●冬期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。
1.今津では2/6(日)午前中に調査を行いました。
タゲリ12羽、アオアシシギ14羽など、6種38羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ26羽、ヘラサギ3羽、ズグロカモメ7羽、ツクシガモ59羽が観察されました。
2.博多湾東部では2/27(日)10:50〜13:30:に調査を行いました。
ミヤコドリ8羽、ダイゼン11羽、ハマシギ307羽、ミユビシギ108羽など、9種497羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ13羽、ツクシ
ガモ6羽、ミサゴ7羽、カンムリカイツブリ5羽が観察されました。
2/27の調査日は暖かく、和白海域には潮干狩りの人たちが20人くらい入っていました。
小型シギ・チドリが干潟で採食しており、その中にヨー
ロッパトウネンがいるという情報がありました
が見つかりませんでした。
香椎海岸では人工島につなぐ人道橋工事のために海岸の岩場を埋め立ててしまい、シギ
やチドリはイソシギ
1羽のみの観察でした。
人道橋工事の橋脚は出来上がっているようで、橋は香椎花園の陸側から作られつつありました。
雁ノ巣の樹林帯の一
部が宅地造成のため開発されましたが、すでに住宅が建てられつつありました。
調査参加者は8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
( 報告 : 山本 )
2月26日和
白干潟
クリーン作戦と自然観察報告
◆2/26
(土)の和白干潟クリーン作戦と自然観察報告
●日 時
: 2/26(土)
15:00〜17:00 晴
● 参加者 : 合計16名
九大生(あすみんより紹介):2名、スターバックスコーヒー:1名、一般参加:3名
和白干潟を守る会:10名
●回収ゴミ : 合計・・・44袋
○可燃ゴミ・・43袋
○不燃ゴミ・・・1袋
○粗大ゴミ・・切り株:1個、草切り株:1個、鉄製のドア(?):1個、大小板切れ:6枚、
小枝:20本
●観られた鳥・・・・ミヤコドリ8羽、ダイゼン24羽、ダイシャクシギ1羽、ハマシギ、ミユビシギ、
シロチドリなどの混群約500羽、クロツラへラサギ1羽、ミサゴ、トビ、カワウ、
マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、キジバト、ツグミ、ヒヨドリ。
鳴き声では、コゲラ、メジロ。
今、和白干潟では、アシの新芽は未だ所々しか芽を出していませんが、アシ原前の砂地にはハママツナ
などの小さな芽がびっしり生えていて、嬉しくも有りとても感動しました。
色んなゴミ等も有りますが、負けずにそのまま育ってくれる事を願っています。
<作業手順の説明>
<アシ原枯れ地にもハママツナの新芽>
今朝は、後背地の藪でウグイスの初鳴きを聞きました。
余り上手ではありませんでしたが、はっきりと聞き取れるように鳴いていました。
今日のクリーン作戦に合わせるかの様に沢山のシギ、チドリや、ミヤコドリも久し振りに、近くで観ることができました。
クリーン作戦では、風もなくとても暖かく汗ばむ程の陽気でした。
あすみんより紹介で、九州大生2名の参加が有り貴重な戦力になって貰いました。
<アシ原のゴミ回収1>
<アシ原のゴミ回収2>
<湿泥地のゴミ回収>
<アシ原の小道奥のゴミ>
参加人数は少なかったのですが、「来んねTV」の取材も有り、広場前〜唐原川河口右岸の小道までの
人工ゴミは広範囲に清掃出来ましたが、アシの上には乾いてこびりついたアオサが未だ沢山残っています。
出来れば全部はがしてしまいたいと強く思いました。
<記念撮影>
参加の皆様、有難うございました。お疲れ様でした。
( 報告 : 田辺 )
水質調査結果 (測定:重松秀)
測定場所:海の広場
リン酸イオン(PO4)
: 0.02mg/l
化学的酸素要求量(COD)
: 5.0mg/l
亜硝酸(NO2)
