最近の和白干潟
2015年10月
秋の和白干潟の自然さがし「アシ原や干潟の宝物をさがそう!」報告(10月27日)
「チームエナセーブ未来プロジェクト ダンロップ」グループの和白干潟観察会とクリーン作戦 報告(10月18日)
MS&ADグループ「和白干潟の自然観察会とクリーン作戦」の報告(10月17日)
日 時:2015年10月27日(火) 10:00~12:00 大潮 満潮9:24 干潮15:11
参加者:13名 守る会12名
春、夏に引き続き、3回目の自然さがしを実施しました。天気予報では曇りのち雨で、テントを建てて準備をしている時小雨がぱらついていましたが、あとは何とか雨が降らずに最後まで持ちました。
始める時、参加者は守る会のメンバーだけだったので、早速望遠鏡で鳥を見ました。大潮の満潮時で潮高が高く、アシ原の中まで海水が入って来ていました。
アシ原のすぐそばの砂洲にクロツラヘラサギが16羽いました。いつもは遠くにいるのを見ていますが、今回はとても近くで見ることができました。
アシ原に向かって進むと、海水の中にきれいなウラギクが咲いていました。シオクグもありました。海水の中を渡りアシ原の奥にいくと、ジャスミン系の匂いのするナワシログミの白い花が咲いていました。センダンの実もありました。
足元には大きいクロベンケイガニやアシハラガ二が歩いていました。キンエノコロがあり、「エノコロ」とは仔犬のことだということを案内リーダーに教えてもらいました。アシ原でジュズダマを初めて見つけました。
赤いきれいなクコの実がいっぱいなっているのに感激しました。口に含んで見ると甘苦い味がしました。可憐なクコの花も見ました。アシ原を進むとハマウドの新芽、オオジシバリ、ヌルデ、ノイバラ、ハマヒルガオ、
ハマエンドウ、枯れて種をつけているハマナデシコと次々出てきます。足元には水がありハマガニ、クロベンケイガニに会いました。クスノキ、シロバナサクラタデ、ナンキンハゼ、クサヨシ、ヤマハゼ、ネズミモチ、
ハマウド、センニンソウ・・・といっぱいの宝物です。ハマゴウは紅葉していて実がなっていました。ハマゴウの実は香り付けに屠蘇に入れたり、枕に入れたりするそうです。
アシ原から海側に出る手前のところは水深が深く、やっと歩けるぐらいだったので、「わー、溺れそう」という声も上がりました。アシ原から出ると、足元にはアオサが白化してアシに覆いかぶさり堆積していました。
海の方を見ると間近にオオバンがいました。ヒドリガモは群れをなしていました。一列になって静かに沖の方に蛇行しながら進んでいく様子は優雅でした。望遠鏡で唐の原川左岸を見ると紅葉したハママツナのそばに
カモがたくさんいるのが見えました。牧の鼻のハマボウも少し紅葉していました。岩の上にはカワウ、石の島にはアオサギ、ダイサギがいました。スズガモもたくさんいて、なかなか見ごたえのあるバードウォッチングでした。
11時からアシ原の干潟側を海の広場の方へ戻って行くと、コサギ、ダイサギ、トビ、カルガモが遠くに見えました。アシ原にあるハマボウも紅葉し、実は枯れて茶色になって、中に小さい種が入っていました。
少し離れた水の中にいた19羽のクロツラヘラサギがそろりそろりと歩いて私たちから逃げる様なしぐさで遠ざかって行きました。アシ原から勢いよく水が流れ出ていました。カモ、ダイサギ、コサギの足跡が砂地に
残っていました。ハマシギの足跡は小さくて、まるで消しゴムハンコを押したようでかわいらしかったです。
11時20分、海の広場に戻りました。広場の周辺を見て行くと、イソホウキギ、センダン、根元から倒れたナンキンハゼがあり、倉庫の横にはダンチクが茂っています。シナサワグルミ、シロバナサクラタデなども
見ました。「急にいっぱいの名前は覚えきれないわね」と言いながら歩きました。
