◆第14期 「和白干潟の自然観察ガイド講習会」
【ネイチャーゲームを取り入れて】
●日 時
: 5/29(日) 13:00〜16:05
雨
●場 所
: 和白干潟を守る会事務所(海のきりえ館1階)及びきりえ館2階ギャラリー
●講 師 : 堀 謙治 氏
(財)日本自然保護協会自然観察指導員
●参加者 : 15名
あいにく台風の影響で雨の日曜日、第14期自然観察ガイド講習会が開催
されました。
近年、ガイド講習会は参加者が固定化してきたため、広がりをつくろうと、昨年は開催を見送り、新たな参加者を
増やすための講習会のあり方を検討した結果、開催時間を1日中としていた講習会を半日とし、干潟まつりで
好評だったテーマを選び、1年ぶりの再開となりました。
参加者の顔ぶれはレギュラーの会員が大半で、広がりは残念ながら課題として残りました。
山本代表の挨拶では、観察会が今後も続くようにガイド講習会を開いて今回で14期目、32回目となり、
堀先生は講師3回目、野鳥の会の同期で、ちどり保育園の保護者会長として干潟観察に来られて以来のお付き合い、
と紹介がありました。
<プログラム>
<講師:堀謙治先生>
堀先生は自己紹介で、保護者会長をしていて、自然のことを親も先生も知らないのでいろいろと学ぶうちに
ネイチャーゲームに出会い、関わっているとのことでした。
孫子の代まで自然の恵みを享受できるように自然保護、環境保護をしていきたいと抱負を語られ、講義に入りました。
<ネイチャーゲームとは> 【原題:“SHARING
NATURE WITH CHILDREN”】
1979年米国で始まり、自然と自分が一体であることに気づき、子どもたちと一緒に自然を分かち合うことを
目的としている。
本物の自然を知るためにネイチャーゲームは有効な手段。
<講義光景1>
<講義光景2>
@気づき、親しむ段階では、名前(特別な知識)にこだわらないこと。
・ 「楽しかった!」が一番のほめ言葉。
・ 五感
(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を使った観察会を。
・
例としては、自然の草木や実を大人が先に食べてみたりしてみることなど。
A指導者としての心構えとして、分かち合うことが大事。
・
子どもの目線で見つけた自然に教わることもある、それをほめる。
・
また、自然環境の持続的発展を進める段階では、次の世代にバトンタッチするため、 環境を守ったり、
復元したりする。
B参加者の心理状態や学習テーマに合わせてゲームを組み合わせる。
・ 4つの段階(カワウソ・カラス・クマ
・イルカ)の組み合わせ。
・ 現在160種あるゲームのうち、いくつかについての解説。
<講義光景3>
<記念写真>
<実習> (雨天のため、室内で行いましたが、童心に帰って楽しく遊びました)
@私は誰でしょう
まず主催者が、参加者全員の背中に動物名が書かれたカードを本人には見えないように貼る。
本人は、自分は動物であることしか分らない。
参加者同士、交互に質問をし「はい」「いいえ」「わかりません」の中から自分が誰なのかを推測し当てる。
Aコウモリと蛾
参加者全員が手をつなぎ、輪を作る。この輪は壁役となる。
その輪の中にコウモリ役1名と獲物の蛾の役数名が入る。コウモリ役は目隠しをする。
目隠しコウモリが「バット」と叫ぶと、獲物の蛾は即座に「モス」と叫ばなければならない。
コウモリは「バット」と何度も叫び、羽ばたきながら、「モス」と叫んで輪の中を逃げ回る蛾の声の方向に
聴覚を働かせ蛾を捕まえる。
< ゲーム:私は誰でしょう >
< ゲーム:コウモリと蛾 >
Bカモフラージュ
自然の中の一定距離の間に人工物を20個くらい置いて見つけさせる。
実際にこのゲームやり方を紹介。
Cサウンドマップ
紙の中央に自分の位置を記し、感じた周囲の音すべてをイメージで描く。
<感想>
・ 干潟まつりで参加者を募りながら実際には体験した人が少ないネイチャーゲームについて、
きちんと学習する機会が持てて大変よかったと思います。
・ 野外実習できず残念でしたが、自然観察会に取り入れれば楽しくできそうです。
