《
『 第23回和白干潟まつり 』
開催報告 》
■日 時 / 2011年11月27日(日)11:00〜15:
15 快晴 /中潮 満潮 11:25 干潮 16:40
■場 所 / 和白干潟・海の広場
■主 催 / 和白干潟まつり実行委員会
●和白干潟を守る会 ●グリーンコープ生協ふくおか福岡東支部
■協 賛 /
●日本野鳥の会福岡 ●博多湾会議 ●パタゴニア福岡
■後 援 /
西日本新聞社・朝日新聞社・毎日新聞社・読売新聞西部本社・九州朝日放送・RKB毎日放送・
テレビ西日本・TVQ九州放送・FBS福岡放送・NHK福岡放送局
昨日の第23回和白干潟まつりは、お疲れ様でした。
お天気に恵まれて暑いくらいでしたね。子どもたちの参加が多く、大変嬉しかったです。
たくさんの子どもたちが干潟に入って遊ぶ風景は、私の子どもの頃を思い出させました。
現在は親が付き添っていないと海辺は禁止区域になっており、
日頃は多くの子どもが干潟でかってに遊ぶ姿はほとんど見られません。
またこの風景が戻ってほしいと願いました。
<子どもたち1>
<子どもたち2>
参加者は約450名でした。
最初から参加のグループや新しく参加されたグループの方も多くあり、和白干潟が広がっていっているのを
感じました。
本当に多くの皆さまのご協力を感じた一日でした。
反省会も会場ででき、また来年につなげることができました。
和白干潟を守る会のお世話係の皆さんは、遅く最後まできりえ館に残って後片付けや会計処理などを
頑張っていただきました。
いいおまつりでしたね。 本当にありがとうございました。
(実行委員長:山本 廣子)
<開会式>
<福岡市長メッセージ代読>
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【 和白干潟の自然観察会 】
《バードウオッチング》 講師 日本野鳥の会福岡の皆さん
野鳥の会の方が、前もって沢山の鳥たちをカウントしてくださり、合計で39種を数えました。
野鳥の会としては、 この日がツクシガモの初認日だったようです。
特に多かったのはスズガモで約600羽、他にはハヤブサ、ミサゴ、ミヤコドリ、ダイシャクシギ、カモや
カイツブリ類などでした。
又10台以上の望遠鏡を使いながら、一日を通して、約100名の方が野鳥の観察を楽しまれました。
(田辺)
<バードウオッチング>
<ネイチャーゲーム:保護色の話>
《ネイチャーゲーム》 講師 堀謙治先生 参加者:大人8名、子ども5名 保護色の話
「かくれんぼごっこ」で最後まで見つけられないで、勝ち残ったのはさて何だったでしょうか?
生物がどのようにしてカモフラージュし生命を守っているかを学ぶゲームでした。
とっても楽しいゲームでした。もっと多くの子どもたちにも参加してもらいたいのですね。
(河上)
《植物観察》 講師 野村郁子先生 参加者:18名
野村郁子先生先導のもと、海の広場からアシ原の細道100メートルの距離を、参加者18名が
一列になってゆっくりと観察しました。
観察や解説頂いた植物は、ヒトモトススキなど草本類14種、シャリンバイ等木本類9種でした。
(坊薗)
<植物観察>
<干潟の生きもの観察>
《干潟の生物観察》 講師 藤井暁彦先生 参加者:約20名
砂浜で、講師の藤井暁彦さんがスコップで、アサリやゴカイを掘りだし、それを手に持って説明をされました。
子ども、大人合わせて20人以上の人が、その説明に聞き入りました。
ついでアシハラの中で掘り出したカニをつかみ、生きている実物を手にしての観察でした。
(西)
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【 まつりアトラクション 】
●ステージ
・
森さんは指遊びときりえ紙しばい「ひがただいすき!」をしました。
・ 「九州青年合唱団」は「和白の春」「ミヤコドリ」などの歌を皆と楽しく歌いました。
<きりえ紙しばい>
<コンサート:合唱>
・ 「福岡東部子ども劇場」の子ども達が歌と体操を演じました。
・ 「わくわくマジック福岡」のマジックショーは子ども達に大人気でした。
<ミニシアター>
<マジックショー>
<ひと言アピール>
<手をつないで>
●手をつないで:藤岡一三さんのご指導で、皆で手をつなぎ干潟に向かって歌いました。
干潟からの自然の恩恵を感じながら、喜びを分かち合いました。和白干潟を守る気持ちを表しました。
(山本)
●干潟の掃除では、前の日に掃除したのとアオサが少なかったので量は少なく、
40名参加で5袋のゴミ袋を 回収しました。
(山之内)
<干潟の清掃>
<親切会より善行賞の表彰>
<パネル展>
<写真展>
<模擬店>
<バザー>
<閉会式>
◆最後にまつりの担当より
・ 11月も終わりというのに暖かい一日でとてもよかったです。
参加者の皆様にも楽しい一日になったことでしょう。皆さんのご協力のおかげです。
何事もなく終わりほっとしているところです。有難うございました。
( 和白干潟まつり事務局長 : 田中 貞子 )
・ 昨日の干潟まつりはこれまでになく穏やかで、心地よい天気の中、たくさんの子ども
たちが
干潟で遊ぶ光景は主催した私たちにとってなによりのご褒美だったように
思います。
なんと懐かしい風景だったことか・・・!
