最 近の和白干潟

2012年2月

2月27日和白小学校4年生の和白干潟自然観察会報告
2月25日和白干潟 クリーン作戦と自然観察報告
2月20日 '11年冬期シギ・チドリ調査3回目報告
2月12日 定例和白海岸探鳥会報告 
2月7日 西戸崎小学校5年生の和白干潟観察会報告 
2月2日 ちどり保育園の和白干潟観察会報告 


和白小学校4年生の和白干潟自然観察会報告

   ◆日      時 : 2012年2月27日(月)  14:30〜15:00 

  ◆場      所 :福岡市立和白小学校講堂
  ◆参 加 者 : 和白小学校4年生3クラス103名と先生4名

  ◆和白干潟を守る会:6名、(カメラ1名含む)

2011年度和白小学校では、年間を通して春は6月13日干潟の生き物と植物観察、冬は1月26日野鳥と植物観察の和白干潟観察会が実施され締めくくりとして、子どもたちの研究発表とまとめの授業がありました。
和白干潟を守る会メンバーは、子どもたちの発表を見たり聞いたりし、山本代表が和白干潟についてのまとめのお話のあと「よく工夫されていて今日は楽しかった、和白干潟も喜んでくれていると思う
大人になっても和白干潟を守っていってほしい」と感想を述べ、メンバーも各自感想を述べました。

     山本代表のお話
            <山本代表のお話>                    
子どもたちの発表は、グループごとに分かれて、講堂の壁に和白干潟で学んだことについて模造紙いっぱいに書かれた壁新聞を掲示したり、紙芝居を見せるなどそれぞれが工夫され友達同士
先生や守る会のメンバーに一生懸命説明してくれました。

      発表風景1     発表風景2
                <発表風景1>                                <発表風景2>                    

 和白干潟の自然がどうなっているか、興味を持ったものの絵が描かれていました。季節ごとにまとめたり絶滅危惧種を表にしたもの、鳥のペープサートを造って渡り鳥のルートを紹介したり
鳥の足跡のフィールドサインを描いてあるもの、気になった鳥の鳴き声や 干潟の働き、干潟のゴミの種別、鳥の詳しい骨格のイラストなど、感心するばかりでした。  
「未来に残そう和白干潟」というテーマも多く、どうしたら和白干潟の自然を守れるかと子どもたちが真剣に考えてくれ たことがよくわかりました。
ゴミを捨てない、ゴミを減らす、埋め立てをやめてほしいなど感想が書いてありました。
また、浜辺の植物や鳥たちやカニたち、海藻などがある美しい海辺の未来の和白干潟の絵も、たくさんありました。
 この学習を通して、和白干潟という貴重な自然が身近にあることの意味や、守っていくことの大切さを、子どもたちがしっかりつかんでくれたのではないかと心強く感じました。

     4年生全員で
                     <4年生全員で>                    

 


                 ( 報  告 : 今村恵美子)






2月25日和白干潟クリーン作戦と自然観察報告


◆2/25(土)和白干潟クリーン作戦と自然観察報告

●日 時2/25(土) 15:00〜17:00    曇り後小雨       

● 参加者 : 合計19名
                   一般:3名、:ノースフェイス3名、和白干潟を守る会:13名       

●回収ゴミ:合計119袋、可燃ゴミ:118袋、不燃ゴミ:1袋     
●観られた鳥・・・・・ミユビシギ30羽・ハマシギ500羽・シロチドリ・ダイシャクシギ・ミサゴ・マガモ・オナガガモ・スズガモ他

今、和白干潟では、今日も多くのハマシギ・シロチドリが干潟いっぱい広がり忙しく動き回っていたりしている姿がとても可愛く
ミユビシギも約30羽います。水鳥のカモ達もマガモやオナガガモ。沖合いには約500羽のスズガモが目立ちます。

アシ原は真冬の眠りの中で全体が枯れていて穂の綿毛も飛んでしまっています。
根元には小さい草の芽が春の訪れを待っているようです。 側には可憐なハマダイコンの花も咲き始めましたが、センダンや他の実も色あせて植物では一年を通して今が一番淋しい時です。春が待たれます。
      ハマニンニク新芽     ハマダイコン
                <ハマニンニク新芽>                                <ハマダイコン>                    

クリーン作戦では、先月同様アオサが全く無い為にスムースにゴミを集める事ができましたが、唐原川中流では、川の中のアシを刈ってそのまま放置して有ったのが雨で海迄流れ込み沢山の自然ゴミとなり打ち上げられていました。
同じ様にタバコの吸殻も沢山打ち上げられており、喫煙者にはモラルを気にして欲しいと思いました。

初めて参加の地元香住丘からの方や、久し振りにノースフェイスの方も3名参加して頂きました
丁度終わる頃に小雨がぱらつき始めました。
海の広場〜唐原川河口左岸迄を広範囲に清掃する事が出来ました。
      クリーン作戦するっ隊!     大量のゴミ集め
           <クリーン作戦するっ隊!>                           <大量のゴミ集め>                    

