福岡市立柏原中学校教諭杉山大吾さんの道徳の研究授業「よりよい郷土の発展」(和白干
潟)についてのインタビュー報告
(2011.11.23)
◆日
時 : 2011年11月23日(祝、水) 10:30〜13:00
◆場
所 : きりえ館、和白干潟を守る会事務所にて
◆参 加 者 : 杉山大吾さん ( 福岡市立柏原中学校教諭 )
和白干潟を守る会(山本)
◆目 的 :道徳の研究授業「よりよい郷土の発展」(和白干潟)についてのインタビュー
きりえ館2階の和白干潟のきりえ作品や昔の和白干潟の写真を見ていただき、
1階でインタビューを受けました。
11月25日(金)に、蓆田(むしろだ)中学校2年4組で道徳の研究授業を行う予定で、
九州全域の中学校の先生たちが見学することになっているそうです。
福岡県版中学生の道徳「あかつき」の補助教材から「和白干潟」を使って授業をするそうです。
この「和白干潟」を読みましたら、
和白干潟のそばに住んでいる子どもとその家庭の両親と、干潟で出会った絵描きのお話です。
フィクションですが、この絵描きは私のことのようです。
そういえば5・6年前だったか、たぶん九州共立大学の先生が取材に来られたように思います。
(いっしょに取材を受けた人がいたように思います。)
「道徳の補助教材に和白干潟を取り上げたい」と言ってあったようでした。
この教材「和白干潟」に出てくる母 ( 生活優先 )、父 ( やや中立 )、絵描き
( 自然保護優先 )、
主人公 ( 自然は大切だが、考えがまとまらない ) の考えについて、考えることで、
よりよい郷土の発展について考えるという設定です。
主題は、
「福岡市は九州やアジアにおける中核都市として発展を続け、人口も増加傾向で、博多湾の埋め立ても
進んでいるが、埋め立てによる周辺の環境汚染の問題点も指摘されている。
このような福岡市の現状に対して、様々な見方や考え方に触れた上で、よりよい社会とは何かを模索し、
その実現に向けて努力していくことは、私たちの郷土にたいする愛着を育むだけでなく、その人のよりよい
生き方にもつながる重要なことであると思われる。」
インタビュー内容は前日にもらっていましたので、書き込んで渡しましたが、
1.和白干潟の「今」と「昔」の環境の変化
2.博多湾人工島事業について
3.和白干潟のこれから 私たちひとりひとりに求められること
私のきりえ作品も子ども達に見せたいとビデオに写し、インタビューに答えたところもビデオに写していかれ、
編集するそうです。
「ひとりひとりに求められること」として私が書いたことは
・水を汚さない努力
・ゴミを減らす、ゴミを拾う努力
・自然の保全活動に参加し、自然を積極的に守る努力
・自然に合わせた生き方 です。
私の子どもと同じくらいの31歳の方でしたが、感性が豊かで大変熱心な方でした。
研究授業で「和白干潟」をテーマに人間の生き方を考える教材で、
また和白干潟が広く、深く伝わっていけそうですね。
( 報 告 : 山本 廣子 )
法政大学生研究「人工島の和白干潟への影響」の聞き取り報告
(2011.11.04)
◆日
時 : 2011年11月4日(金) 11:00〜12:30
◆場
所 :
和白干潟を守る会事務所
◆参 加 者 : 橋本幸大さん(法政大学人間環境学部2年生)、
和白干潟を守る会(山本他、2名)
◆目 的 :研究テーマ:「市街地と集落の結びつきについて」
関連として「人工島の和白干潟への影響」の聞き取りを行う
11月4日、法政大学の橋本さんから「人工島の和白干潟への影響」についてインタビューを受けました。
橋本さんの所属する人間環境学部では、長野県飯山市と連携して
「市街地と集落の結びつき」をテーマとして街作り活動に取り組んでいるそうです。
部員は、部としての活動のほかに、各自がテーマを定めて個人としての研究を行っているとのことで、
橋本さんは、福岡県の宇美町出身から、福岡市の人工島に焦点を当て、
研究テーマを「人工島の和白干潟への影響」にされたそうです。
橋本さんからは、次のような質問がありました。
@人工島の意義・今後の可能性、環境問題はあったのか、
A現状の和白干潟はどんな状況か、人工島着工から環境は悪化したのか、