干潟まつりでの日立親切会からの表彰も、守る会としてうれしいことでした。
たくさんの皆さんの暖かい拍手が活動の励みになりましたね。
出店者の方々からも好評いただき、これからも長いお付き合いができますように。
皆様お疲れ様でした。
( 総合司会 : 今村 恵美子 )
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高島福岡市長メッセージ
「和白干潟まつり実行委員会」の委員の皆様をはじめ、参加者の皆様におかれましては、日頃から干潟の
清掃活動など、博多湾の環境保全活動に熱心に取り組んでいただき、厚くお礼申し上げます。
福岡市におきましても、和白干潟を含めた博多湾の環境保全については、平成20年1月に策定した「博
多
湾環境保全計画」に基づき、将来像「生物が生まれ育つ博多湾」の実現に向け、各部局が連携して施策を
進めているところです。
また、昨年10月に名古屋市で開催されました「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」で採択
され
た新戦略計画の長期目標(ビジョン)は、「自然と共生する」世界の実現が掲げられております。
今後も
人と海・山との豊かなふれあいを保ち、生きものと共生するまちづくりを目指して参ります。
最後になりましたが、本日の「和白干潟まつり」を通して、今まで以上に自然環境保全の取り組みの輪が
拡がっていくことを祈念いたします。
平成23年11月27日
福岡市長 高島 宗一郎
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11月26日和
白干潟
クリーン作戦と自然観察報告
◆11/26
(土)和
白干潟クリーン作戦と自然観察報告
●日 時
:11/26(土)
15:00〜17:00 晴れ
● 参加者 : 合計18名
一般:5名(内高校女子1名)、和白干潟を守る会:13名
●回収ゴミ : 合計・・・138袋
○可燃ゴミ・・・43袋
○不燃ゴミ・・・・ 1袋
○粗大ゴミ・・・ 切られた木1本、草木等の自然ゴミ:94袋
リヤカー・・・4袋(/台)×7台分=28袋、一輪車・・2袋×33回=66袋
●観られた鳥・・・・ミサゴ・カンムリカイツブリ・スズガモ・マガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・
大潮で潮が引いており遠かった。また、広場側の林でウグイスがしきりに鳴いていた。
今、和白干潟では、アシの穂、ウラギク、センニンソウが綿毛になり強風を待っています。
<アシの穂>
<ウラギクの穂>
ノイバラ、クコ、マサキは赤い実を付けて目を引き、シャリンバイの黒い実やセンダンの大きな実も目立ち、
次の世代へバトンタッチの用意が出来ているようです。
<センダンの実>
海の広場前辺りはアオサが殆ど無く、カモ達も潮が引く時には雁ノ巣方面へ移動しているようです。
沖にはスズガモやカンムリカイツブリを沢山観る事が出来ます。
クリーン作戦では、明日の干潟まつり広場の会場整備と干潟に分かれての清掃でした。
<干潟まつりの会場準備>
穏やかな良いお天気でしたが、今回は企業からの参加が無く守る会と一般参加者のみでした。
感心な事では、福岡高校の女子3年生が参加してくれました。
ゴミはアオサがない分草木等の自然ゴミと人口ゴミが久し振りに多くあり、広場前を中心に清掃して16時30分過ぎにやっときれいになりました。
<ゴミを運ぶ>
<ゴミ置き場>
清掃後には矢部さん手作りのおにぎりを頂きながら、歓談と野鳥観察をして終わりました。
参加の皆さま有難うございました。お疲れさまでした。
( 報告 : 田辺スミ子 )
水質調査結果 (測定:重松秀)
測定場所:海の広場
リン酸イオン(PO4)
: 0.02mg/l
化学的酸素要求量(COD)
: 5.0mg/l
亜硝酸(NO2)
: 0.02mg/l
透視度
: 33.
