最近の和白干潟

 2013年12月


和白干潟の臨時クリーン作戦(12月25日)

2013年望年会報告(12月23日)

精華女子短期大学和白干潟観察会報告(12月22日)

福岡市長に「和白干潟のラムサール条約登録」を求める署名の提出報告(12月17日)

2013年秋期シギ・チドリ調査報告(12月16日)

玄海風の子保育園とちどり保育園の和白干潟観察会(12月12日)

定例探鳥会報告 和白海岸(12月8日)

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和白干潟の臨時クリーン作戦報告

   ●日時:12 /25 (水)11:00~13:00
   ●参加者:7名:、守る会6名
   ●回収ゴミ合計37袋: 可燃ゴミ:袋の内訳(アオサ:30袋)人工ゴミ6袋)不燃ゴミ:1袋。
   鳥は、ミヤコドリ9羽、ハマシギ100羽、クロツラへラサギ1羽、ツクシガモ他

     本日のクリーン作戦は、21日予定の定例クリーン作戦が、悪天候の為に中止なりましたので延期で行いました。北西の風や西風により、広場前は人工ゴミと松葉が沢山打ち寄せられていました。
   アシ原~唐原川までアシの上に被さったアオサが、表面は白く中は濃い緑でヘドロ化しており、リヤカーやソリや一輪車で運びました。

      

   久し振りの好天にも恵まれ、アオサを剥がしたり運んだりしていると汗が出るほど暑くなり、着ているものを一枚脱いだりしました。
   予定していたより時間かかりましたが、まだまだ沢山残っていました。帰りに何人かできりえ館に寄り、空腹をSさん自作のお菓子とお茶で補いました。
   参加の皆様有難うございました。お疲れ様でした。

   (S・T)

    以上

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  2013年望年会報告

   日時:12月23日午後5時~8時
   会場:きりえ館

   今日は曇り空でしたが、あまり寒くない良い日和でした。大人17名と小学生2名計19名でした。皆さん、色とりどりのご馳走を持ってき来ていただいて、和やかな楽しい会でした。
   山本さんは、20年以上、みんなの協力で「プロジェクト未来遺産」に登録された喜びを開会の辞で延べられました。

                       

   恒例の今年の5大ニュースをあげてもらいました。
    1.ユネスコ協会の第5回プロジェクト未来遺産に登録されたこと。
    2.ラムサール登録6728人の署名を福岡市長と環境省へ提出。
    3.和白干潟に湧水が湧き出ていることが解った。
    4.福岡和白でJYWANの総会を開催し、多数の参加者があった。
    5.山、川、海の流域会議に参加し、唐原川の清掃や源流をたずねた。また干潟まつりにも参加して交流をもった。
   84歳から小学2年の男の子まで、自己紹介、歌、ハンドベルの合奏、オークションでは頑張って1万7千円以上集めてくださいました。
   紙芝居や○×クイズでみんなの脳を活性化してくれました。

      

   
                       

   山本さんはマジックで会をサプライズ。今村さんは「100年先までこの大事な和白干潟を残すためにがんばりましょう」と呼びかけられ賑やかな会を閉じました。
   和白干潟を守る会へ19,790円カンパしました。みなさん有難うございました。

   (R・K)

   以上


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  精華女子短期大学和白干潟観察会報告

   日時:2013年12月22日(日)午前10:00~12:00   天候:晴れ
   場所:和白干潟 きりえ館
   参加:精華女子短期大学学生25名と先生1名
   和白干潟を守る会ガイド:3名

   前日の雨から一転、天気もよくて暖かな陽気に恵まれました。まずは、精華女子短期大学の学生の皆さんへきりえ館で、山本代表より「野鳥観察と干潟の保全についての実習とお話」として和白干潟の場所や生き物や鳥、
   そして人間との関わりについての説明がありました。なぜ山本代表が和白干潟を守ろうとしたのかを熱く語り、学生の皆さんも熱心にメモをとっていました。

                                        