B渡来する野鳥が減ってきたのは干潟の底生動物が少なくなったのか、
Cアオサは夏発生するのか、
D人工島着工時住民説明会はあったのか、
E福岡市に対して何かアクションを起こしているか、など。
これに対して山本代表や今村さんから、
和白干潟に埋め立て計画が出されてから、人工島が着工されるまでの経緯や、
和白干潟を守る会の活動経緯や現在の活動状況などを説明しました。
・
特に、人工島着工で和白干潟の海水の流れが滞っていること、
・ アオサの大量発生が常態化してきたこと、
・
住民説明会は開催されたが、時間が来れば打ち切られて、結果は変わらないこと
などを伝えました。
インタビューが終わった後、今村さんとわたしの2人で橋本さんを海の広場に案内しました。
和白干潟を紹介、干潮時で鳥たちは多くは居ませんでしたが、沖合いのミヤコドリ(1羽)やカモたちを
望遠鏡で見てもらいました。
橋本さんは、聞きたいことが整理されていてまじめに研究されているなと思いました。
人工島と和白干潟についての研究、東京の方にも伝わるといいですね。
( 報 告 : 山之内 芳晴 )
福岡大学「景観まちづくり研究室」学生聞き取り調査の報告
(2011.11.01)
◆日
時 : 2011年11月1日(火) 13:00〜15:00
◆場
所 :
和白干潟を守る会事務所
◆参 加 者 : 石橋悠さん(福大生)、
和白干潟を守る会(山本他、2名)
◆目 的 :
人工島野鳥公園のデザイン作りのため、野鳥保護団体のソーシャルマップづくり聞き取り
福岡大学工学部社会デザイン工学科(土木関係)景観まちづくり研究室の4年生石橋さんが来訪。
東区舞松原在住で、新宮高校在学中は自転車通学の途中和白干潟に立ち寄ったこともあるという。
そもそもの来訪目的についてお尋ねした。
事前のメールで野鳥保護団体のソーシャルマップづくりのため、聞き取りに来たいということであったが、
なぜ、ソーシャルマップ作りが必要か、という目的を尋ねた。
彼の指導教官である准教授柴田先生は、人工島の野鳥公園のデザインを手がけていることがわかった。
そのため、野鳥公園作りに関心があると思われる野鳥保護団体を訪問して、活動を聞き団体が全体で
共有して、野鳥公園のデザイン作りに生かすことを考えているとのことで、野鳥公園を必要と思っているか
どうかを聞きたい
と尋ねられた。
山本代表が、和白干潟を守る会の成り立ちから説明、
・ 人工島には現在も反対、
・
野鳥公園も必要ないとの立場をはっきりと答えた。
守る会20年誌などを参考に、
和白干潟を守る会は
・ 自然環境の保全を最重要と考え、
・ 博多湾の埋め立てで
自然破壊する人工島建設に反対してきたこと、
・
したがって人工島に野鳥公園作りはありえないことと考える、
・ 人工島に反対するだけでなく、和白干潟の環境保全のために
多くの市民や企業、学校などの理解、協力を得て保全活動や環境教育に励んで
・23年間活動を続けていること
などを説明した。
調査の主目的である野鳥公園作りについての自然保護団体関係ソーシャルマップ作りは、
いくつかの団体とこれまでの人工島などに関する意見の違いなどから協力できないことはわかってもらえた。
しかし、和白干潟を守る会の活動に関する諸団体とのネットワークは山本さんが図示し、渡してあげた。
調査者の石橋さんは、聞き取りから、和白干潟を守る会の活動に理解が深まり、個人的には大いに
賛同されたと思われる。
最後に和白干潟を田辺さんと今村が案内し、カモたちを望遠鏡で見せてあげた。
今回の聞き取り調査は、人工島野鳥公園作りの一環として訪問されたものだったが、
野鳥保護団体といっても多様であり、和白干潟を守る会のような団体が根気強く地元で自然を守る活動を
長年続けてきたこと、和白干潟のような自然がいかに大切で、守っていかねばならないか、
は、わかってもらうことができてよかったと思う。
私たちの思いが研究室に伝わって、自然を模倣した野鳥公園の愚かさが理解されればよいがと思う。
しかし野鳥公園を歓迎する団体の意見のみが採用されていくのかもしれない。
( 報 告 : 今村 恵美子 )
和白干潟のエコチャレンジ「アオサのお掃除大作戦!!