0p
砂質調査結果 (測定:山之内)
基点:海の広場前
測定場所:浜辺側 10メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ:13o 還元層の黒色度: 9
測定点A 表層酸化層の厚さ:11o 還元層の黒色度:10
測定点B 表層酸化層の厚さ:17o 還元層の黒色度: 9
測定場所:沖合い 150メートル
測定点@ 表層酸化層の厚さ:16o 還元層の黒色度: 9
測定点A 表層酸化層の厚さ:18o 還元層の黒色度:10
測定点B 表層酸化層の厚さ:19o 還元層の黒色度:10
( 報告 : 山之内芳晴 )
韓国仁川市の視察団グループ12名のきりえ館及び和白干潟見学
報告
◆日 時 : 2011年11月22日(火) 天候:曇り
◆場 所 : きりえ館及び、和白干潟・海の広場
◆時 間 : 15:00〜16:10
◆参加者:
韓国仁川市の職員並びに干潟保全団体代表など12名
◆和白干潟を守る会 ( 山本代表、カメラ:1名 )
仁川市の職員や干潟保全団体の代表の方たちが、3日間の日程で、
「米子水鳥公園」 「宍道湖」 「きらら浜」などを見学の後に、和白干潟へ来られました。
きりえ館2階のギャラリーで和白干潟のきりえ作品を見てもらい、その後
山本さんはハングルで挨拶と自分の紹介をされました。
・「和白干潟を守る会」のこれまでの活動と
・和白干潟が松林、アシ原、干潟と続く自然の海岸線を持つ干潟であり、
・日本では2箇所しかない貴重な干潟
であることと、
・渡り鳥の二つの渡りのルートの交差点であり鳥の種類数が多いことなど
を話されました。
<きりえ館2Fのギャラリーで>
<記念写真>
みなさん熱心で、和白干潟を守る会の会員数や助成金等について質問がありました。
韓国語のパンフレットや韓国語を貼付した山本さんの絵本「ひがただいすき」はやはり人気がありました。
3時半から4時10分まで和白干潟を案内しました。
<和白干潟・海の広場にて>
ミヤコドリはあいにく出張でいませんでしたが、カモたちとダイシャクシギが会ってくれまし
た。
( 報告 : 河上 律代 )
和白海岸定例探鳥
会 ( 主催:日本野鳥の会 福岡 ) 報告
◆日
時 : 2011年11月13日(日) − 曇り −
◆コース : 和白海岸 ― 和
白海岸〜海の広場〜砂州〜アシ原〜唐原川河口左岸 ―
◆[観察鳥種] 37種 [参加者数] 29人
先週まで異常気象で気温が高く、鳥たちの渡来も遅れているとのことですが、集合場所での事前報告を聞くと、
ミヤコドリがやってきたことなど期待が高まります。
海の近くで、RKBの電波塔にハヤブサを発見しました。先月と全く同じ場所にいたので同じ個体でしょうが、
完全に背中を向けていたので前面の縞模様が確認できませんでした。
同じ個体だったら、先月が成鳥になりかかった若鳥だったということですから、羽の模様に変化があるのでは
ないかと思います。
この日は満潮時刻が探鳥会の時間と重なり、すでにかなりの高さまで潮が満ちており、海辺の移動は大変な場所も
ありましたが、眼前に開けた海のあちらこちらに水鳥の群れを見ることができました。
<探鳥会光景(1)>
<探鳥会光景(2)>
特に目を引いたのがカワウの群れで、300羽くらいの塊です。
ほかの群れよりも密度が高いので遠くからでも際立ちます。
カモたちが悠々自適に浮いているのに対し、みな同じ方向を見ているのでおかしかったです。
群れに目が行きがちですが、大きな群れの間にカンムリカイツブリなど、10羽に満たない小さな群れを作っている
鳥もいました。
どれも今年初めて見る顔ぶれです。ミサゴが上空から急降下してきました。
参加者一同見守りますが、狩りは失敗でした。
このあとも何度か急降下を試みましたが、水面につく前に諦めていました。
<漁を試みるミサゴ>
アシ原は秋の様子です。
ナンキンハゼの葉が赤く色づき、クコの真っ赤な実がたくさん生っていました。