   次に、海の広場へ移動して、野鳥の観察をしました。しかし、大変残念なことに業者の船が3隻、じょれんでアサリをたくさん採っていました。そのせいで鳥たちも沖の方にかたまっていました。
   そんな中、ミヤコドリ、クロツラヘラサギ、ダイシャクシギ、カモ類などが観察できて、学生の皆さんも興奮してスコープを覗いていました。次に、アシ原の中を通って砂州に出ました。

                     

   アシ原ではセンダンの葉痕がサルの顔のような形をしていて、一人ひとりルーペで覗きしました。砂州では鳥の足跡やオゴノリ、アオサ、コメツキガニが観察できました。唐の原河口側にもミヤコドリがいました。
   沖にはスズガモの群れがゆったりと浮かんでいました。ゴミを拾いながら海の広場へ戻り、記念撮影をしました。
   次の実習場所である海の中道マリンワールドへの移動時間も迫っていたので、足早にきりえ館へ戻り、きりえギャラリーで山本代表の作品を鑑賞しました。

                   

   さっき見てきた和白干潟の風景を美しいきりえで表現している作品の数々に皆さん感銘を受けていました。
   山之内さんから、干潟の浄化作用について説明があり、和白干潟が福岡市の生活排水を浄化し命の源である水を綺麗にしていること、和白干潟がなければ海は汚れ、生き物は生きていけず、
   私達人間も今のように快適に生きてはいけないことを語りました。
   最後に学生の皆さん一人ひとりから、今日の観察会の感想を聞いて終わりました。今日の体験が今後の学生の皆さんにとって貴重な体験となり、たくさんの子どもたちに和白干潟の素晴らしさを教えていってほしいと思いました。

   (Y・K)

   ●観察された野鳥:ミヤコドリ、クロツラヘラサギ、ダイシャクシギ、ツクシガモ、ホシハジロ、スズガモ、ホオジロガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、オカヨシガモ、マガモ、シロチドリ、イソシギ、ハクセキレイ
   ●生き物:コメツキガニ
   ●植物: ・木の実 センダン(実、葉痕)、シャリンバイ、マサキ、テリハノイバラ
        ・種 ハマシオン、ヨシ
   ●海藻:オゴノリ、アオサ
 
   ★感想 
    ・初めて干潟を見た。
    ・たくさんの鳥を見られて良かった。
    ・山本さんのきりえが良かった。
    ・干潟の働きがよくわかった。
    ・鳥がかわいかった。

    以上

    
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  福岡市長に「和白干潟のラムサール条約登録」を求める署名の提出報告

   日時:2013年12月17日(火)13:30~14:00
   場所:福岡市役所特別会議室
   参加:9名

  和白干潟を守る会で、昨年秋から1年間集めた署名の第1次集約を福岡市長に提出に行きました。
  市長は議会中で会えませんでした。市長宛署名は6,728人分で、3分冊した署名用紙を市長代理の市長室秘書課庶務係長に提出し、山本代表が要望書を読み上げました。

                  

  要望書には、和白干潟が世界に誇りうる福岡市民の財産であること。2015年のラムサール条約締約国会議目指して、市が早急に取り組むことを求める沢山の思いを受け止めてほしい等記載しています。
  山本代表や、参加したメンバーも以下の意見や要望を話しました。
  「市長は開発には熱心だが今ある自然を大切に残すことに力を入れてほしい。
   ラムサール条約に登録されたら和白干潟の保全に国が責任を持つことになるので、市も共に保全してほしい。
   和白干潟の海底湧水によるすばらしい自然循環の仕組みを断ち切ることのないよう開発はやめてほしい。
   山・川・海の流域を守る活動も始め、地域の環境を全体で守っていこうとしていることなど、市長に伝えてほしい」と訴えました。 
   また、環境大臣には6,618名分の署名を19日に届ける予定であることも説明しました。
   市側は市長に伝えると約束し、環境局との意見交換も考えてはどうかとアドバイスされました。守る会としても次年度の取り組みとして考えたいと思いました。
   この日の取材は3社(西日本新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社)で、西日本と朝日新聞の18日朝刊に記事が掲載されました。

  (E・I)