2011」
(4回目)参加報告(2011.10.09)
◆日
時 : 2011年10月9日(日) 13:00〜14:50 晴れ
◆主
催 :「和白干潟保全のつどい」
◆場
所 :
和白干潟・海の広場沖
◆
参加者 : 127名
一般参加 :114名
・イオングループ「こどもエコクラブ」所属2団体:33名(大人6名、子供:27名)
・ボーイスカウト第37団:35名(大人19名、子供:16名)
・その他の一般参加:46名
保全のつどい :13名
・福岡市港湾局:2名
・WF:2名
・循環生活研究所:3名
・藤井暁彦氏
・和白干潟を守る会:5名
◆アオサ回収量 : 35袋(約140kg)
2011第4回アオサのお掃除大作戦が10月9日、海の広場にて参加者127名で行われました。
海の広場で開会の挨拶の後、藤井氏からアオサについて講義を受けた後、全員沖合い
に向かいました。
<アオサの話し>
今日は参加者が多かったので、子どもたちは地引き網での生き物観察、
大人たちは水辺のアオサ回収をしました。
<子どもたちの地引網漁>
<アオサ回収光景>
前回と同じように、沖合い棒杭より和白川寄りの方がアオサが多く、量的にも多かったです。
アオサ回収は20分ほどで止め、ふるいを使って干潟の生き物観察をしましたが、
子どもたちは夢中で、楽しそうでした。
<地引網漁で捕れたクルマエビ>
<子どもたちの生きもの観察>
海の広場に引き上げ、コカコーラさん提供のお茶を飲んで一休みしました。
その後、循環生活研究所からアオサ堆肥についての講義がありました。
・アオサ堆肥はミネラルを多く含んでいてよいこと。
・アオサも生活排水から出された有機物を吸収にしていること
などの話しがありました。
<アオサの堆肥の話し>
講義の中で、ペットボトルを利用したプランターの作り方などもあり、
お茶を飲んだ後のペットボトルに腐葉土とアオサ堆肥と花のタネをつめて持ち帰りました。
<ペットボトルを使ってのプランター作り>
最後に、司会の松本さんが、来年も来ていただくようお願いして散会しました。
今日は、ほどほどにアオサがあり、
大人たちはアオサの回収、子どもたちは地引き網や干潟の生き物観察など楽しめ、
参加者にとっては楽しい一日だったと思います。
( 報告 : 山之内 芳晴 )
パタゴニア「ボイス・ユア・チョイス」キャンペーン第2回参
加
報告
(2011.9.25)
◆日
時 : 2011年9月25日(日) 14:00〜17:00
◆場 所
: パタゴニア福岡店
◆
参加者 : 和白干潟を守る会:3名
13:30、山本さんと西鉄グランドホテル前で合流。
河上さんは1時間前に到着し、先にパタゴニアの3階で呼びかけをされていました。
全員到着後、
ユニフォーム代わりにおそろいの水色のスカーフをつけ、
・山本さんはシギの飛ぶ姿のプリントのついたシャツ、
・河上さんはミヤコドリのプリントされたシャツ、
・私池田は、山本さんの用意してくださった片岡さん手製のエプロンシアター
を着用して14:00 よりアピールを本格開始。
2階の冊子などを置いたブースにに2人、1階投票箱前に1人に分かれ、30分ごとに交代しました。
持って来た絵本、エプロンシアターについていたクロツラヘラサギのぬいぐるみが特に目を引いたようです。
3連休の最後の日で、お客さんは多かったです。
前回の報告をふまえ、階段をあがったすぐのところ、出入り口の手前など商品に目がいく手前でのアピールが
中心になりました。
ブースの冊子類をお客さん自ら手に取ってもらうより、私たちが渡しそのまま守る会の説明という流れになりました。
中には急いでるお客さんもいたので、それくらいでもちょうどよかったようです。
関心のある方には、和白干潟の生き物のことや守る会の活動のことなども教えました。
河上さんによると、特に熱心なかたが何人かいらっしゃって、守る会の連絡先を教えたとのことです。
1階投票箱でのアピールが肝心で、やはり買い物の途中の短い説明では、キャンペーンをやっていること、
団体が直接来ていることは充分に伝わっていないようでした。
それでも商品を買っていった方の投票率は良かったです。
お客さんの中には、
どちらの団体の活動も大切なことだから選べない、1位2位を決めることに抵抗をもってしまう、
というようなことをおっ
しゃった方もいました。
確かにこのキャンペーンは順位で賞金が変わりますが、優劣をつけているわけではないんですよね。
パタゴニアが2つの団体に同額寄付しますというならば、報告だけで終わってしまってお客さんが関わる部分が
全くありません。 お客さんを巻き込んで実際に結果が左右される、投票という簡単な方法で保全活動に関わる
機会を提供するという キャンペーンです。
このことをうまく端的に伝えられたらまた印象も違ったのでしょうが、お客さんに話しかけるタイミング等、
初めてでは難しいですね。
今後も活動団体以外の人々も「巻き込む・関与する」イベントが続いていくといいなと思います。
( 報告 : 池田 尚美 )
和白干潟のエコチャレンジ「アオサのお掃除大作戦!!
