最近の和白干潟
2018年5月
和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告(5月26日)
ちどり保育園くじら組(年長児)の和白干潟自然観察会報告(5月24日)
2018年度 春期シギ・チドリ調査報告(5月15日)
和白小学校5年生和白干潟自然観察会報告(5月14日)
2018年度春期シギ・チドリ調査(5月1日)
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●日 時:5月26日(土)15:00~17:00
●参加者:300名 : 一般285名(西日本シティ銀行和白支店6名、個人5名、城東高校256名、九産大宗像ゼミ4名他1名、澤田ゼミ13名) 守る会15名
●回収ゴミ:89袋、可燃ゴミ:75袋(殆ど人工ゴミ) 不燃ゴミ:14袋
●粗大ゴミ:タイヤ2 (車1、自転車1)、机1、炬燵ラック1、プラスチック容器1、籠1、工事用コーン6、ヘルメット1、角材・板・枝等約10
●観られた鳥:ミヤコドリ9羽、クロツラヘラサギ6羽(朝)、アオサギ、ダイサギ、マガモ、カワウ、ウグイス2羽(声)
今日のクリーン作戦は、早朝降っていた雨も止み、暑くなくて程よい気温の中、参加者全員で300名の大台になりました。
久し振りに福工大付属城東高校より先生と生徒で256名の参加が有りました。また何時もの様に九産大宗像ゼミ、澤田ゼミの学生や先生も加わり、シティ銀行の方や個人で参加の方と守る会も一緒に二手に分かれ、
高校生には何時もは行き届かない和白方面へ行ってもらいました。人数が多いだけあって色んなものを集めて貰いました。何時もは空き缶などの不燃物は2袋ぐらいなのに、今回は多く回収出来ました。お陰様で本当に綺麗になりました。 後のグループは、海の広場より唐原川右岸河口までを担当しました。沿岸はゴミが少なく綺麗でしたが、アシ原の中には人工ゴミが伸びたアシに隠れていました。アシをかき分け中のゴミを拾いました。
今回も何故か机などの大きな物も沢山有りました。高校生が帰ってから、残りのグループ全員で感想などを聞きながら記念写真を撮りました。
今和白干潟では、生きものたちが活発になって干潟中を動き回っています。コメツキガニの砂団子も沢山有ります。ミヤコドリは未だ残っており、クロツラヘラサギも観ることが出来ます。サギ類やマガモも観られました。
アシ原中道には可憐なハマエンドウの花やハマヒルガオが咲いており、ハマウドの花は大きな塊で一番目立ちます。
後背林では色んな緑の中でクスの新芽が赤っぽくてきれいです。ネズミモチも白い小花を咲かせています。ウグイスも綺麗な声で盛んに鳴いています。
参加の皆様有難うございました。お疲れ様でした。
(S・T)
以上
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日 時:2018年5月24日(木)10:05~12:00 若潮 満潮6:00 干潮12:13
参加者:園児37名と先生5名、カメラ1名
天候:快晴
守る会自然観察ガイド:4名
唐の原駅から歩いて来て、海の広場の入り口で早速カニを見つけ、「カニがおったよ」と大喜びの子どもたちは「ホーホケキョ」とウグイスの声の鳴きまねもしていました。
お茶を飲んで長靴に履き替え、「あそこに貝が絶対おるかもね」と海の方を指差し、「カニは?」と期待が膨らんでいました。
干潟の話の後、バードウォッチングでクロツラヘラサギ、カワウ、ミヤコドリなどを見ました。一度望遠鏡をのぞくと、子どもたちは干潟の生き物の方に引き付けられ干潟に行っていました。
干潟に入ってすぐ、足元のたくさんのヤドカリがゴソゴソ動いているのを見て、「怖い!」と言って立ちすくんだ子がいました。先生に手をつないでもらって沖に行くと慣れたようで
「何にもせんもんね。大丈夫」と私の顔を見ながら、自分に言い聞かせるように言っていました。
沖では他の人が貝掘りをした後なのか、なかなかアサリが見つかりませんでした。「アサリの殻の模様がいろいろあるね」「ここの水は冷たいね」と言いながらに担任の先生も子どもたちと一緒に貝掘りを楽しんでありました。
