最近の和白干潟
2017年1月
和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(1月28日)
和白小学校4年生の和白干潟自然観察会報告(1月25日)
冬の和白干潟の自然さがし(雁ノ巣海岸)「アシ原や干潟の宝物をさがそう!」報告(1月24日)
和白海域水鳥調査報告 (1月8日)
2016年冬期シギ・チドリ調査報告(1月8日)
●日時:1/28(土)15:00~17:00
●参加:23名、一般参加:7名、守る会:16名
●回収ゴミ:133袋:可燃ゴミ:130袋 不燃ゴミ:3袋 (人工ゴミ30袋・自然ゴミ100袋)
●粗大ゴミ:切り株4個、小枝など流木20本、プラスチックケース1個、
●鳥:ミヤコドリ:10羽、ダイゼン4羽、ハマシギ・ミユビシギ・シロチドリ等で約450羽、朝にはツクシガモ10羽、陸ガモ、海ガモ共に少なくなってはいますが、まだ見ることが出来ます。
和白干潟のアシ原では、真冬の為に殆どの草花が、枯葉色に染まって中々味が有ります。その中にも新しく芽を出し春に備えています。中でも一番目立つのはハマウドです。あちこちで艶やかな濃い緑の葉を広げています。
アシも負けずに、覆いかぶさった草木の下から、角みたいに尖った新芽を出していました。オオジシバリ等小さな芽を沢山出していました。中道の側には、早咲きのハマダイコンの花も咲いていました。
ナワシログミが小さい実をたくさん付けており、春の訪れを待っています。沢山実を付けていたシャリンバイも、実はすっかり落ちてしまっていました。
クリーン作戦では、お天気が良くて暖かく、思っていたより多くの方に来ていただきました。お陰様で普段できない、最も人工ゴミの多い唐原川河口右岸より始める事が出来ました。アシの上には沢山の草木や小枝が被さっていましたが、
乾いていた為にとても軽くなっていました。両手いっぱいに持ち上げそのまま一輪車、リヤカー、ソリ等に乗せて運びました。草木などはまだまだ量が多くて取り残しておりますが、海の広場前はすっきり綺麗になりました。
毎回参加して下さる椋木さん、奈多小6年女子2名も頑張っていました。ガールスカウトより2名の方が初めて参加して下さり、ゴミの多さに驚いてクリーン作戦の必要性を実感できたようでした。
尚、アオサは昨年発生が少なかった為、殆ど姿を消していました。守る会からも多数参加が有りました。最後に野鳥観察や、お茶とお菓子で喉を潤しながら、感想など聞き集合写真を撮って散会しました。
参加された皆様有難うございました。お疲れ様でした。
(T・S)
以上
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日 時:2017年1月25日(水) 9:00~12:00 中潮 満潮8:58 干潮14:11
参加者:4年生102名と先生4名 天候:晴れ
守る会自然観察ガイドとカメラ:9名
大変寒い日が続きましたが、今日は晴れて暖かい絶好の観察会日和となりました。和白小学校の年2回の観察会の内の冬の観察会でした。インフルエンザが流行っていて欠席の子どももいましたが、みんな元気にやってきました。
バードウォッチングでは、オナガガモ、ミサゴ、ハマシギ、シロチドリ、ツクシガモなどを観察できましたが、ミヤコドリやクロツラヘラサギは姿を見せず、子どもたちが帰ってからミヤコドリが9羽やって来たのは残念でした。
すぐ目の前の干潟をチドリやシギたちが走り回る可愛い姿、ミサゴのかっこよさが人気でした。枯草色のアシ原では、アシにホクホクの穂がついています。根本にアシハラガニの巣穴があり、子どもたちは蛇の穴?と騒ぎました。
葉も実も落としたセンダンの葉痕を虫眼鏡で観察し「おさるの顔に見える」と喜んでいましたが、「ミッキーマウスの顔に見えるよ」という声もありました。
鳥インフルエンザを警戒してフンに注意しながら砂洲に出て少し干潟を掘ってゴカイを見つけたり、フレリトゲアメフラシも見つかり、冬で隠れている貝やカニなどいなくても干潟の生き物を紹介できました。
帰りはみんなでゴミを拾いながら歩き、たくさんのゴミを片付けることができました。
