最近の和白干潟
2012年11月
第24回和白干潟まつり報告(11月25日)
和白干潟のクリーン作戦と自然観察(11月24日)
もうすぐ第24回和白干潟まつりです(11月13日)
定例探鳥会報告(11月11日)
福岡県立福岡魁誠高校の和白干潟自然観察会報告(11月8日)
11月25日(日)「第24回和白干潟まつり」開催報告
■日 時 / 2012年11月25日(日)11:00~15:15 快晴 /中潮 満潮 7:47 干潮 13:26
■場 所 / 和白干潟・海の広場
■主 催 / 和白干潟まつり実行委員会
●和白干潟を守る会 ●グリーンコープ生協ふくおか福岡東支部
■協 賛 / ●日本野鳥の会福岡 ●博多湾会議
■後 援 /西日本新聞社・朝日新聞社・毎日新聞社・読売新聞西部本社・九州朝日放送
RKB毎日放送・テレビ西日本・TVQ九州放送・FBS福岡放送・NHK福岡放送局
昨日の和白干潟まつりはお天気に恵まれて大成功でしたね!!
まつりの朝ミヤコドリが11羽も訪れ、干潟まつりを祝福しているようでした!
400名の方々の参加で一日楽しく過ごせて、たくさんの方と交流できました。多くの方々のご協力で24回目のおまつりが開催できて、感謝いたします。
和白の町内の方々も参加いただき、公民館長の姿もありました。少しずつ和白干潟保全の輪が広がっていきますように!!
和白干潟を守る会の皆さんもチームワーク良くがんばりました。今回作った和白干潟を守る会のラムサールジャンバーが良いとほめられました。
会計をしていただいた方々は夕方6時過ぎまで頑張っていただきました。本当に皆さんに感謝いたします。
アオサの被害が今年はまた多く、干潟沿岸の植物も全滅のように見えましたが、アオサを取り除いた下からまたハマニンニクの新芽が出ていたそうで希望も感じました。
ラムサール宣言も参加者一同で出すことができました。これから環境省・福岡市・福岡県へ送ります。
まつり最後の反省会では、また来年もしたいという皆さんの声でした。
翌日の今朝は冷たい雨が降っています。昨日は本当にラッキーでしたね!お疲れ様でした!!
(実行委員長:山本 廣子)
◇開会式
主催者を代表して和白干潟を守る会代表山本さんとグリーンコープ生協三浦さんの挨拶に続き、高島福岡市長のメッセージも代読しました。
◇バードウォッチング
野鳥の会の田村さんの指導で、ミヤコドリ11羽など48種を確認しました。子どもたちも多く、たくさんの方が熱心に観察しました。
◇植物観察
福岡植物友の会の野村さんの指導で15名が参加し、アシ原を歩いてヒトモトススキ、ハマニンニクなど23種の植物を観察しました。
◇干潟の生き物観察
九州環境管理協会の藤井さんの指導で40名(子ども25名)が干潟に入り、カニやアサリ、ウミ二ナ、ゴカイなど10種の生き物を観察しました。
◇ネイチャーゲーム
生田さんの指導で、子ども10名大人5名で「私は誰でしょう?」、食物連鎖、フィールドビンゴの3種のゲームをしました。
★ステージでは色んな出し物が・・!ステージの前には、プラカゴ再利用の山本代表手描きの干潟の草花や鳥、カニなどを描いたイスが並べられ、「座っていいの?」と戸惑うくらい素敵なイスと大好評でした。
◇南米音楽演奏「モジャッコ」
「コンドルは飛んでいく」など数々の名曲のほか、「和白の春」の演奏もありました。
◇フラダンス「ラウレア」
山本代表もメンバーの和白近辺のグループが鮮やかな衣装で「アロハオエ」など2曲を踊りました。
◇ミニシアター
ふくおか東部子ども劇場の子どもたちが大勢で「わらべ歌」を歌って踊り、ほのぼのした雰囲気が好評でした。
◇エプロンシアター
守る会メンバーと出店者の方も友情出演して、和白干潟をテーマに、干潟の鳥や生きものたちを紹介しました。
◇マジックショー
「わくわくマジック福岡」熟年のマジックチームによる華麗なリレーマジック。
山本代表も和白干潟テーマのマジックを熱演しました。
◇一言アピール
まつりに参加した団体による活動のアピール。フィリピンの子どもや親の自立支援やチェルノブイリ被害の支援などの団体や演劇活動、遺伝子組み換え問題、放射能ガレキ問題など多様なテーマでした。
◇手をつないで
海に向かってみんなで手をつないで、「手のひらを太陽に」の替え歌を歌い、踊りました。毎年指導してくださる藤岡さんは85歳です。
◇干潟の掃除
今年はアオサが大量に発生し、腐って堆積していたため、前日までに回収できなかったヘドロ状のアオサの掃除をしました。45名が参加し、10分間で25袋ありました。
◇写真展・パネル展
和白干潟の鳥・植物・底生動物たちの写真展と、干潟で自然観察会を行っている学校や保育園、企業団体などの活動パネル展。津波被害に遭った仙台市の蒲生干潟のその後の自然の様子の報告もありました。
◇模擬店・バザー