宝探しのようにアサリを探し、「そろそろいいですか」と山本さんが声をかけても、まだ掘り続けていました。貝殻を大切そうに持っている子もいました。沖に望遠鏡を持って行っていたので、近くにいたミヤコドリを見てもらいました。
コメツキガニはよく見つかりました。「わー、かわいい」、脚を縮めたコメツキガニを見て「丸くなった」と言い、少し大きいコメツキガニを持っていた子は「大人だって」と教えてもらったことを他の子に伝えていました。
鳥の足跡がたくさんあるところがあったので、みんなに紹介しました。
アシ原に入るとアシは子どもの背よりも高くなっていて、トンネルのようでした。ハマエンドウの花、ハマヒルガオの花、ハマウドの花を見せ、スイカズラの花の匂いを嗅いでもらいました。
アシ原を出てアシハラガニのいるところに来ると、子どもたちは目を輝かせてカニを捕まえようとしていました。カニを怖がる子はいなくて一生懸命捕まえていました。
アシ原から少し離れたところに集まって、みんなでとったものを見ました。「前歩きするカニは何ですか?」という質問が出ました。とったアサリはいつもより少なかったのですが、気温が高かったので浄化実験は大成功でした。
「楽しかったですか?」と山本さんが聞くと「ハーイ!」と元気な声が返ってきましたが、まだまだ遊び足りない様子でした。とった生き物を海に戻す時、名残り惜しそうに「バイバイ」と手を振り、「また今度つかまえるね」と言ってい ました。
観察会の後、子どもたちは海の広場でお弁当を食べて干潟の自然に包まれて過ごしていました。今日はお泊り保育の日で、昼食後にみんなで唐原川を渡って、牧ノ鼻の方へ歩いて散歩したいと聞きました。
(K・A)
以上
観察されたもの
野 鳥:ミヤコドリ(7)・クロツラヘラサギ(2)・チュウシャクシギ(1)・ダイゼン(1)・アオサギ・ ダイサギ・カワウ(14)・マガモ・ウグイス(声)
生き物:アサリ・オキシジミ・ユウシオガイ・アラムシロガイ・ウミニナ・ツボミガイ・ホソウミニナ・ヤドカリ・アナジャコ・マメコブシガニ・コメツキガニ・アシハラガニ・クロベンケイガニ・ケフサイソガニ・ミズクラゲ
アカクラゲ
海 草:オゴノリ・アオサ・ボウアオノリ
植 物:(花)ハマヒルガオ・ハマエンドウ・ハマウド・スイカズラ・コマツヨイグサ・オオジシバリ
拾ったゴミ 大1袋
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●春期シギ・チドリ調査3回目(今津と博多湾東部)を行いましたので報告します。
今津では5/6(日)午前中に3回目の調査を行いました。
コチドリ3羽、トウネン1羽、ハマシギ78羽、アオアシシギ18羽、イソシギ1羽、ソリハシシギ2羽、ホウロクシギ2羽、チュウシャクシギ22羽、タシギ1羽の9種128羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ10羽が観察されました。
博多湾東部では5/15(火)午後に3回目の調査を行いました。
コチドリ1羽、ハマシギ34羽、アオアシシギ6羽、キアシシギ29羽、イソシギ2羽、チュウシャクシギ16羽の、6種88羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ7羽が観察されました。
5/15の博多湾東部は快晴で気温が31度、真夏のような暑さの中の調査でした。潮干狩りの人はどこでも見られ、全体で79名でした。今回はチュウシャクシギやキアシシギなどの春の渡り鳥が見られました。
またミヤコドリは昨日まで7羽が見られていましたが、今日はどこにもいませんでした。渡っていったのかもしれません。
香椎沿岸にはハマヒルガオやツルナの花がたくさん咲いていて、美しかったです。和白川河口ではセンダンの花が満開で良い香りがしました。
雁ノ巣海岸にはアシハラガニやコメツキガニがたくさんいました。名島ではアオサが少し発生していました。香椎ではボウアオノリが多く発生していました。