最後にみんなで集まって見つけた物を確認しました。子どもたちからは、和白干潟の冬の魚についての質問や、和白干潟に来る鳥の暮らしについての質問が出ました。
最後に「和白干潟はいいところだけどゴミが多いので、みんなでゴミを出さないようにしなくてはいけないと思った」という感想が出されました。
自分たちの身近な干潟を守ることの大切さを感じてくれたようです。最後に山本代表が「和白干潟観察会のまとめの発表会を2月に予定してありますので、和白干潟をどのように守っていくのかをぜひ聞かせてほしい」と話しました。
(E・I)
以上
野 鳥:オナガガモ、マガモ、スズガモ、ホオジロガモ、ツクシガモ、オオバン、ミサゴ(2)、ハマシギ(800)、ミユビシギ、シロチドリ、ウグイス、シロハラ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、ジョウビタキ、ハクセキレイ、コサギ
ミヤコドリ(9)、ダイゼン(4)
生き物:フレリトゲアメフラシ、ウミニナ、ホソウミニナ、ホトトギスガイ、シロスジフジツボ、オキシジミ・ゴカイ、ヨコエビ
植物:ハマニンニク(新芽)、ハマウド(新芽)、ハマサジ(新芽)、シャリンバイ(実)、マサキ(実)センダン(実・葉痕)、アシ(穂)、ウラギク(綿毛)、ハマエンドウ,ハマナデシコ(種)ハママツナ
海そう:オゴノリ
拾ったゴミ:13袋
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日 時:2017年1月24日(火) 13:00~16:00 中潮 満潮 8:20 干潮 13:27
場 所:雁ノ巣海岸
参加者:10名 守る会9名
天気予報で最高気温6度、低温注意報が出ている中で参加者は完璧な防寒準備をして寒さを覚悟してJR雁ノ巣駅前に集合しました。しかし、予想に反して青空も見えて日差しが温かく、「雪が降らなくてよかったね。」
「お天気でよかったね。」と言いながらほっとして雁ノ巣グランドに向かいました。
雁ノ巣グランドで山本代表が「天気でよかったです。晴れていると気分も違いますね。今回で雁ノ巣海岸の1年間の自然さがしの最終回です。今日は冬の自然を見ていきます。木は葉が落ち芽が出る準備をしています。
鳥は12月の最盛期と比べると若干減っています。安全に気を付けていきましょう。」と挨拶しました。
干潟に入ったら早速、ハマシギ170羽、ミユビシギ60羽、首のところが黒いシロチドリ24羽が見られました。素早く動きながらエサをとっているところを望遠鏡で見ました。水の中で泳ぐスズガモ、イソシギ
足がオレンジ色のハジロコチドリ、ミヤコドリも見ました。
「マガモはとってもきれいですね。」とパンフレットの写真で確認しながら見ました。ハクセキレイが5メートル位近くにやって来ました。アシ原では、ホクホクした薄いベージュ色のアシの穂に日が当たってきれいでした。
13時49分からアシ原に入り、どんどん進んで行くと、新芽のハマニンニクはこれから花が咲く準備です。ハマウドの新芽もありました。ツルウメモドキは赤い小さな実をつけていました。
松林をくぐり抜け、13時57分アシ原を抜けました。アシが枯れていたので、アシ原の中を歩くことが出来ました。冬ならではの探検でした。砂浜に出ると、オオバンの足跡が砂の上にありました。
「葉っぱみたいね。」とみんなで見ました。見上げるとセンダンの黄色い実がたくさんなっていました。ヒヨドリが実を食べに来ていました。砂の上の岩にはカキがびっしりとついていました。
「このカキは養殖のものよりおいしいですよ。」「昔はこの位のカキをとって食べていました。」などの話も聞かれました。岩をめくると、ケフサイソガニが潜んでいました。ケフサイソガニは岩のように縮こまっていて動きが
鈍っていました。ハクセキレイの小さい足跡もありました。水上飛行艇上下架スロープ跡に近づいたところでは水の中にスズガモが260羽いるのが見えました。砂地に大きな穴があったので、掘ってみましたが、何の穴か
わかりませんでした。
ここの砂は海の広場の砂よりも泥っぽい感じがしました。オゴノリは冬場で元気がありませんでした。
