最 近の和白干潟

2012年1月

1月28日 クリーン作戦と自然観察報告 
1月26日 和白小学校4年生の和白干潟自然観察会報告 
1月23日 '11年冬期シギ・チドリ調査2回目報告
1月8日和白海域水鳥調査報告




1月28日和白干潟クリーン作戦と自然観察報告


◆1/28((土)和白干潟クリーン作戦と自然観察報告

●日 時1/28(土) 15:00〜17:00    晴れ       

● 参加者 : 合計20名
                   一般:7名、スターバックスコーヒー:1名、和白干潟を守る会:12名       

●回収ゴミ:可燃ゴミ:31袋、不燃ゴミ:2袋、草木:リヤカー&一輪車1回 ゴミ袋換算で:5袋  合計38袋
                粗大ゴミ:浮き:2個、発泡スチロールケース:5個、一斗缶:1個、枝:5本 

●観られた鳥・・・・・ダイシャクシギ・シロチドリ30羽・ハマシギ200羽・ミサゴ
                   &nbspセグロカモメ・ツクシガモ・マガモ・ヨシガモ・オナガガモ・他

今、和白干潟では、多くのシギ・チドリが渡ってきて干潟いっぱい広がり忙しく動き回っていたりしている姿が
とても可愛く又静かに羽を休めたりしています。水鳥のカモ達もマガモやツクシガモが目立ちます。
アシ原は真冬の眠りの中で全体が枯れていて穂の綿毛も飛んでしまっています。根元には小さい草の芽が
春の訪れを待っているようです。

クリーン作戦では、アオサが全く無い為スムースにゴミを集める事ができます。
アオサの代わりにオゴノリが打ち上げられていますが、ヘドロ化しない為に悪臭がしません。
海の広場〜唐原川河口左岸迄を広範囲に清掃する事が出来ました。相変わらず人工ゴミが沢山漂着していて
釣り餌のルアーも落ちています。

枯れたアシ原のゴミ拾い                      
     <枯れたアシ原のゴミ拾い>

参加者では、韓国の若人3名も加わり熱心にゴミを拾っていました。
一般で博多区から初めて参加して下さった女性の方、毎回参加の方や遠方北九州からの参加もあり
最後に矢部さんお手製の暖かいぜんざいを頂きながら歓談と野鳥観察をしました。
参加の皆様お疲れさまでした。有難うございました。


        ( 報告 : 田辺スミ子 )


◆1/28 (土) 水質調査と砂質調査結果

水質調査結果 (測定:重松) 
      測定場所:海の広場
            リン酸イオン(PO4)               :    0.02mg/l
            化学的酸素要求量(COD)     :      5.0mg/l 
             亜硝酸(NO2)                      :      0.01mg/l
             透視度                               :    47cm

砂質調査結果 (測定:山之内)
     基点:海の広場前          
     測定場所:浜辺側 10メートル
             測定点@ 表層酸化層の厚さ:26o 還元層の黒色度:6
             測定点A 表層酸化層の厚さ:25o 還元層の黒色度:8
             測定点B 表層酸化層の厚さ:19o 還元層の黒色度:8
     測定場所:沖合い 150メートル
             測定点@ 表層酸化層の厚さ:42o 還元層の黒色度:7
             測定点A 表層酸化層の厚さ:37o 還元層の黒色度:6
             測定点B 表層酸化層の厚さ:35o 還元層の黒色度:9

    ( 報告 : 山之内芳晴 )




和白小学校4年生の和白干潟自然観察会報告

  ◆日      時 : 2012年1月26日(木)  13:00〜15:00 晴れ・雪 中潮:満潮:11:51、干潮:17:29
◆参 加 者 : 和白小学校4年生3クラス103名と先生3名
◆自然観察ガイド:6名、カメラ1名
前日までの雪が降る寒さがやわらぎ、日差しが戻って観察会日和に恵まれました。
和白小学校の生徒は元気よく和白干潟にやってきて、観察会が始まりました。山本さんの説明や注意の後、6台の望遠鏡に分かれてバードウォッチングの開始。
干潟の砂洲にはたくさんのツクシガモが羽根を休めダイシャクシギが1羽、そのそばでえさをとっているのが見えました。
ミサゴも杭にとまっていました。 きれいな目立つ羽根をもつツクシガモがたくさん見えるので、子どもたちは大興奮。
波間のカモたちが潜ってえさをとる様子も観察できましたが、残念ながらスズガモやカワウ、サギ類は見ることができませんでした。
寒い風を避けているのでしょうか。
アシ原を歩いて、植物観察しながらカニの巣穴を見つけたり、センダンの葉柄の後のおサルの顔をルーペで観たりしました。
アシ原の実のなる草木や倒木に生えたきのこ、地衣類など興味しんしんでした。
アシ原を出た場所で鳥を観察しましたが、砂洲からはツクシガモは姿を消しました。にぎやかな子どもたちの歓声で飛び立っていったようでした。
鳥の足跡や羽根を拾うなど子どもたちは存分に干潟を楽しんでいる様子でした。

