最近の和白干潟
2018年2月
和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(2月24日)
「和白小学校観察会まとめの発表会と授業」報告(2月17日)
2017年度 冬期シギ・チドリ調査報告(2月13日)
定例探鳥会報告 和白海岸(2月11日)
●日 時:2月24日(土)15:00~17:00
●場 所:唐原川河口右岸~福岡市道付近一帯
●参加者:33名 : 一般17名(九産大宗像ゼミ4名、西日本シティ銀行3名、長崎大学生1名ほか)守る会16名
●回収ゴミ:77袋 可燃ゴミ:76袋(自然ゴミ:66袋、人工ゴミ10袋) 不燃ゴミ1袋
●粗大ゴミ、木材、枝等約6本、プラスチックラック、テーブル1個、
●観られた鳥:ミヤコドリ28羽、ツクシガモ、マガモ、オナガガモ、ウミアイサ、ミサゴ2羽ダイサギ、コサギ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス(声)
今、和白干潟では、アシ原のアシ等植物は実を落とし、綿毛もほとんどが飛び去り冬枯れの季節ですが、アシの上に堆積した草木を取り除くと、下には角みたいに尖った新しい芽が出ていました。
海の広場前では、ハママツナの小さな芽が枯れた親木の根元にびっしりと顔を出しています、良く見ないと分からない位にとても小さくて可愛いです。やがては誰が観ても分かるように大きくなります、これからとても楽しみです。
カモ達は大分少なくなっていますが、マガモやオナガガモは未だ沢山います。ツクシガモも今年は遅くまでいるようですね、今でも60羽以上観ることが出来ます。ミヤコドリはカウントし易いように28羽が砂洲に並んでいました。
本日のクリーン作戦はとても穏やかで、先月に続いてクリーン作戦にうってつけの良い天気でした。唐原川右岸河口から、海の広場までを清掃しました。始めた頃は満潮前でしたが、小潮だった為に濡れること無く回収した物を、
ソリ、一輪車リヤカーで運ぶことが出来ました。今日は人工ゴミよりアシの上に堆積していた古いアオサや草木を取り除きました。距離は唐原河口からゴミ置き場迄かなりの距離がありますね。
3往復しましたが歩数にすると約6千歩位になっていました。参加者も企業の方や、初めて参加して下さる方も有りとてもうれしく思います。
今回も先月に続き取材が有りました。西部3Rステーションより来られていました。
何時もの様にお茶とお菓子でのどを潤し輪になり、本日の成果をお伝えしてから初めての方に感想など聞きました。望遠鏡で野鳥も観て貰い最後に参加者全員で記念写真を撮り散会しました。
参加された皆様有難うございました。お疲れ様でした。
(S・T)
以上
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日 時:2018年2月17日(土) 8:50~10:40
場 所: 和白小学校
参加者:和白小学校4年生4クラス124名と先生4名、守る会7名
「和白小学校自然観察会年間計画」に基づき、昨年の6月と今年1月の観察会を踏まえてのまとめの発表会と授業がありました。初めに音楽室で約40分、山本さんがまとめの話をしました。
パワーポイントで和白干潟について振り返り、鳥やカニなどの写真を見ながら名前を確認しました。
一度見ている写真なので、子どもたちはうんうんとうなずきながら聞いていました。また和白干潟の役割、守る会の活動も話しました。実際の観察会の時の写真も見ました。友だちが写っている写真が出ると、「〇〇君!」と言ったり、 にっこりしたり、指差したりしていました。
写真を見ながら「和白川河口で見たカニの名前は?」という山本さんの質問に「ハクセンシオマネキ!」と一斉に大きな声で答えていました。その後教室に移動して、クラスごとに発表がありました。
守る会のメンバーは1組から4組までのクラスに分かれて保護者と一緒に参観しました。私は4組の発表を見せてもらいました。
「和白干潟発表会」として、8グループの発表でした。
①「干潟の鳥たち」(紙芝居)では、鳥の足跡を当てるクイズでハマシギ・シロチドリ・ダイサギが出てきました。
②「ハクセンシオマネキの一日」(ペープサート)ではハクセンシオマネキのハサミのサイズや餌にするものについての話がありました。
③「干潟の鳥たち」(模造紙)はミヤコドリの生態を詳しく調べていました。
④「干潟の植物」(説明とクイズ)で2回目の観察会で見たセンダンの葉痕を取り上げ、花や実を紹介していました。
⑤「鳥たちの物語」(紙芝居)は桃太郎のストーリを元に「貝団子」を持った主人公「鳥太郎」が、干潟の鳥たちと一緒に「シベリア島」のオニ退治に行く話でした。
⑥「干潟の貝」(説明とクイズ)はミヤコドリの餌になるものや2枚貝について調べていました。
⑦「ミヤコドリのマナちゃん」と
⑧「和白干潟を守る会」(紙芝居)には守る会の山本さんも登場していました。発表に登場したミヤコドリやほかの鳥の絵は、鳥の特徴をよく捉えていて、とても上手なのに感心しました。
発表の中でクイズが何回か出ましたが、答える子どもたちは当てずっぽうではなく、よくわかって手を挙げていました。子どもたちは、発表に向けて総合学習の時や休み時間を使って準備したということでした。
