最近の和白干潟
2013年4月
和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(4月27日)
キャノンMJグループ「未来につなぐふるさとプロジェクト」企画報告(4月27日)
2013春期シギ・チドリ調査報告(4月23日)
定例探鳥会報告 和白海岸(4月14日)
日本湿地ネットワーク講演関係者の和白干潟見学会報告(4月7日)
●日時:4/27 (土)15:00~17:00
本日のクリーン作戦は「干潟・湿地を守る日」「春のビーチクリーンアップ」参加で行われました。
●参加者:224名
一般3名
キャノンMJ&CS13名
(株)サニクリーン九州10名
GCOMホールディングス(株)10名
九州産業大学11名
福岡工業大付属城東高校162名(内教師4名)
守る会15名
●回収ゴミ:合計142袋 可燃ゴミ:134袋(人工ゴミ自然ゴミ)、不燃ゴミ:8袋 粗大ゴミ:タイヤ1個、プラスチック波板2個、鉄ロッカー棚1個、雨樋1個、カーペット1枚、木枝4本、浮き大2個、小1個
●鳥は潮干狩りが多く、残念ながら鳥の姿は殆ど観られず朝はカモやサギが観られました。
今和白干潟では、アシが青々茂り後背林では、赤や緑のいろんな色の若葉で賑やかになっていて、とても素晴らしい季節になりました。小道にはハマエンドウ、ハタザオ、ハマダイコン、ノイバラが咲き乱れていて、
ハマニンニクは穂に花を付けています。広場側ではハリエンジュの白やヤマフジの薄紫と白色が咲き始めていて、今からが見頃になります。何時間でも飽きずに居られそうですよ。2400名の潮干狩り客が来ていました。
クリーン作戦では、「2013年干潟・湿地を守る日」宣言をしてから始めました。
良い天気に恵まれ風も無く暑いぐらいでしたが、高校生や大学生、企業と大勢の方々に参加して頂き、とても有り難く、200名を超えると普段も出来ない所も幅広く清掃することが出来ます。
女生徒で遠くまで行きタイヤを引き上げてくれ、頼もしくも有り若さを発揮して貰ったりしながら、お陰さまで見違えるように綺麗になりました。尚4時30分よりキャノン企画の潮干狩りも行われました。
参加の皆様有難うございました。お疲れ様でした。
(S・T)
以上
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連休初日にふさわしい晴天に恵まれ、今回は、定例の和白干潟クリーン作戦と自然観察のほか、「干潟・湿地を守る日」「春のビーチクリーンアップ」も兼ねており、海の広場に福岡工業大学附属城東高校生など約200人が集いました。
キャノンMJグループはボランティア活動として和白干潟のクリーン作戦に参加し、かつ潮干狩りも楽しもうという企画でした。キャノンの方々は既にクリーン作戦のベテランの方も多く、手際よく清掃活動に励んでくださいました。
14時30分からは小学3年生の男児を含む6名の方が潮干狩りに参加。大勢の潮干狩りの人に負けずに、遠くまで引いた干潟を歩き、波打ち際でアサリの手掘りを体験しました。
アサリが小さく少ないかもしれないという私たちの予想を覆し、一発目から「大きなアサリがあった!」と歓喜の声があがり、その方のまわりには大きなアサリがどんどん見つかりました。
ほかの人も、春の少しぬるんだ水の中、手の感触でアサリをたくさん見つける楽しさを存分に味わっていただけました。
アサリばかりでなく、マメコブシガニや小型のワタリガニ(ガザミ)まで干潟の砂泥から見つかり、子どもさんは大興奮でした。そのほかアカニシ、サルボウガイも掘れました。
田中さんのアサリの浄化実験も見事に短時間で成功し、一同、浄化力に感嘆されていました。
清掃活動だけでなく、このような楽しみも加われば、干潟の豊かさを実感して大事に守っていこうという気持ちも強くなるのではないでしょうか。掘ったアサリとワタリガニは持ち帰られて、皆さんの食卓をにぎわしたことでしょう。
これからもこの潮干狩り企画、キャノンさんには続いていきそうな感じでした。
(E・I)
以上
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今津では4/7(日)午前中に調査を行いました。
