最近の和白干潟

2023年7月

第25期和白干潟の自然観察ガイド講習会「和白干潟の楽しさ再発見の観察会」フィールド編報告(7月30日)

和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告(7月22日)

「博多湾・和白干潟のラムサール条約登録」を求める要望書提出 報告(7月18日)

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第25期和白干潟の自然観察ガイド講習会「和白干潟の楽しさ再発見の観察会」フィールド編報告

                                                                    今林眞由美

  日 時:2023年7月30日(日) 15:08~16:25 中潮 干潮14:09 満潮6:59
  場 所:和白干潟
  講 師:清野 聡子 氏(九州大学大学院環境社会部門准教授)
  参加者:12名(守る会8名、一般4名)

  14時すぎには、雷が鳴り小雨が降っていましたが、始まるころには晴れてきました。
  山之内さんの司会で、山本代表が清野先生の紹介をして、前回の講義のお礼と講義に刺激を受けて、さっそく市長に要望書を提出したことを報告しました。和白干潟は自然海岸が残る日本でも貴重な干潟と紹介しました。

               

  まず、ハマボウの木を見ながら「ハマボウの花は何かの花に似ていませんか?野菜の花で似たのがありますね?どうしてここの波打ち際にはえているのでしょうか?どこから種はきたのでしょうか?」とクイズを楽しみました。

                        

  クイズにすると皆さん集中して、話を聞いているようでした。波打ち際にはシオクグが生え地下茎で広がって群落をつくるそうです。昔の人はシオクグの葉で網やカゴを編んだそうです。
  ハマサジ、ハママツナ、アシなど観察しながらアシ原の入り口まで来ると、細い流れの中にアシハラガニが数匹いました。白くて丸っこい大きなハサミを持っていて、おなかを見ると雄でした。
  流れの中にはメダカによく似たカダヤシが群れで泳いでいました。ハゼの子もいました。コメツキガニはたくさんいて、巣穴からでたり入ったりしているのを観察しました。

     

  沖には緑色の藻が多く見えました。今年はアオサがカモたちの食糧になるくらいは、残ってほしいと思いました。アサリは小さいものがいくらかいました。
  これらが大きくなる来年に期待しましょう。今日は特に沖の方まで潮が引いていて、かなり沖まで行けました。家族で参加していた子供たちは、長靴に海水が入ってくるのも構わず沖まで行って、楽しそうに遊んでいました。
  おとうさんはしっかりメモをとっていました。

                       

  いつの間にか、カワウの群れの手前にクロツラヘラサギが一羽来ていて、しばらくみんなで観察しました。潮が満ち始めたので、ゴミ拾いなどしながら戻りました。
  途中、雨上がりでくっきりと美しい立花山をバックに記念写真を撮りました。

     

  テントに戻って、清野先生から、「楽しい時間を過ごしました。大都会のそばによく自然が残っていたなと思います。今日見た草も木も生きものも、ほかのところでは絶滅したり、見ることができないものもあります。
  昔から見ると環境が悪くなって少なくなっても、努力すればまた増えたりよみがえったりすることもあります。楽しんでください。」とまとめの言葉をいただきました。
  松田さんが「今日の白い雲、青い空、緑の立花山が美しかったことがお子さんの心に残ることでしょう。私たちは長年この和白干潟を守ってきて、これからも守っていきますので、よろしくお願いします。」と挨拶して終わりました。

                             

  感想:青葉から、子供たちに海のことを知って欲しいと思い参加した。
     楽しかった。
     雨が多かったせいか湧水が増えていると思った。
     空気がきれいで、山がきれいに見えた。
     ゴミは相変わらず多かった。
     アシハラガニがいてよかった。
     自然に無駄はないので、今いる生きものを大切にしょう。

                  

  
回収したゴミ:人工ゴミ 1袋
  観察した   鳥:クロツラヘラサギ、カワウ、ミサゴ、ダイサギ、コサギ、アオサギ
      生きもの:アシハラガニ、コメツキガニ、ケフサイソガニの子、タイワンガザミの死骸、アサリ、ユウシオガイ、マテガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、アラムシロガイ、カダヤシ、ハゼの子
         花:ハマボウ、ハマサジ、ハマゴウ
       海そう:アオサ、ボウアオノリ、アサミドリシオクサ、オゴノリ



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和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告

