最近の和白干潟
2018年10月
和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告(10月27日)
和白小学校5年生の和白干潟自然観察会報告(10月24日)
筑陽学園中学校校外理科学習報告(10月23日)
MS&ADグループ和白干潟自然観察会とクリーン作戦 報告(10月20日)
定例探鳥会報告 和白海岸(10月14日)
●日 時:10月27日(土)15:00~17:00
●参加者:23名 : 一般11名(九産大5名、西日本シテー銀行和白支店4名、大阪工業大生1名、他1名)守る会12名
●回収ゴミ:89袋、可燃ゴミ:袋:89袋
●観られた鳥:ミヤコドリ22羽、ミサゴ1羽、クロツラヘラサギ9羽、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、スズガモ、カワウ、ダイサギ、アオサギ、シロチドリ
本日のクリーン作戦は、西寄りの風が強くてとても寒いクリーン作戦でした。始める前は、九産大宗像ゼミの方達の参加がないとの事で、守る会だけかと覚悟して行きました。
開催時間が近づくと段々人数が増えて来ました。宗像先生も参加して下さり、他の学部の学生の参加も有りました。初めて参加の学生さんも次回からも時間が許す限り参加したいとのことでした。
台風25号で干潟から無くなっていたアオサも、西寄りの風や北風で、千切れたアオサが広場前に打ち寄せられていました。
唐原川右岸河口辺りから、アシ原入り口までのアシや、広場前のハママツナなどに打ち上げられたアオサが覆いかぶさっていました。ハママツナに被さっていたアオサは丁寧に一枚ずつ剥がしながら取り除きました。
アシの上には、横になったアシや草木ゴミの上にアオサアが被さり取り除くのがとても厄介でほんの少ししか出来ていませんが、参加者それぞれが、一輪車、ソリ、リヤカーと何回も運びました。
有り難いことに参加者全員が一生懸命作業してくれました。鳥など観て貰った後に、全員で輪になり成果などをお知らせして、初めての方の感想など聞きました。最後に記念撮影を撮り、散会しました。
参加された皆様有難うございました、お疲れ様でした。
今、和白干潟では、アシやダンチクの穂も大きくなり、広場前には多くのハママツナが育ち、色づき紅葉を始めました。今年は広場前よりアシハラの中にも沢山のウラギクが咲ており、ほのかな良い匂いをさせています.
薄紫の清楚な感じのウラギクは人にやさしく、虫たちには蜜を与えています。ナンキンハゼやシャリンバイも実が豊富に実っています。紅葉もし始めています。アキノミチヤナギ、ハマサジ等も小さな可愛い花を付けています。
これから寒くなると、干潟の生き物は巣穴に潜り姿を隠してしまいます。代わりに和白干潟の鳥達が観られます。カモ、ミヤコドリ、クロツラヘラサギの他、色んな種類の鳥達が沢山観られる様になります。
益々楽しみが増えて来ます。
(S.T)
以上
日 時:2018年10月24日(水)13:40~15:43 大潮 満潮 9:22 干潮15:16
参加者 125名と先生4名 天候:晴れ
守る会自然観察ガイド:8名
7月に夏の観察会の予定でしたが高温注意報が出ていたので、残念ながら夏の観察会は見送り、今回、秋の観察会をしました。久しぶりに会う子どもたちは背丈が伸び、大きくなっているように感じました。
今日は午前中の授業で観察会のオリエンテーションをして、各自が質問事項を準備してきていました。11月の「和白干潟まつり」で和白干潟について学習した内容をパネルで発表するそうです。
山本さんが干潟について復習をしてから、バードウォッチングをしました。正面にクロツラヘラサギがかたまっていたので、見てもらいました。「いっぱいいる」「歩いている」「12羽いる」とよく観察していました。
きれいに紅葉したハママツナを見ながらアシ原に向かいました。ハママツナはしょっぱいことを紹介し、口に含んでもらいました。ハマシオンの紫色の花もちょうど見ごろでした。
アシ原の入り口で早速、「カニ、ゲット」一人の子が言うと、われ先にとアシ原の中に入ってアシハラガニをつかまえ、バケツに入れていました。思う存分アシハラガニを捕まえて、みんな満足そうでした。