14時19分、水上飛行艇上下架スロープ跡に着きました。オオバンが4羽いました。テリハノイバラの実が黒くなっていました。
しばらく行ったところで砂地にたくさんの穴があったので、掘ってみるとホソウミニナが出てきました。砂地がとてもきれいで、踏んだらふわふわした感じで、「三温糖みたい。」という声も聞かれました。石垣の石と石の隙間には
ハマゼリの芽が出ていました。カルガモが87羽、ヒドリガモが4羽いました。
砂洲の近くに行くと、イソホウキギが枯れていました。ハマゴウも枯れていましたが、実をとって匂いをかいでみるとペパーミントのような爽やかな香りがしました。「ハマゴウの実は香りがいいので、枕の中に入れたり、正月の
屠蘇の中に入れたりする。」ということは以前参加した自然探しの中で教えてもらっていましたが、実際に実の香りをかいで、納得しました。
オゴノリ、アオサ、アサミドリシオグサが黒緑色に固まって一緒に堆積していました。砂洲をさらに行くと、花をつけたハマダイコン、紅葉したテリハノイバラ、キミガヨラン、小さい黄色い花をつけたコマツヨイグサ、枯れている
カワラヨモギの中にきれいな緑色の新芽がありました。
そこでみんなで集まり、立花山をバックに青空の下で集合写真をとりました。
14時40分頃、砂洲の先端まで行きました。近くには白い貝殻がたくさんありました。手にとって見ると、オオノガイ、サルボウなどがありました。砂地にはいろいろな方向の波の跡がついていました。
砂洲から戻る時はビニール袋を持って、ごみを集めながら歩きました。結構たくさんのごみがありました。砂に埋もれて水分を含んでいたりして、ビニール袋は結構重くなりました。
水上飛行艇上下架スロープ跡にたどり着くまでには寒さはどこかへ行ってしまい、暑くなっていました。
水上飛行艇上下架スロープ跡で集まり観察できたものをみんなで確認し、ガイドが収集したサンプルを見ました。
参加者からは「ハマゴウの匂いをはじめてかいだ。」「白くなっている貝殻が裏ばかり向いているところと表ばかり向いているところがあった。」「砂洲の一番向こうまで行けてよかった。」「アシ原を通り抜けることができ、元のところ
に戻らなくてよかった。」「段差のある所を上る時、脚立を準備してもらっていたので助かった。」「きれいな砂浜で、鳥の足跡がかわいかった。」「キミガヨランが増えていたので、不気味だった。」
「ウチワサボテンも同じように増えている。」「シギ、チドリを目の前で見れてよかった。」「見晴らしがよかった。」などの感想がたくさん聞かれました。
今村さんが「今日は天気がよく、楽しくできました。これからもぜひ参加してください。」と閉会の挨拶をして終わりました。冬の自然探しに参加してたくさんの出会いがあり、気持ちのいい半日を過ごすことができました。
(K・A)
以上
●観察された鳥 21種類
コサギ・マガモ・カルガモ(87)・ヒドリガモ(4)・オナガモ・スズガモ(260)・ウミアイサ(1)・トビ(1)・オオバン(8)・ミヤコドリ(4)・ハジロコチドリ(1)・シロチドリ(24)・ハマシギ(170)
ミユビシギ(60)イソシギ(1)・ハクセキレイ(2)・ツグミ・ヒヨドリ・メジロ・シロハラ・ホオジロガモ
●観察されたカニ類・ゴカイ類など 4種類
ケフサイソガニ・コメツキガニ(穴・砂団子)・ハマトビムシ(石の下)・イトゴカイ
●観察された貝類など 10種類
アサリ・ウミニナ・オオノガイ(殻)・サルボウ(殻)・ホソウミニナ・ホトトギスガイ・マガキ・ツメタガイ(殻)・ムラサキイガイ・シロフジツボ
●観察された植物 21種類
クコ・クロマツ(松ぼっくり)・センダン(実)・ナンキンハゼ(実)・テリハノイバラ(実・新芽)・ハマゴウ(実)・ツルウメモドキ(実)・イソホウキギ・カワラヨモギ(新芽)コマツヨイグサ(花)・ツルナ(花・実)
ネコノシタ(新芽)・ハマエンドウ・ハマゼリ・ハマダイコン(花)・ハマニンニク(新芽)・ハマヒルガオ・ハマユウ・ホソバキミガヨラン(花)・アシ(穂)・ハマウド(新芽)
●観察された海そう類 3種類