                                 田辺 スミ子

  ●日 時:7月22日(土)15:00~16:40
  ●参加者:31名 : 一般17名(九産大宗像ゼミ先生と学生3名、九産大澤田ゼミ先生と学生3名、福工大附属城東高校他先生2名生徒8名他1名)守る会14名
  ●回収ゴミ:78袋:可燃ゴミ:74袋(自然ゴミ50袋、人工ゴミ24袋)不燃ゴミ:4袋
  ●見られた鳥:ミサゴ2羽、カルガモ6羽、ウミネコ1羽(けがをしていた)、アオサギ1羽、ダイサギ2羽、カワウ、スズメ       
  ●見られた花:ハマボウ、ハマゴウ、メリケンムグラ       
  ●実:タブ、ナンキンハゼ、ハマウド 
  ●穂:ヒトモトススキ、ダンチク
  ●生きもの:コメツキガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、アシハラガニ

  本日のクリーン作戦は、早朝は天気も良かったのですが、午後2時ごろに南福岡は激しい雨が降っているとの情報もあり、和白も次第に曇ってきたのでテントを張り準備しました。
  7月に入り大雨が降り、川より大量のゴミが流れつきました。アシやダンチク等根が付いたままの草木や、木枝類、板、木材、落ち葉類、ペットボトルなどで、海の広場前や市道までゴミでいっぱいになりました。

     

  今回は学生さんが多く(高校生やゼミ学生)、広範囲にゴミが打ち寄せられていましたが、真夏の暑い時期でもあり、約1時間で回収作業はやめる予定でしたが、雲行きが怪しくなり4時ごろに大雨が降ってきました。
  学生さんは早めに引き上げてもらいましたが、帰り着くまでに濡れてしまわれたのではと申し訳なく思いました。

     

  雨の少し前に2名で沖に流されたダンチクを見に行きましたが、余りにも大きく、他の草も絡まっており、2名で引っ張ってみましたがびくともしませんでした。
  海の広場前は半分も回収できませんでしたが、人工ゴミと広場から続く市道までの間はきれいに清掃できました。今回は雨の為清掃後のいつものまとめが行えませんでした。

   雨が止むのを待ってテントなど片付けて終わりました。ゴミが残ったまま終わるのは心残りでしたが、仕方がありませんね。私たちは自然に合わせた行動しかできません。
  参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。 
  和白干潟では、アシが伸びて青々と茂り穂が出てきました。後背地の緑も色濃くなっています。
  アシ原入り口のハマニンニク等は打ち寄せられた草木に隠れておりましたが、後背林や海の広場周りのタブの木やナンキンハゼ、マサキ、トウネズミモチ、アカメガシワなどが伸びて、沢山の実がなっていました。
  ハマゴウやハマボウの花もまだ咲いています。海の広場も緑がとても綺麗で、バッタなどの昆虫類がたくさんいます。これからは、カモや秋の渡りのシギ・チドリ類が見られるようになり楽しみです。
 

       


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「博多湾・和白干潟のラムサール条約登録」を求める要望書提出 報告

                                                                          松田 元

  日時:2023年7月18日(火) 14:00~15:00
  場所:福岡市役所 行政棟9階(特別会議室)
  出席:18名(守る会:10名)  (市議会議員関係者:4名 森議員、綿貫議員他2名)(福岡市:4名 環境局:課長他1名 秘書課:課長他1名)

  三日連続の猛暑日の7月18日午後、福岡市役所1階ロビーに守る会メンバーが集合し、エレベーターで9階特別会議室に向かう。
  秘書課担当の出迎えと案内で会議室に入室、その後秘書課長、環境課長他1名の4名が揃い面会した。環境課長は以前しばらく港湾局に在籍の経緯もあり顔見知りで、和やかなスタートとなった。
  簡単な挨拶と全員の自己紹介の後、山本代表が高島市長宛の要望書を朗読、そして秘書課長に手渡した。
  続いて同じく山本代表が福岡市環境局長宛の「博多湾の環境保全について和白干潟を守る会との協力のお願い」を朗読して、環境課長に手渡した。
  当要望書に関する市長からの回答書を、1か月以内のなるべく早いうちに、返信いただくようお願いした。

               

  その後山本代表が再度、現状や今回の経緯、要望などを話し、続いて綿貫議員、森議員が、ラムサール条約登録の意義を話した。そして、守る会参加メンバーも次々にラムサール条約登録への自分たちの思いを訴えた。

                        

  このようにたくさんのメンバーが集合し、あっという間に1時間が経過して有意義な会議であったが、市長がこの場にいて直接訴えることが出来たら良かったと思う。
  その後、別室にて本日の感想と今後の進め方について話し合いをしたが、まずは本日の回答を待って対策を考えることになった。
  いずれにしても今、この時期にできることを確認し、様々な手を打つことが急務であると思った。

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