発表後の感想では「うまくできるか心配だったが、ここまでみんなと出来て嬉しかった」「昨日の夜まで頑張った。(見ている人から)拍手をもらえて嬉しかった」という感想が聞かれました。
無事発表が終わって、ほっとした様子でした。
子どもたちは自分たちでよく考えて、友だちと協力して発表していました。発表を通じて保護者の方にも和白干潟のことが伝わったと思います。
他のクラスでは、「絶滅危惧種」や「和白干潟の昔と今、夏と冬」といったテーマの発表もありました。どのグループもよく調べていることが伝わる発表でした。
帰りがけに鳥やカニの絵を描いたお手製のカードや折り紙を守る会のメンバーにプレゼントしてくれた子もいました。
1年間を通しての観察会とまとめの発表・授業きっかけに、子どもたちがこれからも和白干潟に関心を持ち続け、自分たちが和白干潟をどうやって守っていくかということを考えていってほしいと思いながら私たちは帰途につきました。
(K・A)
以上
●冬期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。
今津では2018年2月4日(日)午前中に3回目の調査を行いました。タゲリ36羽、ハマシギ105羽、アオアシシギ5羽、タシギ3羽、イソシギ2羽の、5種151羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ18羽、ヘラサギ6羽、ツクシガモ81羽、ズグロカモメ3羽、カンムリカイツブリ2羽、ミサゴ1羽が観察されました。
今季最強の寒波襲来のため、北西の強風が吹き付け、時折猛吹雪になり、厳しい条件下での調査となりました。
博多湾東部では2018年2月13日(火)午後に3回目の調査を行いました。
ミヤコドリ28羽、ハジロコチドリ1羽、シロチドリ25羽、ダイゼン3羽、ハマシギ487羽、アオアシシギ2羽、クサシギ1羽、イソシギ5羽、ダイシャクシギ1羽、タシギ1羽の、10種554羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ7羽、ツクシガモ91羽、ミサゴ5羽、カンムリカイツブリ1羽が観察されました。
午前中は雪が降って寒かったのですが、午後は晴れてきました。香椎ではウミニナとマガキを採っている2人の中国人の若い女性がいました。食べるそうです。
ウミニナを食べる人がいて、昔は食べていたなあと嬉しい気がしました。和白で久しぶりにタシギを見ました。今日はハジロコチドリも観察されました。多々良川河口では初めてクサシギを見ました。
調査参加者は今津が2名、博多湾東部が9名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
以上
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和白4丁目海岸→和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多入り口見晴台
2018年2月11日 -曇り時々晴れ-
【観察鳥種】45種
【参加者数】13人
朝はあまりの寒さで参加者は少ないかと思っていましたが、徐々に増えてきて元気に出発しました。和白4丁目海岸に降りてみると、水鳥たちは和白川河口先に多く見られました。ツクシガモやミヤコドリや淡水ガモがいました。
ミヤコドリは過去最高羽数の28羽を数えました。
風が強くて海の広場方面には鳥が少なかったので、奈多方面に向かうことにしました。和白川河口まで海岸を歩きました。センダンの木や下の海岸にヒヨドリ、ツグミ、ムクドリなどがたくさん群れています。
センダンの実を食べているようでした。道路に出て和白川河口へ行きました。RKBの鉄塔上にはハヤブサが待っていました。
センダンの大きな木にはツルウメモドキが巻き付いて、赤や黄色の実がたくさん生って彩を添えていました。
塩浜堤防上からはミヤコドリがたくさん集まって見えて、すばらしかったです。
沖ではウミアイサやホオジロガモも元気に潜っています。植え込みの柵に止まっていたジョウビタキの雌が私たちの歩くそばをついてきて、すぐ近くでよく見ることができ可愛かったです。
メジロもたくさんナワシログミの花の蜜を吸いに来て、にぎやかでした。
クリークにはコガモやオオバンがいました。
奈多入り口の見晴台からは廃船上にいるダイゼンやカワウを見ました。ダイゼンは岩場に降りて、食事を始めました。カワウは夏羽になりかけで、白と黒のインディアンヘアーのようで、素敵でした。
寒い中コサギも夏羽になっており、冠羽も出ていました。途中から日が差してきて、少し暖かく感じました。
(山本廣子)
以上
【参加者の感想】
◇ホオジロガモが可愛かった。
◆ハヤブサが見られて良かった。ミサゴが残念。
◇ミヤコドリがたくさん見られて良かった。
◆カワウの白髪がすばらしい。
◇ジョウビタキが可愛かった。
◆センダンの実を食べたら少し甘かった。
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