最近の和白干潟

2014年5月

5月ラムサール街頭署名活動報告(5月27日)

和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(5月24日)

和白水処理センター 及び まみずピア(海水淡水化センター)見学報告(5月21日)

2014年春期シギ・チドリ調査報告(5月13日)

定例探鳥会報告 和白海岸(5月11日)

香椎保育所さくら組(5歳児)の和白干潟観察会報告(5月9日)


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5月ラムサール街頭署名活動報告

   日 時:2014年5月27日(火)16:00~17:00
  場 所:JR福工大前駅周辺
  参加者:6名

  夕方の日差しの強い中、JR福工大前駅周辺で署名を呼びかけました。守る会メンバーが6名で、効率よく署名呼びかけができました。学校帰りの福工大生、高校生がたくさん呼びかけに応えて署名してくれました。
  駅ビルの「コミセンわじろ」の職員も署名して、前回の和白干潟のクリーン作戦に参加したことを話されました。一人の署名板に複数来られた場合は、すぐ誰かが駆けつけて順番待ちの無いように心がけ
  全体で81名分の署名が集まりました。3月にはこの場所で雨の中、署名が30名分、4月の香椎では49名分でしたので、大幅アップにみんな大喜びしました。

               

  和白干潟を知らない県外や、県内からやってきた学生が意外に多く、年配の方では和白干潟を知っているという人が多いように思いました。
  中には、家族に教えたいからと和白干潟のリーフレットを持ち帰ってくれた高校生もいました。若い人たちに私たちの思いが伝わるこのような機会は大変貴重だと思います。
  今回は、野中さんが守る会のブルゾンを着て初めて街頭署名活動に参加され、熱心に呼びかけて署名をたくさん集められました。署名してくださる方との対話が、私たちを元気付けてくれます。
  参加された皆様、お疲れ様でした。

  (E・I)


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和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

  ●日時:5 /24 (土)15:00~17:00
  ●参加者:45名:一般4名、キヤノン5名、九産大23名(内教1名)守る会13名     
  回収ゴミ合計61袋: 可燃ゴミ:60袋(人工ゴミ・自然ゴミ共)不燃ゴミ:1袋。粗大ゴミ:タイヤ、倒木2、(杭、小枝、板)約15個、大型座椅子1個、プラスチックパンケー板1個
  鳥は、ミヤコドリ2羽、クロツラへラサギ2羽、ダイサギ、マガモ、多数のカラス、ウグイスの声

  今和白干潟では、コメツキガ二が活発で、あらゆる場所に砂団子も大小有り、足の踏み場も無い位に多くなっています。今春生まれたばかりの小さかったカニや、塩生植物の新芽も大分大きく育っていす。
  アシ原では、アシの新芽が人の背丈以上に伸び緑が際立ち爽やかです。中道には可憐なハマヒルガオが咲き誇り、シャリンバイ、スイカズラの花が良い香りを漂わせています。後背林の緑も随分と濃くなりました。
  このままの自然が何時までも続きます様にと願っています。

                       

  本日のクリーン作戦は、初めに守る会山本代表の紹介で、参議院議員の野田国義氏が干潟見学を兼ねて参加されて挨拶がありました。クリーン作戦には、他の予定が有り参加は叶わなかったのですが、今後は出来るだけ
  参加されるとの事でした。今回も、キヤノンの方や一般の方、特に九産大宗像ゼミの方が大勢参加して頂き、重たい物も率先して運んで下さり、市道から~唐原川河口右岸までを効率良く清掃することが出来ました。
  
     

  清掃後は野鳥観察とお茶を飲みながらの歓談を楽しみ解散しました。参加の皆様、有難うございました。お疲れ様でした。 

  (S・T)

  以上


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和白水処理センター 及び まみずピア(海水淡水化センター)見学報告

   日 時:2014年5月21日(水)11:00~14:30
   場 所:和白水処理センター(福岡市東区塩浜3-2500)、まみずピア(海の中道奈多海水淡水化センター:福岡市東区奈多1302-122)
   参加者:11名

