最近の和白干潟

 
2018年1月


和白小学校4年生の和白干潟自然観察会報告(1月29日)

和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(1月27日)

和白海域水鳥調査報告(1月14日)

2017年度 冬期シギ・チドリ調査報告(1月14日)

定例探鳥会報告 和白海岸(1月14日)

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和白小学校4年生の和白干潟自然観察会報告

  日時:2018年1月29日(月) 9:40~11:30 中潮 満潮 8:32 干潮13:52
  参加者:124名と先生4名               
  天候:曇り
  守る会自然観察ガイド:8名

   寒い中、学校から歩いて来て暑くなったのでジャンバーを脱いでいる子もいました。観察会が始まる前に「寒くなるから着ておいで」と促され、やっとジャンバーを着ていました。
  山本さんが前回の観察会でした干潟の話をおさらいしてから、バードウォッチングをしました。

     

  海に向かって右手の方にミヤコドリが固まっていました。山本さんの話で26羽いるとのことでした。望遠鏡を覗いて「20羽ぐらいいるよ」と子どもたちも確認していました。
  その後、アシ原の方へ向かい、センダンの葉痕を見ました。虫眼鏡で葉痕を熱心に見て、次の子に虫眼鏡を渡していました。
  アシ原の中に入っていくと風が遮られて暖かでした。枯れたアシの間を通る心地よい迷路でした。マサキなどの木の実やアシの穂など、冬の植物も観察しました。
  海の方に抜けると、唐の原川の河口の方に鳥がいるのを望遠鏡で見ました。河口にはシギやチドリがいました。バシャバシャと水の中に入っていく子がいました。この寒いのにと思いましたが、子どもたちは平気で楽しんでいました。
  海の広場に向かって歩くと、鳥の足跡をたくさん発見しました。「こちらのとあちらの足跡は鳥の種類が違うね」と比べていました。「これがカモの足跡よ」と山本さんが教えてくれました。
  海の広場で集まってまとめをしました。鳥の絵を見て、見たかどうかを子供たちに挙手してもらいました。1つ1つ名前を確認できてよかったようです。
  次に見つけた木の実などの実物を見ながら、名前を確認しました。「カニは今どうなっていますか」「冬、鳥はどうやってカニをとるのですか」「鳥はどうやってカニがいるのがわかるのですか」「鳥は気温が下がるとどうするのですか」
  と次々に質問が出ました。

     

  6月の観察会でカニをたくさん見たりしていたので、季節の変化がよくわかったようです。「人工島が出来て和白干潟はどうなったのですか」という質問も出ました。
  観察会が終わると「おなかがすいたね」と言いながら子どもたちは学校へ帰って行きました。寒い日の観察会が無事終わり、担当者はほっとしました。
 反省会では、人数の多い観察会では葉痕を見せる時あまり待たせないように、事前に手順を考えておかなければならないことを確認しました。帽子をかぶってきていない子がいましたが、防寒対策のための帽子をかぶる必要性も話しました。

  (K・A)

  以上

  観察されたもの
  野 鳥:ミヤコドリ(26)・ツクシガモ(30位)・ダイシャクシギ(1)・マガモ・オナガガモ・ヒドリガモ・スズガモ・ホシハジロ・ミユビシギ・シロチドリ・ハマシギ・セグロカモメ・ミサゴ・ハクセキレイ・トビ
  生き物: シロスジフジツボ・マガキ・ホトトギスガイ・ウミニナ・ホソウミニナ・イトゴカイ
  海そう:オゴノリ・アオサ
  植 物:(実)ツルウメモドキ・マサキ・シャリンバイ・センダン・ノイバラ・クコ・ヘクソカズラ・アキグミ・ナワシログミ・ナンキンハゼ
      (花)ハマサジ・ハマナデシコ・(新芽)ハマウド(穂)アシ・ハマシオン・クサヨシ

  集めたゴミ 1袋

 
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  和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