コメツキガニもたくさん見つけました。温かいとカニたちも活発に動いているようです。
沖に行ってアサリを見つけました。アサリを見つけては浄化実験のペットボトルに入れていました。今日は事前学習をしているので、子どもたちは目的意識を持って、カニやアサリをしっかり見ていました。
和白川河口に向かって歩いて行きながら、子どもたちがめいめいにガイドに事前に考えてきた質問してきました。
「干潟のゴミはどんなゴミがあるのですか?」「鳥は何キロぐらい飛ぶのですか?」「なぜアオサが多くなるのですか?」「干潟のよさは何ですか?」などなど多岐にわたった内容でした。
さすがよく考えてきていました。こちらもわかる範囲で一生懸命答えました。鉄塔の近くに来ると5メートル位先を歩いているかわいらしいトウネンを肉眼で見ることが出来て、ラッキーでした。
ハクセンシオマネキを望遠鏡で見た後、まとめをして捕ったカニや貝をみんなに見てもらいました。浄化実験も成功でした。
「ハヤブサやトビのエサは何ですか?」「クルマエビはいっぱいいますか?」などまだまだ質問が続きました。今日の学習の成果を干潟まつりでどのように発表してくれるのか楽しみです。
(K・A)
以上
観察されたもの
野 鳥:ミヤコドリ(22)・クロツラヘラサギ(10)・ヘラサギ(3)・トウネン(5)・キアシシギ(3)※子どもが気づく・マガモ・ヒドリガモ・スズガモ・オナガガモ・カンムリカイツブリ・カワウ・ミサゴ・トビ・モズ
生き物:アシハラガニ(多数)・クロベンケイガニ・コメツキガニ(こどもが多い)・マメコブシガニ(脱皮中のものがいた)・オサガニ・ケフサイソガニ・アカテガニ・ハクセンシオマネキ・アサリ・ユウシオガイ・オキシジミ・
マガキ・タテジマフジツボ・ソトオリガイ・イシダタミ・アラムシロ・ウミニナ・ホソウミニナ・ヤドカリ・ツボミガイ・ゴカイの仲間・ハマトビムシ
海そう:アオサ・オゴノリ・ボウアオノリ
植 物:(花)ウラギク・ハマボウ・アキノミチヤナギ・ハマサジ・セイタカアワアチソウ
(紅葉)ハママツナ・ホソバナハマアカザ
(木の実)シャリンバイ (※子どもたちが「おいしそう」と言っていました)
(穂)アシ・ダンチク・オギ・キンエノコロ・チカラシバ・センダングサ・アレチノギク
集めたゴミ 3袋
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日時:2018年10月23日(火)10:00~14:30 場所:和白干潟海の広場~牧の鼻一帯
参加:筑陽学園中学校3年生70名と、先生4名、カメラマン1名、守る会6名
9月21日に予定していた校外理科学習が悪天候のため延期され、予備日であった今回も、朝から雨が降ったりやんだりの定まらない天気でした。
あらかじめテントを立てて用意しました。始まる前に山口さんが樹林帯前の看板近くで名前の分らない見かけない鳥を撮影したそうです。(後にウグイスと判明しました。)
10時に山本代表の干潟のお話から始まり、バードウォッチング。クロツラヘラサギ4羽が近くにいてよく観察できました。
望遠鏡を覗いているとトウネンが2羽、近くに舞い降りて来てエサをついばみ始めました。すぐ近くに大勢がいても、全く恐れる気配もなく平気で食べています。
望遠鏡で覗くにはあまりに近く、生徒たちに肉眼で見るよう言うと「雀ですか?」と言うくらいの大きさです。スズメより人を怖がりません。
ミサゴも2羽杭の上に止まっており、1羽は魚を足で押さえて食いちぎっている様子が良く見えました。「わあ、かっこいい!」と野生のたくましさを初めて見る生徒たちは、興奮していました。
カモ類もたくさん種類や数が増えてきていますが、遠かったので、種類の判別はわかりにくかったようです。20分観察して、色づいてきたハママツナや美しく咲いた薄紫のハマシオン(ウラギク)を説明しながら、アシハラに
向かいました。
アシハラではまず山本さんがハマガニを捕まえ、それから「アシハラガニ捕獲大作戦」と言う感じで、たくさん捕まえて大騒ぎでした。
砂洲に向かいましたが、雨も降り出し、余り潮が引いていなくてコメツキガニが見つからず、アサリも掘るには至りませんでした。一旦まとめをして、採った生き物や海藻を見せ、広場に戻り、早めの昼食をとることになりました。