: 0.005mg/l
透視度
: 55.0p
砂質調査結果 (測定:山之内)
基点:海の広場前 ※潮の時間の関係で、2/25に測定
測定場所:浜辺側 10メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ:19o 還元層の黒色度: 8
測定点A 表層酸化層の厚さ:22o 還元層の黒色度: 8
測定点B 表層酸化層の厚さ:31o 還元層の黒色度: 9
測定場所:沖合い 150メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ:30o 還元層の黒色度: 9
測定点A 表層酸化層の厚さ:40o 還元層の黒色度: 9
測定点B 表層酸化層の厚さ:52o 還元層の黒色度:10
( 報告 : 山之内 )
《和白小学校「和白干潟自然観察会まとめの発表会」報
告》
◆日
時 : 2011年2月21日(月) 10時15分〜12時15分
◆場 所 : 福岡市立和白小学校講堂
◆参加者 : 和白小学校4年生117名と先生5名
及び干潟を守る会7名
野外観察日和の晴天に恵まれ、和白小4年生の「和白干潟の自然観察会」年間計画に基づいて
実施してきた自然観察会もいよいよまとめの発表の日を迎えました。
暑い6月7日の底生生物、植物観察、寒い2月1日の水鳥、植物観察で子どもたちがどのように
干潟で学んでくれたのか、自然観察会担当メンバーはわくわくしながら和白小学校を訪れました。
講堂兼体育館では窓辺いっぱいに4クラス・27グループによる手描きの「干潟新聞」が貼られ、
私たちを待っていました。
<まとめの授業の始まり>
山本さんから出されていたまとめの授業のテーマは
@どうしたら和白干潟の自然を守れるでしょうか
Aそのために私たちにできることは何があるでしょうか
B和白干潟の未来
たくさんのグループなので発表は前半・後半に分かれ、子どもたちは発表したり、友達のを見たり
聞いたりして講堂の中を動くのです。私たちは自由にあちこち見て回りました。
<発表1>
<発表2>
<発表3>
<発表4>
模造紙の干潟新聞の前で、担当の子どもたちが一生懸命に覚えた説明を暗記して発表していました。
和白干潟で出合った水鳥やカニや貝、植物などをよく調べ、渡り鳥のルートや、ラムサール条約の
国内登録地の地図など、それぞれのグループが工夫を凝らして取り組んだことがよくわかります。
干潟新聞だけでなく、紙芝居、ペープサートやクイズ、コントもありました。
この1年間学んだ成果をわかりやすく伝える工夫ができていることに感心しました。
「守りたい、ぼくたちの干潟」とタイトルをつけた新聞もあり、感動しました。
紙芝居で紹介してくれた水鳥のイラストも見事に特徴をとらえていて感心させられました。
テーマについては、十分理解して考えている様子がわかりました。
@に関しては
「生き物や自然を大切にする、ゴミを捨てない、きたないままの家庭排水を流さない、
アサリを育てる、ラムサール条約に登録する」
Aについては
「ゴミを捨てない、ゴミを拾う、クリーン作戦に参加する」などの意見が書かれ、
Bについては
干潟に遊ぶ鳥や生物たちの絵が多く「和白干潟が泳げるようにきれいになってほしい、
人と鳥がいっしょに暮らせていつまでも愛される干潟に」
という言葉が印象に残りました。
発表の後、山本さんがパワーポイントを使って和白干潟のおさらいをして
「今日の発表はとてもよかった、皆さんが和白干潟の将来の守り手ですよ」と語り、
子どもの頃、和白干潟は
子どもにも泳げる海水浴場だったことや、虫眼鏡を使って面白い世界が
広がる体験をしてみようと話しかけました。
<パワーポイントを使って干潟のお話し>
<質疑応答>
この間、子どもたちは熱心に耳を傾けていました。
「ミヤコドリの寿命は?」などの質疑応答や、「ゴミを捨ててはいけないことがよくわかった」など
子どもたちの感想を聞いた後、守る会のメンバーも一言ずつ感想を述べました。
もっと干潟に遊びに来て楽しんだり、大切にすることを継続してほしいと願わずにはいられません。
