玄海風の子保育園年長児(かぼちゃ組)22名と先生5名と保護者3名の和白干潟観察会
2009年10月29日(木)10:40〜12:45 晴れ 中潮 満潮:6:21 干潮:12:50
和白干潟を守る会の自然観察ガイド:3名 カメラ:1名
晴れて暑いほどの日よりでした。玄海風の子保育園の子どもたちは、宗像市からジャンボタクシーと
JRと西鉄を乗り継いで和白干潟にやってきました。
朝の準備の時にはミヤコドリがいたのですが、子ども達が来たときには飛んでしまって見てもらうことができず残念でした。
和白干潟のお話をして、バードウオッチングをしました。子ども達は望遠鏡の鳥たちの様子を熱心に見ました。
その後干潟の観察に行きました。沿岸にはアオサが寄せてじゅうたんのようです。沖合いにはアオサはありませんでした。
ウミニナやヤドカリがたくさんいます。コメツキガニも多かったです。
マメコブシガニやケフサイソガニ、クルマエビも見つかりました。沖合いではアサリの掘り方を教えて、アサリを掘ってもらいました。
たくさんのアサリが捕れました。稚貝も多かったです。アサリは海水で洗って浄化実験用のペットボトルに入れてもらいました。
子ども達は貝掘りも熱心に取り組みました。
沖でもカモたちを望遠鏡で見てもらいました。唐の原川のみお筋の中を河口方向に歩き、その後沿岸の干潟を歩きました。
干潟一面にコメツキガニが砂団子を撒いているところがあり、子どもたちはコメツキガニをたくさん捕まえました。
アシ原の溝ではハマガニとアシハラガニやクロベンケイガニを捕まえてから観察終了です。
子ども達は怖がらずにカニを捕まえることができました。最後に干潟で丸くなり、生き物の紹介をしました。
アサリの浄化実験は海水がとてもきれいになっていて、アサリに皆で拍手をしました。
子どもたちの質問や感想の発言は多かったです。生き物たちにたくさん会えて楽しかったそうです。
アサリ貝の模様が色々あるのはなぜでしょうか?皆さんにも考えてもらいました。
子ども達は海の広場でお弁当を食べて帰るそうです。
海が引いていて鳥たちは遠かったけれど、生き物がたくさんいて、楽しい観察会でした。
玄海風の子保育園の子どもたちは、自然の生き物にも関心が強く、貝堀もバードウオッチングも熱心に取り組んで、
カニも怖がらずに捕まえられて、すごいなーと思いました。
自然と親しむ日頃の保育方針なのでしょうね。頼もしく思いました。
●今日観察された鳥:ミヤコドリ2羽、カンムリカイツブリ3羽、ホウロクシギ1羽、ミサゴ5羽、スズガモ約1000羽、
マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、ウミネコ、カワウ
●観察された生き物:アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、ホトトギスガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、ツボミガイ、
シロスジフジツボ、マガキ、ゴカイ、アシハラガニ、クロベンケイガニ、ケフサイソガニ、コメツキガニ、マメコブシガニ、
ハマガニ、ハマトビムシなど
●観察された植物:ウラギクの花、クコの花、ハママツナが色づいてきた、アシの穂、
セイタカアワダチソウの花、ナンキンハゼが色づいてきた。
(報告:山本)
和白干潟では今、ウラギクの
花が満開でとても綺麗です。
アシ原の中に何箇所か群落が
有り、薄紫の可憐な花を見ることが出来ます。
<ウラギクの花>
他にも、ノイバラ、センニン
ソウ、マサキ、アキグミ、シャリンバイ、ハマゴウ、センダンの実が
色づき始めました。水鳥のカモ達も種類が多く
なって来ました。潮が近いと直側で観られます。
ミヤコドリも9羽になり、ク
ロツラヘラサギの姿も観ることが出来ます、
クリーン作戦では、毎回参加
者が多くなっています。特に若人の参加が増えてきて、
頼もしい限りです。海の広場
まで打ち上がったこの秋で一番多いアオサの漂着でしたが、
大勢の方の力で、元の状態が
想像も付かない位にきれいに成りました。
<打ち寄せられ堆積したアオサを集める> <集められたアオサの山>
<掃除前アオサがたまっている干潟> <掃除後きれいになった干潟>
広場入り口の林には不法投棄
のゴミも沢山有りましたが、3名で撤去しました。
参加者は・・・・パタゴニア
2名、 スターバックスコーヒー8名内(子供2名)、ノースフェイス2名
ヘリーハンセ
ン1名、守る会10名、一般の方7名、でした。
不燃ゴミ・・・・・2袋、
可燃ゴミ・・・18袋(内以前個人で5袋)
粗大ゴミ・・・・・4個
アオサ・・・・10tトラック一台分位回収。
