最近の和白干潟

2024年4月

「全国春のビーチクリーンアップ2024」「2024干潟・湿地を守る日」参加の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(4月27日)

香椎保育所さくら組の和白干潟自然観察会 報告(4月17日)

定例探鳥会報告 和白海岸(4月14日)

「環境省モニタリングサイト1000」2024年度 春期シギ・チドリ調査1回目 報告(4月 8日)

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「全国春のビーチクリーンアップ2024」「2024干潟・湿地を守る日」参加の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告 

                                                                                       田辺スミ子

  ●日 時:4月27日(土)15:00~17:00
  ●参加者:52名 :一般38名(九産大宗像ゼミ4名、九産大生個人で1名、澤田ゼミ12名、福岡第一高校生1名、西南学院大生1名、留学生福岡明治アカデミー1名、ICTコンストラクション(株)9名内幼児2名、他9名)守る会14名
  ●回収ゴミ:83袋: 可燃ゴミ:80袋(人工ゴミ:25袋、草木55袋)不燃ゴミ3袋
  ●粗大ゴミ:ラジカセ 1個、 タイヤ1個、工事用鉄製ポール1本、ポリタンク1個、座椅子1個、蛍光灯1本、カニ用籠2個、木の枝3本
  ●見られた鳥:クロツラヘラサギ6羽、ミヤコドリ10羽、ツクシガモ2羽、ソリハシシギ、ダイサギ、アオサギ、コサギ、ウグイス、ヒヨドリ
  ●生きもの:コメツキガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、ナガサキアゲハ、フナムシ
  ●植物:花:ノイバラ、ハマエンドウ、ハマダイコン、ハリエンジュ、シラフジ、シャリンバイ、トベラ、ニワゼキショウ、ナワシロイチゴ
      穂:ハマニンニク、シオクグ

  本日のクリーン作戦は、「全国春のビーチクリーンアップ」と「干潟・湿地を守る日」参加のクリーン作戦でした。
  始める前に参加者全員で輪になり「2024干潟・湿地を守る日宣言と和白宣言」を読み上げました。全国の干潟の保全への皆の承認を得てから、清掃範囲などの説明をして始めました。

     

  久しぶりの好天に恵まれて参加者も多く、風も少しはありましたが作業中は暑いくらいでした。草木も乾いておりリヤカー、一輪車などには沢山積んで運びました。
  高校生や大学生の参加もあり、企業の方は幼児2名と一緒で頑張っておられました。環境問題に関心を持つ人が増えているのでしょうね。

     

  掃除終了後に鳥などを見てもらい、最後に本日の成果などをお知らせして、感想を聞き記念撮影をして散会しました。参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。

     

  参加者の感想: 
  初めて参加して楽しかった。
  環境問題に関心があった。
  清掃の後綺麗になったので、参加してよかった。
  草木類が多かった。
  山と海では酸素量は海の方が多く有り、湧水もあった。
  一人ひとりが環境問題に関心を持って行動をすることが大事。

 
  和白干潟ではアシの新芽も大分伸びて、ハマニンニクの穂も沢山出ています。アシ原中道ではハマエンドウの群落が出来ており、可憐な花を沢山咲かせていました。
  後背林では、濃淡の緑が鮮やかで見とれてしまいます。広場周りにはシラフジや、ノイバラ、ハリエンジュ、シャリンバイなどの花が満開でとても良い香りがします。

     

  干潟にはコメツキガニの砂団子がたくさんあり、コメツキガニは活発に動きます。ミヤコドリやツクシガモも見られました。渡り鳥のシギ、チドリの飛来が楽しみです。

     



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香椎保育所さくら組の和白干潟自然観察会 報告

                                     今林 眞由美

  日 時:2024年4月17日(水)9:35~11:10 晴れ 小潮 満潮6:46 干潮12:01 
  参加者:香椎保育所さくら組(年長児)39名 先生8名 守る会5名(ガイド4名、カメラ1名)