アオサ・オゴノリ・アサミドリシオグサ
●集めたゴミ 13袋
日時:2017年1月8日(日)10:00~15:30 若潮 満潮:6:04 干潮:11:31 曇り
調査範囲:和白海域(和白~奈多~雁ノ巣)とクリークや畑
博多湾東部の冬期シギ/チドリ調査も兼ねて行いましたが、シギ/チドリ調査の方が範囲が広いので、和白海域のみ調査員が兼ねて調査を行いました。和白海域水鳥調査の報告をします。
カモ類12種2450羽、カモ類以外の水鳥21種1584羽がカウントされました。
昨年はカモ類13種3149羽、カモ類以外の水鳥18種2452羽でした。カモ類は699羽減り、カモ類以外の水鳥は868羽減っています。今年度でも12月に比べてカモ類がかなり減っているように思います。
カモ類以外の水鳥ではハマシギなどの小型シギ・チドリが大幅に増加しています。
カモ類1位はスズガモ1051羽(昨年は1849羽)、2位はマガモ492羽(昨年は475羽)、3位はヒドリガモ255羽(昨年はホシハジロ252羽)、4位はオナガガモ249羽(昨年は240羽)でした。
昨年よりもスズガモもヒドリガモも減少しました。昨年12月にはヒドリガモもツクシガモももっと多くいました。寒くなりアオサが分解して食物が減り、カモたちが減ってきているのかもしれません。
昨年12月にはツクシガモは最大208羽、ヒドリガモは1441羽を観察しましたが、どこへ移動したのでしょうか?
今回はハマシギやシロチドリなどの小型シギ・チドリ類が多くいて、嬉しかったです。唐原川河口から海の広場、和白川河口先の干潟全体に広がって食事をしていました。その中にハジロコチドリ3羽を見ました。
シロチドリ247羽、ハマシギ861羽、ミユビシギ156羽がカウントされました。ミヤコドリは20羽で過去最大羽数になりました。ダイゼンは6羽でした。クロツラヘラサギは唐原川河口先に1羽が見られました。
調査は3つのグループに分かれて行いました。調査参加者は6名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
以上
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●冬期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。全国一斉調査になります。
今津では2017年1/8(日)午前中に2回目の調査を行いました。
タゲリ1羽、ハマシギ92羽など、4種97羽がカウントされました。他にはヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ16羽、ツクシガモ5羽、ズグロカモメ24羽、ミサゴ2羽、カンムリカイツブリ1羽が観察されました。
博多湾東部では1/8(日)に2回目の調査を行いました。
ミヤコドリ20羽、ハジロコチドリ3羽、シロチドリ247羽、ダイゼン6羽、ハマシギ861羽など、10種1309羽がカウントされました。久~しぶりの4桁です。他にはヘラサギ2羽、クロツラヘラサギ17羽、ツクシガモ24羽
ミサゴ7羽、カンムリカイツブリ9羽が観察されました。
1/8の博多湾東部は午前中は雨でしたが、徐々に上がりました。寒さでアオサは分解して沿岸部に寄せていました。アオサが無くなったためでしょうか、12月に比べてカモ類がずいぶん減ってしまいました。
ハマシギ等の小型シギ・チドリ類は今冬はとても増えたようで、良かったです。ミヤコドリは過去最高羽数の20羽でした。沿岸の木では、センダンの実がたわわに生っていて、ムクドリが盛んに食べていました。
センダンの木にはツルウメモドキが巻き付いていて、赤い実が生っていてきれいでした。
今回の博多湾東部の調査は、野鳥の会福岡支部の「水鳥全種調査」も兼ねて行いました。
調査参加者は今津が3名、博多湾東部が8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
以上
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