野外では雨が心配なので、守る会事務所の山本代表宅で全員昼食をとることになり、70名の生徒は2階のギャラリーと1階のアトリエ兼事務所、別棟の古いアトリエの3か所に分かれてお弁当を食べました。
大人数が雨をしのげる場所があって、何よりでした。
午後は小雨の中を9班に分かれ調査しました。砂地の生き物は田辺さん、砂泥地は山之内さん、泥地と岩場は山本さん、植物は荒牧さん、干潟の汚染とアオサは今村、その他4班はカニの巣穴、干潟の汚染と浄化能力は先生が
担当されました。
干潟の生き物も各地点でいろいろ観察でき、アオサは台風で少なくなっていながらも堆積している沿岸部の腐敗寸前の状況も観察しました。植物では広場のハマボウが季節外れの花とつぼみを付けていて、思いがけない観察ができました。
14時30分に広場に戻り、ウミニナやアサリの浄化実験結果を見せました。アサリはアオサ班が調査後に掘ったので、時間が短く完全にはきれいになっていませんでしたが、ウミニナはすっきり浄化され感心の声が上がっていました。
また流れ着いていたカニかごの中のモクズガニなども観察してから解放してあげました。天候に振り回された一日でしたが、大雨にはならず、無事終わり、みんな楽しかったと満足した顔が印象的でした。
(E・I)
以上
<観察された鳥>クロツラヘラサギ4、ミヤコドリ14(終了後)、トウネン2、ヒドリガモ300、オナガガモ、マガモ、カルガモ、スズガモ500、ミサゴ2、ウミアイサ、ダイサギ、カワウ、トビ、ハクセキレイ、モズ、ウグイス
<生き物>モクズガニ8、アシハラガニ、ハマガニ、アカテガニ、コメツキガニ、ケフサイソガニ、マメコブシガニ、オサガニ、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、アラムシロガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、タテジマフジツボ、 シロスジフジツボ、ツボミガイ、ヒメコザラガイ、タマキビ、イシダタミガイ、マガキ、ゴカイの仲間、イトゴカイ、トビハゼ、マハゼ
<植物>ハマボウ(花)、ハママツナ(紅葉)、ハマサジ(紅葉)、アキノミチヤナギ(花)、ホソバノハマアカザ(紅葉)、シバナ(穂)、フクド(つぼみ)
<海草>アオサ、オゴノリ、ボウアオノリ
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日 時:2018年10月20日(土)10:00~12:10 中潮(満潮6:40 干潮13:19) 天候:晴れ
場 所:和白干潟
参加者 105名(子ども20名)
夜中に雨が降っていましたが、朝になると秋晴れのいい天気となり、寒くも暑くもない観察会日和でした。
海の広場にやってきた参加者は「MS&ADラムサールサポーターズ」のゼッケンをつけ、観察会が始まりました。
山本代表の和白干潟の話は子どもたちも紙芝居の絵に釘付けで、お父さんに抱っこされた2歳位の子が紙芝居の海の絵を見て「うみ、うみ」と言いながら指差していました。
バードウォッチングでは、北の方向にクロツラヘラサギとミヤコドリとカモが数羽ずつ集まって一緒にいるのを望遠鏡で一度に見ることが出来て幸運でした。
正面の棒杭にいるミサゴも見ることができました。
ハママツナとハマシオンを紹介しながらアシ原入り口まで歩きました。アシ原入り口に着くといきなり大きなハマガニがいて、インパクトが大きかったです。
アシ原に入るとアシハラガニも次々と見つかり、男性が何人かで捕まえてバケツに入れていました。みんなでアシハラガニを十分見た後、コメツキガニのところへ移動しました。
子どももスコップで掘ってカニを探しました。親子でカニを見ている姿はほほえましいものでした。温かかったので、カニたちも地表に出て活動していたようです。
参加者は「これがウミニナですか?」「アオサは食べられるのですか?」という質問をしながら沖に向かいました。アサリ掘りが上手で、今日はたくさん見つかりました。
小さいアサリもありましたが、貝の浄化実験用のペットボトルはほどなくいっぱいになりました。こんなに一カ所であさりが掘れるのは珍しかったです。