気が付いたことでは、船を待機させて置いて、沖合いでジョレンを使った業者5人がアサリを採っていました。

参加の皆様お疲れさまでした。有難うございました。


        ( 報告 : 田辺スミ子 )



◆2/25 (土) 水質調査と砂質調査結果

水質調査結果 (測定:重松) 
      測定場所:海の広場
            リン酸イオン(PO4)               :    0.02mg/l
            化学的酸素要求量(COD)      :    5.0mg/l 
            亜硝酸(NO2)                      :       0.005mg/l
            透視度                               :    35.5cm

砂質調査結果 (測定:山之内)
     基点:海の広場前          
     測定場所:浜辺側 10メートル
             測定点@ 表層酸化層の厚さ:25o 還元層の黒色度:9
             測定点A 表層酸化層の厚さ:52o 還元層の黒色度:6
             測定点B 表層酸化層の厚さ:40o 還元層の黒色度:10
     測定場所:沖合い 150メートル
             測定点@ 表層酸化層の厚さ:20o 還元層の黒色度:9
             測定点A 表層酸化層の厚さ:46o 還元層の黒色度:7
             測定点B 表層酸化層の厚さ:30o 還元層の黒色度:9

    ( 報告 : 山之内芳晴 )





2月20日 '11年冬期シギ・チ ドリ調査3回目報告


2011年冬期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。

1.今津では2/5(日)に調査を行いました。
 
     タゲリ15羽、ハマシギ102羽、タシギ2羽など、6種144羽がカウントされました。
     他にはクロツラヘラサギ16羽、ヘラサギ4羽、ズグロカモメ5羽、ツクシガモ2羽が観察されました。


2.博多湾東部では2/20(月)に調査を行いました。
 
     ミヤコドリ7羽、シロチドリ51羽、ダイゼン4羽、ハマシギ464羽など、6種533羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ10羽、ツクシガモ22羽、ズグロカモメ1羽、ミサゴ3羽、カンムリカイツブリ1羽が観察されました。

調査の様子
                     <調査の様子>
                                        

   今日2/20の博多湾東部の調査では、昨日までの雪がやんで晴れて暖かくなりました。ツクシガモは雁ノ巣と奈多の護岸付近で観察されましたが、羽数が減っていました。雁ノ巣では護岸工事が行われていました。香椎海岸ではシギやチドリは見られず、岩場にミヤコドリ7羽が観察されました。人道橋の歩道がつながり、工事のため埋め立てた海中の道路の撤去工事があっていました。クロツラヘラサギは多々良川河口で観察されました。和白では23人の潮干狩りの人が入っていました。業者も鋤簾で貝を掘っていました。
 
調査参加者は8名でした。
調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

(報告 : 山本廣子)



2月12日 (日) 和 白海岸探鳥会報告


和白海岸定例探鳥 会 ( 主催:日本野鳥の会 福岡 ) 報告

日   時 : 2012年2月12日(日)    − 快晴 −

コース  :  和白川河口〜塩浜堤防〜五丁川河口〜奈多 

[観察鳥種] 46種   [参加者数] 25人


 今冬は寒い日が続いていましたが、今日は珍しく快晴で暖かい日でした。まだ干潮時でしたので、奈多方面に向かいました。
朝の下見ではたくさんのハマシギやミユビシギの群れが遠い水際で食事をしていました。まだいるかなあと探しましたら、もっと遠くの
唐原川河口付近に移動していました。近くで見られずに残念でした。数は減っていましたが、淡水ガモも海ガモも見られました。マガモの
尾羽のカールがかわいかったです。ウミアイサはペアーですいすい・・・。
ダイシャクシギも暖かくて眠っています。ハマシギの1群れが近くで群舞しました。
     探鳥会光景
                     <探鳥会光景>                    

 塩浜堤防の道では生垣のトベラの実がはじけて、赤い種がたくさん光っていました。クリークにはオオバンがすいすい泳ぎ、バンが沿岸を走ります。ヒドリガモやコガモが眠っていたり休んでいたり、のんびりとした風景です。ゴイサギが1羽ポーズ。赤い目がきれい!アンテナのてっぺんではモズがなんだかかわいい声で鳴いています。
     ゴイサギ
                  <ゴイサギ>
                         
五丁川河口から海を見ましたら海は満ちて来ており、沿岸の廃船にカルガモとともにダイゼンが7羽休んでいました。 沖合ではスズガモの他にホオジロガモやハジロカイツブリが浮かんでいます。カンムリカイツブリが見られず、残念でした。

  和白干潟沿岸に多く植わっているセンダンの木は葉を落として黄色い実がたくさん生っていますが、葉が落ちた跡がおさるの顔の形に見えます。センダンの木にサルの顔が鈴なりに見えました。クコの赤い実がまだなっていましたので、参加者に食べてもらいました。
     トベラの実
                     <トベラの実>                          

今年は小鳥類が少ないようで、ジョウビタキが1羽出現したら、皆大喜びでした。1月にはたくさんいたツクシガモは今日は飛んで雁ノ巣海岸へ行ったようです。奈多まで歩いて鳥合わせをしました。暖かくて気持ちのいい探鳥会でした。
 