・ 日常的にもこんなゲームをして遊びたい、と思ったほどでした。
( 報告 : 今村 )
5月28日和
白干潟
クリーン作戦と自然観察報告
◆5/28
(土)和白干潟クリーン作戦と自然観察報告
●日 時
: 5/28(土)
15:00〜17:00 雨
● 参加者 : 合計13名
キヤノンマーケッテングジャパン :3名、スターバックスコーヒー:1名 、和白干潟を守る会:9名
●回収ゴミ : 合計・・・45袋
○可燃ゴミ・・・43袋 (人工ゴミ・自然ゴミ同数程度)
○不燃ゴミ・・・・2袋
○粗大ゴミ・・・自転車1台、チューブ1個、ポリタンク1個、バケツ2個、発泡スチロールケース1個
木の枝大2本(桜の木)、小枝4本、その他、木・板切れ等数本。
●観られた鳥・・・・ミヤコドリ1羽、ダイゼン1羽、オバシギ1羽、ハクセキレイ1羽、カワラヒワ。
沢山のカラスが干潟でカニ(?)を啄ばんでいた。ウグイスやオオヨシキリも盛んに鳴いていた。
今、和白干潟のアシ原は濃い緑に変わり、後背林も濃い緑や黄緑で変化に富み、とてもきれいです。
スイカズラの花、センダンの花は満開で小さな花を沢山つけています。
あんな小さな花からは、想像しがたい大きい実を付けます。鳥も食べにくいだろうななんて思います。
<濃い緑のアシ原は美しい!>
<センダンの花>
クリーン作戦は、このところ雨が続き生憎の空模様で心配しましたが、清掃を始めた頃は小降り程度で
その内に止み、励むことが出来ました。
一見広場前はとても綺麗でしたが、一歩中に入ると取り残された自然ゴミや人工ゴミが多く見られ、
また、広場入り口にも人的に捨てられたゴミが沢山ありました。
<広場入口にも沢山のゴミ>
<アシ原の中のゴミ集め>
<広場前のゴミ集め>
<集積されたゴミ>
終了時間頃になると、清掃作業を終わるのを待ってくれてたかのように、雨も本降りになりました。
キヤノンの方も雨の中参加して下さり、お一人は東京からの方でした。
スターバックスコーヒーの方も人事異動があったとかで、わざわざ北九州から参加して下さいました。
<雨の中でのまとめ>
<小雨の和白干潟自然観察>
参加の皆様有難うございました。お疲れ様でした。濡れて風邪をひかれません様に!
( 報告 : 田辺 )
水質調査結果 (測定:重松秀)
測定場所:海の広場
リン酸イオン(PO4)
: 0.02mg/l
化学的酸素要求量(COD)
: 5.0mg/l
亜硝酸(NO2)
: 0.02mg/l
透視度
: 13.6p
砂質調査結果 (測定:山之内)
基点:海の広場前 5/25(水)に測定
測定場所:浜辺側 10メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ: 2o 還元層の黒色度:10
測定点A 表層酸化層の厚さ: 2o 還元層の黒色度:11
測定点B 表層酸化層の厚さ: 3o 還元層の黒色度: 9
測定場所:沖合い 150メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ:13o 還元層の黒色度: 9
測定点A 表層酸化層の厚さ: 9o 還元層の黒色度:10
測定点B 表層酸化層の厚さ: 7o 還元層の黒色度: 9
( 報告 : 山之内 )
●2011春期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。
1.今回は、今津はお休みです。
2.博多湾東部では、5/17(火)に調査を行いました。
ミヤコドリ1羽、コチドリ3羽、メダイチドリ7羽、キョウジョシギ3羽、ミユビシギ4羽、キアシシギ36羽、
チュウシャクシギ42羽など、12種122羽をカウントしました。
他にはクロツラヘラサギ3羽、コアジサシ26羽、カラシラサギ1羽が観察されました。
<コチドリ>
<キアシシギ>
<チュウシャクシギ>
<カラシラサギ>
博多湾東部では大潮の干潮時で、ウイークデイなのに、ものすごい数の潮干狩り客が干潟に入っていました。
和白・香椎・名島で1,201人をカウントしました。
鳥よりずっと多いんだもの・・・!!