新しい出店者も加わって18の出店がありました。退職おじさんたちの採れたて有機野菜、ぜんざいやおでん、焼きソバ、パン、豚汁、炊き込みご飯などの食べ物や海外支援バザー品、手づくりやリサイクルの小物や衣類などのほか
市民運動の展示ブースなどもいろいろありました。
◇閉会式(ラムサール宣言)
今年の第24回和白干潟まつりは晴天に恵まれ暖かな一日となり、約400名の参加がありました。
毎年、「ラムサール条約登録を目指して」をテーマに掲げていますが、今年は特にラムサール条約登録を実現するための署名活動を始め、
この日を起点に大いに盛り上げようと守る会スタッフは背中に「和白干潟をラムサール条約登録地に」と山本代表がデザインしたおそろいのブルーのブルゾンを作り、参加者にアピールしました。
ブルゾンのマークと同じバッジや携帯ストラップもつくり、販売しました。
(和白干潟まつり事務局長:今村恵美子)
■ 高島市長からのメッセージ
「和白干潟まつり実行委員会」の委員の皆様をはじめ、参加者の皆様におかれましては、日頃から干潟の清掃活動など、博多湾の環境保全活動に熱心に取り組んでいただき、厚くお礼申し上げます。
干潟を含む博多湾の環境保全につきましては、平成20年1月に策定しました「博多湾環境保全計画」に基づき、将来像「生物が生まれ育つ博多湾」の実現に向け、各部局が連携して施策を進めているところです。
干潟の環境保全に関する取り組みといたしましては、和白干潟を含むアイランドシティ周辺海域、海岸域を自然と人が共生する「エコパークゾーン」と位置づけ、覆砂、アマモ場造成などの環境の保全と創造に向けた取り組み進めきたところです。
また、今津干潟においても、カブトガニ産卵場整備事業や里海保全再生の小規模実験を行っております。
福岡市では、「生物多様性ふくおか戦略」を今年5月に策定し、市全体で一体的に生物多様性の保全に取り組むための道筋をつけ、100年後も豊かな自然と共生し、その恵みに支えられ、命をつなぐ未来都市「ふくおか」を目指してまいります。
最後になりましたが、本日の「和白干潟まつり」を通して、今まで以上に生物多様性保全の取り組みの輪が拡がっていくことを祈念いたします。
平成24年11月25日
福岡市長 髙島 宗一郎
以上
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★ステージに新登場の出し物も!
12時から14時まではステージで楽しいプログラムを用意しています。
南米音楽演奏「モジャッコ」、子ども劇場の子どもたちのわらべ歌合唱、フラダンス「ラウレア」(和白干潟周辺の皆さんです)、和白干潟テーマのエプロンシアター、マジックショー「いきいきマジック」。
実行委員長の山本が司会と出演(フラダンス、マジックショー)をします。
★開会式には市長からのメッセージも届いています。
★参加者の一言アピール、海に向かってみんなで手をつなぎ歌を歌う「手をつないで」、干潟のお掃除もあります。
★閉会式では、「ラムサール宣言」を採択します。
★「和白干潟のラムサール登録を目指して」署名活動にご協力下さい!!
盛りだくさんの「和白干潟まつり」にぜひおいでくださいね!! ※「和白干潟まつり」の写真は昨年のものです。
以上
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和白海岸〜海の広場~アシ原~砂州 -
2012年11月11日(日) -くもり時々小雨- 中潮(干潮13:21 満潮7:34)
[観察鳥種] 41種 [参加者数] 7 名
前日から雨で今日も天気予報では午前中は雨となっていましたが、朝方には雨がやみ探鳥会は決行となりました。天候のせいか参加者は少なかったですが、鳥は多かったです。
集合地の和白駅前公園の桜の木々も紅葉が美しかったです。
和白海岸に出てすぐに多くの鳥を見つけました。干潟のいろんな場所で赤く染まったハママツナが生えています。
まるで群生した珊瑚のような砂州のハママツナを背景に、白くて丸いものが10見えました。丸まって休むクロツラヘラサギです。
ほかにもダイサギやカモなどがかたまっています。活動的なダイシャクシギは、遠くからでもよくわかりました。沖にはカンムリカイツブリやハシビロガモがいました。雁ノ巣の大橋の下で、カワウが水面上をぐるぐると舞っていました。
海の広場までの30分ほどで、一気に潮が引きました。ときどきハマシギの群れがぱっと飛び上がります。小さな群れが分散しているようです。
ほかの鳥を望遠鏡に入れると足下にハマシギが数羽いたりするなど、レンズの中に数種の鳥が一度に入る事が多く、嬉しかったです。
アシ原の中道では、大きなハマガニを見つけました。はさみを広げた姿が20cmほどありそうです。珍しくてカメラを向けると、両腕を振って威嚇してきました。間違って挟まれれば大けがをしそうなほど立派なはさみでした。
