《ソロプチミスト日本財団の「環境貢献賞」贈呈式と講演》
日 時 :
2010年11月25日(木) 14:30〜16:45
場 所 : 「アイテムえひめ」(愛媛県松山市)にて
「和白干潟を守る会」はソロプチミスト福岡の推薦を受けて、
ソロプチミスト日本財団の「環境貢献賞」を受賞しましたので、贈呈式に参加しました。
当日朝9:00に出発し、バイク・JR・新幹線・タクシー・高速船・タクシーと乗り継いで、
会場の「アイテムえひめ」に到着しました。
ソロプチミスト日本財団の全国大会の中に、この贈呈式が組み込まれています。
私は大会開会式から贈呈式と講演まで参加しました。
「ソロプチミスト福岡」の方々に迎えていただき、間に合わなかったリハーサルなどの内容は、
会場でサポートしていただきました。
参加総数約2600名の方々が、全国からこの愛媛に集っておられました。
贈呈式では、「社会ボランティア賞」 40件、「環境貢献賞」 10件、「青少年育成賞」 5件、
「千嘉代子賞」 2件が表彰されました。
壇上で1件づつ、ソロプチミスト日本財団の会長から表彰状を手渡されました。
推薦をされた各地のソロプチミストも同時に表彰されました。
<環境貢献賞贈呈式1>
<環境貢献賞贈呈式2>
<ソロプチミスト福岡の皆さんと>
<環境貢献賞 表彰状>
贈呈式後の講演は、「人類史の中の日本人」の題で、「坂の上の雲ミュージアム」館長が話をされました。
人類の誕生から言語獲得と人類の世界への広がり、そして現在の展望などをお聞きしました。
とても興味深いお話でした。
その後はソロプチミスト全国大会の報告などだったので、この後、松山市内を少し見学してから帰路に
就こうと思い、お世話いただいた「ソロプチミスト福岡」の皆さんにお礼を述べて、愛媛国際貿易センターで
ある「アイテムえひめ」を見学し、松山市内の見学についてコース・時間などを尋ねてみました。
そうすると、 「アイテムえひめ」の場所から、松山市内や道後温泉まではかなり遠く、今から2時間では
松山空港まではとても行けませんよとのアドバイスを受けました。
止む無く、松山市内の見学は断念し、近くの「産直のお店」に寄り、少し買い物をしてから、タクシーで
松山空港に向かい、20:00発福岡行きの小型プロペラ機に乗って帰りました。
自宅に着いたのは、22:30頃でした。
とってもハードな旅でしたが、受賞できて本当によかったです。
皆さんと一緒に受賞を喜びたいと思います。
報告 : 山本 廣子
《(財)社会貢献支援財団 「海の貢献賞」を受賞報告》
日 時 :
2010年11月15日(月)16時より19時、受賞者懇談会
16日(火) 表彰式及び祝賀会
場 所 : ANAインターコンチネンタルホテル東京
表彰対象者 : 50の団体並びに個人
11/16(火)、東京のANAインターコンチネンタルホテル東京において、
平成22年度社会貢献者表彰式典があり、出席いたしました。
今回は、(財)社会貢献支援財団が設立40周年ということで、16日の表彰式に先立ち、
前日の11月15日の16時より19時まで受賞者懇談会が企画され、私も参加しました。
※(公益財団法人)社会貢献支援財団
http://www.fesco.or.jp/
各受賞者の紹介があり「海の貢献賞」においては各自が簡単に紹介しました。
中々すばらしい方々ばかりでした。命がけで人を救助したり、長い年月人々のために活動された方々で、
(財)社会貢献支援財団はよくこういう方々を表彰されたこ
とだと感心しました。
「日本人もなかなか捨てたものじゃない」と審査員の方が言われましたが、本当にそうだと思いました。
すばらしい方々にお会いできて、よかったと思います。
私はこの会場入り口で和白干潟通信やパンフレットを配布させていただきました。
持っていくのは大変でしたけれどね。これで「和白干潟」もまた少し広がっていくと思います。
11/16(火)は早朝からリハーサルがあり、引き続き表彰式や祝賀会がありました。
活動は映像でも紹介されて、すばらしい活動を聞くたびに涙が出ました。
スーダンでNPOを作って医療活動をしている人やカンボジアで売春の被害にあう子供や母親を支援して
いる人などが印象に残りました。
「海の貢献賞」で「和白干潟を守る会」も22年間和白干潟の環境保全活動を続けている会として活動を
たたえていただきました。
沖縄県で珊瑚を養殖し移植して珊瑚礁の再生をしている人や、沖縄県の鳩間島で海岸に漂着した
発泡スチロールを油化して燃料として使用する活動をする人な
ど、すばらしいと思いました。
祝賀会では挨拶を交わし名刺をいただきました。訪問される方もおられるかも知れませんね。
<表彰>
<社会貢献者表彰式>
表彰式と祝賀会には、東京近郊在住の和白干潟を守る会会員である中野悠紀子さんと山本幸正さんに
参加いただきました。写真も写していただきました。
終了後に田中浩朗さんと河内みどりさんもかけつけてくださいました。
いっしょにホテルの喫茶店でお話できました。
久しぶりですばらしい4名の方々にお会い
できて、楽しい時間が持てました。
最後にJAWAN事務局の伊藤昌尚さんも参加されて交流できました。
<東京在住守る会の人たちと記念撮影>
<海の貢献賞 表彰状>
東京までは遠く大変でしたが、無事に参加できて、大
きな表彰状とステキな記念品をいただきました。
( 報告 : 山本廣子 )
◆
出席者の感想
《 中野 悠紀子さん 》
皆様
和白干潟を守る会が、公益財団法人 社会貢献支援財団から表彰を受けることになり、山本代表が出席されました。
表彰式は16日にANAインターコンチネンタルホテル東京で行なわれ、私も誘われて参加しました。
おおまかに様子をお伝えします。
今年は40回目の表彰式だそうで、個人、団体223の候補から50が選ばれました。
内容は、
1.人命救助の功績、
2.社会貢献の功績、
3.特定分野の功績、
に分かれて、守る会は、3.の中で、
海の貢献賞:「海の安全確保、環境保護、汚染防止等に尽くされた功績」によって表彰されたのです。
他の受賞の方々の例を挙げれば、線路に転落した人を自分も飛び降りて助けた、
溺れている人を飛び込んで助けた、スーダンで子どものための医療活動や学校建
設に取り組む、
ハンセン氏病の人々に歯科治療の奉仕をする、福井県の東尋坊で自殺防止のパトロールをする等々、
無私無欲な奉仕の活動に胸が熱くなりまし
た。
会場には大きなスクリーンが備えられ、式の様子や合間には実際の活動の様子が紹介されました。
壇上にあがった受賞者は全員とても素敵な笑顔でおられたのが、印象に残りました。