2011」
(3回目)参加報告(2011.9.24)
◆日
時 : 2011年9月10日(土) 13:00〜14:50 晴れ
◆主
催 :「和白干潟保全のつどい」
◆場 所 :
和白干潟・海の広場沖
◆
参加者 : 23名
一般参加:15名、福岡市港湾局:2名、WF:2名、藤井暁彦氏、守る会:3名
◆アオサ回収量 : 約 10kg
2011第3回アオサのお掃除大作戦が9月24日、海の広場にて参加者23名で行われました。
海の広場で開会の挨拶をした後、全員沖合いに向かいました。
前日の事前調査の結果、沖合い棒杭より和白川寄りの方がアオサが多いことから、和白川方面の水辺の
アオサを収集しました。
<干潟のアオサ拾い>
<拾い集めたアオサ>
アオサは4〜5b間隔で見られ、第2回の時に比べて多かったです。
その後、干潟で藤井さんの指導のもと、生き物観察をしました。
アサリの年齢の見分け方、小さなアサリの稚貝も居ることやアラムシロガイが死んだアサリを食べるさまなど
を観察しました。
<干潟の生きもの観察>
海の広場に引き上げ、コカコーラさんが提供してくれたお茶を飲んだ後、アシ原に行き、植物観察をして散会しました。
日差しは強かったものの、さわやかな秋風の吹く中でのアオサ摘みでした。
( 報告 : 山之内 芳晴 )
和白干潟のエコチャレンジ「アオサのお掃除大作戦!!
2011」
(2回目)参加報告(2011.9.10)
◆日
時 : 2011年9月10日(土) 14:00〜15:50 晴れ
◆主
催 :「和白干潟保全のつどい」
◆場 所 :
和白干潟・海の広場沖
◆
参加者 : 22名
一般参加:14名、福岡市港湾局:2名、WF:2名、守る会:3名、藤井暁彦氏
◆アオサ回収量 : 約 2kg
2011年第2回アオサのお掃除大作戦が9月10日、海の広場にて参加者22名で行われました。
まず、海の広場で藤井さんによるアオサの話しがあり、
アオサ回収の目的やアオサが毎日1.3倍増殖し、20日間で150倍になることなどの話しがありました。
<アオサのお話し>
この後、全員海の広場沖合いに向かい、アオサの回収へ、事前の調査からアオサがほとんどないため、
大きく広がり、干潟や水中のアオサを収集しました。
しばらく歩いてようやく見つかる程度でしたので、全員のをアミ袋にまとめても、約2キログラムほどでした。
<干潟のアオサ拾い>
<干潟の生きもの観察>
干潟では、藤井さんの指導で生き物調査をしました。
アサリやウミニナ、アラムシロガイなどを発見、アサリの年齢の見分け方などを教わりました。
海の広場に引き上げ、コカコーラさんが提供してくれたお茶を飲みながら、しばらく休憩の後、
アシ原に向かい、カニ探し、アシ原にはクロベンケイガニやアシハラガニなどがたくさんいました。
大人も子どももカニを捕まえるのに一生懸命でした。
<アシ原でカニ探し>
<捕獲したカニの確認>
最後に海の広場で振り返り、アオサは少なかったですが、参加者からは
・これをきっかけにどれだけ自然が復旧出来るか期待したい、
・これほど貝がおり、自然豊かな海はない
などの言葉がありました。
<ふりかえり>
例年であればたくさんのアオサがあるものが、今年はほとんどありませんでした。
このままアオサの発生がないことを期待したいですね。
( 報告 : 山之内 芳晴 )
《「福岡県環境教育学会 第14年会パネルデイスカッション」の報告》
● 日 時
:2011年8月27日(土) 15:00〜16:45
● 場 所 : 福岡工業大学 A棟1階A13教室
● テーマ : 地域の環境保全、自然再生・創生と環境教育
● 参加者 : 約150名
和白干潟を守る会、山本代表、他1名
●
パネリスト :
デワンカーパート : NPO北九州ビオトープネットワーク代表
山本
廣子 : 和白干潟を守る会代表
坂本
栄治 : NPO直方川づくりの会福理事長
