最近の和白干潟


2017年9月

国際ビーチクリーンアップ参加クリーン作戦と自然観察報告(9月28日)

筑陽学園中学校3年生の校外理科学習報告(9月19日)

2017年度 秋期シギ・チドリ調査報告(9月18日)

美和台小学校5年生の和白干潟自然観察会報告(9月15日)

定例探鳥会報告 和白海岸(9月10日)

古賀市環境市民会議の和白干潟見学会報告(9月8日)

2017年度 秋期シギ・チドリ調査報告(9月5日)


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国際ビーチクリーンアップ参加クリーン作戦と自然観察報告

  ●日時: 9/23:15:00~17:00
  ●参加:38名 :九産大宗像ゼミ5名、 一般18名(内九産大2名、西日本シティ銀行和白支店7名、ガールスカウト7名)守る会15名 
  ●回収ゴミ102袋: 可燃ゴミ:100袋、(アオサ70袋、人工ゴミ30袋)不燃ゴミ:2袋
  ●粗大ゴミ:精霊舟1個、ベニヤ板1枚、枝2本
  ●見られた鳥:ミサゴ1羽、サギ類18羽、ダイサギ、アオサギ、コサギ、カワウ、カルガモ6羽、

  和白干潟では、アシ原でアシの穂が出そろっており、赤っぽい艶やかな穂を出しています。良く観るととても綺麗です。センニンソウやハマナデシコ、シロバナサクラタデも少し咲残っていました。アシ原入り口にはハマサジの花が満開で
  黄色の小さい花を咲かせています。

     

  センダン、ナンキンハゼやシャリンバイが丸い緑色の実を沢山付けています。これからは、冬に向けて沢山のカモ達が渡ってきます。自然が残っている和白干潟には、草、木や野鳥等一年を通して楽しむことが出来ます。
  クリーン作戦では、今年はアオサが多く有り、始める前はゴミの仕分けの人数が確保できるか心配でしたが、いざ始めると思っていたより多くの人の参加がありました。九産大生、ガールスカウト、西日本シティ銀行と
  グループで参加して頂きました。大野城市の水産高校生は遠方の所を毎月の参加で、本当に頭が下がります。外国からの留学生も一人で参加してくれました。
  1時間は全員で人工ゴミを拾い集め、その後にアオサ班と、ゴミ仕分け班に分かれました。アオサ班は雨が降りそうで降らない蒸し暑い中、ソリ、一輪車、リヤカーなどで打ち寄せられたアオサを運びました。
  お陰様で沿岸に打ち上げられたアオサは殆ど回収することが出来て、一目瞭然綺麗になりました。

                

  又、分別したゴミは37種類有り、特に多かったものは食品の包装や袋、ペットボトル、レジ袋などでした。参加された皆様有難うございました。お疲れ様でした。


                            

  (S・T)


  以上


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  筑陽学園中学校3年生の校外理科学習報告

  日 時:2017年9月19日(火)10:00~14:40 うす曇り
  場 所:海の広場から岩場とアシ原
  参加者:筑陽学園中学校3年生64名と先生5名とカメラ担当者1名、守る会6名

   30度を超す天気との予想でしたが、曇ってかすんだ状態で過ごしやすい1日でした。どうやらPM2.5が多かったようです。予定時間より早く生徒たちが干潟にやってきましたので、浄化実験用のウミニナを集めに行き
  慌ただしく観察会を開始。山本代表が手袋の挨拶で干潟の話を始めました。日焼けした男子が多いという印象でした。まずは野鳥観察ですが、今日は珍しくトウネンが17羽も来ていて、浜辺に打ち上げられたアオサの上で
  一心不乱にエサさがしをしていました。雀くらいの小さな地味な茶色のまだら模様の小鳥で、茶色に変色し始めたアオサの上では全くの保護色でなかなか見分けるのが難しく、たくさん人が来ても全然怖がることなくエサ探しに
  夢中の様子です。望遠鏡では余りに近すぎて見えにくいくらいでした。肉眼で動きを観察してから望遠鏡を覗いてもらいました。可愛い姿は大人気。沖の杭にはミサゴが1羽止まり、ボラを食べる姿が観られました。

     

