最近の和白干潟
2017年12月
2017年 和白干潟を守る会望年会 報告(12月25日)
2017年度冬期シギ・チドリ調査報告(12月19日)
和白干潟のクリーン作戦と自然観察(12月16日)
ちどり保育園くじら組(年長児)の和白干潟自然観察会報告(12月11日)
定例探鳥会報告 和白海岸(12月10日)
精華女子短大2年生の和白干潟観察会報告(12月3日)
日 時:2017年12月25日 (金)18:00~21:00
場 所:きりえ館(事務所)
参加者:17名
今年の締めくくりで来年に向けて、守る会待望の望年会がありました。予定時間どうりで始まりました。高田さんの司会で始めましたが、途中から南さんにバトンタッチしました。はじめの開会の挨拶を山本さんがして、
次に山下さんの音頭で乾杯がありました。美味しい料理を頂きつつ、全員が自己紹介と来年の抱負を述べました。
次は守る会の一年を振り返り、5代ニュースを選びました。
2017年和白干潟の5大ニュース
1.ミヤコドリが過去最高の25羽飛来
2.ラムサール条約登録を求める請願が継続審査となる
3.「ふくおか地域づくり活動賞」受賞、「生物多様性アクション大賞」入賞
4.干潟まつりは新しいテントを購入して大盛況
5.リーフレット「四季の和白干潟の自然Ⅱ(雁ノ巣海岸)」発行
初めて参加された方もありました。持ち寄りの手作り惣菜やお菓子、おにぎり、果物、飲みものを頂き、山本さんの絵本「ひがただいすき」を森さんが朗読をしました。山本さんもマジックを披露して喝さいを浴びました。
次に、お待ちかねのオークションです。皆さんに出品戴いた品を山之内さんの司会で始まりました。今年も色んな品が集まり、皆さんの協力で行うことが出来ました。
収入は参加費:17,000、カンパ:10,800円、オークション売り上げ:3,450円で、合計31,250円になりました。材料費:11,900円以外はカンパして頂きましたので、収益:19,350円は守る会のために
使用させていただきます。オークションの後は、皆で「ミヤコドリ」や「もみの木」を歌い、楽しくハンドベルで「ドレミの歌」などに合わせて演奏しました。
最初は音がずれていましたが、最後は全員ばっちりと合わせることが出来て一番盛り上がりました。閉会の挨拶を今村さんがしました。
使用した食器を片付けてから散会しました。参加された皆様遅くまでお疲れ様でした。来年も守る会にとって良い年でありますように!
(S・T)
以上
ページのトップに戻る
山本廣子
●冬期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告します。
今津では12/3(日)午前中に1回目の調査を行いました。
タゲリ27羽、ハマシギ117羽、アオアシシギ13羽など、5種160羽がカウントされました。他にはヘラサギ7羽、クロツラヘラサギ20羽、ツクシガモ7羽、ズグロカモメ5羽、ミサゴ2羽、カンムリカイツブリ1羽が観察されました。
博多湾東部では12/19(火)午後に1回目の調査を行いました。ミヤコドリ25羽、ダイゼン9羽、ハマシギ82羽など、6種128羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ15羽、ツクシガモ188羽、ミサゴ6羽、
カンムリカイツブリ28羽が観察されました。
12/19の博多湾東部は小雨が降り、海辺は寒かったです。全体にアオサは少なくなっていました。アオサは水温が下がり、小さくちぎれて水底に沈んでいます。多々良川ではクロツラヘラサギをアシ原のねぐらの中で確認しました。
香椎浜では高速道路工事のために高いフェンスを立てていました。唐原川河口左岸の護岸を高くしていました。和白海域ではカモ類も含めて水鳥たちが多い時期です。ツクシガモも多く渡ってきました。
調査参加者は、今津が3名、博多湾東部が10名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
以上
ページのトップに戻る
●日 時:12月16日(土)15:00~17:00
●参加者:25名 : 一般10名:九産大宗像ゼミ先生共4名、ライオン(株)1名、明治安田ビルマネジメント(株)3名、長崎大学生1名、町内会1名、守る会15名
●回収ゴミ:202袋: 可燃ゴミ:201袋、(アオサ袋:196、人工ゴミ5袋) 不燃ゴミ1袋
●粗大ゴミ0
●観られた鳥:ツクシガモ約260羽、淡水ガモや海ガモ、オオバン他
今和白干潟では、沢山のツクシガモが渡って来ています。この寒さで一気に増えた様です。他のカモ達も大勢観ることが出来ます。特にツクシガモは大きくて白色が目立ちます。背中が茶色、黒色でとても綺麗な模様です。
嘴と脚が赤っぽくて、ミヤコドリと一緒に居るときは紛らわしいです。アシ原側の後背林や広場付近には、紅葉が過ぎ葉を落としたセンダンの葉根で、さるの顔に似たものを観ることが出来ます。