村里健次郎 : 宇美小学校教諭(ビオトープ担当)
1.コーディネーター、坂井宏光氏の挨拶
日本では1992年に生物多様性条約が採択されました。
2010年には名古屋市でCOP10が開催され、持続可能な社会の構築のために、地域の環境保全と
伝統
文化に基づく豊かな人間育成が要求されるようになりました。
経済効率一辺倒が、人々の生命や生態環境を危機的にしています。
今こそ、私たちの環境教育力を高め、環
境に対する豊かな感受性をもつ人間を育成することが重要課題です。
地域で環境保全活動を実践している団体が、情報交流、連携、ネットワーク化を推進していき、自然本来の
豊かさをもたらす地域環境の保全に貢献することを期待しています。
2.パネラーから活動紹介
(1)「北九州ビオトープ・ネットワーク」:デワンカー・バート
2001年から、若松区の山、川、海、里地において、市民参加型の環境保全イベント、研究・調査等を行って
いること。
竹林の保全と有効利用に興味を持ちました。
(2)「和白干潟はみんなの宝―和白干潟の環境保全活動と環境教育」:山本廣子
和白干潟の重要性と和白干潟を守る会の活動を話されました。
クリーン
作戦、観察会、調査活動などを中心に紹介されましたが、その中でも特に
・観察会による環境教育で、子ども達に自然を守る心を育てたいこと。
・人工島建設の影響で干潟の浄化力が落ちているこ
と。
・和白干潟が「ラムサール条約」の登録湿地になり保全されるように願っていること。
等を強調されました。
(3)「環境学習の場としての遠賀川水辺館」:坂本栄治
「環境学習の場としての遠賀川水辺館」は、2004年開館。
遠賀川河川事務所と合同の各種行事を開催し、各世代を対象にした環境学習や、小中学校の教
育の
支援している。
※この会は2011年6月「福岡県環境保全功労者知事表彰」を「和白干潟を守る会」と共に受賞した。
(4)「夢のふるさとビオトープ」:村里健次郎
福岡県糟屋郡宇美町立宇美小学校の学校ビオトープを通して、学校・家庭・地域の人々が自然体験をする。
またビオトー
プの継続的な環境維持活動への参加で、環境保全、生き物の保護などを学ぶことをめざしている。
自然が壊れた場所で人為的にビオトープを作ることは、安全ではあるが疑問を持ちました。
【感想】
○「和白干潟を守る会」のように、本物の自然を守る活動をして
いる他のグループの発言を、
もっと聞きたかった。
○活動参加者が高齢化している現状を踏まえ、若い人の参加をどうしたら増やせるか、
また活動資金についても、どのグループも問題
を抱えていることがわかった。
○会場の後方で、和白干潟の自然観察会に来ている柏陵高校の生徒たちが熱心に聴いている姿に感動した。
<
山本代表による、和白干潟を守る会の活動状況の報告>
( 報告 : 河上 律代 )
エコパークゾーン水域利用連絡会議委員による
平成23年度第1回海上安全指導パトロール報告(2011.7.30)
エコパークゾーン水域利用連絡会議員による「平成23年度第1回海上安全指導パトロール」が
7月30日に
実施されました。
守る会からは池田が参加しました。
1 指導海域 エコパークゾーン(100m水路除く) (海の中道ゾーン・和白干潟ゾーン)
2 指導時間 平成23年7月30日(土) 9:30〜10:40
※9:00福岡マリーナ(大岳4丁目)集合
3 参 加 艇 モーターボート艇 2艘(中村艇、廣瀬艇)
水上バイク 2艘(竹田艇ほか)
4 参加団体と参加者名 8団体12名
福岡県ウェークボード協会 中村氏(中村艇船長、協会会長)
福岡地区小型船安全協会 廣瀬氏(廣瀬艇船長、協会副会長)
福岡市ボード協会 川崎八千雄氏(会長)
PW協会福岡支部 竹田氏(竹田艇船長、協会福岡支部長)某氏(同協会会員)
港湾局港湾管理課 岩下氏(企画管理係長)坂本氏、宮崎氏
福岡市東区区政推進部 松尾賢一(企画振興課)