  ●日 時:1月27日(土)15:00~16:50
  ●参加者:34名 : 一般20名、(九産大宗像ゼミ先生共5名)九電工3名、西日本シティ銀行3名、長崎大学生1名、守る会14名 
  ●回収ゴミ:57袋: 可燃ゴミ:55袋、(自然ゴミ:24、人工ゴミ31袋) 不燃ゴミ2袋
  ●粗大ゴミ発泡浮き:2個、45ℓポリバケツ1、P籠1、木材、枝等約20本
  ●観られた鳥:ミヤコドリ28羽、ツクシガモ約35羽、淡水ガモや海ガモ、クロツラヘラサギ1羽、ダイシャクシギ1羽、ミサゴ1羽、他:ツグミ、トビ、ヒヨドリ、ムクドリ、ウグイス、ハクセキレイ


   今和白干潟では、カモ達が大分少なくなっています、アオサが無くなり、それを餌にしていたカモたちが移動した様ですが、ツクシガモやマガモ、ヒドリガモ、オナガガモ等はまだ観ることができます。ハマシギや、シロチドリもいます。
  それらが一斉に飛び立ち、乱舞するところは羽が白く光ってとても綺麗です。アシ原側の後背林や、広場付近には、葉を落とした木々や白く小さくなったセンダンの実、マサキの実、ナワシログミも小さな実が沢山付いていました。
  ハマダイコンも春に向けて大分大きく育っていました。これから暖かくなると色んな小さい新芽も出てきます。
  
                  

  本日のクリーン作戦は、とても穏やかで、厚着をしてきた服を1枚脱ぎたいと思った位にクリーン作戦にうってつけの天気でしたし、唐原川右岸河口から、海の広場までを清掃しました。とても充実した実りのある時間でした。

                                        

  今回はホームページを見て参加の特に若い人たちが多く、九産大宗像ゼミ、いつもの高校生や、女子高生も一人で遠路折尾より来てくれました。長崎大や、会社よりボランティア参加の呼びかけで等で九電工より3名の若い女性の参加も
  有り、シティ銀行、香住ケ丘の親子2名など一般の参加が多く、早良区、春日市などから若い方達が参加いただき本当に嬉しくなりました。ゴミは先日からの強風で、色々なものが打ち上げられていました。初めて参加された方達も、人工  ゴミの多さに驚いておられました。毎回思うことですが、何故こんなにも人工ゴミが多いのでしようか、2ℓのペットボトルも何個も有りました。わざわざ遠方より清掃に来て下さる方達には、本当に頭が下がります。清掃後の懇談では、  若い方達の感想を聞き、山本さんがこれからの参加を呼びかけました。ミヤコドリやツクシガモを観てもらい、最後に記念写真を撮り散会しました。

                        

  クリーン作戦の時に毎日新聞記者の取材も有りました。参加の皆様、本当に有難うございました。
 
  (S・T)

   以上


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和白海域水鳥調査報告

                                  山本 廣子
   日時:2018年1月14日(日)9:30~15:20 中潮 満潮:8:56 干潮:14:02 曇り
  調査範囲:和白海域(和白~奈多~雁ノ巣)とクリークや畑

  博多湾東部の冬期シギ/チドリ調査も兼ねて行いましたが、シギ/チドリ調査の方が範囲が広いので、和白海域のみ調査員が兼ねて調査を行いました。和白海域水鳥調査の報告をします。
  カモ類13種3462羽、カモ類以外の水鳥22種1448羽がカウントされました。
  昨年はカモ類12種2450羽、カモ類以外の水鳥21種1584羽でした。カモ類は1012羽増え、カモ類以外の水鳥は136羽減っています。今年度でも12月に比べてカモ類がかなり減っているように思います。
  カモ類以外の水鳥ではハマシギなどの小型シギ・チドリが昨年同様に増加しています。
  カモ類1位はスズガモ1596羽(昨年は1051羽)、2位はヒドリガモ497羽(昨年はマガモ492羽)、3位はマガモ391羽(昨年はヒドリガモ255羽)。昨年12月にはヒドリガモもツクシガモももっと多くいました。
  寒くなりアオサが分解して食物が減り、カモたちが移動したのかもしれません。1月1日にはツクシガモは最大309羽でした。

                                   

  今回は昨冬同様にハマシギやシロチドリなどの小型シギ・チドリ類が多めで、嬉しかったです。唐原川河口から海の広場、和白川河口先の干潟全体に広がって食事をたり、休憩したり、塊で飛んだりしていました。
  ハジロコチドリは確認できませんでした。シロチドリ229羽(昨年は247羽)、ハマシギ556羽(昨年は861羽)、ミユビシギ124羽(昨年は156羽)がカウントされました。ミヤコドリは25羽で過去最大羽数になりました。
  ダイゼンは6羽でした。クロツラヘラサギは奈多に1羽、ヘラサギは和白に1羽が見られました。