11時40分に集合して、全員でチェックリストで自然さがしで見たものをチェックしました。チェックリストで見てみると鳥の種類の多さや多くの植物が実をつけていることを確認できました。
バケツの中で一番大きいハマガニがアシハラガニを威嚇している様子は格好よかったです。一方、アシハラガニはハマガニに怯えているようでした。私たちは表情豊かなカニたちに感心するばかりでした。
観察会で子どもたちにも見せたいカニの姿でした。参加者からは「干潟上のアオサが腐り海水が白濁して、臭いがすごかった」「クロツラヘラサギがかわいらしかった」「クロツラヘラサギをたくさん見れた」
「満潮の時アシ原に海水が入っているが、それでも草木が生きている」「アシ原から水がすごい勢いで流れていたので、びっくりした」などの感想が聞かれました。
「雨にも、風にも、大潮にもめげずに自然さがしができました」という今村さんの挨拶で無事閉会しました。
暑くて汗がたくさん出た夏の自然さがし(7月28日)から約4カ月経つと、干潟の様子はすっかり変わっていました。たくさんの鳥や秋の豊かな実りに出会えた楽しいひとときでした。
冬の干潟はどうなっているでしょうか。次回の冬の自然さがしを楽しみにしています。
(K・A)
以上
●観察された鳥 27種類 カワウ(6)・ダイサギ(5)・コサギ(2)・アオサギ(6)・クロツラヘラサギ(19)・マガモ・カルガモ・コガモ(4)・ヨシガモ(10)・オカヨシガモ(5)
ヒドリガモ(500)・オナガガモハシビロガモ・ホシハジロ・スズガモ(650)・ミサゴ(3)・トビ(3)・ハヤブサ(1)・オオバン(50)・ハマシギ(30)・イソシギ(2)
ウミネコ(30)・モズ(2)・ハクセキレイ・ハシボソガラス・ハシブトガラス・ジョウビタキ
※大潮の満潮時のため、干潟には出られませんでした
●観察されたカニ類など 4種類 アシハラガニ・アカテガニ・クロベンケイガニ・ハマガニ
●観察された貝類 2種類 ウミニナ・ホソウミニナ
●観察された魚類 1種類 ボラ
●観察された植物 45種類 アキグミ・アキニレ(実)・クコ(花・実)・クスノキ・クロマツ・シナサワグルミ・シャリンバイ(実)・センダン(実)・ツルウメモドキ・テリハノイバラ(実)・トベラ(実)
ナワシログミ(花)・ナンキンハゼ(実)・ヌルデ(実)・ネズミモチ(実)・ノイバラ(実)・ハマゴウ(実)・ハマボウ(実)・ハリエンジュ・マサキ(実)・ヤマハゼ(紅葉)
ヤマフジ・スイカズラ・センニンソウ(実)・イソホウキギ(実)・ウラギク(花)・オオジシバリ・シオクグ・シロバナサクラタデ(花)・ダンチク(穂)・ツルナ・ハマウド
ハマエンドウ・ハマサジ(実)・ハマナデシコ(花・実)・ハマニンニク・ハマヒルガオ・ハママツナ(実・紅葉)・ヒトモトススキ・ホコガタアカザ(実)・ホソバノハマアカザ(実)
クサヨシ(穂)・アシ(穂)・ジュズダマ(実)・キンエノコロ(穂)
●観察された海そう類 1種類 アオサ
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日時:2015年10月27日 (火)13:00~15:30、 雨、大潮・満潮:9:24 干潮・15:11
福岡県立柏陵高校環境化学科コース1年生の和白研修 (生物探究校外実習)40名と先生4名
守る会ガイド:5名
生徒たちの目的は、博多湾東部の和白干潟には多くの底生動物が生息し、世界的貴重な水鳥が飛来する場所であり、人と自然との関わりについて学習し、環境問題の意識を高めるために実施されました。
12:50に予定時間より30分早く海の広場に到着した高校生たちは、お揃いの雨用合羽上下を着て雨に備え準備をして来ました。守る会も打ち合わせを急ぎ、小雨のうちにと13:00より観察会を始めました。