   以上


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  2013年秋期シギ・チドリ調査報告

   ●秋期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告します。

   今津では12/1(日)午前中に調査を行いました。タゲリ20羽、ハマシギ102羽、エリマキシギ1羽など、8種147羽がカウントされました。
   他にはヘラサギ2羽、クロツラヘラサギ20羽、ズグロカモメ4羽、ミサゴ2羽、カンムリカイツブリ2羽マガン3羽などが観察されました。
   博多湾東部では12/16(木)午後に調査を行いました。
   ミヤコドリ10羽、ダイゼン7羽、ハマシギ477羽、ミユビシギ33羽など、9種584羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ14羽、ツクシガモ152羽、ミサゴ5羽、カンムリカイツブリ4羽などが観察されました。
   今日12/16の博多湾東部の調査は、風は強くはありませんでしたが、寒い中で行いました。和白、奈多、雁ノ巣にはアオサが小さくちぎれて沿岸に寄せていました。
   香椎海岸には浅い水際にもアオサがあり、ヒドリガモが食べていました。オオバンが増えており、雁ノ巣海岸に197羽がいました。
   この寒い中、和白干潟では潮干狩りの人が7人いました。香椎海岸では寒い中、ウエイクボードの船が何度も行ったり来たりしていましたので、港湾局理財課に見に来てもらいました。

                  

   調査参加者は今津が3名、博多湾東部が6名でした。
   調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

  (山本廣子)

   以上
 

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  玄海風の子保育園とちどり保育園の和白干潟観察会


   日時:2013年 12月12日 (木曜日)  午前10:00~12:00 天候:晴れ
   参加:ちどり保育園:園児32名と先生3名、玄海風の子保育園:園児32名と先生4名

   たくさんの鳥やカニたちに逢いたいと楽しみにしていた子供たちの願いが通じたのか、予報に反して朝からカラットした晴天に恵まれました。
   山本代表を中心にミーティングが終わりかけたころ、子供達32名と先生3名が、海の広場入り口から「おはようございます。」と元気な声。
   ちどり保育園の園児達です。先日の予定が天候不順で延期となり、待ちに待った観察会となりました。
   その後、玄海風の子保育園の園児達32名と先生4名が到着。遠くから電車を乗り継いできてくれました。お疲れ様!「子供は風の子、玄海(元気)な子」通りこちらも負けずに元気でした。
   今日は異例の2団体合同の観察会になりましてたが、64名の元気な園児を前に、山本代表も張り切らざるを得ません。
   まず最初は「守る会メンバー」の自己紹介、そして和白干潟の地理を簡単に説明し、その重要性や役割をパネルを使って熱っぽく語りました。
   さすが、先生からしっかりと予備知識を受けていたのか、全員が真剣なまなざしで聞いていました。
   次に鳥や干潟の生き物、植物などの紹介と「この豊かな自然環境を忘れずに、皆で守ってあげてね」との代表の想いがしっかりと子供達に伝えられました。
   次は望遠鏡による観察です。6グループに分かれて、順番に並びツクシガモやクロツラヘラサギの姿に大喜びでした。ほかにシロチドリやオナガガモなどのカモたちもいました。

                     

   それからアシ原に移動しました。まず、サルの顔に似たセンダンの葉痕をルーペで観察しました。
   その後は背丈よりも高い迷路のようなアシ原を駆け抜け、再び広い干潟に出ましたが、子供達にはぱっと広がる干潟が印象深かったと思います。歓声を上げはしゃいでいる子もいました。
   すぐに持参のスコップで干潟の貝やカニを探し大喜びでした。干潟の沖合の水際ではアサリを素手で掘りました。手が冷たかったけれどがんばりました。
   寒いので、アサリは少なかったのです。アサリの浄化実験のペットボトルにやっと半分くらいになり、沖合の干潟でまとめをしました。

                      

   今日採れた貝やカニや海藻などをなどを全員で確認してから、干潟に落ちているゴミを拾いながら、沿岸までもどりました。海の広場で子供たちの質問を聞きました。
   「干潟にはカモの足跡がたくさんあるのに鳥たちはなぜ遠くにいるの?」などたくさんに質問を受けました。アサリの浄化実験は、寒いのに海水がきれいになっており、みんなびっくりしていました。
   挨拶後にちどり保育園の子供たちは帰りましたが、玄海風の子保育園の子供たちは海の広場で暖かいお弁当を食べて、ひとしきり遊んで帰ったそうです。