   ★ 参 加 者 の 感 想 ★

     ・ホオジロガモの色が白黒はっきりしていてきれい。
     ・ジョウビタキを久しぶりに見た。
     ・ゴイサギがかわいかった。
     ・ダイシャクシギがかっこよかった。
     ・ウミアイサの目が赤くてかわいい。
     ・オオジュリンを初めて見た。
     ・トランペットの演奏を聴きなら探鳥できた。
     ・海辺の廃船が鳥の憩いの場になっていて、心がなごむ。
          

  ( 報告 : 山本 廣子 )


西戸崎小学校5年生の和白干潟自然観察会報告

   ◆日      時 : 2012年2月7日(火)  9:40〜11:20 曇り・雪 大潮 満潮09:51 干潮15:23
 
  ◆参 加 者 :西戸崎小学校5年生2クラス52名と先生3名

  ◆自然観察ガイド:4名、カメラ1名
       
 
 
当日雨が降るかと心配しましたが、明け方には雨も止み、穏やかな気候でした。児童達は一学期に底生生物を、二学期には机上学習で
野鳥と植物について学習したとのことで、今日の観察会は、バードウオッチングが主体です。
児童達が海の広場に到着した後、干潟のはなしと、観察する鳥の特徴などを説明し、バードウオッチングに入りました。
        野鳥観察
                             <野鳥観察>                                

鳥たちは少なかったですが、丁度満潮時であったこともあり、近くに鳥たちを観察することができました。
マガモやオナガガモ、沖合いのスズガモの群れ、浜辺近くを飛び交うセグロカモメ、広場の上を飛ぶミサゴも観察されました。
よく見るとミサゴは足に魚を捕まえていました。
        魚を捕まえたミサゴ
                     <魚を捕まえたミサゴ>                                

児童たちは鳥を観察するかたわら、わたし達に色々質問し、メモ用紙に見たことや、わたし達に聞いたことなどを書いていました。

鳥の観察が終わった後は、田中さんに和白干潟の植物について話してもらった後、質問を受けましたが、鳥はどこで眠るのかとか
和白干潟で増えた鳥はどんな鳥かなどのほか、沢山の質問がありました。
バードウオッチングだけでなく、干潟の植物などについても学んでもらい、充実した観察会でした


 
●観られた鳥:  マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、スズガモ、ヨシガモ、ウミネコ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ ダイシャクシギ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラスなど
 

 
( 報告 : 山之内芳晴 )



2月2日(月)ちどり保育園の和白干潟自然観察会報告


ちどり保育園の和白干潟自然観察会報告

日   時 : 2012年2月2日(月) 天候:曇り時々雪、強風  

◆場   所 : 和白干潟・海の広場

◆時   間 : 9:55〜11:20 

参加者 :ちどり保育園くじら組(年長児)38名と引率者4名とカメラ1名

和白干潟を守る会 ( 自然観察ガイド:4名、カメラ:1名 )


  9:45に元気良く海の広場に到着した子供達。少し早く9:55に開始。 初めに山本さんが
生きもの手袋を使って挨拶と和白干潟の紙芝居で生き物や渡り鳥・干潟の話しをした後に、バードウォッチングを始めました。
この冬一番の寒波と強風に波がある為にカモたちは少なく殆どが奈多の護岸に避難していて遠い為観づらさと、寒さの為
早めに切り上げアシ原に移動をしました。
アシ原の小道を通りましたが風は容赦なく吹き付けます。小道にはカニの巣穴やセンダンの葉痕を虫眼鏡で観察。
お猿の顔に見えるのを体験して、子供達は真剣に見入っていました。
  
     野鳥さんいるかな     生き物探し
                     <野鳥さんいるかな>                                <生き物探し>                    

砂洲に着き干潟に入り鳥たちの足跡を観察したり、近くの貝を拾ったりしましたが、吹雪や余りの寒さに泣き出す子供もいたり、河上さんと数人の子達がアシの中にしゃがみ暖かさを体感してもらっていました。時折の吹雪の中で、小道を引き返して広場に戻り風を避けた所でダイシャクシギやカモを観て貰いましたが、寒くて望遠鏡を上手に見られない子もいたようでした。最後に水鳥の紙芝居を使ってカモやシギ・チドリの説明をし、質問を受けて解散しました。
 
 

●観られた鳥: マガモ・オナガガモ・ダイシャクシギ・ハマシギ・シロチドリ・ズグロカモメ・ユリカモメ・トビ・ハシボソガラス
 
●観られた生き物: アサリ、オキシジミ、ヤドカリ、マガキ、アシ原の大きなカニの穴、干潟に鳥の足跡、ウミニナの這跡
 
●観られた海藻: オゴノリ
 
●観られた植物:ハマウドの新芽:センダンの葉痕
 
●観られた木の実:センダン:マサキ:シャリンバイ:イバラ・クコ
 

 
( 報告 : 田辺 スミ子 )


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