この機会を通して親や地域の方たちに子どもたちの純粋な思いが伝わっていきますように。
今回初めて和白干潟の地元の和白小の自然観察会を年間を通して実現でき、まとめの発表会にも
参加できたことは、私たちにとっても本当にすばらしい経験でした。
先生方の熱意と子どもたちに感謝いたします。
( 報告 : 今村 )
和白海岸定例探鳥
会 ( 主催:日本野鳥の会 福岡 ) 報告
◆日
時 : 2011年2月13日(日) − 薄曇り −
◆コース : 和白海岸 ― 和白川河口〜塩浜堤防〜五丁川河口〜奈多〜雁ノ巣 ―
◆[観察鳥種] 57種 [参加者数] 14人
昨日は寒波襲来で吹雪でしたので、今日も寒いかと恐れていましたが、朝は薄日がさしてきて
いい感じです。干潮時でしたので、久しぶりに和白川の堤防方面に行くことにしました。
今冬はセンダンの木の実がみんな小鳥たちに食べられていて、もう生っていません。
和白川河口ではカイツブリが2羽水の上を駆けていきます。
コサギとダイサギが並んで佇んでいました。
カワセミが木の枝にしばらく止まって美しい姿を見せてくれました。
歩く道にもジョウビタキやツグミやムクドリなどがたくさんいます。
今日はなんだか鳥たちが多い気配がします。
<カワセミ>
<コサギ>
和白干潟にはマガモやオナガガモたちが群れて休んでいました。
遠くにシロチドリやハマシギの群れやダイゼンが餌を採っています。ダイシャクシギもいました。
ミサゴが杭の上に止まって眺めています。
沖にはスズガモやハジロカイツブリやカンムリカイツブリがいます。
堤防の道を歩きながらクリークをのぞきました。
クリークにはバンやカルガモやコガモたちがいましたが、めずらしくゴイサギが休んでいました。
<塩浜堤防付近>
<五丁川展望台>
<ダイゼン>
<ゴイサギ>
アオサギはもう夏羽になっていました。周囲のアシ原にはオオジュリンが数羽アシの種を食べています。
五丁川の奥の池にはオオバンが7羽もいました。
奈多方面の沖合いにはホオジロガモが小群で行進しています。ウミアイサもいました。
奈多のクリーク沿岸にはコガモたちが昼寝中。
たくさんの鳥たちに会いましたが、和白干潟のシンボルのミヤコドリにまだ会っていません。
このところ和白の方へは来ていることが少ないようです。
雁ノ巣の砂浜に良くいるという情報がありましたので、和白探鳥会としては初めて雁ノ巣海岸が見える場所
まで行くことにしました。
松の木が生えた奈多の護岸を通り過ぎて奈多小学校を回り、雁ノ巣海岸の入り口から雁ノ巣の砂浜を見渡しました。
<雁の巣海岸入口より>
いました!遠くの桟橋の向こうにミヤコドリが数羽見え隠れしています。
でもいてくれて本当によかった!
かなり遠くまで歩いたので少しくたびれましたが、ミヤコドリに会えて疲れも吹き飛びました。
ここで鳥あわせをしましたら、57種でした。よかった、よかった!!
大阪から鳥を見るのが大好きな若い女性が参加してあり、鳥をたくさん見つけてくれました。
今日は少し遅かったので、参加者からの感想を聞かずに終わりました。
( 担当 : 山本 )
《和白干潟自然
観察会》
◆日
時 : 2011年2月7日(月) 14:00〜15:15
中潮 満潮12:01 干潮18:01
◆参加者 : 西戸崎小学校5年生52名と先生3名
◆場 所 : 和白干潟・海の広場
◆和白干潟を守る会の自然観察ガイド : 4名、カメラ:1名
◆天 候 : 晴れ
1月は寒い日が続きましたが、今日は穏やかな日和でした。
海の広場で観察会の準備をして待っていると、和白川方向の浜辺を歩いてくる生徒達が見えました。
今日の観察会は、バードウオッチングが主体です。
生徒達が海の広場に到着した後、干潟の話しと、観察する鳥の特徴などを説明しました。
鳥の話では、山下さんが先ず始めに、子ども達に質問します。
・ 世界中で鳥の種類は、大体どのくらい居るでしょうか?
・・・・・・・・・・・
答え:9000種類
・ 日本では、鳥の種類は、大体どのくらい見られるでしょうか?
・・・・・・・・・・・
答え: 550種類
・
では、この和白干潟では、どのくらい見られたでしょうか?
