最近の和白干潟
2013年11月
「唐原川源流探検」報告(11月30日)
西戸崎小学校5年生和白干潟観察会報告(11月29日)
和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(11月23日)
第25回和白干潟まつり報告(11月17日)
香椎東小学校5年生の和白干潟観察会報告(11月12日)
定例探鳥会報告(11月10日)
日 時:11月30日(土)10:00~14:00 天 候:晴れ
コース:JR九産大前駅~唐原川沿い~大権現~秋山谷~松尾山~白岳~大権現~山ノ神池駐車場
主 催:山・川・海の流域会議
参加者:8名
先月に引き続き唐原川の源流を求めて、秋山谷から立花山七峰松尾山、白岳を目指しました。今回は「山・川・海の流域会議」が主催し、第2の源流を探索しました。
11月30日午前10時、晩秋の穏やかな天候の下、JR九産大前駅にメンバー7名が集合。楽友会の船越隊長を先頭にゆっくりと、唐原川の生き物や草花、ゴミの様子などを確認しながら下原公民館まで登りました。
今年5月の唐原川清掃から半年過ぎ、かなりゴミも溜まっていました。途中草花の説明はグリーンガイドメンバーでもある立花会の橋口さんが受け持ちました。
下原公民館にも挨拶して、川沿いの集落を柿やみかんの実や木々を見ながら、田中さんが待つ山の神池下の駐車場に到着合流しました。
ここからは前回の源流コースを離れ、大権現から秋山谷のコースを辿りました。この登山道はあまり一般的ではなく、渓流も倒木や石が多く歩きにくいのですが、比較的平坦なコースでした。
最近の少雨で水は殆ど流れてはいませんでしたが、谷になっているので雨が多いと一気に流れでる感じでした。見つけました!これぞ源流と言う所。
渓流沿いの登山道を辿り、少しそれた所にぽっかり開いた穴があり、地下から水が湧き出る感じでした。近くには約500年ほど昔の戦国時代の廓跡や石垣、祠のすぐ下辺りが源流でした。
遠い昔を偲びつつ、坊薗さん、惣田さんと石垣跡探検をしたり写真を撮ったりしました。昼になってしまい、白岳での昼食予定が松尾山での昼食になってしまいました。
途中での樹木や草花など詳しい田中さんの説明も聞きつつ、カメラが得意な田辺さんがたくさんの草花を接写しました。
昼食後、今日の最終目的地の白岳に登り目的を達成しました。白岳、松尾山共に樹木は冬枯れの時期で、古賀、新宮、大島方面の眺望はとても良かったです。
帰りには急な斜面を下るルートを慎重にロープを伝い無事に下ることができました。
最後に田中さんの案内で、和白干潟方面の眺望が素晴らしく紅葉のきれいな場所を案内いただき、初めて参加した立花会の今宮さんはじめ、皆さん大満足でした。
(H・M)
以上
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日時:2013年11月29日 (金)11:05~13:20 曇り(晴れ間と小雨あり)
中潮 満潮6:54 干潮12:32
参加者:5年生73名と先生3名
守る会自然観察ガイド:4名
朝は雨も降っており心配も有りましたが、10:00頃には晴れ間も見え、子供達は11:05に和白方面から干潟を通り、元気良く広場に到着しました。それぞれがカラフルな色の服装で広場が一段と明るくなりました。
風をよける為に倉庫の前にて、先ず学年代表の挨拶があり、守る会の自己紹介をしました。
山之内さんが和白干潟の話と、観られそうな鳥の写真を見てもらい、望遠鏡でカモの観察をしてもらいました。子供たちも小さな双眼鏡を持っており、それぞれ観察もしました。
干潟ではこのところの強風で一面の砂紋が出来ていてとても綺麗でしたが、お陰でカニの砂団子や、ゴカイの巣穴も見当たりません。それでも子供達はペットボトルで作った入れ物をもち、スコップで一生懸命に生き物を探しました。
アメフラシを多く見つける子や、貴重なマメコブシガ二を捕まえた子供も居ました。一時みぞれが降ったりもしましたが、気に成らない様子でした。
アサリの浄化実験用の二枚貝も採ることが出来ました。残念な事に寒くてカニが少なく、砂団子などの実物を見てもらえませんでした。