終了後は河内みどりさん、田中浩明さんもみえ、山本幸正さんも加わり、久しぶりのお喋りをしました。
私も含めて福岡を去ってから何年も経ちます
ので、守る会のこと、和白のこと、福岡のこと話は尽きませんでしたが、
山本さんの飛行機の時間に合わせて解散しました。
(11月16日記)
《 田中 浩朗さん 》
和白のみなさま
谷津の田中です。ずいぶんとご無沙汰しております。
昨日,守る会が社会貢献者表彰式典で表彰されましたが、私は式典のあと、式典が行なわれたホテルで、
山本廣子さん、中野さん、山本幸正さん、河内さんと
お会いし、ホテルの中の喫茶ロビーで、3時間あまりお話を
することができました。
途中からJAWANの伊藤昌尚さんも加わり、とても楽しい時間を過ごすこと
ができました。
地道な活動がこうして認められるのはとても素晴らしいことだと思います。
福岡市の新しい市長さんも是非守る会の活動に注目してくれれば良いの
ですが。
現市長さんも今年の干潟まつりに来てくれればいいねと話していました。
それぞれお忙しいなかでこうして再会でき、元気そうなお顔を拝見できて本当によかったです。
私もけっこう仕事が忙しく、なかなか福岡に参ることができないでいますが、
また和白のみなさまにもお会いしたいです。
(11月17日記)
《パタゴニアキャンペーン結果発表会&交流会報告》
日 時 :
2010年11月9日(火)19:30〜22:30
場 所 : パタゴニア福岡店
参加者 : 30名
パタゴニア:11名、屋久島うみがめ館関係:15名、和白干潟を守る会:4名
1.パタゴニア環境支援活動の原点について(パタゴニア:猪原さん)
パタゴニアの創設者:オーナー/イヴォン・シュイナードさん提唱による、
「1% For The Planet 」運動のこれまでの経過が、DVDを用いて紹介されました。
※
自然環境保護の必要性を理解する企業が連携し、地球規模での自然環境の保護・回復のために
売上の1%を寄付するという活動。
<交流会1>
<交流会2>
2.パタゴニア「Voice Your
Choice」キャンペーン結果発表会(来店者による投票結果)
※
キャンペーン期間を設定し、その期間中の来店者に支援したい環境保護団体に1票を投じてもらい、
その投票数に準じて、助成金を各環境保護団体に寄付をするというもの。
今回のパタゴニア福岡のキャンペーン期間は9/30〜10/28で、
投票対象環境保護団体は「和白干潟を守る会」と「NPO法人 屋久島うみがめ館」の2団体。
午後8時半から表彰式があり、和白干潟を守る会と屋久島のうみがめ館が支援金を戴きました。
守る会への支援金は20万円でした。パタゴニアに感謝します。
1位:和白干潟を守る会 20万円
2位:NPO法人屋久島うみがめ館 15万円
(投票総数は150票あまり。両者には殆ど差はなかったが、やや、守る会が多かった)
<表彰式>
3.表彰団体活動内容報告会
(1)和白干潟を守る会
山本さんは和白干潟を守る会の今までの活動を、パワーポイントを使って発表されました。
<和白干潟を守る会の紹介 >
(2)NPO法人 屋久島うみがめ館
○
屋久島のうみがめ館の大牟田さんは、1985年に「屋久島ウミガメ研究会」を発足させ、
現在、北太平洋最大のアカウミガメの産卵地となっているが、砂浜の減少、環境の悪化、
観光客の増加などによる諸問題に直面していると話されました。
○
その他、参加された若い人5名は、福岡エココミュニケーション専門学校の学生で、屋久島の
ウミガメ館で、生態調査
や保護活動のボランティアを経験していました。
このような学校との連携も参考になりました。
○
福津市のウミガメ関係の方は、うみがめの保護方法について同じくウミガメ館で研修を受け、
その方法に基いて保護活動を行っていると話されました。
<みんな ‘ I Love You ’ サインで記念撮影
>
それぞれの地域で活躍する草の根環境保護団体とパタゴニアとの交流は大変有意義な会でした。
(報告:河上)
《国際生物多様性COP10にパネル参加》
期 間 :
2010年10月18日(月)〜10月29日(金)
場 所 :
「国際生物多様性COP10」名古屋市熱田会場
JAWANは、10月18日(月)から29日(金)までの2週間、
「国際生物多様性COP10」名古屋市熱田会場の共同テントでブース展示をしました。
和白干潟を守る会は和白干潟の英文パネルを作成して、JAWANブースに展示していただきました。
世界各国の政府やNGOが取り組みを紹介するもので、国際的に重要である和白干潟を紹介しました。
<JAWANブース全体展示>
<展示パネル:和白干潟>
※写真提供:JAWAN事務局
《テー
マ : 国際生物多様性年記念「和白干潟は生きている」(和白干潟の自然と環境保全活動)》
日 時 :
2010年10月13日(水) 14:00〜15:00
場 所 : 福岡工業大学 アリーナホール
参加者 : 福岡工業大学付属城東高校生1900名、先生100名
講 師 : 山本 廣子(和白干潟を守る会代表)
福岡工業大(アリーナホール)にて、福岡工業大付属城東高校生1900名と先生100名の「環境集会」で、
和白干潟を守る会代表の山本廣子さんが講演をされましたので報告します。
<福岡工業大学 アリーナホールにて講演>
校長先生の挨拶の後、山本さんが和白干潟の生き物手袋を使い自己紹介。
「今年は国連の生物多様性年で、10/11〜10/29まで名古屋市で
第10回生物多様性締約国会議が開かれている。
地球上で毎年4万種の生物が絶滅している。
特に干潟、熱帯雨林、サンゴ礁は地球上で最も生物が多い場所だと言われてる。
城東高校の近くにある和白干潟をぜひ皆で守ってほしい。」
と話されました。
山本さんの和白干潟とのかかわりやなぜ和白干潟の保全活動を始めたかを話し、
22年の保全活動を通して、和白干潟は国指定和白干潟鳥獣保護区に指定され、
環境省のラムサール条約登録候補湿地になり、「にほんの里100選」に選ばれたこと、
博多湾和白干潟が湿地を保全する国際条約「ラムサール条約」に選ばれることを願っていること
などを強調されました。
その後、和白干潟の自然をパワーポイントを使って映像で紹介、
和白干潟を守る会の活動も紹介されました。
和白干潟の美しい 映像が大画面に写り、なかなか迫力がありました。
「皆さんの近くにある和白干潟には今もたくさんの渡り鳥や、ここにしか無い植物などがあり
これからも大切に守りましよう。自分の好きなことやできることで、自然を守っていってほしい。
