2019年最近の和白干潟
2019年1月
和白小学校5年生の和白干潟自然観察会報告(1月24日)
2018年度 冬期シギ・チドリ調査報告(1月18日)
和白海域水鳥調査(1月18日)
定例探鳥会報告 和白海岸(1月13日)
有江圭子
日 時:2019年1月24日(木) 13:35~15:35 中潮 満潮 12:22 干潮17:49 天候:曇り
参加者:5年生112名と先生4名
守る会自然観察ガイド:8名 カメラ:1名 動画:1名
始まる前少し寒いかと思いましたが、風がなく暖かい日でした。今回はアシ原を詳しく見るということだったので、事前に集合したガイドはどんな植物を見るか現地で確認しました。
11月の「和白干潟まつり」で和白干潟について学習した内容をパネルで発表し、和白干潟についてより詳しくなった5年生は慣れた感じで海の広場にやってきました。
山本さんから和白干潟の自然海岸の重要性についての話やアシ原の植物についての話を聞いてから、バードウォッチングをしました。砂洲にいるダイシャクシギを見ることができました。
牧の鼻の方にクロツラヘラサギがいました。カモ類もあちらこちらにたくさんいました。
その後ガイド1名に10数人ずつ子どもがついて、グループごとにアシ原の観察に出かけました。ウラギクの綿毛、ハマサジ、新芽の出たハマウド・ハマニンニク、ムシメガネで見るセンダンの葉痕
シャリンバイ・ツルウメモドキ・ネズミモチの実、ハマエンドウなど紹介するものが次々とあり、改めてアシ原の豊かさを感じました。みんなでアシ原の迷路を楽しみながら歩きました。「あったかいね」という子もいました。
途中、グループで立ち止まり、耳を澄ますと「チッチッ」という鳥の鳴き声が聞こえました。山本さんが初めに説明してくれたウグイスの「地鳴き」でした。
海に出ると視界が開け、思わす沖の方に行って水の中に入ってしまう子もいました。紐のついたA4サイズのバインダーを肩から下げた子どもたちは問題意識を持って熱心にガイドに次々と質問し、メモをとっていました。
前もって学校で考えてきた質問でした。持ってきたスコップで砂を掘って、「なぜ砂が黒いのだろう?」と疑問を持つ子もいました。望遠鏡ではミヤコドリを見ることができました。
しばらく観察をした後、ゴミを拾いながら沿岸を歩いて戻りました。大きなウキのような発泡スチロール、マット、ベニヤ板など大型のゴミもありました。水を含んで重くなったマットは子どもたちが3、4人で引きずって運びました。
みんなゴミを集めることに熱心でした。
海の広場で集まり、観察した鳥や植物の紹介をしました。「和白干潟はラムサール条約登録地の基準をいくつ満たしていますか?」「昔いて、今いない鳥はいますか?」「生き物の種類はどれくらいいますか?」
「一番大きい鳥は何ですか?」など多岐にわたる質問が出ました。
最後に代表の子どもが「調べたことをまとめ、4年生の時よりもよく発表できるようにしたいです」と挨拶しました。帰る時「また、干潟まつりに来ます!」という子がいて頼もしかったです。
反省会では「アシ原の植物を全員に説明するのは時間的にも難しかったが、アシ原の雰囲気を感じてもらうことが大事」ということになりました。今度は、3月のまとめの発表を見るのが楽しみになりました。
観察されたもの
野 鳥:ミヤコドリ・クロツラヘラサギ(2)・ヘラサギ(1)・ツクシガモ(たくさん)・マガモ・オナガガモ・ヒドリガモ・カルガモ・スズガモ・ヨシガモ・コサギ・ミサゴ・イソシギ・ダイシャクシギ・モズ・ムクドリ・ヒヨドリ
ハクセキレイ・ウグイス(声)
生き物:ウミニナ・ホソウミニナ・アサリ
海そう:アオサ・オゴノリ
植 物:(穂)ウラギクの綿毛・アシ (種)ハマナデシコ・ハマボウ (実)シャリンバイ・マサキ・クコ・ノイバラ・ネズミモチ・ツルウメモドキ (芽)ハマウド・ホコガタアカザ・ハマニンニク
(葉)ハマサジ(ロゼッタ状)・ハマエンドウ・ツルナ (葉痕)センダン (花)ハマダイコン
集めたゴミ 大2袋と大型マット
以上
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●冬期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。全国一斉調査になります。
今津では2019年1/6(日)午前中に2回目の調査を行いました。
タゲリ52羽、ハマシギ96羽、アオアシシギ9羽、イソシギ2羽、ソリハシシギ5羽の、5種164羽がカウントされました。
他にはヘラサギ9羽、クロツラヘラサギ15羽、ミサゴ1羽、カンムリカイツブリ2羽が観察されました。