  だんだん潮が引くにつれミサゴの数は増えて行き、最後には4羽となりました。今日は潮がなかなかひかないため、干潟の生き物観察は後回しにして先に昼食となりました。
  その間もトウネン達はどんどん砂浜を移動して近くに寄ってきて餌を食べていました。昼食後、やっと干潟が現れ始め、12時から生き物観察を開始。スコップを手に干潟に入りましたが、まだ水が多くコメツキガニもアサリも
  思うようには取れませんでした。

     

  取れたアサリは浄化実験の容器に入れてもらい、その後、9つの班に分かれて調査を始めました。守る会のガイド5人も調査項目ごとに指導者として加わり生徒と共に干潟のあちこちに移動しました。今日は湿地も岩場も生き物が多く
  2匹の大きなモクズガニも捕まえました。アオサはまだ厚く堆積するほどでもなかったので臭くなく、調査はスムーズでした。植物観察班は浜辺の塩生植物を観察し、冒険のようなアシ原散策をしたそうです。
  中には大変虫や生き物を怖がる男子もいたそうで、小さい時から自然に接していなかったのかなと気の毒な気もしました。

     


               

  浄化実験では、あらかじめ入れておいたウミニナたちが容器から何匹も脱出して、中にはアサリの容器に入り込んでいるものもありました。実験は見事に成功し、生徒たちに海の生き物たちの働きぶりを紹介できました。

               

  朝から午後までの時間の流れの中で、目の前の海水が引いて干潟が現れる自然現象を肌で感じ、アオサのある干潟を歩き回ったり、砂を掘ったりして楽しく校外学習ができたようでした。

  (E・I)

  以上

  観察された鳥:トウネン17、ミサゴ4、ダイサギ6、コサギ8、アオサギ3、カワウ2、トビ5、ヒドリガモ6
     生き物:アシハラガニ、モクズガニ、オサガニ、ヤマトオサガニ、マメコブシガニ、コメツキガニ、ケフサイソガニ、ハクセンシオマネキ、ガザミ(脱皮)、ハマガニ(死骸)、アカテガニ、フタバカクガニ、アサリ、オキシジミ
         ユウシオガイ、ホトトギスガイ、ソトオリガイ、ツボミガイ、アラムシロガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、タマキビ、アマガイ、イシダタミ、タテジマフジツボ、シロスジフジツボ、ケハダヒザラガイ、ヒメコザラガイ
         ウネナシトマヤガイ、マガキ、ユビナガホンヤドカリ、タマシキゴカイ、ミズクラゲ、タテジマイソギンチャク、イトゴカイ、テッポウエビ、ハサミシャコエビ、ヨコエビ、ウミナナフシ、ハゼの子
    塩生植物:ハマサジ(花)、ハママツナ、イソホウキギ、ホソバノハマアカザ、ハマニンニク、ツルナ(花)、アシ、ハマゴウ(花)、ハマエンドウ(花)



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  2017年度 秋期シギ・チドリ調査報告


                                               山本 廣子

  ●秋期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。

  今津はまだ3回目調査が行われていませんので、調査後にお知らせいたします。

  博多湾東部では9/18(木)午後に3回目の調査を行いました。ミヤコドリ4羽、トウネン13羽、アオアシシギ6羽、キアシシギ13羽など、9種49羽がカウントされました。他にはミサゴ3羽が観察されました。

                     

  9/18の博多湾東部は、台風一過の晴天で暑くなりました。祝日のために、香椎海岸は人が多かったです。小魚が円を描いて多く飛び跳ねており、護岸上から釣る人や見物人が多くいました。また香椎海岸では観察会で子どもたちが
  30人くらい海辺に入っていました。和白、奈多、雁ノ巣海岸にはアオサが多くありました。名島、多々良川河口ではアオサが見られませんでした。秋の渡りのトウネン、キアシシギ、ソリハシシギ、オオソリハシシギが見られました。
  また冬鳥のダイゼン、ハマシギ、マガモ、ヒドリガモなども少数が渡ってきていました。ミヤコドリも雁ノ巣海岸に4羽が食事中でした。香椎海岸では沿岸にハギの花が咲いており、秋を感じました。サギ類やウミネコは多く見られました。

     

  
                 

  調査参加者は8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

  以 上


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  美和台小学校5年生の和白干潟自然観察会報告

  日 時:2017年9月15日(金) 9:45~11:55 長潮 満潮 5:01 干潮11:58
  参加者:137名と先生5名                          
  天候:曇り
  守る会自然観察ガイド:4名