コチドリ15羽、アオアシシギ14羽など、8種39羽がカウントされました。他にはヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ2羽、ミサゴ1羽、カンムリカイツブリ1羽、ハヤブサ1羽、マガン1羽が観察されました。
博多湾東部では4/23(火)午後に調査を行いました。(一斉調査)
ミヤコドリ5羽、ハマシギ138羽、チュウシャクシギ17羽など、12種195羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ11羽、ミサゴ1羽が観察されました。
今日4/23の博多湾東部の調査では、風が強くて寒く小雨が降りました。しかし干潮時の和白干潟には250人もの潮干狩り客が入っていました。近頃は海水に浸かって鋤簾でアサリを掘る人が増えてきています。
少し沖合でアサリを掘るので、大きいアサリが多く取れていました。バケツ一杯のアサリを見せてもらいました。ミヤコドリは5羽が残っていました。カモたちも少数ですが残っています。
雁ノ巣の干潟で休むクロツラヘラサギをゆっくり見ました。香椎の砂浜や岩場にアオサが堆積していました。
調査参加者は今津が3名、博多湾東部が5名でした。
●春期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。(今津のみです)(一斉調査)
今津では4/20(土)午前中に調査を行いました。
ハマシギ60羽、オバシギ11羽、タカブシギ5羽、タシギ8羽など、12種102羽がカウントされました。他にはチュウサギ1羽、ヒクイナ1羽が観察されました。
調査参加者は2名でした。
調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
(山本廣子)
以上
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今日は暑いくらいの陽気でした。歩く道端にはタンポポやスミレが咲いています。春の渡りの時期で、先週はオバシギ71羽やオオソリハシシギ11羽などのシギたちが見られました。
今日は満潮時に近く干潟は少ししか出ていませんでした。アシ原前に残った砂洲付近にカモたちと一緒にホウロクシギやダイシャクシギが休んでいました。
カモたちも北へ渡ってしまって、もうずいぶん少なくなっています。マガモやオナガガモなどの総羽数は50羽程でした。
アシ原入り口ではハママツナやハマサジの新芽やハマニンニクの穂が見られました。
アシ原中道にはハマエンドウやオオジシバリなどが花盛りで、きれいでした。
林ではウグイスが鳴いています。木の枝にノビタキが止まっており、皆の目を楽しませてくれました。
砂洲に出て、少しだけ残っているヨシガモやヒドリガモを観察しました。ウミアイサは遠くを泳いだり潜ったりしていました。カワウも飛んできて砂洲で羽を乾かしました。
さらにアシ原を通って唐の原川河口まで行きました。満潮時で畑に上がる道が海水に浸かっており、戻ったりしました。道路まで出て唐の原川河口左岸の海辺まで来て、唐原側の岸辺に休むカモたちを見ながら鳥合わせをしました。
満潮のために春の渡りのシギやチドリたちに余り会えなかったのが残念でしたが、牧の鼻の岩場で泳ぐ男の人がいて、夏の気配を感じる探鳥会でした。
(山本 廣子)
★ 参 加 者 の 感 想 ★
・カワウが羽を広げたのが見れて良かった。
・ホウロクシギがよく見れた。
・いつも山鳥を見ているので、海鳥が見れて良かった。
以上
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日時:2013.4.7(日)9:30~14:30
場所:和白川河口~海の広場~アシ原~砂洲~唐原川河口~きりえ館
参加:JAWAN講演会関係者 9名、守る会 6名、毎日新聞記者(関東)
昨日からの雨に今朝は強風も加わって荒天です。9:30に亀の井ホテルロビーに守る会の車3台が集合して、JAWAN講演会関係者を和白干潟に案内しました。JAWAN代表の辻さんも車いすで参加されました。
吉田さんが介助で付き添っておられます。小雨でしたが和白川河口で車を降り、海辺に降りて遠い沿岸にいる60羽のオバシギの群れを確認しました。
