最近の和白干潟



2012年6月


                                                      和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(6月23日)

和白小学校4年生の和白干潟観察会 報告(6月13日)

定例探鳥会報告 和白海岸(6月10日)

環境省福岡事務所主催の和白干潟清掃活動への参加 報告(6月4日)

第15期和白干潟の自然観察ガイド講習会 報告(6月3日)

佐賀環境フォーラムの和白干潟観察会報告(6月2日)

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   和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

   ●日時:6/23(土)15:00~17:00                        
   ●参加者:133名 一般:6名、キヤノンMJ :6名、カルビーKK :3名、福工大付属城東校107名、守る会:11名
   ●回収ゴミ:合計55袋可燃ゴミ:53袋、(人工ゴミと自然ゴミ草木、海草)含む、不燃ゴミ2袋、  粗大ゴミ:タイヤ2本、自転車1台、ポリタンク1個、係留用ワイヤー1本、小枝他
   ●観られた鳥:カラシラサギ1羽・・ダイサギ・コサギ・ウグイス(声)

   和白干潟ではアシは緑になり、ヤマアワの穂?やクサヨシの穂?も沢山出て、アシの中に混ざり範囲を広げてきました。
   海の広場の端の方にはヒメジョオンが咲き乱れ、広場近くにはハママツナやハマシオンも大分大きく育ち。これからは毎月の変化が楽しみです。
   又この時期には渡りのシギやチドリは未だ少し早くて観ることは出来ませんでしたが、他には今年もカラシラサギを観ることが出来ました。

   

   クリーン作戦では、朝日新聞の方の取材もあり、城東高校の先生と生徒が大勢参加して下さり、次回からも参加の予定に入れているとのことで嬉しい限りです。
   キヤノンMJ.や、久し振りにカルビーKK.の方もお土産つきで参加して下さり、一般参加者も増えています。先月からは参加企業が多く、若い力を得て広範囲に清掃が出来とてもきれいに成りました。

   

   アオサの発生が今年は特に早いように思います。去年少なかった分多くなるのでは?と心配しています。これからも多くの参加者を願っています。
   参加の皆様・有難うございました。お疲れ様でした。

   (S・T)

   以上


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  和白小学校4年生の和白干潟観察会 報告

     日時:2012年6月13日(水)9:40~11:55
    場所:和白干潟
   参加者:和白小学校4年生4クラス(111名)、引率の先生5名
   守る会ガイド:8名

     梅雨とはいえ晴天に恵まれた観察会でした。子どもたちはにぎやかに海岸を歩いて海の広場に到着しました。
   9時40分から子どもたちの挨拶。山本代表から和白干潟は「子ども海水浴場」と言われていたことや周りに松林があったことを話した後、鳥や干潟の生き物などの説明がありました。
   子どもたちの多くは貝掘りの経験があるということで、和白干潟の良さも自分の目で見て確かめて、干潟を守る人になってほしいと話がありました。
   まず野鳥の観察では、鉄塔の上にとまっているハヤブサを観察しました。めったに見られない猛禽類に興奮しましたが、鳥の種類は少なく、ダイサギ、アオサギが海辺で見られ、ツバメが飛び交い、ウグイスが上手に鳴いていました。
   ハママツナなど浜辺の植物観察をしながらアシハラガニを見つけたり、白いテリハノイバラが花盛りのアシ原から干潟に出て、コメツキガニ、アカテガニ、マメコブシガ二、ケフサイソガ二、クロベンケイガニなどを見つけました。

   

   コメツキガニは穴を見つけスコップで掘って見つけると、かわいい!と人気でした。アサリは素手で掘り、取れたアサリはペットボトル容器に海水と共に入れておきました。
   フィナーレは和白川河口のハクセンシオマネキの大集団の観察でした。あまり近くに行くとみんな隠れてしまうため、少し離れたところから望遠鏡と肉眼で観察しました。
   珍しいハクセンシオマネキの大きな白いツメを振る求愛ダンスがあちこちで繰り広げられている光景に、みんな大興奮でした。まとめはその場で、今日観察したカニや貝の紹介やアサリの浄化実験の結果を見てもらいました。

   

