最近の和白干潟

2014年2月

白小学校4年生の和白干潟観察会まとめの発表会報告(2月27日)

2014年度 和白干潟を守る会 総会報告(2月22日)

和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(2月22日)

第5回日本ユネスコ協会連盟未来遺産登録証伝達式報告(2月20日)

2014年冬期シギ・チドリ調査報告(2月12日)

「和白干潟の海底湧水で塩作り」報告(2月9日)

定例探鳥会報告 和白海岸(2月9日)

  indexに戻る


白小学校4年生の和白干潟観察会まとめの発表会報告

   日 時:2014年2月27日(木)14:10~15:40
   場 所:和白小学校体育館
   参 加:小学校4年生(115名)と先生 (5名)と保護者(15名)
   守る会:6名

   和白小学校の生徒たちは2013年7月2日に干潟の生きもの観察とアシ原の植物観察、2014年1月14日に野鳥観察とアシ原の植物観察を和白干潟で行いました。
   今日は2月27日です。観察会後の短い間にどのグループもよく学習して、壁新聞、紙芝居、ペープサート、クイズ、劇、合唱などの様々な形で発表しました。
   あるグループは歌とダンスで発表、大変好評で干潟まつりで発表してほしいと思いました。全体を2回に分けて発表会があり、発表していない子供たちや保護者と守る会の私たちが見て回りました。

      

                 

       

                  

   
                                

      

   山本さんが事前に3つのテーマ
    ①どうしたら和白干潟の自然を守れるでしょうか?
    ②そのために私たちにできることは何があるでしょうか?
    ③和白干潟の未来はどうなってほしいですか?
   をあげて、それに答えるような発表を注文していましたから、生徒たちはよく考えて制作したのでしょう。子どもたちの発表後に、和白小学校の子どもたちの先輩でもある山本さんのまとめの授業がありました。
   山本さんが和白小学校に通っているときの周辺の様子も話しました。和白干潟は国際的にも重要な湿地であること。守る会は保全活動に26年間取り組んできたこと。
   ユネスコ協会のプロジェクト未來遺産に登録されたが、今度はぜひ「ラムサール条約登録地」に指定されるように活動していることなどを熱心に話しました。

                               

   「皆さんの故郷、和白干潟の未来の保全は皆さんに託します!」と語りかけました。守る会の他の5名も一言ずつ感想を話しました。楽しい発表会でした。
   和白干潟の「にほんの里100選」記念コンサートも、先日2月25日にこの体育館でありました。元気な生徒たちはこの恵まれた環境を守ってくれることでしょう。
   保護者の方も昨年より多く、嬉しく思いました。

   (R・K)

   以上


   ページのトップに戻る


2014年度 和白干潟を守る会 総会報告

  2月22日に、2014年度の総会が開催されました。参加者は15名。
  山本代表が「和白干潟を守る会は今年で26年目を迎えました。2013年度はラムサール条約登録を求める署名を福岡市と環境省に提出し、さらに私たちの活動が、日本ユネスコ協会のプロジェクト未来遺産に登録されました。

                                   

  2013年度もすばらしい活動ができたと思います。今年度もラムサール条約登録地となるよう希望を持ってがんばりましょう。みんなの努力で自然豊かな和白干潟を未来の人たちに渡したいと思います。」と開会挨拶。
  次いで議長及び書記を選出。各担当者から2013年度の活動報告、会計決算報告等があり、続いて2014年度活動方針、スケジュール、予算等について提案がありました。

                   

  質疑応答の後、すべての議案が承認されました。最後に山本代表が「今年も気持ちを一つにがんばりましょう」と締めくくりました。

  (E・I)

  以上


   ページのトップに戻る


和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

  ●日時:2/22 (土)15:00~17:00
  ●参加者:31名:一般8名(内小2・小4年生)、九産大生宗像ゼミ7名(内教師1名)、福大生2名、守る会:14名
  回収ゴミ合計83袋: 可燃ゴミ:82袋の内訳(自然ゴミ30袋、人工ゴミと自然ゴミ、ミックス52袋)、不燃ゴミ:1袋。
  鳥は、ミヤコドリ8羽、ダイシャクシギ2羽、ミサゴ1羽、カモではオナガガモ、マガモ、ツクシガモ8羽、カルガモ、コガモ、後背林ではツグミ8羽、ウグイス鳴声や、ムクドリと多くの鳥達を観察することが出来ました。