堤防の道に上がり、塩浜の干拓の歴史や塩田跡が畑地になった経緯などを説明しました。堤防の改修では干潟が6mも埋められるので反対したが工事を押し切られたこと、護岸上に港湾局がきりえの案内板を作ったことなどを説明して
見てもらいました。
そこから見える人工島や雁ノ巣にかかる橋を紹介。畑地の作物はハカタネギが青々と育っており、奈多イモもおいしいことを紹介しました。
きりえ館に向かい、守る会の3名と合流しました。昨日の講演会を取材して翌朝の毎日新聞に記事を掲載した毎日新聞記者も参加。きりえ館に荷物を置き、出かけようとすると「ヒョウが降っている」と外の様子を伝えられ
少し待つことにしました。2階のギャラリーに展示しているきりえ作品を鑑賞いただき、お茶を飲みました。
天候が回復したので干潟に出かけました。雨上がりですがすがしく海の広場では、遠くから見たオバシギの群れが良く観察できました。他にはホウロクシギやセグロカモメ、オナガガモ、マガモなどがいました。
木々やアシ原から海へと続く自然の海岸線に見学者は感動していらっしゃいました。昨日の講演会で佐藤先生が「干潟本来の自然海岸は干潟へ山の地下水を供給しており、干潟を健全で豊かにしている」と話されました。
干潟の沿岸にはハママツナやホソバノハマ、アカザやホコガタアカザなどの小さな新芽がたくさん出ていました。植物を紹介しても皆さんが強く興味を持って見てくださるので、大変嬉しかったです。
ハマサジやハマニンニクの穂、シオクグの穂が出ている様子を見ました。
アシ原の中道には大きなカニの穴が空いていました。クロベンケイガニがちょっと顔を見せました。ハマエンドウの花が咲きだしていました。
砂洲に出て唐原川河口まで佐藤先生と助手の大崎さんがスコップで干潟をあちこち堀り起こしてゴカイを採取しました。チロリの仲間、コケゴカイなど数種類のゴカイを採取しました。
時間がせまってきたので、海側を通って帰路につきました。
きりえ館で昼食の弁当を食べながら懇談しました。佐藤先生はゴカイをアルコールにつけて、見せていただきました。チロリの仲間のゴカイの口や牙などを初めて見ました。
小林先生からは昨日講演いただいた中の「和白干潟のラムサール条約の国際基準を充たしているのは、3項目ではなく4項目です。」と言われた件を聞き、詳しく教えてもらいました。これはとても嬉しいことでした。
環境省のHPで再度確認してから、認識を改めなければ思っています。お二人とも、もう最初にお会いしてから15年以上になります。佐藤先生は諫早が締め切られる頃のシンポジウムに参加した時にお会いしました。
和白干潟を守る会のガイド講習会でも講師をしていただきました。
小林先生はスイスのラムサール事務局に日本から出向されている頃に、博多湾市民の会で守る会が活動しているところに来てくださったのです。それ以来和白干潟通信をラムサール事務局に送り続けました。
小林先生はそれを英訳して紹介してくださっていました。釧路公立大学の先生になられた後で、今村さんたちと北海道を訪問した折には釧路湿原の案内など、大変お世話になりました。食後に皆で「ミヤコドリ」の歌を合唱しました。
今回のJAWAN総会と講演会、和白干潟見学会はとても実り多い企画でした。最初の打ち合わせの時にはJAWAN事務局の意向がなかなか理解できずに心配がありましたが、会って話すことができれば理解しあえるものだと思いました。
他の湿地の現状報告も興味深く聞けました。ラムサール条約登録地になっても、なかなか保全されていない湿地があることもわかりました。ラムサール条約登録は保全のための1歩ですね。
あきらめずに保全活動を続けていくことが大切です。佐藤先生も諫早の復活を訴え続けておられます。そして日本各地の干潟を応援していらっしゃいます。
最後に参加者を人工島内を通ってJR香椎駅まで送りました。今回はJAWANや講演者の皆さんに和白干潟を応援してもらったようなイベントでした。JAWANの皆さんや講師の方々に感謝いたします。
皆で協力してイベントのお世話をした和白干潟を守る会の皆さんも、大変お疲れ様でした。
(山本廣子)
以上
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