奈多の護岸の道にはセンダン、マンテマ、ハマヒルガオなど、たくさん花が咲き乱れていてお花畑のようでした。
調査参加者は8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
( 報告 : 山本 )
◆日
時 : 2011年5月16日(月) 13:00〜16:40 − 晴れ −
◆場 所 : 和白干潟 海の広場前
◆参加者 : 9名 (守る会8名と一般参加1名)
和白干潟では、
このところの大雨と強風に大潮が重なり、凄いゴミが打ち寄せられていました。
特に広場前が目立ちましたので、和白メールで呼びかけを行い、臨時クリーン作戦を行いま
した。
やはり、人工ゴミや自然ゴミですごいことになっていました。
本日の観察会案内書発送会のあと、守る会から8人と、山本さんの呼びかけで若人1人が飛び入りで
加わり、大きな力になりました。
<臨時クリーン作戦光景1>
<臨時クリーン作戦2>
私は仕事の都合で、15時30分頃に切り上げましたが、その後、残り約1時間位頑張って下さったとのことですね。
お疲れになったことでしょう。申し訳有りませんでした。
<臨時クリーン作戦終了後:すっかりきれいになりました>
■人工ゴミ:可燃・・17袋(主にペットボトル、発泡スチロール)
不燃・・・4袋(主に飲み物の空き缶、ビン)
■自然ゴミ:172袋(ゴミ袋に換算)
一輪車・・・・56回×2.5袋=140袋(木の葉、草木)
リヤカー・・・・8回×3袋=24袋
・・・・2回×4袋= 8袋
■人工ゴミ、自然ゴミは、合計で193袋となりました。
★観られた鳥・・・・カルガモ・チュウシャクシギ5羽・ダイサギ10羽・アオサギ
★潮干狩り客・・・・和白干潟で500人:大潮で:物凄く沖の方まで潮が引いていました。
(五丁川の方まで続いていました)
参加の皆さまありがとうございました、お疲れさまでした。
( 報告 : 田辺 )
和白海岸定例探鳥
会 ( 主催:日本野鳥の会 福岡 ) 報告
◆日
時 : 2011年5月8日(日) − 薄曇り 一時霧 −
◆コース : 和白海岸 ― 和白川河口〜塩浜堤防〜五丁川河口〜奈多 ―
◆[観察鳥種] 32種 [参加者数] 26人
東日本大震災で被災され仙台から避難しておられた「蒲生を守る会」のUさんたちが、探鳥会の最初にお礼の
ご挨拶をされ、仙台に帰られました。蒲生干潟は地震と大津波で壊滅状態でしたが、その後海岸の砂の堆積が
少し進み、潟湖状の地形が少し回復しているようで、シギやチドリも少しいたそうです。
先月の義援金の協力のお礼も述べられました。蒲生干潟が早く回復するように応援したいと思います。
探鳥会は和白川方面に向かいました。
センダンの花はつぼみがたくさん付いており、アキグミの花が香り、トベラの花が満開です。
<センダンの花のツボミ>
<アキグミ>
<トベラの花>
<探鳥会光景1>
道ではタンポポの綿毛が見られ、コメツブツメクサやマツバウンランが花盛りです。
和白干潟は海水がだいぶ満ちて来ています。
マガモやオナガガモたちが少しいました。
沿岸ではチュウシャクシギ5羽がさかんに干潟をついばんでいます。
<チュウシャクシギ>
五丁川の奥の池ではオオヨシキリが鳴き出していて、初夏を感じさせます。
奈多の護岸からコアジサシが餌捕りに飛び回っている様子が観察されました。
沖に浮いたブイには2羽のコアジサシが止まっています。番(つがい)でしょうか。
護岸の松の新芽が伸びてきてキリンの首のようでした。
道端にはハタザオやハマエンドウやハマヒルガオの花が咲いて、きれいでした。
<松の新芽>
<ハタザオ>
テントウムシやアオスジアゲハなど虫たちもの活動も活発です。
奈多のクリークではカワセミが行ったり来たりして、皆を楽しませました。
またクリークで生まれた4羽のバンの子どもが見られ、とても可愛かったです。
コガモがまだ残っていました。
<
探鳥会光景2>
<バンの親鳥>
<バンの雛鳥>
奈多付近で急に霧が北方から流れてきました。霧は護岸を超えて人工島や牧ノ鼻方面に流れていきます。
一瞬に風景が霞んでしまい、幻想的でした。少し暑かったので、冷たい水滴の風は心地良かったです。
奈多の護岸で鳥合わせをしました。霧やバンの子どもたちなど、不思議体験の探鳥会でした。
( 参 加 者 の 感 想 )
・カワセミを初めて見て感激した。
・コアジサシが見れて嬉しかった。コアジサシのダイビングが良かった。
・たくさん歩けて鳥が見れて良かった。
・バンの子どもが可愛かった。
・ハヤブサがかっこよかった。
( 担当 : 山本 )
●2011春期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。
1.今津では5/1(日)午前中に調査を行いました。
トウネン20羽、ハマシギ40羽、シベリアオオハシシギ1羽、アオアシシギ17羽、チュウシャクシギ25羽、タシギ10羽
など、22種159羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ10羽、ヘラサギ1羽が観察されました。
2.博多湾東部では4/28(日)午後に調査を行いました。
ミヤコドリ4羽、キアシシギ7羽、ソリハシシギ5羽、チュウシャクシギ30羽など、9種63羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ6羽、コアジサシ17羽、カンムリカイツブリ2羽が観察されました。
<キアシシギ>
博多湾東部では潮が小さく余り引いていませんでした。
強風でしたが和白干潟では潮干狩りの人が干潟に100近く入っていました。
調査参加者は9名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
( 報告 : 山本 )
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