海上保安庁福岡 保安官2名
和白干潟を守る会 池田
5 搭乗艇別乗員名
中村艇 中村船長、川崎氏、岩下氏、坂本氏、保安官 計5名
廣瀬艇 廣瀬船長、松尾氏、宮崎氏、池田、保安官 計5名
水上バイク組 竹田船長 ほか 2名
6 パトロールの成果
和白干潟ゾーンで小型モーターボートを1艘指導。
7 経過
この日は空が白んで見えるほどの快晴で、参加者の皆さんは「日焼け止め塗らなきゃ」などと
既に真っ黒なのに面白可笑しく談笑していました。女性でしかも若年者は私だけで最初は緊張しましたが、
皆さんとても気安い雰囲気でよかったです。
参加者は12名で、モーターボート2艇と水上バイク2台で海上に出ました。
コースは福岡マリーナを出て、エコパークゾーンの海の中道ゾーンから海の中道大橋をくぐり、
マリンスポーツ禁止区域の和白干潟ゾーンで違反船を取り締まる、というものでした。
9:30過ぎに出航、マリーナの港には待機中のモーターボートが一艘。
若い人たちのグループのものだそうです。
<出航前のモーターボート>
海の中道ゾーンでは大きめの客船が航行しているのが見えました。
海の中道大橋の工事現場ですが、周囲に浮きが置いてあるだけで進入禁止の看板等はありません。
<海の中道ゾーンを航行する客船>
<工事中の海の中道大橋>
海の中道ゾーン側の橋の手前に小さな警戒船が浮いてました。
橋を越えたところで、先に走っていた中村艇が指導しているのを見る事ができました。
小型のモーターボートのようで、後で話に聞くと免許不携帯が発覚し退散させたそうです。
<指導中の中村艇>
<パトロール中の中村艇と竹田艇(水上バイク)>
その後海の広場の正面まで来たのが10:00ごろ。
この日の潮は大潮(新月の前日)で、満潮が9:07でした。
干潟が見えやすいところまで船を寄せれませんでしたが、海から見る干潟は広々としていて美しかったです。
<和白干潟ゾーンから牧の鼻を望む>
<海の広場を望む>
この日は海の広場からよく見られるようなウェイクボードの姿はありませんでした。
廣瀬艇が違反船に対応する機会はありませんでしたが、上記の小型モーターボートの一件と、竹田艇がカヌーと
遭遇したそうです(和白干潟ゾーン?)。
カヌーの
人からは、水上バイク ( か、エンジン付きの船 ) がくると波が来て危ないと苦情が出されましたが、
水上バイクからすると、カヌーの姿は見つけ辛いので、旗を立てるなど自己
防衛も考えてほしいということを
お話されてました。
自分たちが楽しければいい、と思っている人が多いと悩んでいるようでした。
公共心のありかたを考えさ
せられます。
( 報告 : 池田 尚美 )
《「福岡県環境保全功労者知事表彰」受賞の報告》
日 時
:2011年6月17日(金) 10:30〜11:15
場 所 : 福岡県庁10階 第1会議室
参加者 : 山本代表、他3名
「和白干潟を守る会」は、平成23年度「福岡県環境保全功労者知事表彰」4団体の1つに選ばれました。
梅雨空の6月17日、福岡県庁において海老井副知事の挨拶の後、各団体の簡単な紹介が
あり、
和白干潟を守る会からは、山本代表が表彰状と記念品をいただきました。
<表彰状>
<表彰状と記念品>
これは以前福岡市の環境行動賞を受賞したことから福岡市が県に推薦されたということです。
23年間の干潟の清掃や環境教育、干潟まつりなどの活動が環境保全に役立っていると福岡市のみならず、
福岡県も認めてくださったということで、いっそうの励みとなりました。
私たち(1) 「和白干潟を守る会」とともに表彰を受けたのは、
(2) 英彦山の環境美化活動などに取り組んできた「添田町婦人会」
(3)
不法投棄撲滅・廃棄物撤去活動に取り組んできた「(社団法人)福岡県産業廃棄物協会筑豊支部」
(4)
遠賀川の河川美化、生物調査、ホタルの川再生などに取り組んでいる直方市の中高生