観られた鳥は、干潮の為潮が
遠くてカモが観られただけでした。
オナガガモ、
マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ホウロクシギでした。
<お疲れ様!> <みんな集合!>
参加の皆様ありがとうござい
ました。お疲れ様でした。
(報告:田辺)
◆10/24の水質調査と砂質調査結果
水質調査結果
測定場所:海の広場 リン酸イオン(PO4):0.05mg/l
化学的酸素要求量(COD):5mg/l 亜硝酸(NO2):0.02mg/l
透視度: 26.0p
砂質調査結果
基点:海の広場前
測定場所:浜辺側10メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ: 7o 還元層の黒色度:10
測定点A 表層酸化層の厚さ: 4o 還元層の黒色度:7
測定点B 表層酸化層の厚さ: 8o 還元層の黒色度:6
測定場所:沖合い150メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ: 8o 還元層の黒色度:11
測定点A 表層酸化層の厚さ: 7o 還元層の黒色度:10
測定点B 表層酸化層の厚さ: 8o 還元層の黒色度:10
※先月に比べて表層酸化層の厚さが少し厚くなっているようです。
(報告:山之内)
定例探鳥会(主催:日本野鳥の会福岡支部)報告
和白海岸 − 海岸〜海の広場〜アシ原〜砂洲 ―
2009年10月11日 −晴れ−
[観察鳥種] 37種 [参加者数] 31人
<探鳥会風景>
晴れた秋空の中、探鳥会が始まりました。
担当者の山本さんの話では、新聞にはミヤコドリが6羽と掲載されたが、昨日今日は9羽に増えているとのこと。
ミヤコドリを近くで見るために、今日は干潮ですが海の広場方面のコースをとることになりました。
海岸に出ると水際のところでミヤコドリが食事中です。確かに9羽です。
昨シーズンは4羽でしたが、今期はいきなりの9羽です。更に増えてほしいものです。
<きれいに並んだミヤコドリ>
ミヤコドリの周りにはアオアシシギやトウネンも一生懸命砂の地面をつついています。
杭の上にはミサゴが居ますが、1羽は地面に降りていました。
水際の先の水上にはオナガガモ、ヒドリガモ、マガモなどのカモたちが浮かんでいます。
海の広場まで来ますと、ポツリポツリと、発見の報告の声が上がります。
ホウロクシギ、ダイゼン、シロチドリ、そして私もオオソリハシシギを見つけました。
<ホウロクシギ> <オオソリハシシギ>
ただ、自分では識別できなくて、担当者の守田さんに見てもらいました。まだ未熟者です。
RKB鉄塔にハヤブサが居る、との声がして望遠鏡を向けると、胸から腹が縦縞のハヤブサが居ます。
成鳥は横縞なので、これは幼鳥だそうです。
アシ原の中道を歩きました。
アシ原は秋の装いです。アシやヤマアワが穂をつけ、ウラギクが可憐な紫の花を咲かせています。
クコやアキノミチヤナギも花をつけています。ナンキンハゼの葉が紅葉を始め、シャリンバイの実が生っていました。
<アシ原> <ヤマアワ>
<ウラギク> <アキノミチヤナギ>
アシ原先の海岸に出ました。
近づきすぎてミヤコドリなどが逃げないといいなと思いましたが、逆に近くに飛んできてくれました。
赤い眼も確認できます。背中の色の黒が薄いものも居ますが、幼鳥でしょうか。
水際には、先ほどよりもずっと多くのシロチドリがちょろちょろ歩いていました。
その中にはハマシギやメダイチドリも混じっています。
すると、カラスが飛んできてシロチドリ達を追い散らし始めました。
カラスは何か食べている様子でもないので、気晴らしにしているのでしょうか。
公園でドバトを追いかける子供のようなものでしょうか。
皆さんがじっくり観察し終わったところで、ここで鳥合わせを行いました。
最後に、ミヤコドリが9羽も来てくれたことを祝して、小さな声で万歳三唱をして散会となりました。
(参加者の感想)
・シギ、チドリが良かった。
・ミヤコドリが綺麗な色をしていた。
・モズの柄がしっかり見られた。
・ダイゼンの落っこちそうな目がかわいかった。
・ミヤコドリが9羽も見られて究極に良かった。
・ホウロクシギが印象に残った。
・トビが良かった。
・ハヤブサが良かった。
(報告:ひで)
昨日の西日本新聞のミヤコドリ記事は今朝掲載されました。
オバマさんのニュースで少し小さくなり、後ろのページでしたが、
5羽が飛んでいました。
今朝は田辺さんと明日の探鳥会の時に藪になっているアシ原の
中道を通れるようにと見に行きましたら、なんとミヤコドリが9羽
いるではありませんか!!!