  黄砂の影響で遠くは少し霞んでいましたが。暖かな晴天でした。海の広場では、木々の新芽がでていて、黄色のオオジシバリやピンクのアメリカフウロの花が咲いていました。林ではシラフジもたくさん咲きだしていました。
  浄化実験の準備で、ウミニナを拾いに浜に出ると、いつもはたくさんいる波打ち際にはほとんどいなくて少し沖にいったところにたくさんいました。
  海の広場の正面にミヤコドリと和白川河口にツクシガモ、棒杭の上にカワウなどがいました。

     

  山本代表が始めの挨拶とスタッフの紹介をしたあと、すぐに鳥の観察をしました。みんな早く見たくて望遠鏡の前で、重なるように並んで順番を待っていました。
  「見えた!」「見えん!」の声が飛び交い、ミヤコドリを見て「嘴が赤いね」、カワウは「黒い棒みたい」とか、鳥が大きく見えることにも驚いていました。
  観察している皆さんの前に、アオスジアゲハが飛んで来て砂浜で水を飲んでいました。
  つぎは、アシ原でアシハラガニを探しました。一匹見つかり皆で観察しました。少し沖の砂浜では、タマシキゴカイの巣穴を見つけ掘ってみました。砂団子が周りにたくさん転がっているコメツキガニの巣穴も掘りました。
  コメツキガニが見つけるのが面白くて、たくさんの子が夢中で掘っていました。小潮であまり潮が引いていなかったので、少し海水のあるところでアサリを探しました。

     

  素手でアサリを掘っていると、「手で掘ると?」と声をかけてきて、一緒に素手で砂を掘ってみる子もいました。アサリは少なく、オキシジミやシオフキガイも浄化実験用に拾いました。
  ほとんどの子が、ズボンまで浸ってしまい、楽しい水遊びになっていました。暖かかったので濡れても風邪をひく心配もなく楽しんでいました。
  アシ原近くまで戻って、採取した生きものを観察しました。コメツキガニがたくさん捕れていました。アシハラガニが一番大きく人気でした。ケフサイソガニの雌もいました。アナジャコやシオフキガイもありました。
  カニを手に乗せてもらったりしてにぎやかに観察しました。

                   

  海の広場に戻り、濡れた服を着替えてから、山本代表が和白干潟や干潟の生きもののお話をし、アサリの浄化実験の結果を発表しました。
  最後に「干潟や自然を守る人になってください。プラスチックごみを出さない生活をしてください」とお願いして終わりました。
  
     

  終りの話の時そばの高い木でウグイスが盛んにさえずり、干潟ではミサゴが魚を捕って食べていました。最後に「楽しかった」と大きな声が聞けて、私たちも楽しい観察会でした。

                 

  観察された鳥:ミヤコドリ3、ツクシガモ2、カワウ2、ダイサギ8、コサギ1、ウグイス、ツバメ、ミサゴ、カンムリカイツブリ1、メジロ
  生きもの:コメツキガニ、アシハラガニ、ケフサイソガニ、アナジャコ、ハマトビムシ、ミズクラゲ、ウミニナ、ホソウミニナ、アサリ、ユウシオガイ、オキシジミ、ヤドカリ、ツボミガイ、シオフキガイ、ソトオリガイ、
       ヤドカリ、アゲハ、アオスジアゲハ、タマシキゴカイの巣穴   
  植物:花:ハマダイコン、オオジシバリ、シラフジ、アキグミ、ハマエンドウ、ノイバラ、アメリカフウロ
    :穂:ハマニンニク、シオクグ
  海そう :アオサ ボウアオノリ 



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定例探鳥会報告 和白海岸

                       今林 眞由美

  2024年4月14日 -晴れ-
  【観察鳥種】32種
  【参加者数】18人 守る会9人
  【担当者】山本廣子、田辺スミ子、南のり子、今林眞由美
  【コース】和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲→唐原川河口右岸→左岸

  真夏のような陽気で、観察するには明るく最適でした。集合した公園では、木々の若葉も青々となり、スズメやヒヨドリの声がしていました。突然上空を100羽以上の小鳥の群れが飛んで行き驚きました。ムクドリだったようです。
  和白4丁目市道から海岸におりるとすぐに、ハマダイコンの花が咲く草むらで、アカテガ二を見つけました。
  海を望むと先月はカモの群れがいた海面に何も見えません。寂しくなったなあと思いながら見ると、沖に茶色い夏羽になったカンムリカイツブリがいました。
  砂洲には、まだ残っていたミヤコドリ、ツクシガモやオナガガモ、ヘラサギなどがいました。