   (H・M)


   ●観察された野鳥:ツクシガモ、クロツラヘラサギ、ヨシガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、スズガモ、ウミアイサ、ハクセキレイ、ハマシギ、シロチドリ
   ●生き物:アサリ、オキシジミ、ユウシオガイ、ホトトギスガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイ、フレリトゲアメフラシ、マメコブシガニ、ゴカイ
   ●植物 ・海藻:オゴノリ、アオサ
       ・木の実:マサキ、シャリンバイ、テリハノイバラ、センダン
       ・綿毛:ハマシオン、ヨシ  初めての植物:イグサ

    以上


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  定例探鳥会報告 和白海岸

   - 和白海岸→海の広場→アシ原→砂洲→唐原川河口
   2013年 12月8日(日) -晴れ- 中潮(干潮7:21 満潮14:07)
   [観察鳥種] 48種 
   [参加者数] 32名  

   今年最後の探鳥会に参加でき嬉しく思います。穏やかな晴天の日曜日、たくさんの方が和白干潟の探鳥会に集っていただきました。
   事前情報によりますと12月に入りツクシガモが飛来、残すところズグロカモメとハジロコチドリを待つだけであるとのことです。
   今日観察が期待される野鳥の説明が写真で紹介され、干潟に向かいました。潮が引いた鉄塔付近にはたくさんの種類の渡り鳥達が集まっていました。望遠鏡を向けじっくり観察しました。
   ユニークな採餌を見せてくれるクロツラヘラサギ、赤いくちばしが印象的なミヤコドリ、長いくちばしが魅力のダイシャクシギ、大きく美しい色のツクシガモに感激ました。

       

   海の広場に移り、海上に浮び漂う鳥達や干潟の様子を観察しました。光の状態で頭部の緑色が微妙に変わるヨシガモ、チョコチョコと動き回り餌を啄ばむかわいいシロチドリ、木の杭に止まって様子を覗うミサゴ、
   沖合いにはセグロカモメが波に揺られ、更に沖には1500羽を越すズズガモが帯状に群れをなしているのを観察しました。
   こんなにたくさんの野鳥も以前に比べればずいぶん減っているとのことでした。海の環境はかなり変化しているように思われます。
   アシ原を通りましたが、初冬のアシ原ではウラギクが白い綿毛をつけ暖かそうでした。センダンやクコやシャリンバイなどのたくさんの豊富な木の実や葉の落ちた可愛い葉痕の様子を眺めながら、
   コゲラやシロハラの声を聞きながら、豊かなアシ原を散策して砂洲に出ました。

                       

   砂洲からもしばらく水鳥たちを観察しました。ここは光線の具合が良く、水鳥たちの姿が鮮やかに見えます。
   次に唐原河口に向かいましたが途中、アシ原を過ぎたところにたくさんのカニの穴を発見。近くでハサミを頭上に掲げ威嚇ポーズをとるハマガ二を見つけて写真撮影をしました。
   唐原川河口ではコガモとイソシギを見つけ、帰る頃には満ちてきた河口にオオバンを確認しました。

                                                

   唐原河口で鳥会わせをし、参加された方々のたくさんの観想を聞き散会となりました。
   干潟に来ればできる野鳥観察、緊急性は無いけれど私にとっては重要なことです。緊急性は無いが重要なことにたくさんの時間を割くことは、人生を豊かに効果的にするこつであると思います。
   今日はたくさんの鳥たちや鳥を愛する人たちとお会いできました。『皆様、今年はお世話になりました、良いお年をお迎えください』。次回の探鳥会は年明けです、もうそんな時季なんですね。

   (S・M)

   【参加者の感想】
   ・ミサゴが観れてよかった。
   ・ダイシャクシギの長いくちばしに感激した。
   ・ツクシガモに会えて良かった。
   ・クロツラヘラサギを始めて見て感動した。
   ・シロチドリが可愛かった。
   ・オオバンが良かった。
   ・ミヤコドリの赤いくちばしが良かった。
   たくさんの声がありました。

   以上


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