私はきりえで和白干潟を描いてきたが、絵や音楽や文章などの表現でも保全活動ができること、
また和白干潟のクリーン作戦や観察会に参加して、和白干潟のすばらしさを実感してほしい。」
とまとめられました。
(報告:田辺)
和白干潟のエコチャレンジ「アオサのお掃除大作戦!!」
(4回目)参加報告(2010.10.9)
◆日
時 : 2010年10月9日(土) 15:30〜17:30
◆主
催 :「和白干潟保全のつどい」
◆
参加者 : 82名(内子供約40名) A+B
A : イオングループ 合計43名
「こどもエコクラブ」所属2団体
・筑紫野チアーズクラブ
27名(小学生22名+保護者5名)
・大野城(サティ)チアーズクラブ 14名(小学生11名+保護者3名)
及び
九州イオン本部
2名(斉藤氏、伊藤さん)
B : イオン以外 合計39名
港湾局4名、守る会4名、ウェットランド3名、循環生活研究所(循生研)4名
九州環境管理協会(九環協)1名、一般参加23名
◆アオサ回収量 : 120袋(約 1,200kg)
(コメント)
・ 空模様がおかしく雨が心配されたが、15:40分ごろ少し雨が降ったきり、その後は降らず幸いであった。
・ 今年度最後の「アオサのお掃除大作戦」(第4回)、
・イオングループ「こどもエコクラブ」の大野城店と筑紫野店のチアーズクラブ子供33名、そして保護者ほか10名、
合計43名がはじめて参加。
香椎浜店にはまだチアーズクラブは組織されていないそうで、イオン九州本社ご担当の斉藤氏が残念がっておられた。
・ 今回子供の参加が多かったからか、途中から子供だけ切り離して、
九環協の藤井さんによる海の生き物観察会が行われた。
・ 5時前にはアオサを詰める網が品切れとなり、予定より早めの切り上げとなった。
(報告:坊薗)
和白干潟のエコチャレンジ「アオサのお掃除大作戦!!」
(3回目)参加報告(2010.9.23)
◆日 時 :
2010
年9月23日(木、祝) 15:
30〜17:00
快晴
◆主 催 :
「和
白干潟保全
のつどい」
◆場 所 : 和
白干潟・海の広場沖
◆参加者 :
36
名(一般参加:13名、守る会:6
名)
◆アオサ回収量 : 129
袋(約1,290kg)
大潮で潮の引いた9月23日午後3時半から5時まで、
和白干潟のエコチャレンジ「アオサのお掃除大作戦」がありました。
昨日まで日中は30度を超えていたのが今朝は20度に冷え込んで秋の日和でした。
九州環境管理協会の藤井さんが、1回目、2回目のアオサ掃除の効果をグラフで説明して、
今日の作業への期待も一言。
ウェットランドフォーラムの松本さんから道具の使い方や手順の解説。
アオサが厚くなった干潟を沖まで行って作業開始。
約10メートル四方を区切ってその中のアオサを網袋に詰めて水を切り、集めての作業を1時間。
全員で休みなく手際よくできました。
ほぼ取り集めおわって集積場所にリヤカーやそりで運搬、129袋ありました。
<アオサをリヤカーに積んで>
<ソリにアオサを載せて>
アサリも採れました。
藤井さんから、この春生まれのアサリ、昨年秋のアサリ、3年目のアサリと大きさの違いが教えられました。
子どもたちはスタンプラリーのカードにスタンプがもらえました。
主催は「和白干潟保全のつどい」。
構成団体からの参加は
・和白干潟を守る会6名
・市港湾局4名
・循環生活研究所4名
・ウェットランドフォーラム4名
・藤井家5名
・一般から13名。
本日の参加者はあわせて36人でした。
( 報
告 : 西 )
和白干潟のエコチャレンジ「アオサのお掃除大作戦!!」
(2回目)参加報告(2010.9.11)
◆日 時 :
2010
年9月11日(土) 16:
00〜17:30
快晴
◆主 催 :
「和
白干潟保全
のつどい」
◆場 所 : 和
白干潟・海の広場沖
◆参加者 :
44
名(一般参加:26名、守る会:5
名)
◆アオサ回収量
: 118
袋(約1180kg)
2010年度第2回アオサのお掃除大作戦が9月11日、海の広場にて参加者44名で行われました。
第1回目の反省をふまえ、アオサを引き集める網には、網の口を広げる改良を、
アオサの運搬手段にリヤカーを1台加えて行うことにしました。
16時、海の広場で参加者にアオサ回収の目的などを説明した後、皆で沖合いに行きました。
<アオサ摘み光景(1)>
<アオサ摘み光景(2)>
アオサの回収エリアは前回回収した所。
運搬方法はリヤカーを主体に運搬し、ソリでの運搬は最後に皆が帰る時にアオサを積み、
引いて帰るかたちで行いました。
アオサのお掃除は16時15分〜17時05分まで行いましたが、全体の回収量は118袋と、
前回の81袋に比べて大幅に改善しました。
リヤカー運搬の効果があったようです。
リヤカー1回の運搬量は15袋くらいあり、4回運びましたから、60袋(600kg)くらいは
リヤカーで運搬したことになり、全体の半分をリヤカーで運搬したことになります。
参加者44名の内、26名が一般参加者でした。
一般参加者の中には、スターバックスコーヒーの方3名がおられました。
ホークスタウンのお店から来られたとのことでした。
最後に海の広場で、コカコーラさんと守る会矢部さんが提供してくれた冷たいお茶を飲みながら
歓談しました。
参加者からはアオサ回収作業は大変だったが楽しかったとのこと。
子どもさんに次も来たいかと尋ねたところ、ほかに用がなければ来たいとのことでした。
やはり炎天下の野外作業は大変で、アオサを集める人、運搬する人を問わず大変だったようです。
私自身もリヤカーで2往復しましたが、帰ったら足腰に筋肉痛を感じました。
( 報告 : 山之内 )
和白干潟のエコチャレンジ「アオサのお掃除大作戦!!」
(1回目)参加報告(2010.8.28)
◆日 時 :
2010
年8月28日(土) 16:00〜17:30
快晴
◆主 催 :「和
白干潟保全
のつどい」
◆場 所 : 和白干潟・海の広場沖
◆参加者 :
43
名(守る会:9
名 )
◆ アオサ回収量
: 81
袋(810kg)
第1回目のア
オサのお掃除大作戦に参加しました。
昨年のやり方
より、より効率よく採れるようにと、引き網で海中のアオサを採るようなものを作ってありました。
採集場所は、海の広場沖
250m水深30pから、陸に向かい50mばかり皆で網を引きました。
2度引きましたが思ったよう
な成果が上がらず,あとは手作業になり袋につめソリで運びました。
<アオサ摘み光景・・綱で引いてみる>
採った広さは