  調査は3つのグループに分かれて行いました。調査参加者は7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

  以上


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  2017年度 冬期シギ・チドリ調査報告


                                              山本廣子

   ●冬期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。全国一斉調査になります。

   今津では2018年1/7(日)午前中に2回目の調査を行いました。
   シロチドリ10羽、タゲリ13羽、ハマシギ86羽、アオアシシギ8羽など、6種122羽がカウントされました。他にはヘラサギ7羽、クロツラヘラサギ16羽、ツクシガモ41羽、ズグロカモメ9羽、ミサゴ4羽、カンムリカイツブリ1羽が
   観察されました。

   博多湾東部では1/14(日)に2回目の調査を行いました。
   ミヤコドリ25羽、シロチドリ229羽、ダイゼン6羽、ハマシギ556羽、ミユビシギ124羽など、9種955羽がカウントされました。他にはヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ12羽、ツクシガモ198羽、ミサゴ5羽、カンムリカイツブリ    6羽が観察されました。
   1/14の博多湾東部は曇りで風が無く、調査はしやすかったです。12月に比べてカモ類がずいぶん減ってしまいました。ハマシギ等の小型シギ・チドリ類は昨年に続き今冬も多めで、良かったです。
   ミヤコドリは過去最高羽数の25羽でした。
   アオサが腐りかけて、沿岸のアシに大量に絡みついていました。沿岸の木では、センダンの実やシャリンバイの実がだいぶ減っていました。小鳥が食べたのでしょうね。センダンの木にはツルウメモドキが巻き付いていて、赤い実が
   生っていてきれいでした。

      

   多々良川ではキンクロハジロ400羽を確認しました。香椎にはシギ・チドリがいませんでした。スズガモなどの海ガモが、風を避けてたくさん香椎に入ってきていました。今回の博多湾東部の調査は、日本野鳥の会福岡支部の
   「水鳥全種調査」も兼ねて行いました。

                    

   調査参加者は今津が3名、博多湾東部が11名でした。
   調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

   以上


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  定例探鳥会報告 和白海岸


    和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲 
  2018年1月14日 -曇り-
  【観察鳥種】49種
  【参加者数】15人 


  集合地の和白公園では、木に止まる2羽の仲良しキジバトをすぐ近くで観察しました。
  干潟では潮が引きがけで、水鳥たちを近くで見ることができました。和白川河口にはツクシガモや淡水ガモたちがいました。ミヤコドリは和白川から唐原川までの干潟の広い範囲に散らばって25羽いました。
  海の広場方面にはハマシギ・ミユビシギ・シロチドリの群れが広がっていて、忙しく食事中でした。ヘラサギが立って寝ていました。

     

  海の広場まで海辺を歩きました。アオサが固まって沿岸のアシに巻き付いていました。「沿岸にはウミニナが多いね」と久しぶりに参加されたUさん。今日は風が無く穏やかでした。
  海の広場では樹林帯の方から小鳥たちの声が聞こえてきます。ヒヨドリ、モズ、ツグミなどを見たり声を聴いたりしました。RKBの鉄塔上にはハヤブサが来ていました。アシ原中道では盛んにシロハラの鳴く声がしました。
  マサキの実は生っていましたが、シャリンバイの実はほとんど無くなっていました。小鳥たちが食べたのでしょうか?
  砂洲に出ると、ハマシギたちを近くで見ることができました。
  ミヤコドリは唐原川方面にも多く、ダイゼンもいました。沖にはハジロカイツブリやウミアイサがいました。
  スズガモに混じってホオジロガモが多く確認できました。 

      

  ヒドリガモが丸く固まって170羽程休んでいました。ヨシガモも見られました。アシ原の中に戻り、鳥合わせをしました。午後には鳥の調査も予定しており、少し早めに解散しました。

 (山本廣子)

  【参加者の感想】
  ◇ハヤブサが見られて良かった。
  ◆ミユビシギ良く分かった。
  ◇ホオジロガモが可愛かった。
  ◆久しぶりにシロチドリを見ることができた。


   以上

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