最近の和白干潟
2016年12月
精華女子短大2年生と先生1名の和白干潟観察会報告(12月3日)
日 時:12月26日(月)18:00~20:30
場 所:きりえ会館 1階
会 費:1000円
参加者:16名
あいにく小雨のお天気でしたが沢山の美味しいご馳走とみなさんの笑顔で、望年会ははじまりました。山本さんはこの1年間の活動を省みて、みんなの協力に感謝の言葉を述べられました。米寿の山下さんの乾杯でお酒も楽しく
戴きました。みなさんの自己紹介があり、今年の和白干潟の5大ニュースを皆で話し合いました。
「ミヤコドリ」の歌、「もみのき」の歌、山本さんのマジック、初参加の村上さんは、おしぼりと割りばしで作った人形を使って田川が発祥地の炭坑節を踊りました。オークションをして、ハンドベルを皆で合奏しました。
閉会の挨拶は今村さんでした。1年の終わりに皆で楽しく過ごせて、良かったです。風邪で参加されなかった惣田さんは前日、田辺さん宅でおでん作りを手伝ってくれました。
和白干潟の2016年5大ニュース
1.第28回和白干潟まつりが雨でも開催できた!
2.「四季の和白干潟の自然Ⅰ」リーフレットが完成した。
3.ラムサール条約登録のために環境省へ要望書を出して交渉活動をした。
4.和白干潟にミヤコドリが過去最高の19羽飛来した。
5.夏が高温だったため、アオサの発生が少なかった。
□会計報告
○収入
会費1000円×16= 16,000円
カンパ 10,000円
オークション 7,052円
計 33,052円
○支出
材料費 7,000円
33,052-7,000=26,052円
26,052円は和白干潟を守る会に寄付しますので、よろしくお願いします。
(T・K)
以上
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日 時:2016年12月20日(火)10時30分~11時30分 曇り
場 所:香椎西鉄高架下周辺
参加者:6名署名数:66筆
朝は雨が降っていましたが署名活動前には止み、安心して署名に取り組むことができました。今日は街頭署名活動最終日としていましたので、一段と張り切って呼びかけました。師走とはいえあまり寒くなかったので、
快く応じていただけました。パソコン教室帰りのグループが賑やかに山本さんを取り囲み、あわてて道路反対側から私も加勢に駆けつけました。グループの中にはきり絵画家の山本さんを知っている方もいて、強力な援護となりました。
また人工島反対の署名運動を立ち上げたとき、ともに活動した「香住丘の自然を考える会」のメンバーだった方と約30年ぶりに出合い、お互いの無事を喜び合いました。今は寝たきりとなられているご主人の分も署名してもらいました。
中には90歳の耳の遠い女性の方もちゃんと話を聞いて署名してくださいました。今年の干潟まつりのことを尋ねた方もありました。
いよいよ最後となる街頭活動でしたが、66名の方に署名をいただき、雨の予報にもかかわらず、雨に遭わずに無事取り組めてみんな達成感がありました。皆様お疲れ様でした。
(E・I)
以上
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●日時:12/17 (土)15:00~17:00
●参22名:一般7名 九産大今ゼミ2名 守る会13名
●回収ゴミ:189袋: 可燃ゴミ:188袋(内アオサなどの自然ゴミ:183袋)不燃ゴミ:1袋、粗大ゴミ1個、
●鳥:ミヤコドリ8羽、ミサゴ1羽、クロツラヘラサギ1羽、ダイシャクシギ1羽、ツクシガモ約100羽、カワウ、オオバン、淡水ガモ、海ガモなど、沿岸の樹林帯ではウグイス、ヒヨドリ、シロハラ、ツグミ、
風も無く暖かい日でした。和白干潟には、越冬のカモ類が多く、ツクシガモも100羽を超えるようになりました。ツクシガモは白くて大きく、遠方からでも目立ちます。ミヤコドリも今の所では昨年より2羽多く、19羽が
観察されています。アシ原ではアシの穂やウラギクの花が綿毛になり、木の実がたわわに実って色づき、新たな命を迎える準備をしています。ハゼの木などの紅葉がまだ残っていました。センダンの葉痕のサルの顔がたくさん
できていました。海の広場前あたりで花を咲かせていたハマボウの側には、2~3年育った若木が3本有りましたその周りには、今年芽を出したのでしょうか?僅か10センチに満たない小さな木が約20本見つかりました。台風で枝が
折れ心配していましたが、元気になりちゃんと子孫を残しているようです。山本さん、高田さんと私と3名で確認して感動しました。きっと数年後にはハマボウの群落地になっている事でしょうね。
クリーン作戦では、小さくちぎれたフワフワのアオサが、此のところの強い風の影響で波も有り、大潮と重なり、水際を越えてハマニンニクの上まで覆っていました。浜辺に上がったアオサは軽くて運びやすかったのですが、水の中のは
