最近の和白干潟

2014年4月

2014年春期シギ・チドリ調査報告(4月30日)

干潟湿地を守る日・全国春のビーチクリンアップ参加和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(4月26日)

キヤノン参加企画 「潮干狩り」(4月26日)

4月ラムサール街頭署名活動報告(4月22日)

2014年春期シギ・チドリ調査報告(4月18日)

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2014年春期シギ・チドリ調査報告

                                          山本 廣子

  ●春期シギ・チドリ調査(博多湾東部)の2回目を行いましたので報告します。

  博多湾東部では今日4/30(水)午後に2回目の調査を行いました。(今津はもう2回目の調査を済ませています。)
  ミヤコドリ7羽、メダイチドリ27羽、ハマシギ70羽、オバシギ2羽、アオアシシギ22羽、キアシシギ29羽、イソシギ6羽、ソリハシシギ4羽、オオソリハシシギ2羽、チュウシャクシギ60羽など、10種226羽がカウントされました。
  
               

  (前回の報告で、全部の鳥を知りたいと坊薗さんが聞かれましたので、今回は頑張って全種の鳥名と羽数を書きました。)他にはクロツラヘラサギ4羽が観察されました。
  今日の博多湾東部は大潮の干潮時で、和白と雁ノ巣には潮干狩り客が約300名いました。名島や香椎は少なかったです。このあたりは全部柳川の業者がアサリをたくさん採っていくので、アサリが少なくなります。
  和白や雁ノ巣でも1~3月には業者が毎日トラック2台も獲って行きました。和白に潮干狩りに来ている人にはアサリが少ないように聞きました。しかし土曜日のクリーン作戦後の「キヤノンの人たちとの潮干狩り」では、
  場所によっては大きいアサリがたくさん採れました。和白干潟の海底湧水のおかげかもしれません。まだミヤコドリも4羽が残っていました。越夏するのでしょうか?今日は香椎のカキの岩礁が良かったです。
  春の渡りのシギやチドリのピークのようでした。香椎のカキの岩礁上でカニを捕まえて食べるチュウシャクシギの群れを見つけて、良く見ると小さなメダイチドリの大きな群れや、ハマシギ・キアシシギ・ソリハシシギ・
  アオアシシギなどのシギやチドリが見つかりました。カキの岩礁にいると小さな鳥たちは保護色をしていて、とても見つけにくいです。通行人の方々にはほとんど見えないようでした。
  しかし望遠鏡で見ると、メダイチドリの赤い夏羽がとてもきれいでした。あとはハマシギの1000羽を超える群れが戻ってほしいと心から願っています。ハマシギやトウネンなど小型シギの大きな群れが20年程前の春の渡りでは
  入っていました。(2001年の春期調査では最大渡来数データでは35種5071羽でした。ハマシギは3353羽、トウネンが807羽でした。現在は何分の1になったのでしょうか?)
  博多湾東部の相次ぐ埋め立てやアオサなどの環境汚染、また潮干狩りの人の影響などで来なくなり、残念でたまりません。春の渡りの時期の5000羽のシギ・チドリはもう夢でしょうか?

  調査参加者は7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

  以上


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干潟湿・地を守る日、全国春のビーチクリーンアップ参加和白干潟クリーン作戦と自然観察報告

   ●日時:4 /26 (土)15:00~17:00
   ●参加者:235名:一般3名、キヤノン関係23名内(6歳以下4名)、(株)環衛サービス6名、九産大12名、城東高校171名内(教諭13名)、福大生4内(助教1名)、筑紫女学院高校生2名
        守る会14名      
    回収ゴミ合計63袋: 可燃ゴミ:59袋(人工ゴミ・自然ゴミ共)不燃ゴミ:4袋。粗大ゴミ:タイヤ、切り株大1、(杭、小枝、角材、等約30本)、毛布1、プラスチック板1個、浮3個
    鳥は、ミヤコドリ1羽、オオソリハシシギ1羽、ダイサギ、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ

   今和白干潟では、カモ達も少なくなっていますが、春の渡りのシギ類、ミヤコドリ、クロツラへラサギ、カモではマガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモ、カルガモ、が見られます。
   干潟では、コメツキガ二が活発で砂団子が足の踏み場も無い位多く有り、今春生まれたばかりの小さなカニが沢山います。これからは色んな種類のカニや、干潟の生き物たちの行動が活発になります。
   又潮干狩りの方も多くなります。今日は700名ほどでした。アシ原では、アシの新芽が大分伸びていて、緑と冬に枯れた茎色のコントラストがとても綺麗で絵になります。
   ハマニンニクの穂は花を付け、小さかった新芽も区別がつく程になりました。アシハラの小道には、満開のハマエンドウが咲き乱れ、白や薄紫のヤマフジ、と白いノイバラ、ハリエンジュ、後背林の色んな緑が映えてとても綺麗です。

       