<紅葉したナンキンハゼの葉>
<クコの実>
唐原川左岸に着くと、隅に寄っていたカモたちが広がってきました。
マガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、オカヨシガモなどが大きな群れの中に混ざっています。
<着水するヒドリガモの群れ>
顔を隠されると区別がつきにくくなるのですが、鳥合わせの時に、雄雌はもちろん、見つけきれなかった鳥が
挙げられたので、馴染みと思っていた海の広場周辺がもっと豊かに見えました。
<鳥合わせ>
アシ原ではウグイスもいたとか。素人の私には、ウグイスやメジロといえば春にしかいないような錯覚をしてしまい
そうになりますが、気づきにくいところでも鳥たちが生活しているのだと思うと、うれしくなります。
冬鳥のジョウビタキにも会えました。
★ 参 加 者 の 感 想 ★
・たくさんの種類がいて感動。
・オカヨシガモのお尻の黒がかわいかった。
・名前を思い出せないが、望遠鏡で見せてもらえたのでよかった。
・カモをたくさん見れてよかった。
・だんだん鳥の種類を覚えてきて楽しくなってきた。
・ウミアイサを今年初めて見れてよかった。
・ホオジロがいなくて残念だった。
・ツリスガラの声がかわいかった。
( 報告 : 池田 尚美 )
福岡県立福岡魁誠高校39名と先生2名の和白干潟自然観察会
報告
◆日 時 : 2011年11月10日(木) 天候:曇り時々小雨 ( 中潮 満潮 8:09 干潮13:56 )
◆場 所 : 和白干潟・海の広場
◆時 間 : 13:20〜15:00
◆和白干潟を守る会 ( 自然観察ガイド:3名、カメラ:1名 )
雨が心配されましたが、時々小雨が降る程度で無事観察会を行うことができました。
海の広場で干潟の話をした後、バードウオッチングをしました。
<干潟の話し>
鳥は多くはありませんでしたが、ヒドリガモ、マガモ、オナガガモなどの群れや、ハマシギの群れのほかに、
カンムリカイツブリなども見ることができました。
バードウオッチングが終わりのころ、田辺さんが唐の原川河口のところにいるミヤコドリ4羽を発見、
生徒たちにも見せました。
<望遠鏡で野鳥観察(1)>
<望遠鏡で野鳥観察(2)>
生徒たちは、望遠鏡で大きく見える鳥たちを見てびっくりしていたようです。
その後、干潟に入り干潟の生き物観察をしました。
生徒たちは干潟の探索は楽しいようで、熊手で砂を掘り、貝やカニなどの生き物探しをしながら沖合いに
向かって行きました。
沖合いではアサリ採りをしました。
今年はアオサが無いせいか、アサリは豊富で浄化実験用のボトルはすぐに一杯になりました。
最後に海の広場で今日採集した生き物を紹介し、アサリの浄化実験結果を見てもらいました。
<アサリの浄化実験(1)>
<アサリの浄化実験(2)>
今回はカニが少なく、アシ原前の砂州で採集したコメツキガニ1匹だけでした。
<採取した干潟の生きもの観察>
<まとめの話し>
生徒たちは干潟の生き物観察時も色々質問があり、素直で意欲的でした。
●観察された鳥
ミヤコドリ(4)、カンムリカイツブリ(4)、カイツブリ、ハマシギ・シロチドリ・ミユビシギ(150)、マガモ、
ヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、スズガモ、カワウ、ミサゴ(2)など
●観察された底生生物
コメツキガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、アラムシロガイ、ヤドカリ、
ゴカイなど
●観察された海藻
アオサ、オゴノリ
●観察された植物
ハマサジ、ハママツナ、ヒトモトススキ、ウラギク、ホソバノハマアカザなど
( 報告 : 山之内 芳晴 )
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