三連休の中日、暑いくらいの好天に恵まれましたが、日差しは秋の感じがします。
見ると集合場所の公園のスズカケノキには、おびただしい数の実がぶら下がっていました。
本日は海の広場から唐原川に向かうルートです。
<スズカケノキの実>
<観られるであろう野鳥の説明>
公園内でさっそくRKBの電波塔にとまるハヤブサを発見。人気の鳥です。
参加者の皆さんが公園内で広がって望遠鏡をのぞきますが、残念ながら後ろ姿。
ハヤブサの正面を求めるようにして住宅街を抜け、海岸に出ました。
ちなみにこのハヤブサ、胸から腹の模様が縦縞の若鳥だったそうです。
<鉄塔のハヤブサの観察>
<探鳥会光景>
海の広場にはボーイスカウトの団体が大勢いて、それと先ほどのハヤブサを怖がってか、
鳥たちは砂州の向こうに小さな群れになって固まっていました。
<カモの群れ>
越冬のために飛来したばかりのオナガガモをメインにヒドリガモ、よく見るとハシビロガモやマガモの姿も。
まだ繁殖羽になっておらず、最初は慣れていない私には、種類どころか雄雌見分けるのも難しかったのです。
しかし教えてもらってわかるようになると、去年よく見たカモの姿が重なって 「ああ今年も来たんだなぁ」
という気持ちになるのが不思議ですね。
沖にはウミネコとアオサギもいました。
残念だったのが、動力船禁止区域なのにウェークボードが2台も走り回って鳥をあわてさせていたことです。
今回観察鳥種がそれほど多くなかったのは、ウェークボートのせいもあるでしょう。
本日のルートは、背丈より高いアシ原を、ひと一人分くらいの幅の道を分け入って進みます。
<アシ原の行軍>
途中、ウラギクなどの秋の野の花が、春の華やかさとはまた違った風情でたくさん咲いています。
ススキはひときわ背が高く、黄色い葯(
ヤク※)がたくさん垂れ下がってついています。
※葯(ヤク):おしべの一部で花粉を生ずる器官。袋状となり、中に多くの花粉が入ってい
る。
<ウラギクの花>
<ススキの穂>
通った後は花粉が舞い上がり、帽子にくっついてしまいました。
秋のアシ原は夏よりずっと静かで、ヒクイナの声が美しく響きます。
姿を見たかったのですが、自分たちがアシ原の中にいるものだから見通しがきかず、
見つけることはできませんでした。
今日は大潮の前日の中潮で潮位差が大きく、砂州を通ったので、和白干潟の干満の景色の変化に感動を
覚えた方もいらっしゃいました。
日本の自然の中でも貴重な自然海岸が残る和白干潟です。
今年も渡り鳥たちをたくさん迎えることができるといいですね。
★ 参 加 者 の 感 想 ★
・ハヤブサが見れてよかった。
・めずらしい植物がたくさんあり、すごかった。
・冬のカモに初めて出会えてよかった。
・サギが水面に白い影をうつして佇んでいるのがきれいだった。
・カモが飛んでいる写真が撮れたので良かった。
・ハヤブサに超感動した。渡り鳥がたくさん来るというので来月が楽しみ。
( 報告 : 池田 尚美 )