   本日のクリーン作戦は、干潟・湿地を守る日、全国春のビーチクリーンアップ参加企画、とクリーン作戦後16:30~17:15キヤノン参加企画潮干狩りも行われました。
   先ず初めに、干潟・湿地を守る日:宣言をして参加者の賛同を得てから清掃に入りました。予定の他、有難いことに大勢の方の参加が有り、干潟と沿岸、アシ原と広範囲に清掃することが出来ました。

                                          

   清掃後は野鳥観察とお茶を飲みながらの歓談を楽しみ解散しました。参加の皆様、有難うございました。お疲れ様でした。 

   (S・T)

   以上


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キヤノン参加企画 「潮干狩り」

   日 時:2014年4月26日(土)16:30~17:15
   場 所:和白干潟沖合
   参加者:キャノンMJグループ社員と家族14名 福大生と先生4名 守る会3名

   4月の定例クリーン作戦後に企画されていた潮干狩りは、連日晴天続きで申し分ない日でした。今年の干潟全体の貝掘りの人たちは少なく幸いでしたが、目的の貝は少ないと思いました。
   しかしキヤノンMJグループの方々は手慣れた方もあり、もくもくと砂を掘りアサリが出てきても黙っている人、童心に帰ったように喜びを表し楽しんでおられる人とありました。

                                 

   最干潮3時間後に入った干潟では、しばらくして上げ潮になりました。泡立つ上げ潮に追い立てられて後退し、時間的には充分楽しめなかったかもしれませんが、アサリの浄化実験はそれなりの成果があったでしょう。
   子どもさんは大きな方のオキシジミに興味があるようでした。今年来られた方々が、来年も来たいと貝掘りの企画をして下さるなら、うれしいですね。これは自然の懐の深さ広さでしょうか。

   (S・T)

   以上


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4月ラムサール街頭署名活動報告

  日 時:2014年4月22日(火)11:00~12:00
  場 所:香椎駅前通り(西鉄ガード下~キラキラ通り)
  参 加:6名

  うす曇りの午前、買い物客が中心の香椎駅前通りで署名活動をしました。先月JR福工大前駅周辺の署名活動は雨にたたられましたが、今日は穏やかな気候で、高齢の方々もゆっくり歩いておられました。
  ガード下の左右の歩道と、キラキラ通り商店街の3箇所に分かれて呼びかけました。キラキラ通り商店街では、お店の方々の協力もあって、たくさん署名をいただきました。
  本日の署名数は49名分で、カンパも100円いただきました。比較的高齢な方々が賛同してくださっています。「和白干潟はこのごろ悪くなってるんやろ?」と心配してくださる方、
  「もっと若かったら、私もいっしょにボランティアするんだけど、あなた達は若いんだからがんばりなさい」といって励ましてくださった方は93歳でした。こうして署名をしていただきながらお話すると元気になります。

                                  

  一方、杖をついて歩く人も多くなり、気持ちはあっても署名する余裕がないようにも見受けられます。手が震えて書きにくいからと断られて、「代筆します」といっても遠慮されることもあり、呼びかけ対象の市民の高齢化に
  どう対応していくか、具体的な方策を考えなければならないと痛感しました。

  (E・I)

   以上


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2014年春期シギ・チドリ調査報告

                             山本 廣子

   ●春期シギ・チドリ調査1・2回目を行いましたので報告します。

   今津では4/6(日)午前中に1回目の調査を行いました。
   コチドリ8羽、ハマシギ30羽、タシギ3羽など、12種61羽がカウントされました。他にはヘラサギ2羽、クロツラヘラサギ1羽、ズグロカモメ2羽、ミサゴ2羽、カンムリカイツブリ1羽などが観察されました。
   また今津では2回目の調査(一斉調査)を4/19(土)午前中に行いました。コチドリ5羽、ハマシギ37羽、アオアシシギ10羽など、6種55羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ5羽、チュウサギ3羽、
   ミサゴ2羽などが観察されました。
   博多湾東部では4/18(金)午後に1回目の調査(一斉調査)を行いました。
   ミヤコドリ7羽、メダイチドリ3羽、オバシギ19羽など、7種42羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ18羽、ミサゴ1羽、カンムリカイツブリ1羽などが観察されました。
   4/18の博多湾東部は寒い一日でした。まだミヤコドリも残っています。クロツラヘラサギが夏羽になっており和白や奈多や五丁川まで飛んできて近くで見られました。

      

   ハマシギなどの小型シギが出現しないので個体数がとても少なかったです。潮が良く引いており潮干狩りの人であふれているかと思いましたが、和白沿岸で64名で思ったより少なかったです。
   1月から3月いっぱい和白干潟では業者によるアサリ漁が行われて、大きいアサリが少ないようでした。

   調査参加者は1回目の今津が3名、2回目の今津が2名、博多湾東部が7名でした。
   調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。

   以上


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