今、和白干潟ではアシの穂が大分伸びてきていて、小道側には遅咲きのシロバナサクラタデヌルデの
オフホワイト、紫のクズ、センニンソウの白、ツユクサの青、色とりどりで賑やかです。
沖にはアオサが増えてきており、干潟手前まで打ち寄せられています。
クリーン作戦では、「国際ビーチクリーンアップ、ゴミデータ調査」に参加して行いました。
主に唐原川河口右岸、広場前、市道のゴミ置き場まで広範囲に行う事が出来ました。
<作業段取の説明>
<アシ原の中のゴミを拾う>
<ゴミの回収を終って>
<ゴミの仕分けと記録>
6班に分け、全員でゴミを集めた後に、ゴミ仕分担当、アオサ担当に分かれて、手際よく約一時間余りで
見違えるようにきれいになりました。ゴミは43種類に分別・集計されました。
その内容については、食品の包装容器や飲料用のペットボトル・缶が多かったです。
堆積した回収アオサ(100袋相当)を含めると131袋でした。
今回も多く若人の力を借りることが出来、無くてはならない存在になっています。
スターバックスコーヒー3名の方が、東京(千葉)、愛知、大阪と遠方から参加されました。
毎回人数が増えています。とても有り難く嬉しく思います。
<アオサの回収作業>
<記念撮影>
最後に、コーヒーのサービスをして下さり、守る会矢部さんのお茶とお菓子を頂きながら歓談と鳥の観察で
一時を過しました。
参加の皆さま有難うございました。お疲れ様でした。
(報告:田辺)
◆9/25 (土) 水質調査と砂質調査結
果
水質調査結果 (測定:重松
秀)
測定場所:海の広場
リン酸イオン(PO4)
: 0.02mg/l
化学的酸素要求量(COD) : 5.0mg/l
亜硝酸(NO2)
: 0.005mg/l
透視度
: 67.0p
砂質調査結果 (測定:山之内)
基点:海の広場前
測定場所:浜辺側 10メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ: 4o 還元層の黒色度:11
測定点A 表層酸化層の厚さ: 6o 還元層の黒色度:10
測定点B 表層酸化層の厚さ: 7o 還元層の黒色度: 9
測定場所:沖合い 150メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ: 4o 還元層の黒色度: 9
測定点A 表層酸化層の厚さ: 2o 還元層の黒色度:11
測定点B 表層酸化層の厚さ: 3o 還元層の黒色度:10
(報告:山之内)
毎年、この時期の恒例となっている筑陽学園中学校3年生の和白干潟校外理科学習に協力しました。
今年の夏は記録的な猛暑で、9月に入ってもそのまま続いていますが、朝夕は幾分か涼しく感じます。
今日も朝から快晴でしたが、海の広場や和白干潟には涼しい風が渡り、ウスバキトンボが何百匹と飛び交っていました。
まず、最初に山本さんから和白干潟についての話がありました。
その途中で、突然に海の広場の直ぐ近くにホウロクシギが3羽現れました。
こんなに近くに寄ってくるのは珍しく、そのホウロクシギの姿にみんな総立ちになりました。
干潟の話の後、2グループに分れ、記念撮影と5台の望遠鏡で代る代る野鳥の観察。
<干潟のお話し>
<野鳥の観察>
先ほど見たばかりのホウロクシギやオオソリハシシギ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、それにミサゴも観察できました。
その後は、遠浅の干潟に入って、干潟の生き物観察です。
特に浄化実験では、皆で協力して、代表的な二枚貝のアサリを採りましたが、
あっという間に貝用のペットボトル一杯になりました。
沖の干潟で円座を作って、みんなで採った干潟の生き物の紹介をしました。
<干潟の生き物観察>
<沖の干潟で生き物解説>
アサリ、オキシジミの他、ウミニナ、ホソウミニナ、マメコブシガニ、コメツキガニなどたくさん採取できました。