   前日の雨もあがりさわやかな晴天に恵まれ、車3台に分乗して(バイク1台)東区にある2箇所の水関係施設の見学に、午前・午後と行ってきました。
  和白干潟を守る会は、かねがね和白干潟を含む博多湾の水質がどのように汚水処理されて守られているのか知りたいと、和白干潟の近くにある「和白水処理センター」と、近い距離にある福岡地区水道企業団の海水淡水化施設
  「まみずピア」の見学を企画したものです。和白水処理センターは福岡市に7つある道路下水道局の和白地域の汚水処理をする施設です。その処理水は、海水淡水化センターに送られ、海水淡水化処理で発生した高濃度の塩水と
  ブレンドされて博多湾に放出されています。和白水処理センターでは所長の宮島さんから研修室で、和白地区では1日に3万4000トンの下水を処理していること、下水処理の仕組みなどの概要説明を受け、実際に現場(水処理棟)を
  見学させていただきました。この状況は中央操作室で3人1組24時間体制でチェックされています。汚水は、下水道管や人工島にある汚水中継ポンプ場を通り、処理施設の沈殿池にためられます。最初の沈殿池はいかにも下水といった
  臭いがしましたが、茶色の泡がぶくぶくしている生物反応槽で嫌気部、好気部の活性汚泥の微生物に吸着、分解されます。1ccに 5億の菌が活躍しているそうです。最後に沈殿させた後、大腸菌など消毒する次亜塩素酸ソーダを加え
  海水淡水化センターに送られています。この段階では、まったく匂いも無く、水は透明になっていました。処理の過程で出た汚泥は以前は堆肥として販売もされていましたが、コストの採算が取れないため廃止され、汚泥から出た
  メタンガスは工場のボイラー燃料として100Kw発電し、有効利用されています。施設の周辺には芝が植えられ、土壌脱臭という芝生の下に微生物を入れて散水するというやり方で悪臭が周辺に行かないように配慮されていました。
  福岡市は人工島建設の前提として、下水の高度処理によって、博多湾の水質悪化を防ぐと言っていたのですが、高度処理もリンの除去が大半で、窒素についてはごく一部しかできていないことがわかりました。
  進めるには経費と時間がかかっているとのことですが、博多湾の水質をよくするための高度処理は約束どおり進めてほしいと思いました。
  生活排水に大量の油脂などが混じると菌が死ぬため吸着マットで処理するそうですが、早期に異常に気づくために日常的に嗅覚の訓練をしているそうです。家庭からの油脂などを流すことは絶対にしないように、心がけたいものです。
  
                                

  12時で水処理場見学を終え、奈多護岸の木陰でお弁当をひろげました。目の前の人工島は邪魔でしたが、遠くに立花山、満潮の穏やかな博多湾を眺め、くつろいだひとときを過ごしました。
  望遠鏡を持ってきていた山本さんがチュウシャクシギ10羽を見つけました。
  13時30分には、まみずピアに着き、概要のビデオを見た後、所長の守田さんから説明を受けました。1日5万トン(25万人分)の真水(飲料水)をつくる施設としては日本一の規模だそうです。
  平成17年6月から稼動し、奈多沖640mの海底に設置した浸透取水装置の導水管を通って、UF膜でろ過され、逆浸透現象を使って水深800m相当の高圧で海水から真水をつくり出し、
  海水の60%を真水にしています。この水は混合施設で筑後川の水と混ぜて福岡市のみならず、都市圏の15自治体に供給されています。一方、処理後の塩分の濃い海水は、和白水処理センターの処理水と混合され、
  博多湾に放流されています。博多湾の放流口周辺の水質検査もセンターによって定期的に行われ、問題はないとのことでした。 
  海水淡水化センターは福岡市の渇水から始められた事業ですが、一般の上水道の2倍のコスト、ランニングコストの4~5割が電気代ということですから、水を融通してもらっている筑後川の水量が多いときは、淡水化を少なめにするなどの
  節約をしているそうです。最後には水道水と淡水化した水の飲み比べをして、守る会参加者の半数以上が正解でした。ここの水は超軟水だそうです。
  一日がかりで水関係施設を見学し、下水処理や、海水淡水化がどのようになっているかを知ることができました。参加者からはこれからも環境を守る視点からいろいろな施設などを見学していこうという感想が出されていました。
 
                              

  なお、河川の汚濁など異常を見つけたときは、道路下水道局 下水道河川管理課排水設備係(092-711-4534)に連絡してくださいとのことでした。
  (終了後和白水処理センターの宮島所長が上記に行かれて話したら、「異常の連絡をいただいたら、すぐに対応します」と話されたと山本まで連絡がありました。 

  (E・I)
  
   以上


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2014年春期シギ・チドリ調査報告

                             山本 廣子

  ●春期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。

  今津では5/4(日)午前中に3回目の調査を行いました。
  ハマシギ59羽、アオアシシギ15羽、チュウシャクシギ42羽、タシギ6羽など、12種146羽がカウントされました。他にはヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ3羽、ミサゴ1羽などが観察されました。

  博多湾東部では5/13(火)午後に3回目の調査を行いました。
  ミヤコドリ2羽、ハマシギ168羽、キアシシギ39羽、チュウシャクシギ17羽など、7種254羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ2羽、ミサゴ3羽、コアジサシ43羽などが観察されました。

                              

  5/13の博多湾東部は晴れて暑くなりました。奈多のカキ礁にコアジサシの43羽の群れを今春初めて見ました。飛んで小魚を取ったり岩に降りて休んだりしていました。奈多にはミヤコドリがまだ2羽残っていました。

                 

  越夏するのでしょうか?1羽は若鳥で、もう一羽は成鳥でした。香椎にはクロツラヘラサギもまだ2羽残っていました。今日は大潮で潮が良く引いており、潮干狩りの人が多く干潟に入っていました。
  和白と雁ノ巣を中心に東部全体で312名を数えました。奈多の護岸の道には大きなシャリンバイの木が何本も生えていて、白い花が満開で美しかったです。ハマヒルガオも護岸上に咲いていました。