  和白干潟では、アシ原全体がまだまだ冬枯れの時期になっていますが、処によってはアシの新芽が顔を出し、ハママツナや、色々な小さな芽が出ています。アキノミチヤナギ、ホコガタアカザなどでしょうか。
  ハマウドが我が物顔で場所を広げ、ハマニンニクも大分大きく成ってきました。アシ原の中道側には、特に今年は近年に無い位ナワシログミが豊作のようで、小さな実を沢山付けています。

                            

  実が熟れると、幾種もの山の鳥たちが大勢で啄ばんでくれることを願っています。
  本日のクリーン作戦は、久し振りの好天に恵まれ清掃中は暑いくらいでした。唐原川河口右岸のアシ原入口には、相変わらず多量の人工ゴミが有り、先月綺麗にしたばかりなのに一ヶ月経つと、山の様に人工ゴミが打ち寄せられています。
  先月に続き今回も、唐原川右岸のアシの付け根より~海の広場前迄を広範囲に清掃することが出来ました。嬉しい事に、学生さんや一般の方で始めて参加して下さった方も多く有り、若い方の力を頂きながら、長い距離でしたが
  運搬もスムーズに行きました。清掃後には野鳥の観察や、お茶を飲みながらの歓談で、山本代表から未来遺産登録のことや、アオサの時期などの話も有り和やかな中な一時でした。
  最後に全員で記念撮影をして解散となりました。

                  

  参加の皆さま有難うございました。お疲れ様でした。

  (S・T)

  以上


   ページのトップに戻る


第5回日本ユネスコ協会連盟未来遺産登録証伝達式報告

  日 時:2014年2月20日(木)14:00~15:00
  場 所:東市民センター第1会議室
  参 加:39名 
      来賓14名 守る会:16名 山・川・海の流域会議:6名 宗像ゼミ:4名 マスコミ4社(読売、西日本、朝日、毎日)

  伝達式を祝福するかのように、珍しく晴れて穏やかな日和に恵まれた一日でした。守る会のメンバーは開会前午後1時に全員集合し、ユネスコ協会連盟から送ってきた立て看板を市民センター玄関前に松田さんが設置。

                         

  会場では手分けして準備、設営に取り掛かりました。プロジェクターやCDラジカセは使い慣れたものが良いとのことで、山本代表が急遽きりえ館に取りに帰り、おおわらわの準備となりましたが、開会は予定時刻に始まりました。
  はじめに日本ユネスコ協会連盟未来遺産運動調査推進委員の岡崎さんから未来遺産運動の概要説明があり、未来に向けた活動を期待するための登録であることを強調されました。
  続いて、未来遺産会委員の秋道さんから選考理由の説明がありました。「大都市福岡の近くで干潟を残すことは非常に難しいが、埋め立て計画が変更され、残ったこと。和白干潟が渡り鳥のハブ中継地であることは世界にとっても
  良いこと。守る会の活動が幅広い年齢層を巻き込んでいること。海水の湧水があるところは珍しく、注目すべきこと。山・川・海の流域連携は現在国が重視している「里海・里山づくり」の具体的モデルとしてふさわしいこと。
  26年間にわたる活動がこの未来遺産登録をバネとして、ラムサール締約国会議ウルグアイで登録されることを期待する。事務局組織がしっかりして、会議が定期的に開かれていることも評価された。今後、官民連携で、干潟を存続し、
  新しい展開を期待したい。」とのことでした。

                

  登録証は、大きな額縁に入ったもので、山本代表に秋道委員から手渡されました。続いて活動応援金の目録も手渡されました。山本代表は、これまでの活動を振り返り、「多くの人に支えられ続けられたことへの感謝と干潟保全が日本中に
  広がるように、若い人たちを通して未来につなげていきたい」とお礼の言葉を述べました。

                              
  
  福岡市長、福岡県知事の祝辞が代読され、環境省福岡事務所蒲池所長から、和白干潟は北部九州を代表する干潟で鳥獣保護区になっており、昨年10年目の見直しがあった際に守る会は環境省の活動を応援する意見を述べていただいた。
  これからも博多湾全体の鳥獣保護の観点で期待しているとの挨拶がありました。日本湿地ネットワーク山内副代表からは、今度はラムサール登録のお祝いを言いたいとエールがありました。海底湧水の新井先生からは、和白干潟の湧水量は
  豊かでアサリも多い。里山・里海の活動として本日お土産の「和白の塩」を味わってほしい、と挨拶がありました。
  香椎保育所有江所長からは、花束もいただき、和白干潟の観察会で子どもたちがいかに楽しんでいきいきしているかを語られ、「和白干潟に保育所があったらいいのに」という子どもの声を紹介してくださいました。
  