昼食の後に、採れた海草や、生き物の説明をしました。質問の時間では、きちんと事前学習が行われていた様で関心も高く、質問も多く出ていました。
中には、人工島は渡り鳥達のどんな役に立っているのか、砂が黒いのはどうしてなのか、渡り鳥で絶滅危惧種が来ているか、和白干潟の生き物は何種類いるか等で、最後に貝の浄化実験の成果を見てもらいました。
貝は余り多くなかったのですが、頑張って浄化しており、子供達から歓声が上がりました。
引率の先生の指導が良く、しっかりした5年生でした。最後にきちっと挨拶をして、手を振りながら帰っていきました。
(S・T)
観察された鳥:シロチドリ、ハマシギ、トビ、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ヨシガモ、スズガモ、セグロカモメ
観察された干潟の生き物:マメコブシガニ、コメツキガ二、ウミニナ、ホソウミニナ、アサリ、ユウシオガイ、オキシギミ、ホトトギスガイ、イトゴカイ、フレリトゲアメフラシ、
観察された海草:アオサ、オゴノリ
以上
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●日時:11/23 (土)15:00~17:00
●参加者:80名:一般6名、城東高校29名内(教師3名)ミリアカボランティアチーム24名内(小学生6名、保育園児2名)、博多新洗組5名、カルビー(株)4名、守る会:12名
●回収ゴミ合計508袋: 可燃ゴミ:507袋の内訳(アオサ:500袋)人工ゴミ7袋)不燃ゴミ:1袋。
鳥は、ミヤコドリ8羽、オオソリハシシギ1羽、ハマシギとシロチドリ約30羽、クロツラへラサギ9羽、ダイサギ、沢山のカモ達、淡水ガモ約2000羽、海ガモ1000羽
今和白干潟では、ミヤコドリが最高で9羽、クロツラへラサギ12羽が確認されていて、ハマシギ、シロチドリ等400~500羽が干潟一面に広がっている光景も観ることが出来、またカモ達も日毎に数を増やしていますし、
今年は唐原川河口で沢山のオオバンが仲間入りしています。
アシ原では、アシの穂と、ハマシオンの花が大きなふわふわの綿毛に変わり、柔らかい雰囲気をかもし出していて、クコは赤い実をつけ、センダンの実はタワワに実り大きな実を付けています。
広場ではナンキンハゼの葉が色づき始め、入口のダンチクも穂を付けています。ハママツナは紅葉のピークを過ぎ落ち着いた色に変わりつつあります。
本日のクリーン作戦は、17日の干潟まつりの日から、西風や北西の風が強く干潟には、無かったはずのアオサが、唐原川河口~広場前迄大量に打ち上げられていて、アシの上まで覆いかぶさりながら緑一面になっていましたが、
一般の方や、城東高校生、家族ずれのボランティアチーム等、何組もの若人のグループが参加してくださり、また限られた時間の中で力の限り尽くして頂いて広場前は殆ど綺麗に成りました。
大変な重労働だと思いましたがお陰様で、大量のアオサを回収する事が出来ました。清掃の後は、綺麗な夕日を見ながらお茶を飲み、歓談や望遠鏡での野鳥観察をしました。参加の皆様有難うございました。お疲れ様でした。
(S・T)
以上
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●日時:2013年11月17日(日)11:00~15:15
●場所:和白干潟海の広場一帯
●主催:和白干潟まつり実行委員会(和白干潟を守る会、グリーンコープ生協福岡東支部)
●協賛:日本野鳥の会福岡支部、博多湾会議
天候は雨のち曇りで風が強く寒い一日でしたが、海の広場に約400人の参加者が集いました。守る会は実行委員長の山本廣子以下20名のスタッフが元気にがんばりました。
◆開会式(11:00~11:20)濡れた会場の整地をしてから開会式。
◆バードウォッチング(11:20~12:00) カモ類、珍しいクロツラヘラサギ4羽など21種を観察。50名参加。
◆ネイチャーゲーム(12:00~12:40) 生田さん指導で、動物の名前あて、食物連鎖など。参加者は子ども15名、大人5名。
