最近の和白干潟
2016年9月
秋のビーチクリーンアップ参加の和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(9月24日)
●秋期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。
今津では9/19(月)午後に3回目の調査を行いました。(全国一斉調査)トウネン5羽、ソリハシシギ8羽、タシギ7羽、セイタカシギ5羽など、9種41羽がカウントされました。他にはチュウサギ3羽、ミサゴ1羽が観察されました。
博多湾東部では9/29(木)午後に3回目の調査を行いました。ミヤコドリ1羽(初認)、トウネン4羽、アオアシシギ15羽など、5種30羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ1羽、ミサゴ2羽が観察されました。
9/29の博多湾東部は、このところ雨が続いており多々良川河口では増水のために浅瀬が水没して、シギのいる場所が減ってしまいました。今日も小雨が降り続き調査しにくかったですが、調査ができて良かったです。
鳥たちは全体に少なかったです。香椎海岸では、オゴノリが干潟一面に多く生えており、アオサは少なかったです。和白干潟ではアオサやアサミドリシオグサが出てきました。雁ノ巣海岸では両方が見られました。
潮干狩りの人は少なく、和白に1名でした。多々良川ではウナギ捕りの人が1名いました。香椎海岸では沿岸にハギの花が咲いており、秋を感じました。雁ノ巣の砂洲にいたミヤコドリ1羽の初認が嬉しいニュースでした。
サギ類やウミネコは多く見られました。また冬鳥の淡水ガモ(マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモなど)と海ガモ(スズガモ4羽)が飛来していました。淡水ガモは和白に100羽、雁ノ巣に50羽程を確認しました。
調査参加者は今津が2名、博多湾東部が6名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
以上
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●日時:9/24 (土)15:00~17:00
●参加:28名:一般14名内(九産大5名、福岡女子大2名、筑紫女学院高校2名) 守る会14名
●回収ゴミ:82袋 可燃ゴミ:80袋(自然ゴミ:40袋、人工ゴミ:40袋)不燃ゴミ:2袋
●鳥:ミサゴ1、ダイサギ、コサギ、アオサギ、オナガガモ1、ヒドリガモ2
●植物:穂:アシ、ダンチク、ヒトモトススキ、ヤマアワ、キンエノコロ
実:ナンキンハゼ、シャリンバイ、ネム、ハマゴウ、ネズミモチ、ハマボウ
花:ハマサジ、シロバナサクラタデ、アキノミチヤナギ、ハマゴウ
今和白干潟では、コメツキガニも活発で干潟一面砂団子が有ります。アシ原では、アシが穂を出し始め、越冬の為のカモ達が渡ってき始めました。朝・夕は100羽を超える数になっています。今年の渡りは少し早い様にも思います。
クロツラヘラサギも5羽を確認しました。ミヤコドリも10月には来てくれることを願っています。これからは毎日、干潟を見るのが楽しみになってきます。サギ類も多くいますが、今のところアオサが少ないので、カモ達の餌が
少ないのではと心配しています。また後背林の木々達も、少しずつ秋色になって来ています。海の広場には、台風16号で折れた大きなハリエンジュの枝が横たわっていました。クリーン作戦では、国際ビーチクリーンアップ参加で、
ゴミの調査が有りました。まず人工ゴミを1時間程集めました。主に学生さんに3名ずつのグループに分かれて、ゴミの仕分けをして貰いました。分別作業は大変だったと思います。残った人は人工ゴミの他にも、アシの上に漂着している
草木類を取り除く作業をしました。唐原川河口右岸には、ペットボトルや空き缶、ビニール類が多量にアシの中に入り込んでいました。何でこんなものが大量に有るのかと思います。
一人一人がゴミを捨てなければ流れ着く事も無いのにと思います。毎回参加の椋木さんや、今回初めてや2回目の学生さんも多く、「余りのゴミの多さに驚いた。生きものやコメツキガニを観られて良かった」「また次回も参加したい」
などの感想を頂きました。参加の皆さま・有難うございました。お疲れ様でした。
(S・T)
以上
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日 時 :2016年9月20日(金)16:00~17:00
場 所:JR福工大前駅周辺
参加者:5名
署名数:84名分