     

  続いて、和白干潟の活動をパワーポイントで紹介し、守る会メンバーがずらりと青いブルゾンを着て「ミヤコドリ」の歌を合唱しました。いささか不ぞろいでしたが、皆さんに楽しんでいただきました。
  ブルゾンの背のマークをぜひ写真に取りたいと秋道委員からの要望でみんな後ろ向きに並んで撮影しました。閉会の言葉は山之内さんが、アサリの乱獲に困っているという現状報告も含めてお礼の挨拶としました。

                             

  閉会後、参加者全員でにぎやかに記念写真を撮影しました。この後、ユネスコ協会連盟の2人の先生、新井先生、朝日新聞社渡辺記者の4名が和白干潟の見学を希望され、守る会の5名が案内しました。

                             

  和白干潟ではお天気に恵まれて気持ち良かったです。ミヤコドリ9羽とツクシガモ16羽とダイシャクシギ2羽が迎えてくれました。和白干潟の湧水とアサリとアオサについて、アサリ業者対策のアイデア(他県での例)を
  お話しいただきました。ラムサール条約への取り組みについても、ラムサール事務局の報道を参考にして未来の食糧庫である点を強調して、環境省・福岡県・福岡市に働きかけるようにアドバイスをいただきました。
  秋道さんと新井さんは全国の干潟の情報をお持ちで、参考になりました。「全国のグループと比べて福岡(守る会)は活気がある!」と誉めていただきました。ミヤコドリの合唱には感動したそうです。
  皆で力を合わせて伝達式が素晴らしいものになったと思います。今回の未来遺産登録がラムサール条約登録への弾みとなりますように!!

  (E・I)

   以上


   ページのトップに戻る


2014年冬期シギ・チドリ調査報告

                            山本 廣子

  ●冬期シギ・チドリ調査3回目と今津の一斉調査分を行いましたので報告します。

  今津では一斉調査分として1/24(金)に調査を行いました。
  ハマシギ69羽、アオアシシギ10羽、オオハシシギ1羽など、6種87羽がカウントされました。他にはズグロカモメ9羽、クロツラヘラサギ17羽、ヘラサギ2羽、ツクシガモ76羽、マガン3羽、ミサゴ5羽、ノスリ2羽、
  トモエガモ123羽、カンムリカイツブリ2羽などが観察されました。

  今津では2/2(日)午前中に調査を行いました。
  タシギ5羽、タゲリ50羽、ハマシギ56羽など、10種143羽がカウントされました。他にはヘラサギ5羽、クロツラヘラサギ18羽、ツクシガモ103羽、ズグロカモメ8羽、マガン3羽、トモエガモ173羽などが観察されました。
  博多湾東部では2/12(水)午後に調査を行いました。
  ミヤコドリ9羽、シロチドリ98羽、ミユビシギ5羽など、9種148羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ10羽、ツクシガモ32羽、ミサゴ5羽、カンムリカイツブリ2羽などが観察されました。

               

  2/12の博多湾東部の調査では、海辺は風が強く寒くて体がこわばりそうでした。そんな中で和白干潟では潮干狩りの人が5名もいました。貝堀りの業者も海に入って貝を採っていました。
  強風の後で沿岸はゴミの散乱が多かったです。福岡工業大学のグランドそばから海辺まで、福岡工業大学生が1名ペットボトルなどのゴミ拾いをしていて、嬉しかったです。

  調査参加者は今津が2名で2回、博多湾東部は7名でした。
  寒い中、調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

  以上

   ページのトップに戻る


「和白干潟の海底湧水で塩作り」報告

  講 師:新井章吾氏
  日 時:2月9日(日)14:00~16:30
  場 所:和白干潟の海の広場と干潟の浅瀬にて
  参加者:守る会11名

  昨夏、新井章吾さんのご指導で和白干潟には広い範囲に湧水が湧き出ており、水を浄化していることを学びました(2013.8.18)。
  新井さんから、塩を作って2月20日の「日本ユネスコ協会連盟の未来遺産登録証伝達式」出席者にプレゼントしたらと、提案がありました。
  先ず海底湧水の採水に取り掛かりましたが、潮の流れが変化して採水が困難でしたが、最初の約2ℓの湧水を3個の土鍋に入れ、カセットコンロで煮詰めていきました。