重く成り、沢山は運べませんでした。今回は一般の方が7名ほど参加して下さり、産大の宗像ゼミからも2名が参加して下さいました。人数の割には多く回収できたと思います。
残念だったのは浜辺に上がったアオサを取り残したことでした。春に向けての新芽に悪影響がないことを願っています。最初はクリーン作戦や、山本さんの取材も有りました。参加者の中には初めて参加された方も有りました。
最後に鳥たちを観て貰ってから歓談しながら感想を聞きました。アオサを初めて見た方も有りました。夕日が赤く照らした中で記念写真を写してもらいました。参加された皆さま有難うございました。お疲れ様でした。
(S・T)
以上
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●冬期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告します。
今津では12/4(日)午前中に1回目の調査を行いました。天候は雨でした。タゲリ2羽、ハマシギ95羽、アオアシシギ9羽、タシギ12羽など、6種121羽がカウントされました。他にはヘラサギ6羽、クロツラヘラサギ10羽が
観察されました。
博多湾東部では12/13(火)午後に1回目の調査を行いました。ミヤコドリ14羽、ハジロコチドリ2羽、シロチドリ214羽、ハマシギ488羽、ミユビシギ50羽など、10種797羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ11羽
ツクシガモ134羽、ミサゴ1羽、カンムリカイツブリ59羽が観察されました。
12/13の博多湾東部は雨の中、調査を実施しました。海域全体でアオサは少なくなりましたが、まだ沿岸に残っています。アオサは水温が下がり、小さくちぎれています。奈多や雁ノ巣海岸やクリークでは、オゴノリが多く
繁殖していました。途中で雨がひどくなり濡れながらの調査で、寒かったです。しかしハマシギやミヤコドリやツクシガモに会えて嬉しかったです。和白海域の中でも五丁川から牧ノ鼻に至る和白干潟にミヤコドリやハマシギなどの
シギ・チドリ類やツクシガモたちが集まっており、奈多や雁ノ巣には少なかったです。今冬は海の広場方面の和白干潟の状態が良いのでしょうか?また和白にも奈多や雁ノ巣にもオオバンが多くいました。
和白海域全体で4~500羽程になると思います。沿岸のセンダンの木には黄色い実がたわわに生っていました。
調査参加者は今津が2名、博多湾東部が8名でした。雨の中調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
以上
日時:2016年12月13日(火)16:00~17:00
場所:JR千早駅周辺
参加:5名、署名数:47筆
雨の中、千早駅の屋根のある付近で署名活動を行いました。私以外の4名は直前までシギ・チドリ調査でしたが、がんばって引き続きの参加でした。署名してくれる人は少ないと覚悟していましたが、正面玄関付近はバス待ちの人が
快く署名してくださり予想外に集まりました。裏側は寂しいものでした。この前署名したという人が3人もいて、「イオンイエローレシートキャンペーンで一緒ですね」とボーイスカウトのお母さんが署名して励ましていただきました。
全体で47名分集まりました。雨にたたられることの多いこの頃です。
(E・I)
以上
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-和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲
2016年12月11日(日) -晴れ - 中潮(干潮 13:08 満潮 7:30)
[観察鳥種] 52種
[参加者数] 12人
晴れて風も無く暖かい日でした。集合地の和白公園の桜の木は葉を落として、冬らしくなりました。そこにコゲラが止まって、皆の気を引いています。プラタナスの木の実もぶらさがっています。探鳥会のはじめに、鳥インフルエンザが
国内で発生しているので、探鳥地での注意を話しました。それから冬鳥たちが待っている和白干潟に向かいました。満潮後の和白4丁目海岸に降りると、ツクシガモが目立ちます。他のオナガガモやヒドリガモなどの淡水ガモもたくさん
いました。暖かいので和白川の護岸下で日向ぼっこをしているカモもいました。沖合にはスズガモやホオジロガモなどの海ガモ達やカンムリカイツブリもいます。ミヤコドリは和白と雁ノ巣に分かれていました。