最初に生徒代表の挨拶が有り、山本さんは生きものの手袋を使って挨拶した後で、子供のころの和白干潟のことや、干潟を埋めないでほしいと市に要望書を出した後、干潟は埋立てない代わりに沖に人工島が出来たことや
自分達が住んでいる近くにこんなすばらしい所が有ることを誇りに思い、大人になっても守ってほしいと話しました。
守る会ガイドの自己紹介を済ませて、紙芝居を使いながらカニや、鳥などの紹介をしました。バードウォッチングでは、クロツラヘラサギ、オオソリハシシギ、オオバン、カワウ、カモを幾種類か見て貰いましたが、
さすがに高校生なので望遠鏡を低くしなくてもよかったこと、熱心に観てくれた子も多くいました。クロツラヘラサギを見て「可愛い、すごい」と言った子もいました。
その後アシ原の方にアシハラガニを探しに行きましたが、カニは高校生にも人気が有るようで、必死で追っかけて何匹も捕まえることが出来ました。その後沖の方に移りアサリやウミニナの浄化実験用のボトルに、採った二枚貝、
ウミニナを入れて貰いました。
雨も激しくなりましたが、何時ものようにまとめの時に皆で採った、カニ、貝、海そう、植物の実を見て貰いました。浄化実験用のボトルは約1時間でしたが大成功で、透きとおった水を見て貝やウミニナの浄化能力にみんな凄いと
感心していました。最後に、広場に帰りながらそれぞれがソリ一杯にアオサを載せて、一部アオサでヘドロになり硫黄のような臭いがする中を一生懸命に運んでくれました。
一段と雨も激しくなった中を、環境に関心のある生徒だけに文句も言わずにがんばりました。おかげさまでゴミ袋約30個分位の回収でした。
(S・T)
以上
観察された鳥 :クロツラヘラサギ3羽、ハマシギ110羽、オオソリハシシギ2羽、ダイシャクシギ2羽、シロチドリ20羽、ミサゴ1羽、オオバン50羽、トビ3羽、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、カルガモ
スズガモ、ウグイス、ヒヨドリ、
観察された生物:アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、マガキ、ユウシオガイ、アラアムシロガイ、ヤドカリ、クルマエビ、アシハラガニ、コメツキガニ、マメコブシガニ、オサガニ
ハマガニ、ケフサイソガニ、クロベンケイガニ、イトゴカイ、ハマトビムシ
観察された植物:ハママツナ、実:センダン、シャリンバイ、クコ、ノイバラ、テリハノイバラ、 花:ウラギク、クコ、海そう:アオサ、オゴノリ
●日時:10/24(土)15:00~17:00
●参加者:26名、一般参加12名(九産大宗像ゼミ生2名、城東高校生5名と教師1名、九大留学生1名、福岡eco専門学校生1名、他2名、守る会14名
●回収ゴミ合計168袋: 可燃ゴミ:166袋(人工ゴミ4袋・アオサ162袋)不燃ゴミ2袋
●粗大ゴミ: 1個、
●見られた鳥:ミヤコドリ10、クロツラヘラサギ10、ダイシャクシギ2、チュウシャクシギ2、ダイサギ、アオサギ、コサギ、カモ類約300、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ等、ウグイス声
今和白干潟では、アシの穂は綿毛になり、ハママツナ、ハマボウ、ナンキンハゼ、ハゼなどが紅葉を始めました。花では、嬉しいことに、今年は特に多く見られる薄紫のウラギクが、アシ原の中で何か所かに分かれ
随分数を増やして咲いており、ほのかな良い香りを漂わせています。
木の実は真っ赤なクコやノイバラの実、センダンやシャリンバイの実がたわわに実っています。
鳥たちは、カモが随分増えてきました。ミヤコドリもやっと雁ノ巣海岸から和白干潟へと移って来ています。この頃では毎日観ることが出来ます。クロツラヘラサギも5~10羽が観られ、ダイシャクシギ、オオソリハシシギ