ウラギクやアシもフワフワの綿毛になり、赤く色づいたクコ、ツルウメモドキ、ノイバラ、アキグミの実もまだ残っています。センダン、ナンキンハゼや、濃い青のシャリンバイもたわわに実っています。
紅葉の時期が終わったハママツナも来年の為に、沢山の小さな実を付けています。
本日のクリーン作戦は、とても風が強く干潟まつり以来の寒さでした。北西の風により波で小さくなったアオサが打ち寄せられていました。
海の広場前は比較的綺麗だったので、今まで行き届かなかった和白方面を重点的に清掃しました。アシ原入り口にもアオサが積もっており、2班に分かれて、ソリ・一輪車・リヤカーを使って寒さに負けずに頑張って頂きました。
参加者は今回も、守る会会員と事前にお知らせ頂いた宗像ゼミの方達だけかと覚悟して行きましたが、現場に行って暫くすると初めての企業の方も数名参加して頂きました。ホームページを見て来られたとのことでした。
来年に向けて企業からの参加も期待できそうでとてもうれしく思います。水鳥のツクシガモを観て貰いました。ある企業の方は「ラブアースで百道浜に行ったが、人工海岸で綺麗だったけど、自然の和白干潟を見て、ツクシガモも初めて
見たそうで、こんな綺麗なカモが居るのですね」と驚かれた様です。「素晴らしい所があることを知りました」と感慨深げでした。
1時間20分間清掃をした後で、暖かいお茶とお菓子でねぎらい、まとめを行いました。最後に記念撮影をしてから散会しました。参加の皆様、強風で寒い中、有難うございました。
(S・T)
以上
ページのトップに戻る
日 時:2017年12月11日(火) 10:00~11:55
小潮 満潮16:41 干潮9:58 天候:くもりのち雨
参加者 32名と先生3名 守る会自然観察ガイド:3名
今年一番の寒さで、雨も降るという天気予報の日でしたが、朝は雨が降っていなかったので観察会実施となりました。寒いので、きりえ館で干潟の話を聞きました。
完全な防寒対策をしたてきた子どもたちはきりえ館のイスに座ると、山本さんの手袋人形に目を輝かせ、「コメツキガニは?」「ハクセンシオマネキは?」と干潟への期待が膨らみます。
海の広場に行くと沖の方に白波が立っていて、和白川河口方向の海面にツクシガモがいるのを望遠鏡で見ました。一人ずつスコップをもらうと、担任の先生の「干潟の探検隊出発!」という掛け声で勇んで干潟に入って行きました。
早速、スコップでオキシジミの殻をすくうと、とても嬉しそうにしていました。フレリトゲアメフラシをたくさん見つけ、バケツに入れました。砂地に鳥の足跡を見つけると大喜び。足跡に沿ってスコップの先で線を引いていました。
「ここにもあるよ」と次々足跡を発見し、足跡の種類の違いもわかりました。望遠鏡を干潟に持って行っていたので、沖でも望遠鏡を見ました。
唐の原川河口側の方向にもカモが「おしくらまんじゅう状態」で浮かんでいるのが見えました。子どもたちは何度も望遠鏡をのぞき、そのたびに「おーすごい。いっぱいいる」と言っていました。
風が強くて望遠鏡が倒れたりし、大人でも吹き飛ばされそうでした。それでも子どもたちは元気に動き回っていました。アシ原に入っていくと風がさえぎられて暖かく、アシ原の探検もワクワクしました。アシ原にはウラギクの綿毛、
アシの穂、センダンやマサキの実があり、センダンの葉根も見ました。
海の広場で集まってみんなでとったものを見ました。「なぜ、カニがいなかったのですか?」「小さい穴があったのは何ですか?」という質問が出ました。
「楽しかったですか?」と山本さんが聞くと「ハーイ!」と元気な声が返ってきました。「また来たいですか?」と聞くとまたもや「ハーイ!」という返事。最後に山本さんのカモ笛を吹かせてもらってみんな喜んでいました。
寒さも何のその、子どもたちにとっては楽しい干潟だったようで、寒さを心配していた担当者一同ほっとしました。海の広場で子どもたちがパンを食べている時パラッと雨が落ちるぐらいで、無事観察会は終わりました。
(K・A)
以上
観察されたもの
野 鳥:ツクシガモ・マガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・ヨシガモ・コサギ
生き物:フレリトゲアメフラシ(多数)・マメコブシガニ・ケフサイソガニ・コメツキガニ・ウミニナ・ホソウミニナ・アサリ・オキシジミ・ユウシオガイ・ホトトギスガイ(多数)
植 物:ウラギク(綿毛)・アシ(穂)・センダン(実)・マサキ(実)・アオツヅラフジ(実)・シャリンバイ(実)・アキグミ(実)・テリハノイバラ(実)
海そう:アオサ・オゴノリ
拾ったゴミ 小1袋(子どもたちと担任の先生が率先して集めました)
ページのトップに戻る
和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲
2017年12月10日 -曇りのち雨-
【観察鳥種】42種
【参加者数】14人 守る会
【担 当 者】山本廣子