      

  蒸発して鍋底に白いかたまりが、思ったより白い「和白の塩」ができあがりました。約40袋の小袋につめました。

                  


  今日は山之内さん準備の新しいテントを使いました。時折小雨模様でしたので、テントの中での塩づくりはゆっくり安心して進めることができました。最後に新井さんが満ち潮時に2ℓ×10本の湧水を採ってくださいました。
  みんなで分けて家で作って来ることにしました。干潟は曇天で寒かったのですが、みな満足そうな笑顔でした。和白干潟の豊かさの再確認と守ることの重要性を実感しました。

                 

  カセットコンロ、土鍋を持参してくださった方、有難うございました。「和白の塩」シールとビニール小袋は田中さんの準備でした。みなさん、お疲れ様でした。
  
  (R・K)
  
  ●私が持ち帰った2ℓの湧水をステンレス鍋で弱火混じりで4時間半煮ましたら、浜辺で作った塩よりさらに白い潮ができました。プレゼント用のビニール小袋に追加して入れました。
  「おにぎりにつけて味を確かめて」と新井さんからの伝言です。

  (山本)

  以上


   ページのトップに戻る


定例探鳥会報告 和白海岸

  - 和白川河口→塩浜護岸→5丁川河口→奈多入口 -
  2014年 2月9日(日) -小雨- 長潮(干潮11:02 満潮 6:45)
  [観察鳥種] 43種 
  [参加者数] 20名 

  東日本は大雪、各地で何十年ぶりの記録的大雪のニュースが流れている。野鳥達はこの事態にどう対応していくのだろうか。雨模様にもかかわらずたくさんの野鳥ファンが集まってくれた。
  今日観察が期待される野鳥の説明を聞いて、雨が上がることを期待して出発した。和白川河口ではカワセミが小枝の先に止まり対岸をじっと見つめていた。木の枝にアオサギがお気に入りの場所で休んでいた。
  道路沿いにたくさん残ったセンダンの実を眺めながら進むと、鉄塔横に出来た海中の砂島に1羽のミヤコドリを発見。
  左側にダイシャクシギ、右側にはセグロカモメと冬羽のダイゼンが忙しく餌を探していた。周りの海面にはコガモ、オナガガモ、マガモそしてツクシガモがのんびりと海面を漂っていた。
  遠くに見える唐原川河口付近にミサゴとミヤコドリ8羽が観察できた。クリーク対岸で白梅の花を見ることができた。他の木々達もよく観ると既に発芽準備を進めているようだ。

     

  クリークの方向から聞こえる鳥の声を聞き、何の鳥だろうとみんなで考えたり、海の中ほどに居たホオジロガモの雄雌の違いを図鑑で確認したりした。
  遠くの人工島近くにスズガモの帯を発見。畑の中でトビやカルガモ、ヒドリガモを見つけた。海藻をよく食べるカモは、海のアオサガ無くなると陸の草も食べるようだ。
  五丁川河口を過ぎて進むと単独行動のイソシギを見つけた。更に奈多入口に向かっていくと、残された廃船の上にカワウが3羽、アオサギ1羽とダイゼン数羽が留まっていて、いい感じの風情だ。

                

  少し早いバレンタインチョコをいただき、鳥合わせをする頃にはすっかり雨も上がっていた。
  寒い毎日が続く頃だが、節分を過ぎて暦は既に春。北からの来客達の帰行が始まる。しっかりその姿を記憶に刻んでおきたい。新しい方々と知り合いになれて、楽しい時間をすごせた。来月また会えることを願って解散した。

 (S・M)                 
 
 【参加者の感想】
   ・ミヤコドリをはじめて見れた。
   ・ホオジロガモが綺麗だった。
   ・オナガガモとホオジロガモの雄が見れて良かった。
   ・冬羽のダイゼンが可愛かった。
   ・ゴイサギ見れて良かった。
   ・ツクシガモが見られた。
   ・トビが真近に観れて良かった。

  以上


   ページのトップに戻る


  indexに戻る