遠くの砂洲にクロツラヘラサギも見えます。ミサゴは杭の上に止まっています。カモメやセグロカモメ、ウミネコたちは干潟に降りていました。ダイシャクシギもいました。アオサが寄せた海岸を歩き、海の広場まで行きました。
唐原川河口付近にハマシギの群れが見えましたので、先に進みました。アシ原の中道ではウラギクがまあるい綿毛になっていて、気持ち良さそうです。シャリンバイやマサキ、クコなどの木の実が生っています。
シロハラの声やウグイスの地鳴きが聞こえます。砂洲に出ると、淡水ガモが飛び立ちました。ハマシギたちが干潟に降りて食事をしています。その中にはミユビシギやシロチドリも混じっています。ハジロコチドリも見つけました。
今日はハマシギたちが落ち着いて干潟に降りていましたので、良く見ることができました。ハマシギとミユビシギの違いを参加者に見てもらいました。
アメリカヒドリのような鳥がいましたが、詳しい方によるとヒドリガモとの雑種だろうということでした。冬鳥たちが多くて嬉しい探鳥会でした。
(山本 廣子)
【参加者の感想】
・ハマシギが多く見られて良かった。 ・ハジロコチドリの足のオレンジ色が確認できた。
・初めて参加して、たくさんの鳥が見られた。 ・天気が良くて気持ちよかった。
・久しぶりに参加して、アメリカヒドリの雑種が見れて良かった。
日 時:2016年12月3日(土)10:00~12:00
中 潮 満潮12:10 干潮5:31 天候 晴れ
場 所:和白干潟、きり絵館
参加者:学生39名、先生1名
守る会ガイド:4名
晴れてあたたかな観察会日和。女子短大生が賑やかにやってきたのはまず、きり絵館。1階アトリエに用意した椅子は39名分ぎりぎり。先生もガイドも立っていました。
山本代表の手袋での挨拶も、足置きの台の上に立たなければ見えない状態でした。和白干潟で育った話、干潟の話、和白干潟の特徴、野鳥や生き物たちの紹介、和白干潟を守る会の保全活動などの話をしました。私語を交わしたりスマホを
見たりで、集中して聞いた学生は半分程度でしょうか。その後和白干潟に出かけました。長靴持参はごくわずかで、長靴の貸し出しをしましたが、つっかけのようなサンダル履きが多く、干潟=砂浜(海水浴場)と勘違いしている生徒が
多いのかなと思いました。望遠鏡4台で野鳥観察をしました。カモ類が一番多く、ツクシガモ、ダイシャクシギ、ミサゴ、オオバンなどが目立ちました。残念ながらミヤコドリは雁ノ巣にいるのが見え、クロツラヘラサギも観察の時には
飛びたっていました。山本代表の話に出ていたダイシャクシギに関心が高かったようで、見ることができ、喜んでいました。間近で水鳥の自然の姿をみることはほとんどないため、楽しかったようです。
続いて、アシ原の中を通って砂洲まで行きました。途中の植物観察でセンダンの葉痕を見せましたが、小学生ほど関心は高くなかったようです。干潟は満潮で入ることができませんでした。コメツキガニの姿もなく、アシ原ガニの巣穴のみ
見せました。浄化実験のウミ二ナも砂に潜っていたため、水の中を掘って探して容器に入れ、きりえ館まで持ち帰りました。海岸で弱っているコガモを1羽見つけました。皆で囲んで「動物園に連れて行ったら」というやさしい学生の意見も
ありました。5羽以上死んでいたら鳥インフルエンザの検査をするそうです。鳥インフルエンザは出水や東北で発生しているので、連絡しなければなりません。今回は1羽のみで、弱っていてもどうしてやることもできません。
野生の鳥の厳しい運命を知ることも学習の一つでしょう。
きりえ館に戻り、当初2階のギャラリーできり絵を見ながらまとめをする予定でしたが、きりえを鑑賞した後に1階でウミ二ナ浄化実験の結果を見せ、貝など自然の浄化能力を知って
もらい、まとめをしました。学生からは、「ミサゴがかっこよかった」、「鳥をいっぱい見ることができてよかった」、「干潟の役割や鳥の名前をたくさん教えてもらってよかった」などの感想が出されました。
最後に、楽譜を用意して「ミヤコドリの歌」をみんなで合唱し楽しく締めくくりました。
さすがに幼児教育を学んだ学生だけに、初めての歌も見事に歌えました。
(E・I)
以上
<観察した鳥>ミヤコドリ(19)ツクシガモ(50)クロツラヘラサギ(5)ダイサギ(1)アオサギ(1)ダイシャクシギ(1)ミサゴ(2)ヒドリガモ、オナガガモ、マガモ、コガモ、カルガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ
カンムリカイツブリ、スズガモ、ホシハジロ、オオバン、カワウ
<いきもの>ウミ二ナ、ホソウミ二ナ、ホトトギスガイ、ハマトビムシ、ミズクラゲ
<植物>海そう:オゴノリ、アオサ、アサミドリシオクサ 葉痕:センダン
紅葉:ハママツナ、イソホウキギ、ハマボウ、ナンキンハゼ、ハゼ
穂:ウラギク、アシ
実:シャリンバイ、マサキ、ナンキンハゼ、アキグミ、センダン