和白干潟の環境教育プログラム

和白干潟を守る会では、団体等の依頼により、環境教育プログラムによる和白干潟での自然観察会をお世話しています。

観察会 

●目的

 和白干潟は、福岡都心部近くにあって多様な生物が生きている貴重な場所です。和白干潟自然観察会の目的は、現地で野生の生き物たちを実際に見、その姿に ふれて、生命の大切な営みを考えることです。また、私たちの身近な自然の大切さと同時に地球規模の自然のつながりを考えることも目的としています。
 

●実施要領

1.観察会案内の入手

 毎年8月に福岡市内およびその周辺自治体の保育所・幼稚園・小学校等に観察会のご案内をお送りしています。その他の方にも請求があれば観察会の案 内をお送りします。

2.観察会の問い合わせ・申し込み

 和白干潟を守る会の観察会担当まで、時間的に余裕をもってご連絡ください。
   TEL.FAX:092−944−1543(山之内)

3.打ち合わせ・下見

 観察会の2週間前頃までに、和白干潟を守る会の担当者(リーダーガイド)と必ず打ち合わせをしてください。

4.観察会の実施

 ◎プログラム例(2時間)
   10:00〜  干潟のはなし(干潟の紙芝居を使って)
   10:20〜  バードウォッチング(望遠鏡を使って)
   10:50〜  干潟の生物観察(干潟に入って)
   11:40〜  まとめ(水鳥の紙芝居を使って)
   12:00    終了

5.必要な経費

  (1)講師料・・・(打ち合わせ・下見のお世話をふくむ) 10,000円

  (2)観察会ガイドの交通費・・・(1人につき)      1,500円
    (小学校の場合1クラスにつき2名のガイドが望遠鏡と図鑑を使って指導します。)

 (例)小学校3クラスの場合(指導員が6名つきます)
     講師料10,000円+交通費1,500円×6=19,000円

6.持ってくるもの

 長靴、スコップ(小)、バケツ(小)、水を入れたペットボトル(手洗い用)、靴のかえ、靴下のかえ、おしぼり、ビニール袋、タオル、水筒、防寒具 (冬)、帽子(夏)、大きいシート(全員の荷物を置くため)など。

7.観察会の前に

★和白干潟のパンフレットと写真集(和白干潟を守る会発行)を参考にして、干潟の学習をしておいてください。
★和白干潟のTV用VTRやDVDを見ておいてください。貸し出します。
 *打ち合わせの時に和白干潟のパンフレットを寄贈します。学校などには、写真集も寄贈します。
 

●私たちが自然観察のお手伝いをしています 〜自然観察ガイドより〜

 観察会では、和白干潟を守る会主催の自然観察ガイド講習会を受講したガイドが自然観察のお手伝いをしています。ガイド講習会は毎年行なわれ、ガイドは研 修を重ねています。また、ガイドの多くは、財団法人日本野鳥の会の会員でもあります。

 ガイドがどのように観察会のお世話をしているかご紹介します。

 観察会の1〜2週間前に、きりえ館(和白干潟を守る会事務所)で観察会を主催される方と打ち合わせを行います。その際、現地での下見も行います。

 観察会当日は、約束の時間の30分前に集合して、犬の糞等をまず始末します。それから鳥やカニ等の居場所の確認をします。観察会では、次のような ことを伝 えたいと思いながらお世話をしています。和白干潟の自然の大切さ、干潟や生き物と人間との関わり、自然と人間の共存の必要性、地球規模での自然のつなが り、などなど。観察会の最後に、命の大切さを考えてもらい、採集した生物を元の棲み場に戻します。

 観察会が終わってお別れのとき、手をしっかり握って放さない子、いつまでも手を振って別れを惜しむ子、お父さんやお母さんを連れてくる約束をする 子がいます。こうした子どもたちとのふれあいが、私たちガイドの頑張る力になります。子どもたちの喜びがガイドの生きがいになっています。

 私たちの自然観察会のお世話は、和白干潟を守る会のボランティアに支えられており、ガイドの数が不足してい ます。自然と子どもが好きな方、自然観察ガイドになってみませんか? 多くの方のご協力をお待ちしています。
 

●観察会に来た子どもたち

 学校で和白干潟のビデオやパンフレットにより環境問題や野鳥のこと、海の生き物のことなどしっかりと勉強してきた子どもたちでも、浜に着くと、潮の香 か、アオサがくさったにおいか、思わず「くさい」といいます。まず鼻で海を感じるようです。

 砂を掘ってみると黒い砂が出てドブのにおいがすることを、目でも確かめます。しかし、潮の引いた干潟の広い所に出ると、「貝をみつけた」「ゴカイ がいた」「カニをつかまえた」「これはなんだ」と夢中になります。

 クラスの中には、野外活動が得意でなんでも見つけるのが早い子、遠浅の海にずんずんはいっていって、はらはらさせる子、カキを割って食べようとす る子、薄いビニールの手袋をはめてカニをつかむ子、スコップにカニをのせ、手に持とうとしない子、といろいろな子がいますが、ほとんどの子どもたちは海か ら元気のもとをもらっていくようです。帰りにはニコニコとして手を振ってくれます。

 1月に来た保育園児は、寒波が来た時だったので、カニをさがすどころか「寒いよ、寒いよ」とガタガタふるえ泣きだす子もいました。この寒さを体で 感じるには、すこし体が小さすぎてかわいそうでしたが、それも貴重な経験だったと思います。その保育園の先生からは、以下のようなお手紙を頂きました。

 和白干潟の自然観察会、寒い中本当にありがとうございました。最後の頃は、何人もの子が泣き出すくらい寒かったし、せっかく望 遠鏡で見せてくださったり、いろんな経験をさせていただいたのに、子どもたちの中にどんなふうに残っているのだろうと思っていました。寒いことしかなかっ たのでは・・・と。

 ところが翌日、描いた絵の中には、鳥たちがたくさん出ています。話の中にも、いろんな鳥や生き物のことが出てくるのにびっくりしました。しっ かり話を聞き、じっさいに見せていただいたので、子どもたちの中にしっかり残っていたようです。私たち大人も、間近に見える鳥の姿やかわいいウミニナやコ メツキガニなど、感動してしまいました。・・・

 これからもたくさんの子どもたちに和白干潟の自然を体験してもらいたいと思います。
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