「YNHC(青少年博物学会)」
でした。
<表彰状を授与される山本代表>
<受賞者全員記念撮影>
同時に、福岡県循環型社会形成推進功労者知事表彰」も行われ、
(5)
リサイクル運動や給食の食べ残し「0」運動に取り組んでいる「北九州市立港が丘小学校」、
(6)
廃食油再生利用の燃料使用の「黒崎京築運送株式会社」、
(7)
生ゴミで豚の飼料化のリサイクルをしている「(株)西鉄シティホテル」、
(8)
食品残渣の資源化の研究で画期的な成果を挙げている「(株)ジェイペック若松環境研究所」
が受賞されました。
授賞式の後、優しい笑顔の副知事を囲んで全体での記念写真撮影のあと、希望する個別団体と副知事の
記念写真撮影が和やかに行われました。
<海老井副知事を囲み参加者との記念撮影>
和白干潟を守る会は、干潟のリーフレットや20年記念誌を知事、副知事、共に受賞した団体に差し上げ、
和白干潟にぜひ来てくださいとアピールしました。
特に、直方の高校生の活躍には心を動かされ、お互いにがんばろうとエール交換しました。
県内の様々な方たちが環境を守る活動をされている一端を知ることができよかったと思いますが、
せっかくの機会なので、県がお互いの活動報告や交流する時間を設定していただければよかったのに、と思いました。
( 報告 : 今村恵美子 )
平成22年度第1回エコパークゾーン水域利用連絡会議報告(2011.2.28)
日
時:2011年2月28日(月) 10:00〜11:20
場 所:福岡市港湾局8階 会議室
参加者:16名(委員10名、事務局4名、傍聴者2名)
構成メンバー14名:
福岡市東区自治組織会長会、福岡海上保安部、福岡市ボート協会、福岡県ウェイクボード協会、
福岡市漁業協同組合、福岡市東区区政推進
部企画振興課、和白干潟を守る会(山本代表)、
福岡地区小型船安全協会、PW安全協会九州地方本部福岡支部、福岡市カヌー協会、
事務局(港湾局港湾管理
課)4名
傍聴者 2名(守る会からは田辺、山之内が傍聴)
議題(審議事項及び意見交換)
1. 海上安全指導パトロールについて:
・2010/7/24(土)と8/21(土)に実施した海上安全指導パトロールの結果報告があった。
いず
れも和白干潟・香住ヶ丘ゾーンで動力船航行が1件あり、パンフレットの配布とルール遵守への
協力を依頼した。
2. 当該水域における各団体の平成22年度開催イベント報
・福岡県ウェイクボード協会:2010年度の活動報告の後、海浜公園(百道浜)にケーブルパークの設置
計画があり、2010年度から進めている旨の報告
があった。
※ケーブルパーク:ウェイクボードを牽引するロープを接続したものを回転させ、モーターボートの
代わりにウェイクボードを牽引しながら海上を回転する
装置
・和白干潟を守る会:クリーン作戦、自然観察会、鳥類調査などを主体に活動していること。
クリーン作戦では企業の協力が多くあり、参加者が増加したこ
と。
また、和白海域にウェイクボードが入っていることを報告した。
・東区役所、福岡市ボート協会:資料を基に2010年度の活動報告があった。
3.当該水域における各団体の平成23年度年間計画について:
・提出資料を基に以下の団体から平成23年度の活動計画報告があった。
・福岡県ウェイクボード協会、東区役所、福岡市ボート協会、和白干潟を守る会が各自紹介
・守る会から
は山本代表が年間スケジュール表を基に、クリーン作戦、鳥類調査、自然観察会、
探鳥会や各種イベントを紹介した。
4.その他
(1)エコパークゾーン水域利用連絡会議について:
23年度の会議はいつ開催するのか(山本代表)との問いに、事務局から秋から冬にかけて
開催したい旨の
回答があった。
(2)マ
リゾンツウマストケーブル計画について:
ウェイクボード初心者の練習用として海浜公園(百道浜)の中に、ケーブルパークを設置するもので、
事業主
体は「マリゾン」が行うとのこと。