   海水だけの容器と比べて、貝を入れた水が澄んだことに驚きの声が上がりました。
   子どもたちから、色々なことを体験してよかった、今度家族と来たら今日教えてもらったことを自慢したい、カニや貝が見れてうれしかったなどの感想を聞くことができました。
   昨年より1クラス増えて人数が多く、移動距離も長くしたために時間がかかり、質問の時間が取れなかったことが残念でした。

 
  ★観察された鳥・生物・植物など
   ●野鳥:ハヤブサ、ダイサギ、アオサギ、トビ、カラス、ハクセキレイ、ウグイス(声)、ツバメ、ヒヨドリ
   ●生き物:マメコブシガニ、コメツキガニ、ハクセンシオマネキ、ケフサイソガニ、アシハラガニ、クロベンケイガニ、アカテガニ、フナムシ、ハマトビムシ、ミズクラゲ、タマシキゴカイの巣、イトゴカイ、アサリ
        オキシジミ、アラムシロガイ、ソトオリガイ、ウミ二ナ、ホソウミ二ナ、ヤドカリ、オオノガイ、マガキ
   ●植物 花:ハマヒルガオ、テリハノイバラ、ハマダイコン、ハマウド、ヒメジョオン
       穂:ハマニンニク、シオクグ
       塩性植物(新しく伸びてきたもの):ハママツナ、ホコガタアカザ、ホソバノハマアカザ、ハマサジ、ハマシオン
   ●海藻:オゴノリ、アナアオサ


   (E・I)

   以上


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  定例探鳥会報告 和白海岸

- 和白川河口~塩浜堤防~五丁川河口~奈多 ― 
   2012年6月10日(日)  -曇りのち晴れ-
   [観察鳥種] 21種  
   [参加者数]18名  中潮(干潮7:33 満潮13:43)

 集合場所の和白公園の桜の木々は、今日は濃い緑の葉を重たそうに繁らせています。空気も湿気を含んだ薄曇りでしたが、次第に晴れてきました。日差しの強さに夏を感じましたが、風が吹いていたのでそんなに暑くはありませんでした。
 今日は奈多まで行くコースです。鉄塔に作られたカラスの巣は、もう子育てを終え抜け殻でした。和白川河口に1羽のダイサギが立っており、冴えるような緑の婚姻色が顔に出ています。
 望遠鏡で大写しにすると、その足下に多数のハクセンシオマネキがいました。
 ダイサギの横で思い思いに大きな白いはさみを上下に振っています。探鳥会参加者の関心はサギからカニに移ってしまいました。ハクセンシオマネキは最近、唐の原川河口で姿を見せず残念だったのですが、
 和白川河口に引っ越しているよう で安心しました。
 塩浜堤防の植え込みのトベラの木には丸い実がなっていました。

 

 畑の道端ではチガヤの穂が風に揺れています。アシ原の緑が充実してくるにつれ、オオヨシキリの鳴き声も先月よりにぎやかになっているようです。アシ原も葉が厚く茂っているため、なかなかオオヨシキリの姿を見ることができません。
 虫をくわえたホオジロやカワラヒワも見られました。近い位置にいるので肉眼や双眼鏡で観察していたら、望遠鏡をセットする前に薮の中に身を隠してしまいました。
 遠くにいても遮るもののない水面に浮いてる水鳥を見るときとは逆です。夏の小鳥たちからしてみれば、アシ原や茂みはすぐに隠れられるので安心かもしれませんね。

 

 参加者一同が進むたび緑の中からチョウやトンボや小さな羽虫が驚いて飛び出してきます。川のある所ではツバメが独特のくねくねした軌道で素早く飛び回っていました。
 五丁川河口では、紅紫色のハマナデシコが咲きだしていました。鳥の数自体は少なかったのですが、ほかの生命にも活気がみなぎっています。奈多でちょうど良い木陰を見つけ、鳥合わせをしました。

 


(N・I)

【参加者の感想】
・ホオジロの声がきれいだった。
・オオヨシキリがアシのてっぺんで鳴いていたのを見れてラッキーだった。
・アオサギが置物のように微動だにせず面白かった。
・ダイサギの緑のアイシャドウがきれいだった。
・カワラヒワを初めて見れた。
・雨が降らなくてよかった。
・ハクセンシオマネキが多くてよかった・
・チョウやトンボがたくさん出現し、季節の変化を感じた。

 以上


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  環境省福岡事務所主催の和白干潟清掃活動への参加 報告