調査参加者は今津が3名、博多湾東部では9名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
以上
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日 時:2018年5月14日(月) 13:30~15:37 大潮 満潮 8:51 干潮15:02
参加者 125名と先生4 天候:快晴
守る会自然観察ガイド:8名
昨年度までは和白小学校は4年生が年2回観察会を行っていましたが、今年度からは5年生が年4回の観察会を行うことになりました。地元の小学校が熱心に和白干潟に来てくれることは嬉しいことです。
事前に観察会の内容について担任の先生と詳しく打ち合わせをしてから観察会に臨みました。今回は春の渡り鳥、底生動物観察・植物(アシ原)観察を主な取り組みとして観察会を行いました。
昨日の雨とは打って変わって晴天の観察会で、小学校から歩いて来た子どもたちはうっすらと額に汗をかいていました。昨年度4年生で干潟に来ている子どもたちなので、
山本さんが干潟についておさらいしてから、バードウォッチングをして、クロツラヘラサギ、チュウシャクシギ、ダイサギなどを見ました。
アシ原に向かうと、あちらこちらにハマウドが元気よく伸びています。アシは1メートル位の高さまでなっていました。「四季の和白干潟の自然Ⅰ」のリーフレットを見ながら、ハマエンドウやハマヒルガオの花を紹介しました。
スイカズラの花の良い香りを匂ってもらいました。アシ原を出たところにあったツルナの葉をちぎって口に含み、しょっぱいことを教えました
アシ原の入り口の方へ戻っている時、「アシハラガニなんかいないじゃないか」とつぶやきながら歩いている子がいましたが、間もなくカニを見つけて目を輝かせていました。
カニの捕まえ方を教えてもらってやっとカニを捕まえると、「あー、初めてやん」と感慨深げに言ったのが印象的でした
暖かくなったので、コメツキガニをたくさん見つけることができました。小さいコメツキガニをつぶさないようにそっと捕まえようとする姿が優しかったです。
沖に行くとタマシキゴカイの巣があたり一面にありました。
大潮だったので貝掘りをしている人がたくさんいました。今回は浄化実験はしませんでしたが、私たちもアサリを探し、小さいアサリが見つかりました。子どもたちは掘ったアサリを大切そうに手に持っていました。
和白川河口に向かって歩いて行くと、不燃物や大型のゴミがいっぱいあったので、子どもたちも熱心に拾いました。ハクセンシオマネキを望遠鏡で見ると、まだ季節が早いようで動かずにじっとしていました。
「ハクセンシオマネキのハサミ振り」は次回のお楽しみになると思います。
最後にまとめをして、捕ったカニや貝をみんなに見てもらいました。「昔はゴミがいっぱいあったのですか?」という質問が出ました。「干潟で宝物がいっぱい見つかったと思います」と山本さんがしめくくって観察会を終わりました。
子どもたちにとって干潟は何度来ても楽しいところのようでした。
(K・A)
以上
野 鳥:ミヤコドリ(7)・クロツラヘラサギ(7)・ヒドリガモ・マガモ・オナガガモ・ダイサギ・アオサギ・チュウシャクシギ(2)・トビ(2)・ウグイス(声)
生き物:アシハラガニ・クロベンケイガニ・ハマガニ・ケフサイソガニ・マメコブシガニ・コメツキガニ・ハクセンシオマネキ・オサガニ・アサリ・オキシジミ・ユウシオガイ・ソトオリガイ・オオノガイ・シロスジフジツボ・マガキ
ウミニナ・ホソウミニナ・ヤドカリ・アラムシロガイ・スナヂャワン(ツメタガイの卵)・ニホンスナモグリ・タマゴシキガイの巣・ツバサゴカイの巣・イトゴカイ・ゴカイ・フナムシ・クシクラゲ
植 物:シャリンバイ(花)・スイカズラ(花)・ノイバラ(花)・ハマヒルガオ(花)・ハマエンドウ(花)・ハマウド(花)・ニワゼキショウ(花)・ツルナ(花)・ハマニンニク(穂)・シオクグ(穂)
海 草:アオサ・オゴノリ・ボウアオノリ
集めたゴミ 7袋
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