チュウシャクシギも観ることが出来ます。クリーン作戦では、アオサが多く打ち寄せられていて、干潟の上では雨が降らない為か?、彼方こちらで発酵が始まり、白やピインクの液体となり、ヘドロ化していて強いにおいを出しています。
今回は主に、アシの上に被さって白化したアオサを取り除きました。全体からみるとほんの一部ですが、参加人数の割には学生さんが多く参加され、効率よく運ぶことが出来ました。
市の委託業者も入ってはいますが、アシの上までは除去はしていません。何時も頑張って下さる椋木さんは他所で杉の枝打ち作業の後、お疲れのところで参加されており、本当に頭が下がります。
最後にお茶を飲み、参加者の感想を聞きましたが、前回より綺麗で人工ゴミが少ないとのことでした。雨が降っていないので目立つところには余りなかったようです。
これからも続けていく事が大事、などの感想を頂きました。最後に皆で集合写真を撮り、解散しました。
参加された皆様お疲れ様でした。有難うございました。
(S・T)
以上
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日時:2015年10月22日(木) 午前9時40分~11時25分
場所:和白干潟海の広場及びアシ原入口と和白川河口
天候:快晴、26℃で暑い 長潮(満潮 4:07 干潮 10:52)
参加:香椎東小学校5年生(4クラス159名・先生5名) 守る会9名
香椎東小学校5年生の和白干潟観察会は、暖かな快晴に恵まれました。定刻通り和白川河口付近から続々と子供たちが湧くように並んで、海の広場に向かって来ます。
今日の日を楽しみにしていたかのように整列し目を輝かせていました。最初に児童代表が、鳥や生きものをたくさん見たいと挨拶しました。
続いて私たちの自己紹介から始まり、講師の山本代表による和白干潟のお話がスタートしました。干潟の役割や現状、渡りのルートで苦労して和白干潟にやって来た鳥達を労う気持ちで見守って欲しい、これから先はみんなで
和白干潟を守ってほしいと述べました。みんな真剣に聞いていました。そして干潟の鳥やカニ、貝などを紙芝居で見せながら和白干潟を紹介しました。
次に8台の望遠鏡を使ってのバードウォッチング。クロツラヘラサギやミサゴ、カワウ、ダイシャクシギ、オオソリハシシギ、チュウシャクシギ、マガモやオナガガモなどを、歓声をあげて次々に望遠鏡を覗いていました。
次は各班二列に並んでアシハラガニを観察に向かいましたが、カニに逃げられ、なかなか捕まえることが難しかったようです。そしていよいよ干潟のアサリやカニを探して沖に向かいました。
カニの穴をスコップで掘ってカニが穴から出るのを見て大騒ぎ、さらに沖に出て貝掘り。アサリやオキシジミ、続々出てくる干潟の生き物に時を忘れ、浄化実験用のウミニナをペットボトルに集め、
最終観察場所の和白川河口のハクセンシオマネキの観察に向かいました。途中アオサが滞留し腐って臭う中を、急いで歩きました。
最後に和白川河口に集合し、今日のまとめや浄化実験の結果を見せました。今日は貝も多く、貝やウミニナによる浄化がはっきりとわかりました。
いろいろな種類の生きものを手に取って見て、形や名前をたくさん覚えようとみんな一生懸命でした。最後に児童の代表がお礼の挨拶をして、元気よく手を振って帰っていきました。
(H・M)
以上
観察された鳥: クロツラヘラサギ(10) ミサゴ(2) カワウ(5) ウミネコ(5) ダイシャクシギ(2)、チュウシャクシギ(2)オオソリハシシギ(2)マガモ、オナガガモ、ヨシガモ、コガモ、アオサギ、ダイサギ、
コサギ、トビなど
観察された生きもの:アサリ、オキシジミ、ホトトギスガイ、ソトオリガイ、ユウシオガイ、マガキ、ウミニナ、ホソウミニナ、アラムシロガイ、ヤドカリ、フジツボ、コメツキガニ、マメコブシガニ、アシハラガニ、