20mx20m位で66袋になりました。(最終集計で81袋)
種になるアオサを残さないようにとの注意があり終わりました。
終わりの挨拶で、中々計算通りには行かなかった面もあるが、これから2回目、3回目と4回まで
やるから、採っ
た場所がどう変わっていくか見定めるつもりで、次回も参加してほしいとの話しでした。
子供さんたちも楽しそうに頑張っていました。
<アオサ摘み光景・・子どもたちも頑張ってお手伝い>
干潟を守る会からも9名の参加があり、総勢43名でした。
福岡で今年一番暑かった日(37.4度)、皆さま本当にお疲れ様でした。
( 報告 : 田中 )
エコパークゾーン水域利用連絡会議委員による
平成22年度第2回海上安全指導パトロール報告(2010.8.21)
エコパークゾーン水域利用連絡会議委員による平成22年度第2回海上安全指導パト
ロールが
8月21日に行われました。守る会からは坊薗が参加しました。
1.指導海域 エコパークゾーン(100m水路を除く)
(海の中道ゾーン、和白干潟ゾーン、香住ケ丘ゾーン、御島ゾーン)
2.指導時間 8月21日(土)9時30分〜10時45分
(集合時間は9時、集合場所 東部福岡マリーナ)
3.参加艇 大型ウェイクボート艇 1艘(中村艇)、中型ウェイクボート艇 1艘(廣瀬艇)
水上バイク2艘(竹田艇ほか) 計 4艘
4.参加団体と参加者名・・・・・・・・ 7団体10名
福岡県ウェイクボート協会 中村氏(中村艇船長、協会会長)
福岡地区小型船安全協会 廣瀬氏(廣瀬艇船長、協会副会長)
福岡市ボート協会
川崎八千代氏(会長)
PW安全協会福岡支部 竹田氏(竹田艇船長、協会福岡支部長)
某氏 (同協会会員)
和白干潟を守る会 坊薗
港湾局港湾管理課 岩下治巳氏(港湾管理課係長)、宮崎氏、坂本氏
海上保安庁福岡 保安官一人
5.搭乗艇別乗員名
中村艇(旗艦)・・中村船長、岩下、坊薗、保安官の4名
廣瀬艇・・廣瀬船長、川崎、宮崎、坂本の4名 海上バイク組・・竹田艇ほか 2名
(注:東区役所の古藤氏、体調不良のため不参加)
6.エコパークゾーン水域利用連絡会議自主ルール遵守状況巡視の成果
@和白干潟ゾーンで自主ルール違反の操航船一艘、教育的指導、退去させた。
(経緯、顛末)
午前9時45分ごろ、大岳渡船場を、中村艇(大型ウェイクボート)に4人、廣瀬艇(中型ウェイクボート)
に4人搭乗して一路海の中道ゾーンを目指し、出航。
竹田艇隊(水上バイク2叟)は反対側の御島水道側からの巡視を目指す。
(守る会坊薗は中村艇の船長隣席に搭乗)
ウェイクボードほか動力船全ての操航が許される海の中道ゾーンにはウェイクボート2艘が航走を愉しんでいた。
<エコパークゾーンの海上安全指導パトロール>
海の中道大橋を潜った先が和白干潟ソーン、時刻は10時ごろ。
潮は中潮、満潮は朝の7時23分だったから、 引潮2時間目位。
200haぐらいの広大な海原、と 牧ノ鼻寄り唐原川河口方面に船影二つ発見。
当該区域は動力船の操航禁止ルール区域である。
パトロール艦隊、まっしぐらに船影を目指す。
航行速度25ノット(時速45キロ位らしい)。
近づけば、手前一艘は手漕ぎの釣船。問題なし。
もう一艘は牧ノ鼻岩礁周辺に浮遊している船、中型のウェイクボード。
船長まで入れて男女7人の若者が乗っている。
近づくパトロール船にみんなで歓迎の手を振っている。どういうこと・・・?そうなのですね、
中村艇も廣瀬艇もウェイクボード仲間で、船を見ただけでウェークボード協会等の会長船とわかり、
この会長達、保安庁支給の指導員制服を着てはいるが、法的規制力は持っていないということを知っているわけ。
同乗していた港湾局の岩下さんが、船を近づけて自主ルールブックを渡し、この海域での操航をやめましょうねと
教育的指導をした。
やがて賑やかに手を振りながら、海の中道ゾーン海域へ、退去して行った。
後で聞けば、あのウェイクボード曳航船の船主、非協会員で自主ルール違反の常習犯の由。
乗船していた若者達はウェイクボード愛好の客という。
A御島ゾーンは非動力船操航区域。動力船操航禁止ルール海域であるが、
反対側からパトロールしてきた水上スキー(水上バイク)部隊の報告では違反船なしとのこと。
〇10時45分に大岳マリーナに向け帰還の途につき、11時20分ごろマリーナ事務所で解散。
( 報告 : 坊薗 )
日 時 : 2010年8月9日(月) 14:00〜14:30
場 所 : 福岡市役所市長室秘書課応接室
出 席 : 福岡市長代理として市長室秘書課橋口庶務係長
和白干潟を守る会:7名
吉田宏福岡市長に和白干潟を守る会として第3回目となる「博多湾・和白干潟保全のための提案」の
申し入れを行いました。
山本代表が、和白干潟についての説明を行った後、今回の「博多湾・和白干潟保全のための提案」を
資料を交えて説明しました。
<写真・地図等を使って提案内容を具体的に説明>
市長の代理として説明を受けた橋口係長は、提案は市長に伝え、各項目ごとに該当する部署に振り分け、
検討するよう伝えることを確約しました。
提案の回答期限は、1ヵ月後の9月10日で、文書回答が来る予定です。
私たち和白干潟を守る会が2003年、2007年に申し入れした提案を今回、改めて提出したのは、
これまでの回答では福岡市側の環境保全への積極的姿勢が見られないこと、今年が「国際生物多様性年」
であることで、いっそう環境保全の取り組みを促したいためです。
また、福岡市長選の年でもあり、市長の環境保全への姿勢を明確にしてほしいという期待を込めた思いも
あります。
2010年の提案のポイントは
@博多湾・和白干潟をラムサール条約登録地にするよう市が地元自治体として国に働きかけることです。
A新たな沿岸域の開発規制です。
「にほんの里100選」に選ばれた和白干潟の沿岸部で私有地の開発が進み、貴重な樹林帯、
緑地、アシ原が失われつつあるため、保護区設定や市による買取りなどの歯止めをかけるよう求めています。
B人工島関連の不必要な工事によって失われる自然環境の問題です。
和白干潟沖の人工干潟計画(人工島野鳥公園計画に付随)は潮流の悪化を加速することになり、
和白干潟という天然の干潟も大きな影響を受けることになります。
さらに、現在建設中の人工島と香住ケ丘間の人道橋工事を中止し、野鳥の営巣地であった岩場の復元を
求めています。
Cアオサの早期摘み取りが効果的と実証されたことから市の事業として取り組むことを求めています。
D海の広場横の産業廃棄物撤去の跡地に、環境学習に必要な最小限のトイレ、手洗い場、倉庫などの設置を