     日時: 2012年6月4日(月)13:30~15:30
   場所: 和白川河口~和白干潟海の広場~唐の原川河口
   参加者: 16名:環境省九州地方環境事務所福岡事務所4名、国指定鳥獣保護区管理員2名、守る会9名、その他1名
   回収ゴミ:45袋

     曇り空の下、環境省九州地方環境事務所 福岡事務所主催の初めての和白干潟清掃活動が実施されました。
   はじめに福岡事務所の蒲池所長より挨拶がありました。5月30日~6月5日までは「全国ゴミ不法投棄監視ウイーク」の一環として、これまで主に国立公園内で実施してきた清掃活動を和白干潟で実施することにしたとのこと。
   和白干潟は国指定鳥獣保護区に登録され2013年に一旦切れるが、おそらく再登録されるだろう、ラムサール登録の気運を上げる意味でも和白干潟の清掃を企画したということでした。
   先月末からアクアソーシャルフェスのクリーン作戦(85人参加)、ラブアースクリーンアップ(327人参加)など多くの参加者による清掃活動が続いており、ペットボトル、空き缶などの人工ゴミはほとんどなく
   アシ原の奥の堆積した枯れアシやアオサなどの掃除を中心に行いました。今回は環境省の方々が中心で、参加意識も高く精力的に清掃していただき、集めたゴミはリヤカーや一輪車などで何回も往復し、ゴミ袋換算で45袋ありました。

    

   最後に、成果を発表し、和白干潟の環境保全活動の実態を知ることができてよかった、今後も訪れたいとのお話もありました。
   山本さんからは干潟を守る会の20年誌やリーフレットなどが手渡され、これからの交流を期待できるよい機会になったと思います。
   個人的には、清掃中に和白干潟の重要性、保全活動、環境教育、人工島の環境アセスの問題や、「生物多様性ふくおか戦略」素案についての話など若手の職員の方と意見交換できたことは大変有意義でした。
   次年度はJAWAN総会が当地で開催予定ということに関心を示されていました。

  (E・I)

   以上


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  第15期和白干潟の自然観察ガイド講習会 報告

     日時: 2012年6月3日(日)13:00~16:30 
   場所: 和白干潟を守る会事務所&和白干潟
   講師: 野村郁子 氏 (福岡植物友の会副会長)
   参加者:16名

   山本代表の開会の挨拶では、15期となるガイド講習会のうち植物観察に関しては2回目となること、今回の講師の野村先生は和白干潟まつりの植物観察の講師でもおなじみで、近年海外でも活動されていることなどの紹介がありました。
   13:15より15分間室内学習がありました。福岡市内でも塩性植物のある干潟は、瑞梅寺川河口と和白干潟の2箇所のみで、和白干潟は圧倒的に種類が多く、豊かであるとのことでした。和白干潟の植物の特徴としてアカザ科が多いこと。
   先生作成の和白干潟の植物標本を示しながら、ハママツナ、ハマニンニク、ハマサジ、ウラギク、シバナなど特徴的な植物をガイドするためのポイントを教えていただき、和白干潟に移動しました。

   


   13:30より15:40まで、和白干潟の海の広場入り口からアシ原、砂浜を通って一周するフィールド学習でした。先生の先導で一つ一つ樹木や草など説明を受け、山本さんが植物に名札を23種つけていきました。
   名札をつけたもの以外でも説明をされたのは45種、説明を省かれたものも含めると相当な数の多様な植物が存在していました。しかし10年前の記録にあったオカヒジキは全く見当たらず、砂浜の侵食でなくなったものと思われます。

   


   再び室内に戻ってお茶を飲みながらまとめと交流会を行いました。チェックリストの植物名を説明を受けながらチェックすると43種あり、和白干潟は塩生植物でなくても、海岸に耐える強さを備えて生きている植物が多い、
   同じ種でも和白干潟特有の個性があるものもあることなどを教えていただきました。
   その後参加者は自己紹介をしながら感想を述べました。種類の多さに驚いた、知識が増えてよかった、豊かな生態系を教えるのに役立ったなどの感想がありました。
   先生からは、ガイドは印象に残ったもの、知っているものを中心に知識を広げ、積み重ねと努力が大切。植物の姿の季節による変化など、いつも見ている人の強みがあるから力になる。
   植物からエネルギーをもらっている、というお話があって講習会を終わりました。
   今回は初めて参加した方が2名、若い方は干潟の植物は初めてで、種類が多く珍しくて楽しかったとのことで、これからガイドが増えていけば、と明るい期待を抱かせるものとなりました。