ケフサイソガニ、ハクセンシオマネキ、クロベンケイガニ、ゴカイ、クルマエビ、ハマトビムシ、ヨコエビなど
観察された植物:花:ウラギク、ハマサジ 紅葉:ハママツナ、ハマボウ、イソホウキギ 海そう:オゴノリ、アオサ
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とき :2015年10月18日(日)10:00~13:00 中潮(満潮:12:46 干潮:18:10)
場所 : 和白干潟
参加者: ダンロップ九州と日本ユネスコ協会連盟等スタッフ47名(子ども10名)
回収されたアオサ:135袋、人工ゴミ5袋、粗大ゴミ1個
今日も快晴で鳥も数を増し、カニも穴から出てくれて、観察会に恵まれた日でした。ミヤコドリやクロツラヘラサギ、ダイシャクシギなどを見てもらいました。
潮が満ちてくる中、急いで干潟の観察に行きました。コメツキガニやウミニナ、オサガニなども見ることができました。少し沖に出てアサリを掘り、ウミニナと別の浄化実験のペットボトルに入れてもらいました。
最後にアシハラガニのいる水路付近でアシハラガニやクロベンケイガニを捕まえました。
クリーン作戦もソリやリヤカーを使ってアオサの回収がスムーズに行われ、参加人数のわりには多く回収できました。
子どもたちは観察会もクリーン作戦も熱心で、また楽しみながら笑顔で和やかな光景でした。沿岸のアオサはもうヘドロ化していて臭かったのですが、小さな子どもたちは一生懸命でした。
浜辺でのお弁当も美味しく、その後の貝の浄化実験結果を見せてあげるのも良かったです。浄化実験はアサリもウミニナも大成功でした。
(T・K)
以上
観察された鳥:クロツラヘラサギ5、ミヤコドリ2、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オオソリハシシギ2、ダイシャクシギ2、カワウ、トビ、ミサゴ、ダイサギ、コサギ、アオサギ
カニ:コメツキガニ、オサガニ、ケフサイソガニ、アシハラガニ、クロベンケイガニ
カイ:アサリ、オキシジミ、ソトウリガイ、ユウシオガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、ホトトギスガイ、アラムシロガイ
その他:クルマエビ、ハマトビムシ、ヨコエビ、ゴカイ、
観察された花:ウラギク、ハマサジ
紅葉:ハマボウの葉、ハママツナ
穂:ダンチク、キンエノコロ、アシ
反省点:鳥の観察の前には、干潟に入らないように事前に参加者に注意しておくこと。
満開のハマシオン(ウラギク)を紹介できなかったこと。
☆プロジェクト未来遺産は、日本各地の文化・自然遺産を守り、未来へ伝えようと努力している地域を愛する市民団体の活動を応援する運動です。
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日 時:2015年10月17日(土) 14:00~16:00
場 所:和白干潟 潮:中潮(満潮12:05~干潮17:36)
参加者:MS&ADグループ(約101名の親子(子20名)、守る会7名
回収ゴミ:アオサ:約100袋、燃えるゴミ:8袋、粗大ゴミ:発砲スチロールの浮き
MS&ADグループは、保険関係の企業の集まりで今日のような催しごとを、全国的で10カ所位やっているとの挨拶でした。若い働き盛りの男女と子どもさん達は干潟に来て別世界に来たとの感もありました。
皮靴の方もありましたが皆笑顔でした。干潟に来たのに虫取り網を持って来られたのは初めてでした。カマキリは捕れたかな。広場前の海岸線には、アオサが半分乾いた状態で積み重なり、引いて行く干潟には又大きな塊が
いっぱいありました。山本さんは和白干潟の紹介や守る会の保全活動についてと、これからみんなが気を付けて欲しいことを話しました。潮が引いて干潟が広くなっていくと、鳥達は遠くなり、お友達同士のお喋りが楽しいようでしたが