  雨の予報が出ていたので子どもたちは雨具の用意をして、40分程かかる美和台小学校から歩いてきました。和白干潟沿いの道から干潟に入った子どもたちの賑やかな声が海の広場まで届いて来ました。
  干潟の話を聞いた後のバードウォッチングでは、ちょうどミサゴが2本の杭にそれぞれ1羽ずつ止まっているのを見ることが出来ました。鳥の名前を「ミ・ツ・ゴ?」と尋ねた子に、「ミ・サ・ゴ」と教えると
  「ミツゴ(三つ子)・フタゴ (双子)・ミサゴ、覚えた!」とニコニコしていました。望遠鏡でサギを見て、パンフレットのサギの写真を見せると「うん、うん」とうなずいて納得していました。
  アシ原に向かうと干潟一面に広がったアオサで足元がぬかるみました。白化したアオサもあります。ガイドがアシハラガニを見せると「オー」と感激していましたが、アシ原のそばもアオサがたくさんあったので子どもたちの足が
  止まってしまいました。アシハラガニをみつけるよりも、スコップで穴を掘る方に興味を示す子が多くいました。コメツキガニの方に向かった時にもまだ穴掘りに熱中している子どもたちに声をかけていたら、まだアシ原でアシハラガニを
  探している4、5人の子を見つけました。やはりアシハラガニは魅力的なのでしょう。小さなくもの子のようなコメツキガニの稚ガニや、ホソウミニナの稚貝が多くいて、かわいかったです。

     

  沖でアサリを探すと、思ったよりも結構アサリがいて、割合早く浄化実験用のペットボトルはアサリでいっぱいになりました。アサリの見つけ方を教えると、「手で触るのはちょっと」と尻込みをする子がいました。
  アサリを掘るという昔は当たり前だったことも、今では子どもたちはなかなか経験していないのだということを知らされました。和白川河口に向かってワイワイ、ガヤガヤ楽しそうに話し、歓声をあげながら歩く子どもたちのとても長い
  行列が出来ました。先頭の子どもたちは「ハクセンシオマネキ一番乗り!」と望遠鏡を持っているガイドのところに走って行っていました。一番後ろの子ははるか後ろでしたが、先生の合図の音でやっと望遠鏡のところにやってきました。
  ハクセンシオマネキは繁殖期を過ぎていて動きに迫力がなかったです。最後にまとめをして、とったカニや海そうをみんなに見てもらいました。貝の浄化実験できれいになった水のペットボトルを見せると、一瞬で子どもたちの目が
  ペットボトルに釘付けになりました。

               

  「土を掘った時に黒いのはなぜですか?」「和白干潟にはどんな魚がいるのですか?」という質問が出ました。時間が短く、十分観察ができない部分もありましたが、子どもたちにとっては楽しい経験だったようです。
  お礼の言葉を言った子どもたちは、給食が待っている学校へ急ぎ足で帰って行きました。

  (K・A)

  以上

  野 鳥:ミサゴ(6)・トビ(1)・ミヤコドリ(2)・ハマシギ(30)・ダイサギ(10)・コサギ(5)・アオサギ(3)・カルガモ(2)・カワウ(5)
  生き物:アシハラガニ・クロベンケイガニ・コメツキガニ・オサガニ・マメコブシガニ・ケフサイソガニ・ハクセンシオマネキ・アサリ・ユウシオガイ・ソトオリガイ・オキシジミ・アラムシロガイ・ウミニナ・ホソウミニナ・ヤドカリ
      ホトトギスガイ・ツボミガイ・マガキ・ゴカイ・イトゴカイ・タマシキゴカイの巣・クルマエビ(2)
  海そう:アオサ・オゴノリ・ボウアオノリ
  植 物:ハママツナ・ハマサジ
  集めたゴミ 2袋 (観察会前と和白川河口から海の広場に戻る間に、守る会メンバーで拾いました)


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  定例探鳥会報告 和白海岸

   和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸
  2017年9月10日 -晴れ-
  【観察鳥種】22 
  【参加者数】12人 守る会7人

  9月になり、朝晩過ごしやすくなってきた和白ですが、日中は日差しも強く、水分補給に気を付けながらスタートしました。道端のコマツナギやクズ、マルバハギ、メマツヨイグサなどの花の名前を確認したり、
  ナンキンハゼやスダジイなどの木の実を見たり、エノキの甘い実を試食しながら歩きました。エノコログサやセイバンモロコシの穂が出て、風に揺らいでいます。