                          

  調査参加者は今津が3名、博多湾東部が7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

  以上


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定例探鳥会報告 和白海岸

  海岸―海の広場-アシ原―砂洲―唐原川河口―牧の鼻公園
  2014年5月11日(日) -快晴- 暑い(28度)中潮(干潮 13:37 満潮7:18) 
  [観察鳥種] 30種 
  [参加者数] 21名

  5月は愛鳥週間で参加費は皆さん100円になりました。新しく参加された二人のお子様連れ、埼玉県川越市から里帰り先で探鳥を楽しむ女性、カケスやカモその他の羽の木彫のブローチを沢山作って来てくださった男性もあり
  和やかな会でした。潮干狩りや犬の散歩の人がいで鳥はいるかと不安でしたが、アシ原の先付近でチュウシャクシギ、ダイゼン、キアシシギに会えてほっとしました。コサギは夏羽になっていました。

                      

  アシ原はアシの新緑の若葉が美しく、シャリンバイ、ノイバラ、スイカズラ、ハマヒルガオ、オオジシバリ、ハマエンドウなどの花々がたくさん咲いていました。
 
     

                             

 「ハチクマは今でも渡っているから注意して」と田村さんが話され、よく見ると上空にトビもいましたがハチクマが2羽見えました。昨日掃除した唐の原川は水が澄んでいて、クサフグやボラ・ハゼの稚魚が泳いでいました。
  久しぶりに新緑の牧の鼻公園まで行って、涼しい東屋の下で鳥あわせをしました。帰途、キジバトがテレビのアンテナの上に羽を大きく広げて日光浴をしていました。それを下の方から眺めて珍しい仕草をするものだと感心しました。  

  (R・K)

  【参加者の感想】
    ・チュウシャクシギをたくさん見ることができて良かった。
    ・ダイゼンの大きな目が可愛かった。
    ・スズメの幼鳥はくちばしが黄色で、親鳥と様子が違うところを見ることができた。 
    ・鳥を多く見たいならもう少し早く来たら、もっと多く会えると思う。
    ・シジュウカラの巣作りが見れた。
    ・暑い探鳥会でしたが、みんな頑張りました。

   以上


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香椎保育所さくら組(5歳児)の和白干潟観察会報告

  日 時:2014年5月9日 (金)9:50~11:50 晴れ    若潮 満潮5:50 干潮12:06
  参加者:5歳児37名と先生4名と保護者15名(他に4歳児40名も守る会指導なしで参加)
  守る会自然観察ガイド:3名

  9:43、子供達は元気良く広場に到着しました。先ずは班ごとに整列して、守る会ガイドの紹介をしてから、先に野鳥の観察をしました。

                              

  この日は朝からお天気も良く鳥達も多く、クロツラへラサギ、チュウシャクシギ、メダイチドリ、サギなどを見てもらいました。子供達も良く見えたときには目を輝かせていましたが、上手に見られない子でも最後まで挑戦していました。
  野鳥観察後に、和白干潟の話を山本さんがしました。子供の頃に泳いでいたことなど詳しく話し、また紙芝居を使いながら何故渡り鳥が渡って来るのか、エサが豊富にあることや、渡りの中継地になっていることなどを
  地図を使って説明してから、「皆さんが大人になってからも、和白干潟を守る人になってほしいと願っています。」と話しかけました。
  次に干潟に入りました。皆がスコップを持ち思い思いにコメツキガ二の巣穴を掘っていました。夢中になり中々前に進みませんでしたが、うながして沖へ進み、アサリや二枚貝を浄化実験用のペットボトルに入れてもらいました。

                              

  帰りにはアシ原を通りアシハラガ二を探しましたが、長く雨が降っておらずアシ原は乾燥しており中々見つかりません。やっと1匹見つかりました。
  最後のまとめの時には、沢山取れたコメツキガ二、マメコブシガ二やアシハラガ二、海草などを見てもらいました。子供達からは色々な質問があり、時間が足りないほどでした。
  最後に綺麗になった浄化実験用のペットボトルを見てもらい、子供達から大きな歓声があがりました。最後に挨拶をしてから無事帰っていきました。

  (S・T)

  以上

  観察された鳥:ソリハシシギ1羽、チュウシャクシギ8羽、メダイチドリ4羽、キアシシギ6羽、ダイサギ4羽、ウグイスが上手に鳴いていた。
  観察された生きもの:アサリ、オキシジミ、ユウシオガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシガイ、ツボミガイ、ヤドカリ、コメツキガ二、マメコブシガ二、アシハラガ二、ヨコエビ、ハマトビムシ、ミズクラゲ
  観察された海草:アオサ、オゴノリ、ボウアオノリ
  観察された花:キショウブ、ノイバラ、ハリエンジュ、オオジシバリ、ハマエンドウ、ハマニンニクの穂
       芽:ハママツナ


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