        野鳥観察
         <野鳥観察>                                

アシ原から海辺のゴミを拾いながら海の広場まで戻り、まとめをしました。今日観た鳥など振り返り、植物は田中さんが実物を見せて説明、いっそう興味が増したようで、質問の手が次々に挙がりました。
天候が回復したことで、しっかり自然観察プログラムを実施でき「楽しかった」という感想が聞かれてほっとしました。
次回は2月27日に、和白小学校で1年間の自然観察会のまとめの授業があります。
子どもたちがどんなふうに和白干潟を感じたのか、考えたのか見学に行くのが楽しみです。

観られた鳥:  ツクシガモ(156羽)マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ダイシャクシギ、シロチドリ(40羽)、ミサゴ、トビ、
                  ハシブトガラス、ハクセキレイ、ドバト、ウグイス(声)、ヒヨドリ(声)
生き物:マガキ、オキシジミ、(観察会前に樹林でタヌキ)
海  藻:オゴノリ
植  物:ハマウド、ハマニンニク、ヒトモトススキ、実:シャリンバイ、マサキ、ネズミモチ、ノイバラ、センダン、ツルウメモドキ


★北海道新聞記者の取材がありました

( 報  告 : 今村恵美子)






1月23日'11年冬期シギ・チドリ調査2回目報告


2011年冬期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。

1、今津では1/8(日)に調査を行いました。タゲリ9羽、ハマシギ93羽など、6種127羽がカウントされました。
 他にはヘラサギ5羽、クロツラヘラサギ27羽、ズグロカモメ1羽、ツクシガモ9羽が観察されました。

 1/14(土)今津ではさらに以下の調査を行いました。
  アオアシシギ7羽、タシギ3羽など5種17羽がカウントされました。
    他にはヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ25羽、ズグロカモメ4羽、ツクシガモ7羽
 トモエガモ9羽、ミサゴ3羽、ツミ1羽が観察されました。
    田尻地区では下水処理場の工事が進んでおり、農道の拡張工事が行われていました。

2、全国一斉調査のために1/23(月)今津の調査を行いました。
    タゲリ29羽、ハマシギ15羽、オオハシシギ1羽など8種61羽がカウントされました。 他にはヘラサギ5羽、クロツラヘラサギ16羽
    ツクシガモ9羽、トモエガモ5羽、ズグロカモメ20羽、ミサゴ2羽、ハヤブサ1羽が観察されました。

3、博多湾東部では1/23(木)に調査を行いました。(全国一斉調査)
    ミヤコドリ7羽、シロチドリ129羽、ダイゼン5羽、ハマシギ416羽など、8種596羽がカウントされました。
    他にはクロツラヘラサギ14羽、ツクシガモ244羽、ミサゴ3羽、カンムリカイツブリ1羽が観察されました。

    1/23の博多湾東部の調査では、晴れていましたが、北西の風が強くとても寒かったです。
    鳥たちは風を避けて奈多や和白の護岸下に多くいました。ツクシガモは雁ノ巣と奈多の護岸付近で観察されました。

ツクシガモ     ハマシギの群舞
       <ツクシガモ>          <ハマシギの群舞>
 香椎海岸ではシギやチドリは見られず、岩場にミヤコドリ7羽が観察されました。クロツラヘラサギは多々良川で観察されました。
和白で調査中に寒いのに何人もの観察者に会いました。兵庫県から来た方と一緒に観察しました。

    調査参加者は10名でした。調査に参加された皆さん、寒い中、お疲れ様でした。


( 報告 : 山本廣子 )



1月8日 (日) 和白海域水鳥調査報告

●和白海域水鳥調査( 日本野鳥の会 福岡 ) を行いましたので、 報告します。

日   時 : 2012年1月8日(日)     13:00〜16:30 − 晴れ −

調査範囲: 和白海域(和白〜奈多〜雁ノ巣)   


カモ類14種5511羽、カモ類以外の水鳥16種763羽がカウントされました。
昨年はカモ類13種2735羽、カモ類以外の水鳥20種1096羽がカウントされました。
カモ類は多くなり、カモ類以外の水鳥は少なくなっています。
アオサの発生が少なくて、カモ類にはよかったのでしょうか?
ツクシガモ&マガモ&ヒドリガモ                      
     <ツクシガモ&マガモ&ヒドリガモ>