昼食後、先ず午前中に採ったアサリによる浄化実験のペットボトルの海水を紹介すると、その透明さ・鮮明さに
思わず拍手が沸き立ちました。
午後は9班に分かれて干潟の調査です。
各班毎のテーマは、干潟動物の生息調査(砂地、砂泥地、泥地・岩場)の各3班、カニ巣穴調査班、干潟の汚染と
アオサ調査班、干潟沿岸の植物調査班、そして干潟の汚染と浄化能力調査T、U、Vの各班です。
<干潟の汚染度の調査>
守る会がお世話した班の様子です。
干潟動物の生息調査の砂地班では、ゴカイなどは見られた。ふるいに掛けてみたが生き物は比較的少なかった。
砂泥地班は、次第に生き物を見つける要領を身に付け上手になった。
泥地・岩場班では、生き物が多く見られた。子供達は自分がやるべきことを十分理解しており、積極的だった。
<砂泥地の生き物調査>
<泥地・岩場の生き物調査>
干潟の汚染とアオサ調査班は、5ヶ所調査をした。砂質は5〜10o位酸化層があった。
アオサの堆積状況は4〜10枚ほど。リーダーの子がテキパキとして調査がスムーズだった。
干潟沿岸の植物調査班は、前以って準備したリストに従って調査。みんな積極的だった。
早く終ったので、女の子は砂洲に寝転んで秋の青空を眺めた。
いつもより空が広く背中に大地の温もりが感じられたと言う。
俳句をやっている子が、即句を披露してくれた。
「和白潟 私も一緒に 風になりたい」
(恵)
「秋の空 和白に光る 皆の顔」 (カンナ)
<干潟沿岸の植物調査>
最後にまとめをしました。
午前10時から14時半までの長時間、秋とは言え未だ夏の太陽の下、子供達は元気いっぱいで、
秋の和白干潟を満喫したようでした。
又、和白干潟に来たいですか?との問いに、みんな元気良く「は〜い」との嬉しい返事が帰って来ました。
《ガイドの反省会》
◎良かった点 : @風もなく、好天気に恵まれた。
Aアオサが沖の方だけにあって良かった。
▲改善すべき点 : @5台の望遠鏡を一列に並べたが、隣の人影が邪魔になった。
もっと望遠鏡間の距離を開けたが良い。
Aスニーカーが水や砂や泥で汚れて気になっていた。長靴を持って来て欲しい。
Bカキ殻で指を切った子が居た。救急セットを各自が持っていたい。
C岩場の観察では事前に注意し、軍手を用意したがよい。
● 観察された鳥 : ホウロクシギ3、オオソリハシシギ5、ミサゴ1、ダイサギ17、コサギ3、アオサギ7、カルガモ5、
ハシボソガラス、モズ(声)
● 観察された生き物 : アサリ、ソトオリガイ、オキシジミ、マガキ、アラムシロガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、
ツボミガイ、ホトトギスガイ、タテジマフジツボ、タマキビガイ、アマガイ、コメツキガニ、
アカテガニ、マメコブシガニ、ケフサイソガニ、ヤマトオサガニ、アシハラガニ、ガザミの死骸、
ハクセンシオマネキ、イトゴカイ、ゴカイ、クルマエビ、ハマトビムシ、フナムシ、ヨコエビ、
ウスバキトンボ、ツクツクホウシ(声)
● 観察された海藻 : オゴノリ、ボウアオノリ、アナアオサ
● 観察された植物 : アキグミ、アキノミチヤナギ、イソホウキギ、ウラギク、オカヒジキ、キンエノコロ、シオクグ、
シロバナサクラタデ、センニンソウ、ダンチク、テリハノイバラ、ハマウド(枯れた大木)、
ハマエンドウ、ハマサジ、ハマナデシコ、ハマヒルガオ、ハママツナ、ハマユウ、ヒトモトススキ、ヨシ
ガイドのみなさん、暑い中、長時間お疲れさまでした。
(報告 : 平山)
今夏はなかなか猛暑の夏が終わりません。朝晩は少しだけ秋の気配です。
今日は雨の予報が出ていましたが、朝は晴れて暑かったです。
集合地の和白公園ではイソヒヨドリが美しい声でさえずっています。
またウスバキトンボが飛び交っていました。
