださるのは年配の方か乳児連れの方がほとんど。

      

   「和白干潟でアサリを掘っているから」と署名してくださる人もいれば、「アサリが近年取れなくなっているようだが、あれは鳥の餌になるので人間は掘らないで鳥のために残しておくべきだ」と言う人もいたり。
   「人工島を埋め立ててから和白干潟の底土が臭くなった。もっと埋め立てられたら困る」と実感を持って署名してくださる方や、私たちの活動を「立派な活動をされていますね」と評価してくださる方もいて、
   7名で83名分集まりました。いつもながら色々な方と話ができて、元気が出る街頭署名活動でした。

   (E・I)

   以上


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  定例探鳥会報告 和白海岸

   -和白4丁目海岸→和白川河口→塩浜堤防→五丁川河口→奈多入口-

  2016年4月10日(日) -晴れ - 中潮(干潮 5:14 満潮 11:35)
  [観察鳥種] 47種 [参加者数] 20名   [担当者] 山本 廣子


  晴れて気持ちの良い日でした。早朝の下見の時に唐の原川河口にクロツラヘラサギ、ミヤコドリ、オオソリハシシギ、オバシギなどを見ましたので、海の広場方面に向かいました。しかし海岸に降りた時には海は満潮近くなり
  下見の鳥たちが見当たりません。オオソリハシシギだけは見つかりました。もう夏羽が見られました。淡水ガモや海ガモはまだ少数が残っていました。対岸の雁ノ巣に小さくミヤコドリが見えました。
  ここで引き返して和白川河口に向かいました。畑ではヒバリも鳴き続けて春を歌っています。カラスの巣も見つけました。菜の花やハマダイコン、シロバナタンポポ、ハタザオ、シロツメクサ、マツバウンランなどの花が咲き
  スイバに果実がついていて、お花畑のようでした。

                 

  アキグミの花も咲き香っていました。センダンなどの新芽が伸び出し、クロマツの花から花粉が飛んでいました。

                 

  五丁川河口からはクリークの中のペアーのオカヨシガモの他アオサギなどが見えました。塩浜の畑では夏鳥のコチドリが可愛い姿を見せていました。五丁川を越えた海辺では、夏羽のカンムリカイツブリも見られました。
 
     

  奈多の護岸上には夏羽のダイサギやコサギが休んでいます。春ですねえ。鳥たちも求愛や巣作りにいそがしいようでした。鳥に詳しい小学生が参加していて、頼もしかったです。

                  

  (山本 廣子)

  【参加者の感想】 
   ・オオソリハシシギが良かった。   ・ミヤコドリがきれいだった。  
   ・夏羽のアオサギが良かった。    ・ジョウビタキが可愛かった。  
   ・オカヨシガモが見られて良かった。 ・コチドリに会えて良かった。 


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  2016年春期シギ・チドリ調査報告

 
                                              山本 廣子

  ●春期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告します。

  今津では4/3(日)午前中に1回目の調査を行いました。
  コチドリ8羽、ハマシギ59羽、オバシギ7羽、ホウロクシギ3羽など、11種95羽がカウントされました。他にはヘラサギ2羽、クロツラヘラサギ10羽、ツクシガモ24羽、ズグロカモメ1羽、ミサゴ2羽が観察されました。
  博多湾東部では4/5(火)午後に1回目の調査を行いました。
  ミヤコドリ15羽、ムナグロ3羽、ハマシギ203羽、オバシギ14羽など、9種259羽がカウントされました。他にはヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ24羽、ミサゴ1羽、カンムリカイツブリ13羽が観察されました。
  4/5の博多湾東部は晴れて暖かく、潮干狩りや磯遊びの人が和白海域と香椎で264名いました。奈多でハマシギの群れが飛び回りましたが、潮干狩りの人が多くて干潟に降りれないようでした。
  雁ノ巣の砂浜では、たくさんのコメツキガニが砂団子を一面に作り、動き回っていました。桜が満開であちこちで見られました。奈多の護岸の道ではハマエンドウやハマダイコンや菜の花がたくさん咲いていました。
  ノボロギクの花の綿毛がたくさん風にそよいでいました。

                  

  奈多のクリークではアオサギの口ばしと脚が赤く婚姻色になっているものがいました。
  またどの海域にもクロツラヘラサギが見られ、夏羽になり冠羽もふさふさでした。渡りの途中かもしれません。クリークの中でもクロツラヘラサギが餌取りをしていました。カンムリカイツブリも夏羽になり、春を感じさせました。

                  

  調査参加者は今津が3名、博多湾東部では7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

  以上


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