     

  ダイサギは飾り羽を白いレースのドレスように広げていてきれいでした。
  ミサゴも降りていて、何を探しているのか砂浜をしきりにつついていました。水際にカワラヒワが2羽降りてきて、じっくり見ることができました。

                  

  海の広場では、シオクグやハマニンニクの穂が出て、アキグミの花のいい香りもしていました。ハマボウの新芽がきれいでした。

                  

  林からはメジロ、ウグイス、シジュウカラの声がしていました。沖にはウミアイサやスズガモの群れも見えました。
  紫色のハマエンドウや黄色のオオジシバリの花が咲くアシ原を抜けて唐原川河口右岸に出ると、林からカワラヒワが飛んできて電線にとまりました。
  カワセミも飛びました。河口にはクサフグが大量にいました。川岸の道路では、ノジスミレが舗装の隙間に並んで咲いていました。左岸に着くとマガモのペアもいました。

                  

  まだ残っていたカモ類を楽しみ、秋には元気に戻って来てと名残を惜しむ観察会になりました。
  海の広場ではゴミが多かったので、皆さんにゴミ拾いを協力していただき美しくなりました。皆さんありがとうございました。

                                                         

 【参加者の感想】
  ◆ダイサギの夏羽がきれいだった。
  ◇ミヤコドリやツクシガモが見られて良かった。
  ◆ミサゴが砂浜に降りて何かつついていた。
  ◇スズガモやウミアイサがまだ残っていた。
  ◆ヘラサギが1羽で見られて良かった。



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「環境省モニタリングサイト1000」2024年度 春期シギ・チドリ調査1回目 報告

                                                               山本 廣子

  ●春期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告いたします。

  今津では4/7(日)午前中に1回目の調査を行いました。天気は晴れです。
  コチドリ8羽、イソシギ2羽、ハマシギ42羽、ホウロクシギ2羽、タシギ4羽、アオアシシギ12羽の、6種70羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ4羽、ヘラサギ7羽、ミサゴ4羽が観察されました。

  博多湾東部では4/8(月)午後に1回目の調査を行いました。
  ミヤコドリ13羽、シロチドリ6羽、ハマシギ55羽、アオアシシギ2羽、ソリハシシギ1羽、オオソリハシシギ1羽、オグロシギ1羽の、7種79羽がカウントされました。
  他にはクロツラヘラサギ11羽、ツクシガモ9羽、ミサゴ8羽、カンムリカイツブリ1羽が観察されました。

  4/8の博多湾東部は一日雨の天気でしたが、土砂降りにはならず良かったです。この雨の中でも潮干狩り客が和白、雁ノ巣、名島で9名いました。唐原川河口先にシロチドリとハマシギがいました。
  ミヤコドリは和白、奈多、雁ノ巣に分かれて13羽いました。クロツラヘラサギは和白、奈多、香椎、多々良川河口に合計で11羽いました。ツクシガモは和白に9羽いました。ミサゴは全体で8羽でした。
  雁ノ巣にオオソリハシシギ、オグロシギ、ソリハシシギがばらばらにいました。奈多にはマガモやコガモが、五丁川や塩浜のクリークにオオバンやコガモが少数見られました。

                 

  雁ノ巣海岸では、カルガモが20羽以上見られました。ハマシギは腹部が黒くなりかけていました。多々良川河口にはアオアシシギもいました。キンクロハジロが120羽いました。

                 

  ハマダイコンの花がきれいでした。トベラやシャリンバイにつぼみがついていました。アキグミの花が咲いていて、強い香りがしていました。

                 

  唐原川河口のノイバラや和白のヤマフジの花がきれいでした。アカメガシワの赤い芽もきれいでした。奈多では護岸工事のために護岸を通ることができませんでした。

     

  調査参加者は今津が2名、博多湾東部は8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

     

 
  
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