求めています。
E市として「博多湾・和白干潟保全条例」を制定することを強く求めました。
条例の項目にはアサリなどの業者捕獲の禁止のほか、新たに和白海域への動力船(水上バイク)などの
立ち入り禁止も口頭で加えました。
市への申し入れの後、15:30から30分間記者会見を行い、朝日・毎日・西日本・読売新聞から取材を受けました。
資料や写真を用意したこともあり、関心を持って質問も出されました。
毎日新聞(8/11)と西日本新聞(8/17)に記事が掲載されました。
<記者会見模様>
★ 「博多湾・和白干潟保全のための提案」内容は、
和白干潟を守る会のホームページ
「要望書・提案・回答」に掲載しています。
( 報告 : 今村 )
《テーマ
: 「和白干
潟はみんなの宝」〜和白干潟の自然と環境保全活動》
日 時 : 2010年6月5日(土) 14:15〜15:50
場 所 : 志摩町総合保健福祉センター「ふれあい」
糸島市志摩町初1番地
参加者 :泉川はまぼうの会:24名、和白干潟を守る会:5名
講 師 : 山本 廣子(和白干潟を守る会代表)
(和白干潟のリーフレットや通信を渡し、絵本、写真集のプレゼント)
「泉川はまぼうの会」総会に招かれて、和白干潟について山本廣子さんが講演をされました。
テーマは、和白干潟の自然と環境保全活動についてです。
生き物の手袋を使い挨拶の後に、子供の頃の和白干潟を話されました。
スライドを使い、四季折々の和白干潟の自然の様子を分かりやすく説明されました。
・春のアシ原と干潟の様子、夏の生き物。
・春と秋は渡り鳥のシギ、チドリの渡りの中継地であること。
・和白干潟のシンボルであるミヤコドリが今も渡って来ていること。
・冬は水鳥のカモたちが沢山飛来すること。
・潮干狩りのシーズンには何千人もの人が来ることなど。
「和白干潟を守る会」の活動の紹介では、
・幼稚園児〜小、中、高校生の自然観察会。
・クリーン作戦。生き物調査(シギ、チドリ)など。
・9月には国際ビーチクリーンアップで、ゴミデータ調査もすること。
・ガイドを育てるガイド講習会。
・毎年「和白干潟まつり」を開催。
・ラムサール条約登録を呼びかけていること
など、詳しく紹介されました。
「和白干潟スピード3択クイズ」11問を出し皆の笑いを誘い、正解者にはプレゼントが渡されました。
最後に数人の方から質問を受けました。
帰りに「泉川はまぼうの会」会長塩川さんと役場職員の吉冨さんの案内で、泉川のハマボウを見学しました。
ハマボウの花は、7月上旬から中旬とのことで、今回は見れませんでしたが、その群落はビッシリと見事でした。
<はまぼう夢のさと> <ビッシリと続くハマボウの群落>
・1.5kmでハマボウは740本あり、反対側には5〜6年前に桜の苗280本を植樹。
・泉川とは通称で、干拓担当の黒田藩の泉川氏から由来している。
・泉川の干拓事業は、元禄時代に始まり、300年になるとのこと。
・ハマボウは寿命が30年くらいで、環境が合えば順次育つとのこと。
・根が真っ直ぐに伸び、また、しっかりと張る為に堤防補強の役目も担っている。
<泉川はまぼうの話を聞く>
大きな木は見ごたえが有り、他には、ネムの木、アカメガシワ、湿地帯のアシも涼しげでした。
近くにセンダンの木があり満開の花を付け良い香りがしていました。
広いアシ原からは、さかんにオオヨシキリが鳴いていました。
( 報告 : 田辺 )
《テーマ
: 「和白干
潟はみんなの宝」〜和白干潟の自然と環境保全活動》
日 時 : 2010年6月2日(水) 午後14:40〜16:00
場 所 : 福岡工業大学付属城東高校視聴覚教室
参加者 :
福岡工業大学付属城東高校1年生30名、生徒会環境委員会メンバー5名と先生3名
講 師 : 山本 廣子(和白干潟を守る会代表)
( きりえ絵本、写真集、パンフレット、通信等寄贈)
テーマ:「和白干潟はみんなの宝」〜和白干潟の自然と環境保全活動
「身近に存在する宝にみんなが気づいていない」
学校から2キロメートルの近くにあるこの和白干潟の存在をもっと知ってほしいと、
渡り鳥、底生生物、植物などを写真を見せながら丁寧に説明されました。
守る会の活動では、自然観察会、干潟まつり、クリーン作戦、調査、通信やパンンフレットの発行などを
約20年間地道に続けていることを話されました。
城東高校生や先生は、6月6日(日)のラブアース・クリーンアップに参加すること、、
又、今後9月頃には、全校生1800名を対象とした和白干潟の講演会も計画したいとのことでした。
この城東高校は、環境教育に6年前から取り組み、ゴミ分別、立花山清掃登山など福岡市からも表彰されています。
この若い生徒たちが「和白干潟のラムサール登録」を真剣に考えてくれるようになったら
きっと実現するのではないかと思いました。
守る会からは山之内、田辺、河上が参加しました。
( 報告 : 河上 )
《国際ソロプチミ
スト福岡2009年度クラブ賞(環境貢献賞)受賞報告》
日 時 : 2010年5月19日(水)
場 所 : 西鉄グランドホテル真珠の間にて
国際ソロプチミスト福岡2009年度クラブ賞(環境貢献賞)受賞式がありました。
「あなたは地域社会において、将来の環境保全や、健康に暮らせる美しい地球を守るために
活動され、顕著な功績を残されました。
ここに国際ソロプチミスト福岡クラブ賞を贈ります。国際ソロプチミスト福岡 会長 鈴木幸子」
3月に(財)ソロプチミスト日本財団の「環境貢献賞」に「国際ソロプチミスト福岡」の推薦があり、
和白干潟を守る会を応募しました。
この審査発表は9月に予定されています。
今回推薦してくださった「国際ソロプチミスト福岡」が、
ク
ラブ賞と賞金5万円をくださる事になり、
本日行ってきました。
春日助産院の院長の大牟田さんと私の2名が賞状と賞金をいただき、参加された会員35名に
パンフレットや通信を配布して、和白干潟の紹介をしました。
<表彰状>
女性ばかりの会でしたので、改めてこの会の説明を見ました。
「(財)ソロプチミスト日本財団は昭和54年(1979年)に厚生省を主務官庁とする公益法人として誕生。
社会福祉、女性の地位、青少年問題などの顕彰事業と 国内・海外での顕著な活動に対して援助する
援助事業が財団の活動の柱です。」
社会ボランティア賞、青少年育成賞、環境貢献賞などの顕彰事業と、国内・国際奉仕や災害救援などの
援助事業を行っているそうです。
最初に「国際ソロプチミスト米
国」ができて、それが日本にも広がり30年ほど前に「国際ソロプチミスト福岡」
が誕生。