     

     

  和白川河口では、わずかに残された干潟にハクセンシオマネキがいましたので、望遠鏡で見ました。
  塩浜護岸から見渡すと、和白から唐原方面にかけて杭の上に止まっているミサゴ4羽を確認しました。満潮を避けて後背地の大きな木々に、サギたちが17羽止まっているのが見えました。
  護岸の植え込みの木々をコサメビタキが飛んでいましたが、渡りの途中ではないかとのことです。上空をミサゴがゆうゆうと飛翔していました。五丁川河口では、カワセミ1羽を確認しました。

     

  奈多護岸からは、いつもの廃船上にカワウが5羽休んでいました。松の木にはシジュウカラが、護岸の海側にはキアシシギが5羽休んでいました。雁ノ巣の橋の下の砂浜には、先月も確認できたミヤコドリが4羽、仲良く過ごしていました。
  くちばしの先が黒っぽいので、若鳥のようです。

                             

  来月はそろそろ淡水ガモの姿が見られるのではないかと楽しみです。コオロギが鳴き続けて、木陰ではさらりとした風が吹き、夏の終わりを感じる探鳥会でした。

  (N・M)

  以上

  【参加者の感想】
  ◇コサメビタキを今年初めて見れて良かった。
  ◆ハクセンシオマネキがかわいかった。
  ◇カワセミが何とも言えない青色ですばらしかった。

 
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  古賀市環境市民会議の和白干潟見学会報告

  日時:2017年9月8日(金) 14:15~15:30天候:晴れ
  場所:守る会事務所と和白干潟・海の広場
  参加者:20名
  守る会ガイド:5名

 「古賀市環境市民会議」は私が地元の古賀市で活動している環境保護団体です。森林・松林・河川・ビオトープ・生活環境などの環境保護団体や企業、行政などで構成され、古賀市の環境保全を目的として活動している団体です。
 今回は、年1回の視察研修として和白干潟を見学することにしたとのことです。午前中は「まみずピア」見学の後、「きりえ館」に到着。山本さんがプロジェクターを使って和白干潟の自然や干潟の役割、守る会の活動などを紹介しました。
 日頃、環境保護活動を行っておられる方たちだけあって、「アオサの利用方法はないのか」「人工島が出来てどんな影響があったのか」など、多くの質問がありました。この後、2階のきりえを見ていただいた後、干潟の方へ移動しました。
 干潟はアオサの発生期で浜辺には一面アオサが打ち寄せていました。浜辺に望遠鏡をセットして干潟の鳥を見てもらいながら、和白干潟の案内をしました。

    

 残念ながらミヤコドリは見られませんでしたが、ミサゴやダイサギ、アオサギなどを 見ることができました。望遠鏡で鳥を見たことのない人が多いようで、鋭いくちばしを持ったミサゴの勇姿には感動。
 干潟の中に入られる方もおられ、干潟を這うたくさんのウミニナにおどろかれる方も。玄界灘に面した古賀の海岸とは違う和白干潟を見ていただいて良かったです。 
 
  (H・Y)

 以上

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  2017年度 秋期シギ・チドリ調査報告


                                               山本 廣子


  ●秋期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。

  今津では9/3(日)午前中に2回目の調査を行いました。コチドリ3羽、アオアシシギ18羽、キアシシギ4羽、ホウロクシギ1羽など、6種28羽がカウントされました。他にはミサゴ2羽、オシドリ1羽が観察されました。
  博多湾東部では9/5(月)午後に2回目の調査を行いました。ミヤコドリ3羽、トウネン2羽、ハマシギ3羽、キアシシギ8羽など、7種28羽がカウントされました。他にはミサゴ9羽が観察されました。

     

  9/5の博多湾東部は早朝は少し雨が降りましたが、午後は晴れました。真夏よりは幾分涼しくなりました。和白や奈多や雁ノ巣ではアオサが増えだして、干潟に堆積してきていました。
  ミサゴが和白海域で9羽も見られました。育った子も来ているのでしょうか? 潮干狩りと釣りや調査の人が和白干潟に5名見られました。秋の渡り鳥が少なくて残念でした。

                

  調査参加者は今津が3名、博多湾東部が8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

  以上


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