朝の下見のときに海の広場でホウロクシギを見たので、久しぶりに海の広場方面に向かいました。
RKBの鉄塔にはミサゴが止まっていました。前夜のNHKTVでミサゴやハヤブサなどのタカの仲間の映像を
見ていたので、和白のミサゴもなかなかかっこよく見えました。
和白海岸にはアオサがだいぶ発生してきました。
アオサが増えると共にダイサギやアオサギの姿が増えてきたように思います。
<探鳥会光景>
<押し寄せるアオサ>
海岸に着いた時には残念ながら潮が満ちてきていて干潟が見えず、鳥たちは砂洲に集まっていました。
その中にホウロクシギがいました。
<砂洲で休むダイサギ、アオサギ>
<ホウロクシギ>
もう少し近くで見たいと思い、アシ原を通って砂洲へ向かいました。
夏の間は草丈が高く藪になったアシ原にはあまり入りませんでした。
まだ藪でしたので藪こぎをしながら進みました。
アオサが草の上まで被さっているところもありました。
アシ原入り口付近ではハママツナが大きく育ち色づきだしていました。
キンエノコロが穂を付けています。
<キンエノコロ>
<クコの花>
<ツユクサ>
<センニンソウ>
薄紫のクコの花、ハマユウ、ツユクサ、センニンソウなどの花が咲いていました。
砂洲からは唐の原川左岸奥の砂浜付近にホウロクシギ5羽の姿が見られました。
近くにはハクセキレイやマガモのエクリプス羽の姿もありました。
このマガモはヒドリガモと共に唐の原川付近で越夏しています。
海上にはウミネコも浮いていました。砂洲で鳥合わせをしました。
終わり頃に小雨がぱらつきました。
( 参加者の感想 )
・ホウロクシギが見られてよかった。
・ウミネコのくちばしがきれい。
・イソシギが鳴きながら飛ぶ姿が見られた。
・ミサゴが餌を食べている姿が見られた。
秋期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。
今回は環境省モニタリング1000シギ・チドリ調査の全国一斉調査です。
1.今津では2010年9月5日(日)午前中に調査を行いました。
アオアシシギ37羽、タカブシギ17羽、ソリハシシギ21羽、タシギ8羽など、14種107羽がカウントされました。
2.博多湾東部では、9月5日(日)午前中から午後にかけて調査を行いました。
前夜香椎海岸で花火大会があっており、越夏していたミヤコドリなどの姿は見られませんでした。
アオアシシギ25羽、キアシシギ9羽など、4種43羽がカウントされました。
他にはミサゴ4羽、カンムリカイツブリ(夏羽)1羽が観察されました。
前夜の花火大会の影響が出たのか、博多湾東部全体でシギやチドリが少なかったです。
猛暑の中、博多湾東部の和白海域や名島海岸では、潮干狩りの人が約80名いました。
香椎海岸では人工島につなぐ人道橋の橋脚が、陸側の岩場の上にも5本建設中でした。
<陸側の岩場に建設中の人道橋の橋脚>
和白海域と香椎海域ではウエイクボードのモーターボートや水上バイクが何度も通っていました。
名島海岸ではアオサが余り見られず、和白・奈多・雁ノ巣の海水中にはたくさんアオサが生えていました。
和白の沖合いの干潟が干出した部分に緑のアオサベルト帯ができていました。
<アオサのグリーンベルト>
雁ノ巣海岸にはアサミドリシオグサがアオサに混じって漂着していました。
私は2名で奈多と雁ノ巣東を調査しましたが、クリークや海岸に少数のキアシシギとイソシギが見られ、
並んでいたので比べることができました。
奈多のクリークと和白川河口干潟でたくさんのハクセンシオマネキを確認しました。
今夏はハクセンシオマネキが多いようですね。元気にハサミを振っていて、可愛かったです。
<ハサミを振る無数のハクセンシオマネキ>
調査参加者は10名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
(報告:山本)