日本各地に同じようなグループができたそうです。
「(財)ソロプチ
ミスト日本財団」ができて、日本各地の「国際ソロプチミスト」の方々が委員を努めておられるそうです。
「(財)ソロプチミスト日本財団」は日本独自の会だ
が、「国際ソロプチミスト福岡」などとも関連がある
とお聞きしました。
今回、 和白干潟を守る会の活動に関心を持っていただき、応援していただいたわけです。
「クラブ賞」で守る会の活動に関わることができたとご挨拶がありました。
参加された会員の方々も今後和白干潟に来てくださるのではないかと思います。
賞状は皆さんに見ていただいた後、きりえ館に貼っておきます。よかったですね。
(報 告 : 山本 )
《和白干潟に関わ
る福岡市議会報告》
福岡市や市議会の博多湾や和白干潟について関わる話しを、
福岡市会議員の外井京子さん(会派ふくおかネットワーク)をお招きしてその実情を聞い
た。
日時:2010年5月12日(水)10時〜12時
場 所:きりえ館(和白干潟を守る会事務所)
報告者:外井(福岡市議)、森(ふくおか市民政治ネットワーク福岡東代表)
参加者:和白干潟を守る会:10名
1.人工島事業の現状について
@現在未着工部分は工事凍結・中止を
・市4工区(北側)は浚渫土砂を入れているだけで埋め立ては進んでいない。
・南側のD岸壁部分は外周護岸を含め、未着工である。
A人工島の土地処分(売却)は進んでいない。
・港湾物流エリアは59%しか売れていない。
・市債の償還(借金返済)は753億円あり、博多港開発から市が買い取った5工区の399億円の返済期限は
2014年となっており、今後5年間で679億円売らなければならない状態。
・ももち浜埋め立てで蓄えることができた基金も底をついてきた。
B計画の大胆な見直しはされていない。
・こども病院移転、アジアビジネス構想を断念し大型商業施設誘致構想のみ。
C今後について
・人工島は、未着工部分の凍結・中止を求める。
・人工島のみならず、国は補助金のあり方を変えていく必要がある。
現在、新規事業にのみ補助金を出しているが、アセットマネジメント(長寿命化)の方向で、補修費などに
補助金を出すようにすべき。
2.人道橋について
@福岡市は09年当初予算で人道橋補助金申請を出し却下されたが、緊急経済対策で復活、
補助金が認められた。
A07年から基本設計、09年下部工工事、10年上部工工事、11年舗装・照明工事で竣工予定。
総事業費約10億円。(2分の1国の補助金)
B人道橋工事現場はアマモ場、削澪、覆砂してきた場所であることがわかった。
工事前に水域調査は行われておらず、橋脚で失われる覆砂面積は少なく、環境に影響は少ないと専門家が言ったと
港湾局が回答。
工事施工後の調査はされていない。
※干潟を守る会は鳥類の生息地減少などについて調査、対策を求めたい。
削澪についても、効果のある海域は博多湾には少なく、無駄であることが多いという意見が出された。
アマモについても、水深の深いところに発生するため、和白地区での成育は困難ではないかという意見も出された。
C博多湾東部海域は環境局はノータッチ、港湾局環境対策課担当となっているが、環境局の権限が及ばないことが問題。
Dアオサは、08年はシオグサが発生したため、少なかった。09年も多くなかった。
※干潟を守る会は、アオサ早期摘み取り実験などの成果を生かし、予算を増やしてアオサ対策に取り組むよう求めたい。
3.エコアップ推進事業(港湾局環境対策課)について
@今年度予算2200万円。
内訳:東部環境保全創造事業300万円
(保全のつどい128万円、海浜植物再生事業180万円はコンサルタント委託が大半、鳥類休息場整備及び
確認等事業1900万円は調査会社に1700万円委託し、野鳥公園計画地の人工島外側でイカダづくり)
A干潟の重機による掘り起こしは行わない。
4.野鳥公園構想について
@構想はあるが、予算はついていないので、具体的進展はない。
面積を広げるよう請願が出された(ウエットランドフォーラム松本氏)が、変更はない。
A人工干潟の案は消えていない。
※干潟を守る会としては、野鳥公園は必要ない。
むしろ和白干潟・海域に「人が入らない地域」を作るほうがよいと考える。
5.「エコパークゾーン環境保全創造計画」について
@4月に上記の冊子と「エコパークゾーンガイドブック」が発行された。港湾局ホームページにも掲載されている。
※干潟を守る会は内容を検討する必要がある。
6.都市計画道路「海の中道海浜公園線」について
都市計画道路の見直しが発表されたが、海浜公園線は志賀島大岳付近と美和台-和白5丁目の2箇所のみ廃止。
和白干潟に関わる箇所は存続している。
まとめ
人工島、和白干潟に関わる市議会の様子について報告を聞いて、改めて、福岡市の行政は自然環境の大切さ、
保全の意義を考えようとしていないこと、開発利益を求める議員が多く、環境を考える議員が少ないことを痛感した。
公共事業のあり方を検証し、和白干潟の環境保全に理解ある議員を増やし、守る会も行政を動かす努力をしていく
ことが必要だ。
(報告:今村)
「アオサの回収によるアサリの生息の観察会」(和白干潟保全のつどい主催) 参加報告(2010.4.17)
◆日 時 : 2010年4月17日(土) 15:30〜17:00
◆場 所 : 和白干潟・海の広場
◆参加者 : 23名
福岡市港湾局環境対策課、九州環境管理協会、NPO法人循環生活研究所、ウェットランドフォーラム、
和白干潟を守る会8名(山本、田中貞、西、田辺、重松秀、桑原、坊薗、山之内)
15時30分、海の広場に集合し、開会の挨拶の後、
九環協の藤井氏から和白干潟で昨年行ったアオサ摘みの調査報告がありました。
<アオサ摘み調査報告>
アオサ摘み調査報告では、
・アオサ摘みをしないところでは5.0kg/m2のアサリがあったのに対して、
・アオサ摘みをしたところでは1.3kg/m2であったこと。
アサリの生息状況も
・アオサを回収した所では200〜300個/m2のアサリがいたのに対して、
・アオサを回収していない所では、アサリがほとんどいないこと
などの話しがありました。
早期のアオサ摘みがアサリの生息状況をよくしていることが解りました。
また、アサリが生まれてから成貝に育つまでの話しでは、
アサリ貝の幼生が着底するころの大きさは砂粒よりも小さいことや
カモなどがアサリを餌にしていることを聞き、知識を新たにしました。
海の広場での話しを終えた後、干潟に入り昨年アオサ摘みを行った場所に行きました。