望遠鏡で鳥たちを大きく見れた子どもたちは喜んでいました。
アシ原に向いました。子ども達はカニに興味があります。アシハラガニを捕まえて喜んでいる女の子に話しかけたら、「和白小学校4年生」と言いました。
和白干潟の事になると、お母さんより詳しいのです。沖に向いアサリ採りになりましたが、アオサの堆積したところを通らねばなりません。ドロドロのアオサに踏み込むには勇気がいったことでしょう。
干潟は全面と言って良いほどにアオサで覆われていました。しかし皆の手で探してアサリも見つかりました。ホソウミニナは拾い集めてこれも浄化実験に参加です。
コメツキガニを小さなスコップで掘り出して親子で喜んである姿には、思わず「良かったね」と声をかけました。干潟の砂地で輪になり、今日採れたカニ、貝、海草などを見て貰いました。
最後はクリーン作戦の部です。アオサ運びに頑張ってもらいました。すでに砂洲付近に置いていたソリや一輪車などにアオサをいっぱい積んで運んでもらいました。
アシ原におおいかぶさったアオサを見て、「満潮の時はどこまで潮が来るのですか」と聞かれました。「アシにからんだアオサのところまでです」と言ったら、広く引いた干潟と見比べてありました。
干潟の広さを実感してくれたでしょうか?
(S・T)
以上
観察された鳥:ダイサギ2・ハマシギ3・マガモ・スズガモ・ヒドリガモ・ダイサギ・カワウ
生き物:アシハラガニ・コメツキガニ・クロベンケイガニ・ウミニナ・ホソウミニナ・アサリ・オキシジミ・ホトトギスガイ・ユウシオガイ・アラムシロガイ・ヤドカリ・ハマトビムシ・シロスジフジツボ・マガキ
クルマエビ
植物:ウラギク(花)ハマナデシコ(花)・ハママツナ
海草:アオサ
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-和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲-
2015年10月11日(日) -晴れ- 大潮(干潮 14:44 満潮 8:49)
[観察鳥種] 26種
[参加者数] 13名
朝晩は寒くなり、季節は秋です。和白干潟にも冬鳥が渡ってきました。今日は大潮の満潮時で、海の広場方面に向かいました。和白4丁目海岸に降りると、北西の風が強く吹きつけて寒かったです。
沖は白波が立っています。ミサゴが多く見られて、鉄塔にも海中の棒上にも、上空を飛んでいる姿も見ました。満潮時で、海の広場から砂洲付近にクロツラヘラサギやサギ類、淡水ガモたちが休んでいます。
ホウロクシギとダイシャクシギやカワウもいます。カモたちは全部で300羽くらいいました。これからどんどん増えていくと思うと、とても嬉しいです。和白干潟の冬らしい風景になってきました。
しかし例年のことですが、アオサが多く打ち上げられて和白干潟を痛めています。ヒドリガモがアオサをさかんに食べている姿は、頼もしいですね。
満潮で海岸が歩けなかったので、道路から海の広場まで歩きました。先ほどの鳥風景をより近くから見ることができました。ヒドリガモが多かったのですが、オナガガモも増えてきました。
少しずつ海が引いてきて、鳥たちが動き出します。海上に浮かぶカモたちも見られるようになりました。アシ原は秋の気配です。ウラギク(ハマシオン)が紫の花を咲かせています。
センダンの実がたわわに実り、シャリンバイの実が黒くなり、ノイバラの赤い実がたくさん生っています。クコやシロバナサクラタデの花が咲き、ナンキンハゼの葉が紅葉しています。
アシ原入口付近の植物は、港湾局のアオサの掃除車により踏みつけられて倒れてしまいました。紅葉が期待されたハママツナやハマニンニク、ハマサジは無残になぎ倒されていて、残念です。
