最近の和白干潟
2019年3月
「和白小学校5年生の和白干潟観察会まとめの発表会」報告(3月19日)
藤前干潟を守る会のガタレンジャー6名の和白干潟見学報告(3月10日)
田辺 スミ子
●日 時:3月23日(土)15:00~17:00
●参加者:19名:一般11名、守る会8名
●回収ゴミ:150袋: 可燃ゴミ:149袋、(自然ゴミと人工ゴミ:149袋) 不燃ゴミ1袋
●粗大ゴミ:小型ストーブ 1個
●観られた鳥:ミヤコドリ24羽、マガモ、オナガガモなど淡水ガモ、カワウ約1400羽、ツグミ11羽、朝の下見の時にはアオサギ13羽、シマアジ数羽
●潮干狩り人数:62名(17:00頃)
本日のクリーン作戦は、昨日からの西寄りの強風と、大潮が重なり海の広場入口近くまで波が押し寄せ、後には枯れたアシの茎や落ち葉などが、一面に広がっていました。
始める前までは、海の広場付近の打ちあがった自然ゴミの草木だけを片づけるのがやっとかな?と思っていましたが、思いのほか一般の参加の方が多くて、清掃の範囲を広げることが出来ました。
場所によってゴミの集まり方が大分違っており、何時もの砂洲を越えた辺りから、ちぎれたビニール系の人工ゴミが多く絡んでいました。アシの上や草の根元にある小さくちぎれて枯れた茎を手で集め、一リン車、ソリ、リヤカーで
運びました。多い所には一回で、リヤカーや一輪車いっぱいになることも有りました。今回は西区の方、香椎の夫婦の方、筑紫女学園高校の生徒、シティ銀行の等、又「あすみん」の紹介で一般参加が有りました。
最後にお茶を飲みながら野鳥を観て貰い、本日の成果などを報告した後で、初めての方などの感想をお聞きしました。
初めて参加の女学生:初めてボランテァに参加して楽しかった。小さいお菓子の包装が多かった。オゴノリを初めて見た。干潟の生き物を初めて見た。清掃活動は楽しかった。
西区の方:初めて和白干潟に来てとても良かった。香椎の方:ゴミがとても多かったが近いのでまた来たい。嬉しいことに機会があったらまた参加したいとの感想が多かったです。その後、記念写真を撮って散会しました。
今和白干潟では、アシの細いタケノコみたいな尖った新芽や、ハマニンニクが穂を出して花を咲かせていました。アシ原中道や、海の広場前辺りにハマダイコンの花が咲いています。
またびっしりと生えた小さなハママツナの新芽も大分伸びてきて目立つようになりました。出る場所によって、赤や、黄緑の色をしていてとても可愛いです。
後背林には山桜が何本か有りますが、どの木も満開になっていて、他の木々が芽吹く前で一段と品よく目立っていました。側にはナワシログミの実も薄く色づいていました。
鳥たちの声も沢山聞こえておりツグミも11羽が干潟に出ていました。
参加された皆様お疲れ様でした。有難うございました。
以上
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有江 圭子
日 時:2019年3月19日(火) 10:45~12:10
場 所: 和白小学校
参加者:和白小学校5年生4クラス112名と先生4名
守る会6名
昨年の5月、10月、今年1月に行った和白干潟観察会の後の1年間のまとめの発表会がありました。学年フロア(5年生の教室の前の広いスペース)に5年生全員が集まって「初めの会」がありました。
実行委員が「2年間学んだことを伝えられるように頑張りましょう」と挨拶し、担任の先生が「和白干潟が校区にあることは有難いことです。学んできたことを発表し、これからの和白干潟について考えられるようにしましょう」と
言われました。その後、各クラスで教室の前後で2グループに分かれて発表が始まりました。守る会のメンバーは1組から4組までのクラスに1人ずつ入り、カメラ担当と記録担当の私は全体を参観しました。
他にも保護者が2人参観に見えていました。発表には「ラムサールパワー」「The 鳥」「アサリーズ」などのタイトルがついていました。発表した32グループのうちゴミに関するものが12、アオサに関するのが5、
鳥に関するものが3、干潟の水に関するものが3、ラムサール条約に関するものが2ありました。