◆植物観察(12:40~13:20) 神野先生の指導でウラギクの花や、綿毛、紅葉したハママツナなどを観察。14名参加。
◆干潟の生き物観察(13:50~14:30) 観察できた生き物は12種、参加者は32名。
◆コンサート(12:00~12:30) 九州青年合唱団の8人が海を背にして「和白干潟の歌」などのコーラスを行った。
◆南米音楽演奏(12:30~12:50) 民族衣装を着たモジャッコの演奏。ペルー出身の方も参加。
◆わらべうたのミニシアター(12:50~13:20) 子ども劇場の大人と子供によるわらべ歌。
◆鳥の声入り紙芝居(13:20~13:30) 森文子さんによる山本代表作、干潟の生きものを描いた「和白干潟の秋」の紙芝居。
◆〇×クイズ(13:30~13:50) 久保さんとその子どもたちが考えた干潟の10問の〇×クイズ。人気上々。
◆マジックショー(13:50~14:15) わくわくマジックの皆さんと山本代表のマジックショーは毎年大人気。
◆一言アピール(14:15~14:30) たくさんの出店者が自分たちの活動をアピール。
◆手をつないで(14:30~14:40) 海に向かい、たくさんの参加者が一緒に手をつなぎ、「海の歌」などを元気に歌って踊った。
◆干潟の掃除(14:40~15:00) 51名が参加し干潟の掃除をした。今年は乾燥したアオサを8袋。
◆写真展・パネル展(11:20~15:00) たくさんの人に関心を持って見てもらうことができた。
◆模擬店・バザー(11:30~15:00) 今年の出店は17店、おでんなどの食品と無農薬野菜や、竹炭などの販売と展示。
◆署名コーナー設置(11:00~15:00) 約40名の署名が集まった。
◆閉会式(15:00~15:15) ラムサール宣言は若い久保さんが読み上げ、閉会の挨拶はグリーンコープ生協福岡東支部の平坂支部長が来年もまつりをがんばろうと挨拶。
まつり終了後、出店者とスタッフで反省会。悪天候でも開催してよかった、来年も開催しようと意見が一致した。西日本新聞、朝日新聞社の取材もあり、翌日の紙面に掲載された。
寒い中、和白干潟まつりに来場してくださった皆さん、出店者の皆さん有難うございました。
寒さに耐える鳥や植物や干潟の生きものたちもきっと喜んでくれたと思います。この自然をみんなで守っていきましょう!!
以上
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日時:2013年11月12日(火)9:40~11:20 曇り時々晴れ
長潮 満潮5:06 干潮11:32
実施場所:海の広場~アシ原入り口~沖~和白川河口
参加者:157名(4クラス)と先生5名
守る会自然観察ガイド:8名
急な寒波が日本列島を覆いここ福岡でも冷たい風が吹き付ける朝でしたが、時々薄日が差し天気も回復傾向。守る会メンバーの打ち合わせも完了し受け入れ準備が整った頃、和白方面から大勢の子供たちが近づいてきました。
引率の先生の指導の下きちっと整列し、「お願いします。」の挨拶がありました。山本代表の干潟の生き物指人形を使っての挨拶に続いて、守る会メンバー全員が自己紹介をしました。
始めに山本代表がイラストや写真を見せながら、和白干潟の場所や歴史、自然の大切さや命の尊さを分かり易く、丁寧に説明しました。
それから各グループに分かれて、8台の望遠鏡で鳥の観察です。
カワウや淡水ガモなのどの鳥たちが観察できましたが、ミヤコドリとクロツラヘラサギが見られずに残念でした。子度達は双眼鏡を持ってきている子もいて、初めて見る鳥たちに大はしゃぎでした。
次に植物観察ではウラギクやハママツナ、ハマニンニクを観察しました。
それから干潟に出て生き物の観察をしました。この頃には風もおさまり、穏やかな晴天に恵まれました。
子供たちは全員ショベルを持って来ていて、カニやゴカイを探して夢中で砂を掘っていましたが、寒さのせいかカニも深くもぐっていておりなかなか見つかりません。