集合地の和白公園では、イソヒヨドリに会いました。公園のナンキンハゼの木の実がはじけて、白い花が咲いているようでした。干潟へ行く途中に、RKBラジオ塔に止まるミサゴを見ました。
干潟は引いていて、水鳥たちは遠かったけれど、和白川河口沖にミヤコドリやツクシガモや淡水ガモたちがいました。遠い水際にはハマシギ・ミユビシギ・シロチドリの群れが広がっていて、食事中でした。
アオサが沿岸に吹き寄せられており、滑らないように気を付けながら海の広場まで歩きました。寒いのでさらにアシ原を歩きました。アシ原中道は、ハマシオンの綿毛が丸くてきれいでした。
アキグミ、クコ、センダン、シャリンバイなどの木の実が生り、ウグイスやジョウビタキ、コゲラも鳴いています。
砂洲に出ると、ハマシギの小群がすぐ近くの水辺でせわしく食事中で、近くで見られて迫力がありました。
唐原川付近にはクロツラヘラサギもいました。ミヤコドリも和白川と唐原川方面に分かれて15羽いました。沖にはカンムリカイツブリやハジロカイツブリ、ウミアイサも見られました。
スズガモに混じってホウジロガモも確認できました。ヒドリガモが多くてさかんにアオサを食べていました。ヨシガモも多く見られました。
寒いのでアシ原の中で鳥合わせをしましたが、途中雨が降ってきましたので急いで解散しました。
(山本廣子)
以上
【参加者の感想】
◇ウミアイサがきれいだった。
◆海が引いていて、鳥が遠かった。
◇ハマシギたちが近くで見られたので、ハマシギとミユビシギの区別が良くわかった。
◆寒かった。
◇まだハマナデシコの花が咲いていた。
日時:2017年12月3日(日)9:40~11:50 天気:晴 大潮 満潮:9:31干潮:15:12
場所:きりえ館、和白干潟
参加者:精華女子短大2年生34名と教員1名
守る会:ガイド3名
晴天で、暖かく、師走に入っての観察会としては恵まれていました。予定より早く、きりえ館に到着し、山本さんの干潟の生き物手袋のご挨拶に目を丸くした女子大生たちは、干潟の働きやこれから出会う鳥や生き物たちについて
早速ノートを取りながら和白干潟の説明を聞いていました。20分後、干潟に移動すると、潮の満ちた干潟にはたくさんの鳥たちが待っていました。さっそく望遠鏡を覗いて観察しました。
砂洲にはクロツラヘラサギやミヤコドリなどが群れており、和白方面にはツクシガモ、沖合にはスズガモやホオジロガモなどを見ることができました。
「一本足で立っている鳥がいる」と言うので見ると 、それは棒杭に止まっているミサゴのことでした。クロツラヘラサギは9羽の群れで、大きく白いので良く目立ち、大変印象に残ったようでした。
10分ほど鳥を見て、アシ原に入り植物観察をしましたが、自然の中で過ごす機会が少ないためか、若い女性にはアシが顔にあたったりするのが気になり、早くアシ原を抜け出たい様子でした。
それでも枯れた植物の多い中で目立つテリハノイバラの赤い実やアキグミの実は可愛い、綺麗と声が上がり、アキグミを口に入れて渋かったという感想もありました。
アシ原の中のセンダンの木の葉痕は「お猿の顔に見えるでしょ?」と観察できましたが、昨年まであった海辺のセンダンの大きな木は枯れてしまっていて葉痕を見せることができなくなっていました。
年々露出していた根元が海水に洗われてついに無残なことになってしまい、残念でした。
すぐ近くでクロツラヘラサギが餌を探している姿を見ることができ、スマホに撮っている学生も多かったようです。帰りは海辺を通りましたが、アオサの腐った上を歩いたりして靴を汚したり、濡らしたりする学生もいました。
潮が引いていなかったため、貝などの生き物探しや浄化実験はできませんでした。広場に戻って生きたウミニナ、ホソウミニナ、ホトトギスガイとオキシジミ、アサリ、マガキ、ユウシオガイの殻を見せました。
アキニレやナンキンハゼなど海の広場の紅葉を背景に記念撮影をしてきりえ館に戻りました。ギャラリーでは山本さんのきりえを見ながら今日の感想を聞きました。
「干潟の水が綺麗だったのでびっくりした」「いろいろな鳥がいることに驚いた」「クロツラヘラサギのお尻が可愛かった」「貝の種類が多くてびっくりした」「ミヤコドリも見れて良かった」「ミサゴがかっこよかった」など、
生で鳥を見ることができたのが印象深かったようです。最後に山本さんが干潟のマジックを披露して喝さいを浴びました。
(E・I)
以上
観察された鳥:クロツラヘラサギ9羽、ミヤコドリ16羽、ミサゴ1羽、ツクシガモ60羽、ヒドリガモ、オナガガモ、マガモ、ホオジロガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、スズガモ、カワウ、オオバン
生きもの:ウミニナ、ホソウミニナ、ホトトギスガイ、貝殻:ユウシオガイ、オキシジミ、アサリ、マガキ、ハマトビムシ
植物:木の実:アキグミ、シャリンバイ、センダン、テリハノイバラ
紅葉:ハママツナ、ハマボウ、アキニレ、ナンキンハゼ
綿毛:ハマシオン(花もあった)、アシ
種と花:ハマナデシコ
ページのトップに戻る