(3)海域内の看板設置について:
23年度は新たに3箇所(雁ノ巣、香住ケ丘、牧の鼻水域内)設置する予定。
この件に対して以下のような意見があった。
・雁ノ巣の船着き場に20隻ほどの漁船がおり内湾で漁をしている。内側にも看板設置が必要ではないか。
(福岡市漁協・藤野氏)
・看板を設置しても守らない
者がいるのではなてか。(PW安全協会・竹田氏)
・違反者に対する条例化の予定はあるのか。(守る会・山本氏)
・法律で規制するかについて国交省に聞いてみ
たが法的規制は難しいとのこと。
自主ルール化しかないのではないかとのこと。(港湾局・竹下課長)
(4)海の中道大橋整備工事について:
PC桁部(2010/7〜2011/12)、鋼桁部(2011/1〜2012/9)、中空床板部
(2012/4〜2013/3、
橋面工(2013/4〜2014/3)を経て平成26年4月完成するとのこと。
(5)人道橋工事について:
平成22年度の橋脚工事は終了した。
平成23年9月から準備工事を開始し、11月からは海上工事を開始、平成25年春には完成
予定。
使用は平成25年4月から、工事用道路は完成後に撤去するとのこと。
(6)平成23年度の海上安全指導パトロールについて:
7月と8月(土曜日)に計画したい。
(報告:山之内)
和白干潟保全のつどい「バードウオッチング in
和白干潟」報告(2011.2.06)
<主 催> 和白干潟保全のつどい
(福岡市港湾局環境対策課、ウエットランドフォーラム、循環生活研究所、和白干潟を守る会)
<日 時>
2011年2月6日(日)13:00〜15:00 曇り
中潮 満潮 11:40 干潮 17:29
<場 所> 13:00 和白公民館に集合、13:35 和白干潟海の広場で観察会を実施
<参加者> 76名
一般:61名(子ども25名を含む)
和白干潟保全のつどいお世話係:15名
( 福岡市港湾局環境対策課:6名、 ウエットランドフォーラム:1名
循環生活研究所:1名、
和白干潟を守る会:7名 )
一般参加者は親子連れ(小学生)の参加者が多かったです。
和白は初めてと言われる一人参加者もありましたが、数年前に和白に講師として来て下さった菊池泰二先生が
奥さまとご一緒にみえてました。
13時に和白公民館で開会の挨拶があり、パワーポイントで和白で見られる冬鳥の紹介がありました。
渡り鳥ビンゴの説明や諸注意があり、13:35に海の広場へ。
<渡り鳥ビンゴの説明や諸注意>
途中から干潟へ出て鳥を見て、更に広場へと向かいました。
2月になり渡り鳥の数もぐっと減りましたが、カモ類・シギ・チドリも見れてよかっ
たです。
<バードウオッチング1>
<バードウオッチング2>
○参加者の声:
・鳥がいっぱい居た。
・鳥がとても美しかった。
・たのしかった。
・普段は見ない鳥を見れてよかった。これからはもっと注意して鳥たちを見たい。
・干潟を見れてよかった。
・菊池先生は、
海の中の貝や魚のことで夏に来たが、鳥については自分では上手く判別できない。
干潟は大事な処の一つだから、夏場にエビやカニのことに興味がある方は、又一緒に見たいと思う。
と話されました。
ビンゴゲームには、ミヤコドリやクロツラヘラサギを貼った子も沢山いましたが、これらは居なくて残念でした。
商品はアオサボウ・ミヤコドリ・カモなどの写真・鳥の絵はがき・ペットボトルのお茶などがありました。
<ビンゴの人はだれ?ハ〜イ>
<景品プレゼント>
海の広場前はきれいだったので、ゴミ拾いはなしでした。
○見られた鳥:オナガガカモ・マガモ・ヨシガモ・シロチドリ・ハマシギ・ミユビシギ・カワウ・ カンムリカイツブリ・
ダイシャクシギ・スズガモ・ツグミ・ハクセキレイ・トビ・ミサゴなどでした。
(報告:田中貞子)
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