テリハノイバラの実が真っ赤に色づいていました。
砂州についてからは、さらに多くの鳥たちを見つける事ができました。しかもじっくりと近くで、活動中の様子を観察できました。1時間前には、じっとして動かなかったカモたちも活動を始めたようです。
水面にお尻だけ出して餌をとっています。ハシビロガモは首の根元まで頭を突っ込んでいます。
特徴的なくちばしは見えないので図鑑をチェックしながら体の模様で判別しました(もちろんベテランのみなさんは図鑑を見なくても分かるのですが)。
逆にクロツラヘラサギは、餌をとるときはあのヘラのようなくちばしをよく見せています。ダイゼンやシロチドリが懸命に餌を探す姿がかわいいと好評でした。
ミヤコドリは餌を近くにいたほかのミヤコドリに取られてしまいました。取られた方のミヤコドリは白と黒の部分がはっきりしていますが
取った方は黒いところが茶色がかっていて少しまだらになっています。一羽一羽個性があるのですね。
カラスは水の浅いところで貝を探すのですが、貝を探り当てると飛び上がり、コンクリートに落とすかと思いきや、砂地に落としました。何度も砂地に落としているところをみると、うっかり落としている訳ではなさそうです。
カラスの貝割りは見て学ぶと聞きましたが、これから固い地面に落とす事を自分で学んでいくのかも知れませんね。
今日は始終曇り空でしたが、雨は鳥合わせの時間まで持ちこたえ、多くの鳥たちと出会えました。ホオジロガモやツクシガモなどまだ渡って来ていない鳥もいますが、早くこの豊かな鳥種の中に加わるといいですね。
【参加者の感想】
・クロツラヘラサギの食事中の姿が見れて良かった。求愛も見れた。
・オカヨシガモが見れて良かった。 ・ダイゼンがかわいかった。
・ミヤコドリが和白干潟に来てくれてうれしい。
・たくさんの鳥が見れて良かった。潮と天候がよかったのだろう。
(N・I)
以上
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福岡魁誠高校41名と先生2名の和白干潟自然観察会
日時:2012年11月8日(木)晴れ
場所:和白干潟・海の広場
時間:9:30~11:30(長潮 満潮04:01 干潮10:30)
守る会ガイド:3名とカメラ係1名
海の広場に来て干潟を見てみると、ミヤコドリを始め、ミサゴやハマシギやカモなどたくさんの鳥たちがいて絶好の観察会日和でした。
潮の関係で事前の計画では干潟の生き物観察の後にバードウオッチングを予定していましたが、いつものように、干潟のはなしの後にバードウオッチングに入りました。
真っ正面の棒杭にはミサゴ、塩浜護岸方面にはハマシギやシロチドリの群れ、牧の鼻方面にはカワウの群れと干潟全面にたくさんの鳥たちを見ることができ、ハマシギの群れは、何度も干潟を飛び交いわたしたちの目を楽しませてくれました。
その後干潟に入り生き物観察へ。生徒たちは熊手で砂を掘り、貝やカニなど、生き物探しをしながら沖合いに。砂の中からはコメツキガニやマメコブシガニやクルマエビを発見したほか、アオサの中からモクズガニを見つけた生徒もいました。
沖合いではアサリ採りをした後唐原川の澪筋方面に向かうと、澪筋付近のアオサは北の方に流されてなくなり、あたり一面、アサリやオキシジミの貝殻で一杯でした。おそらく、アオサが重く堆積したせいで貝が死んでしまったようです。
最後にアシ原前で今日採集した生き物を紹介し、アサリの浄化実験結果を見てもらいました。
今年は暖かかったせいか、コメツキガニ、マメコブシガニ、モクズガニ、クルマエビなどたくさんの生き物に会うことができました。アサリの浄化実験の結果には生徒たちも感動。
アサリがたくさん死んでいたのは残念でしたが、鳥も干潟の生き物もたくさん見られて、楽しい自然観察会でした。
(Y・Y)
観察された鳥
ミヤコトリ(6)、ダイシャクシギ、ホウロクシギ(2)、アオアシシギ、ハマシギ(300)、シロチドリ、アオサギ、ダイサギ、クロツラヘラサギ(4)、ミサゴ、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、カワウ(100)、ジョウビタキ、ハクセキレイ、ハシボソガラスなど
観察された底生生物
ウミニナ、ホソウミニナ、コメツキガニ、マメコブシガニ、アシハラガニ、モクズガニ(3)、アサリガイ、オキシジミ、ソトオリガイ、アラムシロガイ、ホトトギスガイ、ヤドカリ、ゴカイ、マガキなど
観察された海藻
アナアオサ、オゴノリ
観察された植物
ハママツナ、ウラギク、ホソバノハマアカザ、イソホウキギなど
以上
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