オオソリハシシギ3羽、ホウロクシギ1羽、ミサゴ3羽、淡水ガモの他
沖のスズガモも浮かんでいます。
和白らしい風景に嬉しくなりました。
ミヤコドリ渡来数の内訳は成鳥2羽と若鳥7羽でした。
1994年の人工島工事着工以来初めての多い渡来数です。
並んだミヤコドリを眺めると嬉しいですね!
和白干潟のアサリの生育が良いのかな?
ミヤコドリは水際で並んでアサリを食べたり、休んだりしていました。
(報告:山本)
10/4日(日) 17:
30分過ぎに唐原川左岸、河口付近より正面の
少し出ている砂州を双眼鏡で見
ると、ミヤコドリ2羽のシルエットが観られます。
片岡さんが望遠鏡を持って駆けつけ、二人ではっきりと観ることが出来ました。
丁度潮干狩り帰りの若い方2人
にも観てもらいました。大きなアサリも採れていました。
6:00過ぎには砂州が無くな
り、ミヤコドリも見えなくなっていました。
またカモ達も大分多くなってい
ます。ドリガモが盛んにアオサを啄ばんでいました。
これから毎日観る楽しみが増え
ますね。
大きなカメラを担いだ方が干潟
に入っていました、ミヤコドリが撮れたのでしょうね。
10/5日(月) 夕方、4日と同じ砂州に4羽を確認、2羽が嘴の先が少し黒ずんで見えましたので
若鳥かもしれません。さらに飛来数が増えることを期待します。
(報告:田辺)
10/9
日(金) 今朝田辺さんからの電話で
ミヤコドリが6羽になったこ
とを知りました。
すぐにまだ写せていない新聞2社のカメラマンに電話しました。
今回は西日本新聞社のカメラマンが6羽写したと連絡があり、私は歯医者
の後出かけていましたが、すぐに確認に行きました。
昼過ぎの和白干潟は満潮時で、砂洲にヒドリガモたちに混じってミヤコドリ
6羽を見ました。多くなって嬉しかったです。近くにホウロクシギとダイゼンも
いました。鳥影が増えてきて、和白干潟らしい風景になってきましたね。
前日の台風でアオサも沿岸にずいぶん増えてきましたけれどね。
カメラマンの写真も美しかったです。
ミヤコドリは1994年の人工島工事着工以来、渡来数が減ってしまっており、
近年は2羽〜4羽でした。和白干潟での絶滅を心配しましたが、久しぶりに
渡来数が回復ぎみです。渡来数の内訳は成鳥2羽と若鳥4羽でした。
近く西日本新聞に美しいミヤコドリが掲載されるでしょうね。
楽しみですね。
(報告:山本)
今日海の広場にミヤコドリを撮ろうと8時30分に砂州が見えるアシ原で
待ちかまえていましたアシ原から、砂州にとどまるサギやチュウシャクシギ、
ダイゼンなどを撮影した後、2時間ほど待ちましたが、ミヤコドリは現れませんでした。
<ダイサギ、コサギ(右)> <チュウシャクシギ>
<ダイゼン> <ミサゴ>
ミヤコドリの撮影をあきらめて、干潟に入り、棒杭に止まっているミサゴを
撮影して帰ろうとした時、大きな望遠レンズ付きカメラを持った人に会いました。
挨拶してみると、読売新聞の浦上記者とのこと。山本代表からの連絡で
ミヤコドリを撮りにきたとのことでした。浦上記者と一緒に香椎海岸に行った
ところ、やはり香椎海岸にいました。
<ミサゴとミヤコドリ(右)>
最初は階段を下りた正面の岩礁にいましたが、すぐ飛び立ち、イオン方面
のカキ礁に移ってしまいました。距離が遠かったですが望遠レンズで撮りましたので
何とか見えるものが撮れました。ミサゴと一緒に写っているものがそうです。
(報告:山之内)
今朝ミヤコドリがこないかなあとメールで書いたばかりですが、ミヤコドリに聞こえたか
な?
歯医者の帰りに小雨模様でちょうどいい感じです。和白川河口からは余りトピックス
はありませんでしたが、海の広場に行きましたらすぐにチュウシャクシギ1羽、ダイゼン2羽、
ハマシギ4羽に会いました。
引いた干潟を双眼鏡で探しましたら、沖合いにカモに混じって1羽ちがうプロポーション。
盛んに羽ずくろいをしている鳥がいます。ミヤコドリみたい。
バイクを沿岸に置いて、双眼鏡とカメラを持って干潟を沖へ歩きました。
やはりミヤコドリ1羽、他はマガモたち。近くにシロチドリ7羽も飛んできました。
すぐに田辺さんに電話。新聞社の写真部に電話して、ミヤコドリ飛来を伝えました。
ちなみにミヤコドリは、昨年より5日早い渡来です。あと何羽くるかなあ!!
楽しみです! 皆さんも見に来てね!
(報告:山本)