博多湾東部では1/18(金)に2回目の調査を行いました。
ミヤコドリ25羽、イソシギ10羽、ダイシャクシギ1羽、タシギ1羽の、4種37羽がカウントされました。他にはヘラサギ2羽、クロツラヘラサギ12羽、ツクシガモ247羽、ミサゴ5羽、カンムリカイツブリ2羽が観察されました。
1/18の博多湾東部は晴れて暖かく、調査はしやすかったです。今冬は暖かくて、和白川河口から奈多にかけての干潟にアオサが発生しており、アオサを食べるヒドリガモなどが多くいました。
ハマシギ等の小型シギ・チドリ類は今日はほとんど見られませんでした。どこへ行ったのでしょうか?ミヤコドリは和白川河口付近に25羽いました。沿岸の木では、センダンの実やシャリンバイの実がまだ多く残っていました。
センダンの木にはツルウメモドキが巻き付いていて、赤い実が生っていてきれいでした。アキグミの実も甘く熟れていました。多々良川ではイソシギの水浴びが見られました。
今回の博多湾東部の調査は、野鳥の会福岡支部の「和白海域水鳥全種調査」も兼ねて行いました。
調査参加者は今津が3名、博多湾東部が6名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
(山本廣子)
以上
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日時:2019年1月18日(日)10:00~15:00
中潮 満潮:7:54 干潮:13:10 晴れ
調査範囲:和白海域(和白~奈多~雁ノ巣)とクリークや畑
博多湾東部の冬期シギ/チドリ調査も兼ねて行いましたが、シギ/チドリ調査の方が範囲が広いので、和白海域のみ調査員が兼ねて調査を行いました。和白海域水鳥調査の報告をします。
カモ類13種5653羽、カモ類以外の水鳥12種942羽がカウントされました。昨年はカモ類13種3462羽、カモ類以外の水鳥21種1445羽でした。カモ類は2191羽増え、カモ類以外の水鳥は503羽減っています。
カモ類1位はスズガモ2766羽(昨年は1596羽)、2位はヒドリガモ1103羽(昨年はヒドリガモ497羽)、3位はオカヨシガモ384羽(昨年はマガモ391羽)。ツクシガモは今回247羽(昨年は198羽)が確認されました。
今回は和白川河口から奈多にかけての干潟にアオサが発生しており、アオサを食べるヒドリガモなどが多くいました。
唐原川から海の広場にかけてはアオサが少なく、淡水ガモたちも少なかったです。
カモ類以外の水鳥ではハマシギなどの小型シギ・チドリ類が今回はほとんど見られませんでした。和白川河口付近にツクシガモや淡水ガモに混じってミヤコドリ25羽を確認しました。
調査は3つのグループに分かれて行いました。調査参加者は5名でした。
調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
(山本廣子)
以上
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和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多入口
2019年1月13日-曇り時々雨や晴れ間-
【観察鳥種】49種
【参加者数】13人
雨が降ったり晴れたりして不安定な天候でした。朝は虹も出ていました。雨の合間に奈多方面に向かいました。葉を落としたセンダンの木の実が目立ちます。和白川河口を出たところで、水際にツクシガモやミヤコドリ等が見られました。
ヘラサギやクロツラヘラサギも寝ていました。ダイシャクシギもいます。暖かいので遠くの唐原川方面は靄でかすんでいます。
塩浜護岸の生垣にはツルウメモドキやトベラ、シャリンバイの実が生っています。生垣の松やトベラなどの木々が密植しており「見えないねえ」などと話しながら歩きました。
松の木の間に少し見える海には、ツクシガモがたくさん浮いています。ヒドリガモやヨシガモも見えました。もっとしっかり見たいですね。
五丁川河口のカネンテ(池のように膨れた川)では、タシギが元気に食事中でした。イソシギもいました。
河口先の見晴台で、和白干潟沖合のスズガモやホオジロガモ、カンムリカイツブリなどを観察しました。
奈多付近ではオオバンが1000羽くらいに増えており、驚きました。天候不順の中、何とか探鳥会ができました。
(山本廣子)
【参加者の感想】
◇ミヤコドリが良かった。
◆場所によって鳥の種類が違うと思った。
◇ホオジロガモが可愛かった。
◆オオバンの数がすごい。
◇スズガモが多い。
◆ツクシガモが見られて嬉しかった。
◇タシギが見られて良かった。