・・・・・・・・・・・
答え: 237種類
活発な、そして中には奇想天外な数字も飛び出します。子どもたちは興味深々です。
<干潟のお話し>
<鳥の話・和白干潟には何種類の鳥が来るでしょうか?>
お話しの後、時間の関係で、早速バードウオッチングに入りました。
カモ達も少なくなってはいましたが、広場前の沖合いの棒杭にはミサゴが、広場前や砂州にはマガモや
オナガガモなどがおり、それらの鳥たちを観察しました。
子どもたちは環境教育のパンフレットを片手に鳥たちを見て楽しんでいました。
<バードウオッチ1>
<バードウオッチ2>
<バードウオッチ3>
<まとめのお話し>
望遠鏡でみるミサゴの勇姿には驚きの声も、カモだけではなく、シギを見たいといっていた時、
和白川河口にいるダイシャクシギを発見。
ハマシギの小群も飛来してきましたが、これは望遠鏡で見ることは出来ませんでした。
鳥の種類が少なくはありましたが、先生も生徒たちもバードウオッチングに熱中した観察会でした。
最後に感想を聞いたところ、楽しかったとのことで良かったですね。
○観察された鳥
マガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、スズガモ、ホシハジロ、ウミアイサ、ミサゴ、ツグミ、
ハクセキレイ、ハマシギ、ダイシャクシギ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラスなど
( 報告者 : 山之内 )
《和白干潟自然
観察会(水鳥)》
◆日
時 : 2011年2月1日(火) 10:20〜12:10
大潮 満潮9:31 干潮14:44
◆参加者 : 和白小学校4年生117名と先生4名
◆場 所 : 和白干潟・海の広場
◆和白干潟を守る会の自然観察ガイド : 8名、カメラ:1名
◆天 候 : 晴れ時々曇り
和白小学校の自然観察会「野鳥(水鳥)観察」は、悪天候のため2度も延期となっていましたが、本日は
晴れ時々曇りのお天気で、やっと実施できました。
和白小4年生
の117名と4名の先生方は、海岸端を歩いて元気よく10時20分に干潟に到着。
まず、海の広場で説明を聞き望遠鏡をのぞいて野鳥観察となりました。
今年
の1月はこれまでにない低温続きで、鳥たちがもっと暖かいところに移動したのでは、
と心配していましたが、
前日よりかなり戻ってきていて、近くでよく観察
できて幸いでした。
<干潟のお話し>
杭の上にとまっているミサゴや、砂洲の上で群れているオナガガモ、ツクシガモ、マガモ、ヨシガモ、
ダイシャクシギ、
ハマシギ、ミユビシギ、シロチドリ、
セグロカモメなどと、沖に浮いているスズガモや
ウミアイサなどを観察できました。
唯、残念なことに和白干潟のシンボルのミヤコドリやクロツラヘラサギは姿を見
せませんでした。
<ミサゴ、見える?>
<小さいチドリが走り回っているでしょう?>
続いてアシ原を歩いて冬の植物の様子を見ましたが、おサルの顔のように見えるセンダンの葉痕は
子どもたちに大人気でした。
<ハマシオンの綿毛>
<ほら、おサルさんの顔に見えるでしょう?>
アシ原の先の砂
洲付近でまた鳥の観察をすると、鳥がえさを採る様子や羽づくろいをする様子が
よく見えて
興奮していました。
鳥インフルエンザ予防のために鳥のフンを踏まな
いようあらかじめ注意していましたが、干潟に入る子どもも
いて
はらはらさせられました。
まとめの時間には、次々と元気よく質問の手が挙がり
・ 「なぜ渡り鳥が寒い冬に和白干潟にやってくるのか」
・ 「集団で飛ぶときにリーダーがいるのか」
・ 「1年間
に何羽くるのか」
など鳥に関する質問がたくさん出されたほか、木の実の名前を尋ねるなど植物にも興味を持った子どもも
多かった
ことがわかりました。
<まとめのお話し>
<活発に質問攻め>
寒さが
やわらいだとはいえ、まだ寒い干潟の野鳥観察に子どもたちが熱心に楽しんでくれたことは、
私たちにも元気を与えてくれました。
和白小学校4年生は、昨年6
月にも和白干潟の生き物が中心の観察会をしています。
今後は2月21日の和白小でのまとめの発表会が楽しみです。
○観察した鳥
ミサゴ(1)、オナガガモ、ヨシガモ、ツクシガモ(8)、スズガモ、ホオジロガモ、ウミアイサ、
ダイシャクシギ(1)、ハマシギ(30)、ミユビシギ、
シロチドリ(20)、ハジロコチドリ(2)、
セグロカモメ、ウミネコ、カワウ、トビ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、メジロ、
ハシボソカ
ラス、ハシブトカラス、ヒヨドリ、キジバト、コゲラ
○観察した植物
アシ綿毛、ハマシオン綿毛、ハマウド、ハマナデシコ、ハマエンドウ、ハマダイコン、
ハマニンニク、ハマサジ、センダンの葉痕
○観察した木の実
マサキ、シャリンバイ、ツルウメモドキ、マツボックリ、ナンキンハゼの実
○観察した生物
ホトトギスガイの貝殻
( 報告 : 今村 )
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