カモ類1位はスズガモ2099羽、2位はヒドリガモ1405羽、3位はホシハジロ675羽、
そして4位はツクシガモ492羽でした。昨年よりもホシハジロとツクシガモが
増えたのが目立ちました。

アオサの堆積は雁ノ巣海岸に見られました。少し腐ってヘドロ化していました。
淡水ガモたちは護岸で北風が避けられる奈多と雁ノ巣に多く集まっていました。
シギやチドリたちは干潟が大きく出ている和白で見られました。ハマシギ357羽
ミユビシギ91羽がカウントされました。奈多ではオオバン265羽が目立っていました。
残念ながらミヤコドリやクロツラヘラサギは見られませんでした。
調査の様子                      
                 <調査の様子>

調査は2つのグループに分かれて行いました。和白、奈多・雁ノ巣です。
調査参加者は7名でした。 調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

( 報告 : 山本廣子 )







1月8日 (日) 和 白海岸探鳥会報告



和白海岸定例探鳥 会 ( 主催:日本野鳥の会 福岡 ) 報告

日   時 : 2012年1月8日(日)    − 晴れ −

コース  : 和白海岸  和 白海岸〜海の広場〜砂洲〜アシ原

[観察鳥種] 36種   [参加者数] 16人


寒い日が続いていますが、この日は幸い好天に恵まれポカポカと暖かかったです。
あまり温かい日が続くと渡り鳥たちが「春が来た」と勘違いして去ってしまうそうですが
探鳥会の日だけなら都合がいいですね。
海の広場には、たくさんのカモたちが休んでいました。なかでも目立つのがツクシガモ。
マガモより一回り大きい上に、白い腹がまぶしく水面にキラリと光って見えます。それに数の多いこと。
昨年は少なかったそうですが、今回は和白干潟の主役のようでした。
ツクシガモとマガモ                      
                 <ツクシガモとマガモ>

次にオナガガモ、マガモが多かったですが、ヨシガモ、オカヨシガなどもまぎれていて
見分ける練習にちょうどよかったです。逆光のせいかマガモの雄の頭の色が紺色のように見え
図鑑の絵と固定感に縛られている初心者(私もですが)を混乱させました。
よっぽど珍しいカモを見つけた気になってしまいましたが
たしかに体のフォルムや色以外の模様の特徴はマガモだったので、余計におかしかったです。

目が慣れてくると、沖の海面の小さな点々にしか見えない鳥たちも気付くようになり
それまで景色としてしか見てなかった海に多くの生き物たちがいることに気付かされます。
自然は慣れれば慣れるほど、次から次に発見があって面白いですね。  
ダイシャクシギの飛翔                      
                 <ダイシャクシギの飛翔>

アシ原の中を抜けるとき、木の実が落ちず、食べられもせずたくさんなっていました。
実を食べる小鳥がいないせいなのですが、今年はムクドリやヒヨドリ
ジョウビタキやメジロの姿をあまり見ません。福岡の他地域でも小鳥たちは少ないそうです。
赤いクコやマサキ、黒いシャリンバイ、黄色のセンダンなどの実は、どれも鮮やかで冬の空気に
冴え冴えとする中、カラカラの綿毛になったハマシオンや新芽を出したハマウドが
それぞれの季節の歩みを感じさせます。
クコとハマウド                      
                 <クコとハマウド>

砂州でハマシギの群舞が起こりました。今回参加した方々には一番印象強かったのではないでしょうか。群れそのものがひとつの生き物のように旋回しています。中には関与せず砂州をほじくっている
個体もいますが、ひとたび飛び上がれば素晴らしい統率でまとまっています。
イワシの群れは、天敵から身を守るために群れると言いますが、ハマシギの場合はなぜなのでしょうね。
ハマシギの群舞     観察会光景
             <ハマシギの群舞>                                             <観察会光景>
                    
   ★ 参 加 者 の 感 想 ★

      ・ ウミアイサのボサボサ頭が面白かった。
      ・ ハマシギの群れの旋回がとてもきれいに見れてよかった。
      ・ ハマシギの旋回がダンスのようで美しかった。
      ・ ダイシャクシギはテレビで見た事があったが、本物が見れてよかった。
      ・ カモの種類の多さに驚いた。
      ・ カンムリカイツブリがかっこ良かった。
      ・ ウミアイサの泳ぎ方(通称箱メガネ泳ぎ)が面白かった。


  ( 報告 : 池田 尚美 )

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