数グループに分かれて、50センチ角の金属升で干潟の砂泥をすくい取り、金網に移してふるいにかけ、
砂泥を取り除いてアサリの数を数えました。
・アオサ摘みを行った所では、一升の中のアサリは30数個いましたが、
・アオサを回収していない所では、アサリはほとんどいませんでした。
<アサリの回収>
自分たちで実際に体験してみて、アオサがアサリの生息に与えている現状、アオサの早期回収が干潟の
景観だけではなく、和白干潟の自然保護にも結びつくことだと思いました。
最後に20分ほど、全員で海の広場前の浜辺を清掃しました。回収したゴミは7袋でした。
大潮の干潮時でしたので、観察会の時に和白干潟で潮干狩りをしている人が多く、460人いました。
クロツラヘラサギ3羽、ホウロクシギ6羽、マガモやヒドリガモやオナガガモなどの淡水ガモもいました。
( 報告 : 山之内 )
平成21年度第2回エコパークゾーン水域利用連絡会議報告(2010.3.24)
日時:2010年3月24日(水) 10:00〜12:08
場所:福岡市港湾局8階 会議室
参加者:16名(委員8名、事務局4名、傍聴者4名)構成メンバー12名:
構成メンバー12名:
福岡市東区自治組織会長会、福岡市ボート協会、福岡市カヌー協会、福岡県ウェイクボード協会、
PW安全協会九州地方本部福岡支部、福岡地区小型船安全協会、和白干潟を守る会(山本代表)、
海上保安庁第七管区海上保安本部福岡海上保安部、事務局(港湾局総務部管理課)4名
傍聴者 4名(守る会からは田辺、山之内が傍聴)
議題(審議事項及び意見交換)
1. エコパークゾーン水域利用連絡会議設置要綱の一部変更について
・事務局の所属が、総務部管理課から港湾振興部港湾管理課に変わったことによる
設置要綱第4条変更。
2.当該水域における各団体の平成22年度年間計画等について
・平成22年度のエコパークゾーン水域における各団体の年間計画の発表があった。
・守る会からは山本代表がクリーン作戦や自然観察会など各種イベントを発表した。
3.今後の取り組みについて
・前年に引き続き、チラシ等の啓蒙活動と海上パトロールを継続して行く。
・海上パトロールについては、7月と8月に1回づつ実施したいとのこと。
・黄色のライフジャケットと「海上パトロール」の識別が入った腕章が作られたので、
これを着用して今年度の海上パトロールは実施されることになった。
・パトロール船に掲げるフラグ(旗)については22年度に作成するとのこと。
・御島海域における進入動力船の問題が提起されたが、これに対しては
人道橋工事で工事用の監視船が出ているので、これをパトロール活動に当てたいとのこと。
・また、御島海域については香住ヶ丘住民による監視ボランティアの提案があるとのことだった。
・山本代表から陸上にある啓発看板の内容が解りづらいとの提案に対しては、
部分的に内容を検討してもよいとの回答だった。
4.当該水域における工事関係
・御島海域における人道橋工事と海の中道大橋4車線化工事の説明があった。
・人道橋工事については、
・橋台・橋脚工事が2010年1月から2010年9月まで、
・橋桁架設工事が 2010年10月から2011年12月まで、
・橋面工事(舗装など)が2012年1月から開始される。
・また、海の中道大橋4車線化工事については橋梁工事が2010年7月から着工されるとのこと。
2012末の完成予定。
・山本代表からの御島海域人道橋工事における工事期間中の環境影響は大丈夫かとの質問に
対しては、確認して連絡するとの回答だった。
・海の中道大橋については2010年7月から工事開始2014年春の完成予定。
5.御島海域100メートル水域に浮き桟橋設置案について
・福岡市ボート協会から100メートル水域の中に、浮き桟橋を常時設置したい旨の提案があった。
・港湾局の見解は、特定の団体が利用する設備の設置は認められないとのこと。
・福岡市ボート協会としては、費用は協会で持ち他団体で利用してもよいとのことだった。
・緊急水難事故の際に水難者を早く陸上げするには有った方がよいと提案に賛成する委員もいたが、
常設すると管理面で問題が出てくるとの意見もあった。
・この件は、この場で結論がだせないので事務局が消防局などと協議するとのことだった。
次回の会議は来年度(2010年)9月か10月の予定。
(報告:山之内)
和白干潟保全のつどい「バードウオッチング in 和白干潟」報告(2010.2.06)
<主 催> 和白干潟保全のつどい
<日 時> 2010年2月6日(土) 13:30〜15:15 晴れ
小潮 満潮14:09 干潮 7:46
<参加者> 70名(一般:57名、和白干潟保全のつどいお世話係:13名)
スケジュールと内容を以下の通り報告します。
12:30 つどい関係者が和白公民館に集合。
イベント確認やスクリーンプロジェクタ設置などを準備。
13:00
受付開始(港湾局) 和白公民館のホールに次々と親子連れや老若男女が集まってきました。
13:30 開始案内(港湾局)
13:30
開会挨拶とイベント主旨説明(ウエットランドフォーラム 松本)
バードウォッチングが初めての人は?と聞いたところ半分くらいの人が手を挙げました。
バードウォッチングで国指定鳥獣保護区の和白干潟の魅力と感動を体験して欲しいと伝えました。
<和白干潟のお話し>
13:40
和白干潟と渡り鳥のお話(守る会 山本)パワーポイント使用(操作 山之内)
山本さんが干潟はどうして出来たか、干潟の役割や豊かさのお話と和白干潟にやってくる鳥たちを
プロジェクター画面や紙芝居を使って説明。
シギ・チドリ、カモ、サギ、カイツブリ、カモメなどの種類がいること、ミヤコドリなど主な鳥の特徴や
数のこと、マガモが飼育用になったのがアヒルだという話や、淡水ガモと海ガモの違いなどの話で、
参加者は良い事前学習が出来ました。
14:00
カモビンゴゲームの説明(港湾局 後藤)参加者はビンゴカードに思い思いのシールを貼りました。
14:10
バードウォッチングに出発。70人が快晴の中、塩浜護岸に向かって歩きました。
14:25 現地到着、バードウォッチング開始
五丁川河口の護岸から奈多にかけて自由に鳥を観察しました。
各々港湾局から借りた双眼鏡や守る会メンバー持参の望遠鏡に入った鳥をかわるがわる観察しました。
カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモなどを観察しました。
クリークにいたオカヨシガモは、大きく見ることが出来ました。
遠くにはミヤコドリ、クロツラヘラサギやたくさんのツクシガモも見られました。