一つのクラスで同時に2グループが発表するので、お互いのグループの声が聞こえて、集中しにくかったのですが、紙芝居、模造紙、パワーポイントなどを使い、発表の中に寸劇を交えたりして、調べたことをわかりやすく伝える
工夫がされ、見ごたえがありました。
インターネットで「ゴミを捨てる理由」を検索したり、実際に和白干潟に行ってどんなゴミが落ちているかを集計したりして努力の跡が見えました。
アオサについては、「干潟のよさと課題」、「アオサのメリットとデメリット」「今行われているアオサ対策」「これからどうするか」とアオサに関する分析を行っているグループもありました。
干潟の水に関しては、干潟の水について考え、自分たちにできることを、「レベル1―ゴミを捨てない、レベル2-できるだけきれいな水を流す(油汚れのある皿は洗う前に新聞紙でふき取ってから洗う等)、
レベル3-ゴミが落ちていたら拾う、など出来るところからやっていけばできるようになる」とまとめていました。
ラムサール条約について調べたグループは和白干潟の自然の季節ごとの特徴と植物や生き物をまとめ、ラムサール条約登録の条件をあげたりしていました。
発表を聞いた子どもたちは、感想を聞かれて「パワーポイントをつかっていたのがすごいです」、「劇があってわかりやすかったです」と発表のいいところをほめていました。
発表を終えて、また全員で集まって、「終わりの会」がありました。実行委員が「和白干潟は和白校区の大切な宝です。これからも干潟を大切にしていきましょう」と述べ、
守る会の代表の山本さんは「2年間観察会に来てくれてありがとうございました。私たちの後に和白干潟を守る人になってほしいです。
今後も干潟のことを忘れずにクリーン作戦や探鳥会に参加してほしいです。何よりもお父さん、お母さんに和白干潟のすばらしさを伝えてください」とメッセージを伝えました。
山本さん以外のメンバーも一人ずつ感想を言いました。
最後にみんなで「ありがとうございました」と挨拶する子どもたちの目はキラキラと輝いていました。
学校の玄関で子どもたちから、『美しい和白干潟を守ろう!ゴミのポイ捨てはやめよう』という自分たちが作ったポスターをもらって帰ってきました。
山本廣子
日 時:2019年3月10日(日)10:00~12:30 中潮 満潮11:50 干潮 5:28
参加者:藤前干潟を守る会6名
守る会ガイド:山本、田辺
今日は朝から雨で、だんだんと風も出てきました。和白海岸探鳥会でしたので、集合地の和白公園に田辺さんと行き、しばらく待ちましたが雨は降り続き、中止にしました。
名古屋の藤前干潟を守る会の方々6名が和白干潟の案内を希望してありましたので、きりえ館で田辺さんと待ちました。藤前干潟の方々は6名で車1台で来られました。資料を配布して、徒歩で和白干潟に行きました。
雨の中でしたが、ミヤコドリ23羽、クロツラヘラサギ9羽、スズガモ1000羽、マガモ・オナガガモ・ヒドリガモ、ミサゴなどが見られました。
アシ原の中道を案内して、砂洲まで行きました。藤前干潟ではアシは海の中に生えておりアシ原を歩くことはできないそうです。皆楽しそうでした。アシ原の植物やカニの穴などを紹介しました。戻ってきたときには、海の広場に
コガモたちがたくさん上がって何かを食べているようでした。
きりえ館に戻って、2階のきりえを見てもらい、1階でお茶を飲みながら質問などを受けて交流しました。途中に山之内さんが用事のついでに来られて、交流に参加しました。
藤前干潟の6名は観察会を案内するガタレンジャーの研修で、九州の干潟の見学に来たそうです。昨日は中津干潟と曽根干潟を見学してきたそうです。今日は和白干潟と今津干潟を見学するそうです。皆さんは干潟の自然に関心が高くて
活発でした。このような自然を守る人たちが増えてほしいと思いました。今回来られたガタレンジャーは若い人が多かったです。藤前干潟はラムサール条約登録地になっており、環境省の施設に委託を受けて職員で入れるので若い人が参加
できているそうです。和白干潟でも自然に関心がある若い人が参加するようになってほしいですね。(写真提供:藤前干潟を守る会)
以上
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