                                  



   観察された植物
   アキグミ、アキニレ、クコ、クスノキ、クロマツ、シャリンバイ、センダン、テリハノイバラ、ナワシログミ、ナンキンハゼ、ヌルデ、ネズミモチ、ノイバラ、ハマゴウ、ハリエンジュ、マサキ、クマノミズキ、ヤマハゼ、ヤマフジ、
   ウラギク、コマツヨイグサ、シオクグ、シロバナサクラタデ、ダンチク、ツルナ、ハマウド、ハマエンドウ、ハマサジ、ハマダイコン、ハマナデシコ、ハマニンニク、ハマヒルガオ、ハママツナ、ヒトモトススキ、ホコガタアカザ、
   ホソバハマアカザ、メマツヨイグサ、クサヨシ、ヨシ、ヤマアワ(クサヨシとヤマアワは見分けが付きにくいので標本を持ち帰り)、ハマユウ、アカザ、シロザ
   ★特に知っておきたい植物の特徴は以下のとおりです。
   ・ホコガタアカザー葉が矛のような形をしている。帰化植物。
   ・ハママツナーシチメンソウの仲間で、紅葉する。多肉質。
   ・ハマサジーサジのような形で、増えつつある。秋に花が美しい。葉は地面に広がるロゼット状(例:タンポポ)で、できるだけ太陽を浴びようとしている。
   ・ハマニンニクー、ニンニクの葉によく似ている。増えつつある。
   ・ウラギクー別名ハマシオン。10月に美しく花が咲き、香りもよい。干潟まつりの頃穂がきれい。
   ・シバナー限られたところにしかない。潮の干満に注意。
   ・ハマゼリー牧の鼻の下にあるハマボウの下で見られる。普通は丈は低いがここでは背丈が高い。
   ・シロバナサクラタデー汽水域に多いが、和白干潟にはたくさんある。
   ・ヒトモトススキー全国でも珍しい。シシキリガヤといわれるほど葉が鋭く切れる。2mになる大型のカヤツリグサ。
   ・テリハノイバラーノイバラとの違いは、葉の光沢と托葉のへりの切れ込みの違い(ノイバラはくしの歯のように深く裂けるが、テリハノイバラはへりにはこまかい歯がならぶ)花数は少ない。
   ・ハマヒルガオーヒルガオとの違いは、葉が丸いこと。
   ・ハマナデシコー別名フジナデシコ。葉が厚くて強い。

   (E・I)

   以上


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佐賀環境フォーラムの和白干潟観察会報告

   日時:2012年6月2日(土) 10:40?14:50
   場所:和白干潟(中潮、満潮:7:25、干潮:14:01)天候:薄曇り
   参加:22名 
   守る会:4名


   守る会の4名は10:00にきりえ館に集合し打ち合わせました。10:40に山本・池田が白浜バス停まで送迎。佐賀環境フォーラム受講者と市の職員を含めた22名をきりえ館まで案内し、紙芝居を使って和白干潟の地形と歴史、生き物たちの    概略を説明しました。

                       


   11:05頃に海の広場に到着。
   最初は野鳥観察でしたが、残念ながら季節柄、鳥の姿は少なかったです。アサリ取りの人が見かけられたのと、他の団体の拡声器の音が気になりましたが、サギ類を見ることができました。
   望遠鏡で大きく見れることが参加者にとって新鮮だったのか、佐賀でもふんだんに見れる鳥でも感心しているようでした。
   次に植物観察のためアシ原に入ります。背丈より高く青々と繁ったアシ原ですが、足下にはかわいらしいハマダイコンやハマヒルガオの花が咲いています。大きなハマウドにも無数の白い花が咲いています。
   多くの人が写真をたくさん撮っていました。

   