<バードウオッチング(1)>
<バードウオッチング(2)>
15:00
カモビンゴ表彰式(港湾局)、ふりかえり・まとめ(守る会 山本)
ビンゴ賞品は、9マスのうち3列揃った人からということで、皆はチェックした自分のビンゴカードを手に
並んで、順にアオサかりんとうやメモ帳などの賞品を受け取りました。
そのあと山本さんが今日の和白干潟でたくさんの鳥が見られたことを報告しました。
15:15
港湾局の閉会のあいさつの後、参加者は奈多海岸で現地解散しました。
参加者の中には遠く早良区から来られた方もあり、市報の効果を感じました。
1月27日の和白小学校の観察会に来た4年生の2人が、観察会で見られなかったミヤコドリが見たいと参加して
くれていました。その子たちが多くの鳥を確認し、楽しさを感じてくれた事が嬉しいです。
参加者はそれぞれ望遠鏡をのぞいては、「かわいい!」「きれい!」「セレブの雰囲気だね!(オカヨシガモ)」などと
楽しんでいました。
ゴミ拾いは、最初に呼びかけはしたものの、移動、観察、まとめまでの行程でゴミ拾いの時間のゆとりがなく、集まった
ゴミは3袋程度でした。
今回は、鳥がやや遠くでわかりづらかった事や、護岸からの観察だったので、干潟の自然を体感することが出来なかった
ことは残念でしたが、バードウォッチングを楽しもうと地域の人が集まった良い機会でした。
● 今日観察された鳥:全39種
ハジロカイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、クロツラヘラサギ、イソシギ、
ツクシガモ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、
ホシハジロ、スズガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、トビ、ミヤコドリ、ダイシャクシギ、セグロガモメ、ウミネコ、
カワセミ、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シジュウカラ、スズメ、ムクドリ、ミヤマガラス、
ハシボソガラス、ハシブトカラス、カワラバト
(報告:片岡)
シンポジウム「九州の海を守るために、私たちにできること」参加報告(2010.1.16)
<日時> 平成22年1月16日(土)14:00〜17:00
<会場> 明治安田生命ホール (福岡市博多区中洲5-6-20 明治安田生命福岡ビル8F)
<当日パネラー(敬称略)>
小野寺 浩(鹿児島大学学長補佐、元 環境省自然環境局長)
川久保 晶博(西海パールシーリゾート 「海きらら」館長)
渡辺 大輔(福岡県水産局漁業管理課漁業調整係)
山本 廣子(和白干潟を守る会 代表)
他、協賛企業担当社より1〜2名、一般リスナーより1名
<当日進行MC>立山 律子
(cross fmナビゲーター)
<主催>cross fm
<参加者>約450名 守る会3名(山本:パネラー、田辺、片岡)
山本さんは4人の専門分野のパネラーの一人としての出席です。
主催者あいさつでcross fmより、
21世紀は豊のルールが変わった、新しい価値観の時代になったことを踏まえ、知ることで考えていこうと
話されました。
初めに、各パネラーが順に自己紹介し、山本さんは活動の始まりと現在の活動をいつもの生き物の手袋を
使って紹介しました。
他に市民側として、企業よりトヨタ、ラモードパリス(シャンプーやコンディショナーを扱っている会社)、リスナー2名が
パネラーに加わりました。
九州の海についての議題では、小野寺氏が九州は日本全体の10分の1の規模で温暖化の問題や汚染問題が
起きている。水質は閉鎖性海域のところで改善されていない。
昭和40年代半ばが最悪で「水質汚濁法」が出来10年で改善されたが、その後はリン・窒素が止められず悪くなって
きている。干潟は50年で4割消滅してしまった。
残った干潟の6割は有明干潟、東京の干潟は0%、和白干潟80haの価値は大きいと話されました。
九十九島の調査をしている川久保氏は九十九島でも自然海岸は81.5%になった。
海藻がなくなったり魚の時期、居場所の変化があり、九州でしかとれなかったサワラが北陸や東北でとれるようになったと話されました。
福岡県水産局の渡辺氏は糸島で見かける牡蠣小屋は平成8年以前はカタクチイワシを扱っていたが、いなくなっ
て食文化が変わってしまったと話されました。
山本さんは
干潟の生き物は富栄養化の海を浄化してくれる生き物だが、戦後博多湾の埋め立てが進み、和白干潟は人工島で
蓋をした形となりアオサの大量発生などの被害にあっている。
干潟は海の子宮とも言われ生態系の大切さが今見直されてきている。
ラムサール条約登録の候補地になっているが、今後市民や役所の意識が大切だと話されました。
その後アドバイスを求められ、小野寺氏は一人ひとりの感性で海を守ることが“よいこと”と思えるか
どうかにかかっている。
優先順位が下だったが、80haの和白干潟のあることを素晴らしいと思う大切さを伝えられた。
川久保氏は自然が地域に知られないまま失われている、地域の自然を知ることが大切、誇りを持つこと
子どもに伝えることが大切で、スナメリなど人間に直接関係ないものでもいなくなった海は豊富とは言えない
ことを地元に理解してほしいと訴え、
渡辺氏は地元の魚を食べてほしいと訴え、
山本さんはもう海の埋め立てはしないでほしい、オランダやアメリカなど埋立地を元の海に戻していく流れもあり、
あきらめないでほしい、
近くに来て自然のすばらしさを実感して皆で守ってほしいと訴えました。
市民側の感想も前向きなものでした。
その後cross fmの「九州Love Oceans宣言」として山本さん達パネラーより提案された、
「家庭排水をきれいにして流す。 地元の海の恵みに感謝する。」の2つを採択をしました。
その後映画「オーシャンズ」試写会があり、鑑賞しました。
そこでは素晴らしい海の生き物の迫力ある様子が見られ感動もしましたが、後半捨てられた網にかかって
様々な生き物がもがいたまま死んでいたり、人間の漁でフカのヒレだけを切られて血を流しながら必死に
泳ごうとしているフカの映像を見て、人間の傲慢なやり方に本当にやるせない気持ちになりました。
生物多様性の会議が日本で開かれる年でもあり、本当の自然と共存する生活を真剣に考え直す時だと
思いました。
(報告:片岡)
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