山本代表から手でアサリを掘るように、アサリの獲り方の指導がありアサリやクルマエビを10匹も見つけることができました。また干潟一面にウミニナの稚貝が多く発生しており、びっくりしました。
アオサも打ち寄せて、和白川河口付近に多く堆積していました。あっと言う間の1時間40分でしたが、野鳥や塩生植物を観察し、多くの生き物を観察できて、子供たちは大満足の様子でした。
最後に全員で輪になり、今日獲れたアサリや海藻、カニなどを全員で確認しました。
アサリの浄化実験も成功しました。
寒さの中にも好天に恵まれ、去年から参加してくれている香椎東小学校の児童の元気な笑顔に我々も元気をいただきました。今日あらためてこんなに素晴らしい教材、自然がここ福岡のこんなに近くにあることを再認識しました。
この豊かな自然を、皆んなで守っていきましょう。
(H・M)
観察された鳥:ミサゴ、カワウ350、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、コガモ、カルガモ、スズガモ、ホシハジロ、オオソリハシシギ1、ダイサギ、コサギ、アオサギ、トビ、ハマシギ500、
シロチドリ200、カンムリカイツブリ10、セグロカモメ1、ハクセキレイ
観察された干潟の生き物:コメツキガニ、マメコブシガニ、アシハラガニ、ケフサイソガニ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイ、オキシジミ、アサリ、ウスヒラムシ、ハマトビムシ、ヤドカリ、ヨコエビ、ゴカイ、小魚
観察された海草:アオサ、ボウアオノリ、オゴノリ
観察された花や紅葉:ウラギク、ハママツナ、アキノミチヤナギ
以上
- 和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口-
2013年 11月10日(日) -曇りのち小雨- 小潮(干潮8:48 満潮15:52)
[観察鳥種] 35種
[参加者数] 11名
早朝未明に振った雨が止んで曇り空が広がるなか、雨具の用意をして参加しました。しばらく歩くとヒヨドリが好んで食べるセンダンの黄色い実が多く見られました。
RKBの鉄塔にはトビが2羽とまっていました。親子のようでした。幼鳥が盛んにピーヒョロヒョロヒョロと鳴いていて、まるで母親に甘えている子どものようでした。
本格的に渡り鳥の到来の季節となり、コガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、沖の方にはスズガモやホシハジロがたくさんいました。
嬉しいことにクロツラヘラサギが11羽、ミヤコドリが9羽に増えていました。
シロチドリが100羽、ハマシギが300羽ほどいて、盛んに動き回ったり、一斉に飛び立ち群舞したりする姿が見られました。旅鳥のオオソリハシシギが1羽いて、もしかするとこのまま和白干潟で越冬するかもしれませんね。
塩浜護岸では、シャリンバイの木に紫色の実が、トベラの木には黄色い実がたくさん生っていました。触るととても固い実で、鳥は食べないようでした。
普段は沖の方にいるカンムリカイツブリが近くで海に潜ったり出たりしていました。
クリークにはオオバンが一羽いました。今年は唐の原川付近にもオオバンが50羽ほど渡って来ているとのことでした。
五丁川河口では、廃船にカワウが9羽肩を並べて休んでいる姿が見られました。手前の護岸にイソシギが2羽飛んで来ました。どんよりと曇った空からポツポツと雨が落ちてきて気温も低くなってきたので早めに切り上げました。
今日はたくさんの鳥たちの姿を見ることができ、これぞ和白干潟!という印象でした。
(Y・K)
【参加者の感想】
・ 初めて参加したが、和白干潟に多くの鳥がいることが分かって大変勉強になった。(新人の方)
・ ミヤコドリが9羽に増えていて良かった。
・ ハマシギがたくさんいたのが良かった。
・ カンムリカイツブリが近くで見られたのが良かった。
・ トビの親子が良かった。
以上感動の声でした。
以上
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