少し戻ったところでまとめをして、今日見られたものを紹介しました。初めにハマガニを見せるとみんな口々に「大きい!」と言って感心していました。あとでハマガニと一緒に子どもの写真を撮っている人もいました。
「この貝の名前は何ですか?」という質問に「オキシジミです。カラスが食べます」と山本さんが答えました。小さなクルマエビを見て「クルマエビがかわいかったです」との感想もありました。
ソリでアオサやゴミを集めながら海の広場へ戻りました。腐って白化したアオサの臭いに驚いている人がいました。小学生もアオサをたくさん載せたソリを一生懸命運んでいました。
後で「アオサを集める意味がわかりました」という声が聞かれました。貝の浄化実験は成功し、皆さんに見てもらいました。
海の広場で主催者の挨拶があり、「このような活動は2010年からの取り組みで全国11カ所で行っています。サブタイトルは~いのち・つなげる・水辺から~です。ホームページを見てください。
これからは周りに声をかけて活動を広げ、ゴミを捨てないようにしましょう」と締めくくられました。最後に参加した子どもたちにはおみやげがあり、子どもたちは喜んで走ってもらいにいっていました。
子どももたちも熱心で、とてもいい観察会でした。今日の活動を通して和白干潟の重要性についての理解が深まり、自然を守る活動が広がっていってほしいと思いました。
(K・A)
以上
観察されたもの
野 鳥:クロツラヘラサギ(12)・ミヤコドリ(20)・ミサゴ(6)・ウミネコ(2)・カワウ(50)・ヒドリガモ(50)・マガモ(30)・オナガガモ(20)・ハクセキレイ・トビ・コサギ・ダイサギ
生き物:アサリ・オキシジミ・アラムシロガイ・ウミニナ・ホソウミニナ・ホトトギスガイ・ソトオリガイ・ハマガニ・アシハラガニ・コメツキガニ・マメコブシガニ・ヒライソガニ・クルマエビ(3)・トビハゼ
植 物:ハママツナ(紅葉しかけ)・ハマシオン(花)・ハマサジ(花の跡)・アキノミチヤナギ(花)・ダンチク(穂)・アシ(穂)・キンエノコロ(穂)ススキ(穂)・チカラシバ(穂)セイタカアワダチソウ(花)・クコ(花)
回収されたゴミ アオサ100袋・燃えるゴミ7袋・燃えないゴミ 1袋
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和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸
2018年10月14日 -晴れ-
【観察鳥種】37種
【参加者数】11人
朝晩は涼しくなりました。和白川河口では渡り鳥のソリハシシギも見られましたが、越冬するカモたちが少し渡ってきていました。ヒドリガモやマガモなどがいました。ミヤコドリも4羽が近くにいました。
護岸の植え込みのシャリンバイの実がピンクに色づいてきました。植え込みでコサメビタキを見ました。モズが電線に止まっていました。
五丁川河口ではクサフグがたくさん泳いでいました。ボラの子も多かったです。植え込みではスダジイが熟れてきており、皆で食べてみました。テリハノイバラにも赤い実が生っていました。
河口の見晴台からは海の広場付近にいる16羽のミヤコドリが見えました。だいぶ多くなってきました。棒杭の上に4羽もミサゴが止まっており、魚を食べていました。廃船上ではカワウがたくさん休んでいました。
奈多ではクリークのフェンスにカワセミが止まっており、ゆっくり見ることができました。コガモも見られ、ヒドリガモが50羽以上も来ていました。オオバンも混じっていました。
道端の草むらにはキノコがたくさん生えていました。Tさんが持ち帰って調べるそうです。今日はカモの訪れや木の実やキノコなどに、秋を感じる探鳥会でした。
(山本廣子)
【参加者の感想】
◇ミヤコドリを初めて見られて良かった。
◆ミサゴが魚を食べているのを見られた。
◇カワセミが見られて良かった。
◆モズをじっくり見ることができた。
◇ヒドリガモが色づき始めていた。
◆木の実やキノコがあった。
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