台風16号の影響でこのところ悪天候が続いておりますが、予報では午後より回復するとので、予定通り決行しました。強風で、時折小雨の降る中での活動でしたが、時々はJRのビルの軒下に入らせていただきました。
今日の方々は素直な方が多く気軽に署名をして下さいました。山本さんの知り合いの方や、城東高校生も数名いました。クリーン作戦には出たことは無いとのことでしたので、次回から来て下さいねと誘いました。
中には署名をして下さりながら、「今東京で問題になっている市場問題も、豊洲移転は最初からおかしいよね。自分は反対だった」と言われて、「和白干潟の人工島も反対だった。阻止はしなかったのか?」と聞かれました。
反対運動や署名も集めましたと話しました。「今は署名に関心がない人が多いのでは?」と言われていましたが、約一時間で84名の方が書いて下さいました。悪天候の中有り難いことですね。
(S・T)
以上
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日 時:2016年9月15日(木)10時~14時30分 満潮:8:22、干潮14:46
場 所:和白干潟海の広場、アシ原、沖合い、岩場
参加者:筑陽学園中学校3年生2クラス75名、先生4名、カメラマン1名。守る会6名
曇り時々雨、一時強い雨という天気予報に心配しながらの観察会でしたが、予報は完全に外れ、晴れて陽射しの強い一日でした。生徒たちが予定より10分早く着いたので早く始めました。山本代表の挨拶、守る会メンバーの紹介、
干潟の説明をしましたが、蚊がたくさんいるので落ち着かず、守る会で用意していた虫除けスプレーをみんなにまわしながら話を聞いてもらいました。バードウォッチングと記念写真撮影の2班に分かれ、望遠鏡でオナガガモ、カワウ、
サギ類を観察しました。未だ秋の渡り鳥が少なく、種類が限られていて残念でした。次にアシ原入口付近で干潟の生物観察。アシハラガニを夢中で追いかけて捕まえる姿は小学生と変わりありません。コメツキガニの巣穴を見つけて掘り
アサリ掘りの時間が少なくなりました。午前中は海水がなかなか引かず観察会でのアサリ掘りは難しく、少ししか掘れませんでした。
一旦午前中の観察は終わり、昼食。草むらは虫がイヤというので、生徒は太陽の照りつける砂浜でお弁当を広げていました。沢山の生徒が昼食もそこそこに海の中に入って遊んでいました。後で聞くと「エイ」がいたので、珍しくて
興奮したようでした。 午後からは9つの班に分かれて、テーマごとに調査しました。砂地、砂泥地、泥地・岩場のいきもの、植物、アオサ調査の班を守る会が指導しました。砂地では澪筋近くに貝類、コメツキガニ、ゴカイなどを観察。
砂泥地ではアサリが多く、泥地・岩礁ではヤマトオサガ二、ケフサイソガニが多く、ハクセンシオマネキも捕まえましたが、泥の川に2人の生徒がはまって苦労したそうです。アオサは毎年堆積して腐り、下になった生物を圧迫し、
干潟を汚染しているところを調査しますが、アオサは今年は高温が続いたためか発生が少なく、その代わりアサミドリシオグサの大量発生を観察しました。ふわふわの厚い藻の下で、大きなモクズガニのメスを見つけ、大騒ぎ。
今日は大潮で産卵に来たモクズガニがほかでも何匹か目撃されていました。自然のサイクルの不思議がわかるといいのですが・・。
植物観察はベテラン田中さんに代わって荒牧さんがデビュー。ヒトモトススキの葉のがさがさ感を触ったり、ツルナを試食、ハマニンニクがニンニクの仲間ではない証拠に根を抜いて見せたりと色々工夫されていました。
最後に、アサリとウミ二ナの浄化実験を見せ、山本さんが生き物の環境を壊さないよう語りました。
(E・I)
以上
<観察された鳥・生物・植物など>
野鳥:ダイサギ、コサギ、アオサギ、カワウ、オナガガモ
生き物:貝類―アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、ホトトギスガイ、ツボミガイ、マガキ,ユウシオガイ、ウミ二ナ、ホソウミ二ナ、アラムシロガイ、シロスジフジツボ、タテジマフジツボ、アマガイ、タマキビガイ、ヤドカリ
カニ類―コメツキガニ、ケフサイソガニ、モクズガニ、クロベンケイガニ、アカテガニ、アシハラガニ、マメコブシガニ、ハクセンシオマネキ
その他―ミズクラゲ、ゴカイ、フナムシ
植 物:海藻―オゴノリ、ボウアオノリ、アオサ、アサミドリシオグサ
草花―ダンチク、ハマナデシコ、ホソバノハマアカザ、アキノミチヤナギ、メマツヨイグサ、アシ、ホコガタアカザ、センダングサ、ハマゴウ、センニンソウ
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●秋期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。