   砂州のあたりで潮の引いた干潟を歩きました。あたりには無数のカニ穴と砂団子がそこら中に広がっています。死んだ貝殻とばかり思っていたら、海水のある所では一斉に動き出すヤドカリを見て、
   生命の満ちた場所だと気づく人もいました。クラゲやアナアオサなどが砂浜に沿うように打ち上げられており、潮が満ちたときには波打ち際はどのへんまでくるのかなどの質問も出ました。
   多いときは草が茂る手前あたりまでくると説明すると、驚かれた様子でした。
   昼食は海の広場で13:00まで。木陰に座ったり、荷物置きのビニールシートの近くで面々談笑しながら食べました。今日は蒸し暑いものの、薄曇りで照りつけるような日差しはなく比較的観察会に向いた天気でした。
   午後の部は、見所の干潟の生き物観察の前に思い出作りのために和白干潟の砂を使った砂絵を作りました。色画用紙にボンドで絵を描き、それに砂を被せてさっと払うと出来上がります。

                           


   赤や緑や青の色とりどりの画用紙に、クラゲやヤドカリの形の砂がきらきらと光って、みんなとても上手くできていました。
   ボンドが乾くまでの時間、先ほどより沖まで引いた干潟を歩いて生き物観察です。佐賀の干潟は泥干潟で靴で入っていくことができないので、和白の砂干潟の体験には感動があったようです。
   シャベルを持って、午前に干潟を歩いたときに見かけて気になっていた穴を掘り返すと、くっきりとした穴の管とゴカイが現れます。特に今日はきりえ館でも紹介したタマシキゴカイがたびたび見られ、
   その特徴的な糞塊や弧をを描いた巣穴に参加者も感嘆の声を上げていました。
   アサリの浄化実験のために参加者自らアサリをとってもらいました。道具は使わず、手で直接砂をさらって探します。この日は既にアサリ取りの人がいたこともあり、貝は少なかったですが
   参加者は探すときの手触りと見つける面白さに夢中になっている人もいました。3年は経った大きなアサリを見つけた人もいます。
   浄化実験は大成功で、貝の入っているペットボトルとそうでないものと違いが一目瞭然です。私は既に何度か実験を見ていますが、やはり言葉だけではなく実際に貝の働きを見てもらうことの効果は絶大だと感じました。
   干潟でカニなどの生き物を集めながら、アシ原に近づきます。望遠鏡でハクセンシオマネキを探しましたが、あいにくこの日は見られませんでした。それでもコメツキガニ、アシハラガニ
   ケフサイソガニやまるっこいマメコブシガニに参加者、とくに大学生は大興奮の様子でした。
   その場で簡単に生き物合わせをし、ゴミを拾いながら海の広場まで引き返しました。潮の流れで和白干潟に他所からゴミが流れてくるなど話し、45リットルの袋二つ分のゴミを拾いました。
   きりえ館に戻ってからは、トイレ休憩や2階のきりえギャラリーを見てもらいましたが、残念ながら時間が押していたためにほどなく出発することになりました。
   きりえ館の前で参加者一同記念撮影をし参加者の皆さんに見送りの挨拶をして終了しました。

                           


   ★良かった点
   雨が降らずによかった。
   参加者の和白干潟に対する関心が高く、メモを取るなどしていた。
   生き物が多かった。
   タマシキゴカイが見れてよかった。
   三年くらいの大きなアサリが見つかった。

   ★残念だったこと
   鳥が少なかった。
   ハクセンシオマネキに会えなかった。

   ★参加者の知性だけではなく感性も使わせることができたか?
   アサリを手で掘った。
   干潟に足を踏みいれることができて感動していた。
   ☆砂絵を実施:ヤドカリ、クラゲ、カニ、鳥など、なかなか上手く描けていた。
   楽しそうだった。

   ★その他気づいたこと
   潮干狩りの人50名ほど。業者3名ほど、ジョレンを使用して貝をとっていた。

   ★観察された鳥・生物・植物など
   野鳥 アオサギ、ダイサギ、コサギ、ツバメ (声だけ)ウグイス、オオヨシキリ
   生き物 アサリ、オキシジミ、サルボウ、マガキ、アラムシロガイ、ウミニナ、ホソウミニナコメツキガニ、アシハラガニ、ケフサイソガニ、マメコブシガニ、ヤドカリ、タマシキ ゴカイ、イトゴカイ、ハマトビムシ、フナムシ、
       ミズクラゲ、アカクラゲ
   植物 (花)ハマダイコン、ハマウド、ハマエンドウ、ハマヒルガオ
      (穂)ハマニンニク
      (海藻)オゴノリ、アナアオサ、ボウアオノリ、アマモ
 
  (N・I)

   以上

    
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