アシ原の中道では背丈より大きなアシの穂がだんだん膨れてきました。アシ原や樹林帯への冬鳥の渡来が待たれます。砂洲へ出てクロツラヘラサギやカモたちを後ろから見ることになりました。
対岸の雁ノ巣に飛来している11羽のミヤコドリのうち1羽が確認できました。海の広場方面にも早く来てほしいですね。
(山本 廣子)
以上
【参加者の感想】
・クロツラヘラサギに会えて良かった。 ・ホウロクシギがステキ。
・ヒドリガモが多く見られた。 ・ミサゴがかっこよかった。
・アオサが多かった。 ・風が強く寒かった。
日 時:2015年10月6日(火)10:00~11:50 小潮 満潮4:08 干潮11:02
参加者 40名(+4歳児40名)と先生4名(+6名) 保護者3名 天候:快晴
守る会自然観察ガイド:4名、カメラ1名
雲一つない青空の爽やかな秋の日で、気持ちのいい観察会でした。嬉しそうに海の広場にやってきた子どもたちは、山本さんの海の生き物手袋の挨拶に目が釘付けになり、熱心に干潟の話を聞いていました。
バードウォッチングでは、一列に並んで望遠鏡の順番を待っていました。何回か見るうちに、望遠鏡の見かたが上手になってきました。クロツラヘラサギやアオサギなどが見え、パンフレットの写真と比べながら
鳥の名前を確認していました。何度も望遠鏡をのぞいたのに、まだまだ見たい様子でした。
砂地には港湾局委託のアオサの除去作業中のパワーショベルがいて、そのわだちが続いていました。アシ原の周囲はアオサが堆積していて、アオサの臭いもしました。ヘドロに足をとられて長靴がぬけなくなってしまった子もいました。
アシ原でカニを見つけ、「いた、いた」と大喜びし、背中を押えてそっとつかまえていました。干潟では穴があいているのを見つけてスコップで周りを掘り、中にいるコメツキガニと出会っていました。
沖の方に行くと、小さいアサリがたくさんいました。子どもたちは楽しそうにアサリを掘り続け、アサリを身近に感じることができました。貝の浄化実験用のペットボトルに子どもたちが次々とアサリやウミニナを入れました。
お陰でペットボトルはアサリやウミニナで一杯になりました。近くにアオサがたくさんあったので子どもたちはアオサを積み上げて小山にしていました。アサリをとった近くの場所で集まり、みんなでそれまでにとったものを見せました。
アシハラガニのオスとメスの違いも見ました。コメツキガニを手のひらにのせてやると、「わー、くすぐったい」と言っていました。アオサのことを「ワカメ」と言う子が多かったです。
貝の浄化実験では子どもたちがたくさん貝をとったので、30分ほどで水が透明になりました。「カニは何を食べるのですか」「エビは何をして遊びますか」などの質問が出ました。
海の広場に戻りながら、ウミニナがたくさん集まっている所を見て「貝殻のベットみたい」と言ったり、「今までカニが好きではなかったけれど、今日カニが好きになった」「カニがいて嬉しかった」と
友だちどうしで話していました。観察会が春に天候が悪くて2回延期になっていましたが、今日は何の心配もなく、安心して楽しい時間を過ごせました。
(K・A)
以上
観察されたもの
野 鳥:クロツラヘラサギ(1)・アオサギ(10)・ダイサギ(10)コサギ(2)オナガガモマガモ・ヒドリガモ・カワウ(1)・ダイシャクシギ(2)・ウミネコ(10)ミサゴ(3)
生き物:コメツキガニ・アシハラガニ・クロベンケイガニ・マメコブシガニ・アサリ・オキシジミユウシオガイ・ サルボウガイ・ホトトギスガイ・ウミニナ・ホソウミニナ・ヤドカリ・アラムシロガイ・クルマエビ(5)
タテスジフジツボ
海そう:アオサ
植 物:アシ(穂)・ダンチク(穂)・センダン(実)
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