今津では9/4(日)午前中に2回目の調査を行いました。コチドリ6羽、トウネン4羽、アオアシシギ19羽、タカブシギ5羽、ソリハシシギ11羽など、13種55羽がカウントされました。他にはミサゴ2羽、クロサギ1羽が
観察されました。
博多湾東部では9/12(月)に調査を始めましたが、雷が鳴る土砂降りになり調査を中止しました。改めて9/14(水)午後に2回目(全国一斉)の調査を行いました。
アオアシシギ10羽、キアシシギ17羽、ソリハシシギ10羽、ホウロクシギ2羽、チュウシャクシギ4羽など、8種61羽がカウントされました。9/14の博多湾東部は曇りで、時折小雨が降る天気でした。
冬鳥のカモが少数渡ってきていました。多々良川河口にマガモが26羽、雁ノ巣にマガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・スズガモなどで20羽程が見られました。
これからの冬鳥たちの飛来が楽しみですね。潮干狩りの人は少なく、和白干潟で4名でした。奈多や雁ノ巣ではアサミドリシオグサやアオサが増えだして、干潟に堆積してきていました。サギ類は全体で多く見られました。
調査参加者は今津が3名、博多湾東部が5名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
以上
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日 時:2016年9月13日(火)16:00~17:00
場 所:JR千早駅周辺
参 加:4名
署名数:51名分
9月に入ってもまだまだ暑い日は続きます。今日は千早駅前での署名活動、昼は日差しが強かったですが、署名活動に入る頃には曇り空で涼しかったです。最初に全員で集合写真を撮ったあと、海側と山側に分かれて行いましたが、
人通りも少なく署名してくれる人も少なくて30分を経過した時点では、私の署名数はたった2名しかありませんでした。場所を高校生が多く通る山側に変えてみました。高校生は多く通りますが電車の時間を気にしているのか足早に
通り過ぎて行く人が多く、中々集まりませんでしたが子ども連れのお母さんや中年の女性など署名してくださる方もありました。中には和白干潟まつりに行ったことがあるという方もおられました。
終わり近くになり、通りかかった高校生のグループが次々に署名してくれました。3人で51名分の署名が集まっていましたので、いつもどおりの結果でした。
(H・Y)
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-和白川河口→塩浜堤防→五丁川河口→奈多堤防-
2016年9月11日(日) -晴れ - 若潮(干潮 11:38 満潮 4:05)
[観察鳥種] 24種
[参加者数] 14人
9月に入り少し涼しくなりました。しかしまだ30度もありますので、熱中症への注意を話してから出かけました。和白川河口の道端ではコマツナギの花が満開できれいでした。河口からは海の広場方面にサギたちといっしょにヘラサギが
1羽います。朝の下見の時には元気に食事をしていましたが、今回見た時には眠っていました。くちばしはこちら側に置いていますので、見えました。またカワウが軍団になって泳いでいました。
鉄塔上にハヤブサが鳥を捕獲して食事をし出しました。ハトくらいの大きさの鳥で足が見えました。干潟で捕獲するところを見た人もあり、皆釘づけでした。塩浜堤防の生垣にはクズがはびこっており、紫色の花を咲かせていました。
メドハギも咲いていました。五丁川河口ではカワセミが飛ぶのを見た人もありました。
五丁川河口先の見晴らし台からは、沿岸の廃船に休む22羽のカワウが見られました。沖合の浮きの上にはウミネコが止まっていました。トビがめずらしく護岸上に止まりました。奈多のクリークにはキアシシギとイソシギがいました。
クリークの中をダイサギがゆうゆうと歩いていました。アオサギは小魚を捕りました。クリーク内の干潟では、ハクセンシオマネキがつめを振ったり食事をしたりしていました。
堤防の道端にはツルボが薄紫色の可憐な花を伸ばしていました。ナガサキアゲハやウスバキトンボが飛んでおり、ツバメもたくさん飛んでいました。ヘビの脱皮あとも見つかりました。
バッタが跳んでいたりして、参加してくれた子どもさんも楽しそうでした。スダジイ、トベラ、エノキ、ネムノキなどの木の実が生って、秋の実りを感じさせる探鳥会でした。
(山本廣子)
【参加者の感想】
・カワセミが見られて良かった。 ・ハヤブサの狩りを見た。近くで餌を食べる姿が見られた。
・カワウが並んで滑るように海を進む姿がいいと思った。 ・ヘラサギを見られて良かった。
・久しぶりにツバメを見られて良かった。