最近の和白干潟

2019年10月

チームエナセーブ未来プロジェクト(ユネスコ協会連盟とダンロップグループ)の和白干潟クリーン作戦と自然観察会報告(10月27日)

和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告(10月26日)

定例探鳥会報告 和白海岸(10月13日)

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チームエナセーブ未来プロジェクト(ユネスコ協会連盟とダンロップグループ)の和白干潟クリーン作戦と自然観察会 報告

                                                                                      今村恵美子

  日 時:2019年10月27日(日)13:50~16:00   場所:和白干潟
  参加者:約50名(45名、うち子ども4名、スタッフ5名)守る会ガイド:7名、カメラ:1名
  ゴ ミ:78袋(アオサ:74袋、人工ごみ2袋、不燃物2袋)

  夏のような日差しの晴天の一日。今年で6年間続くチームエナセーブの「和白干潟クリーン作戦と自然観察会」でした。開始前に守る会はアオサ回収作業地点近くの砂州に、そりなどをリヤカーや一輪車などで運んで準備しました。
  みんな揃ったので予定時間より早めに、開会式が始まりました。おそろいのグリーンのキャップとビブスを着用され、私たちもキャップをかぶり開会式に臨みました。
  開会式では、この企画は和白干潟を守る会がユネスコ協会連盟の未来遺産に登録されたことから始まったという経緯などを説明され、山本代表がにこやかに干潟の生きもの手袋をはめてご挨拶。
  企業の役員の方から、昨年はアオサがたくさんあって、体力が必要だと痛感したので、工場のある都城からたくさん参加者を誘った、と気合の入ったご挨拶をいただきました。
  山本代表が紙芝居を使って干潟や鳥や生き物たちの話をしました。観察会では最初にバードウォッチング。クロツラヘラサギが6羽、水の中で餌を探す姿が良く見えました。絶滅危惧種のクロツラヘラサギは印象的だったようです。

     

  ミヤコドリは開始前には和白方面にいたのですが、観察中には見ることができませんでした。次は沿岸を歩いて紅葉し始めたハママツナなどを紹介。葉を少しかじってみて塩生植物を理解していただきました。
  アシ原では、アシハラガニを捕獲。夏ほど多くいなかったのですが、上手にたくさん捕まえる男の子がいて、バケツ一杯になり満足そうでした。

     

  砂州ではコメツキガニが天気が良いためたくさん出歩いていたので、簡単に捕まえることができました。大人も巣穴近くをスコップで掘り、コメツキガニが出てくるので楽しそうでした。
  次に素手でアサリ掘り。アサリの浄化実験用容器に一杯取れました。まだ小さなガザミも取れ、これが食用のワタリガニの赤ちゃん、と言うと興味深げに眺めてありました。
  その後砂州に集まり、取れたものの紹介と浄化実験の途中経過を見てもらいました。
  
               

  山之内さんがごみの回収方法について説明し、清掃活動に入りました。アオサの回収が中心で、人工ごみは昨日がクリーン作戦だったのでごくわずかでした。
  アオサは昨年より少ないものの唐原川近くのアシ原前に集まっていて、水気を含んだアオサはまだ緑がきれいで臭くなかったのでスムーズに回収されました。

               

  そりに山盛り載せて遠くの集積場所まで運んで、慣れない人には大変だったかと思います。アシ原の中で腐っているものもありそれも取って、回収の大切さを実感してもらえたのではないでしょうか。

               

  写真撮影の後、終礼があり、山本代表から浄化実験結果やクリーン作戦の成果報告(78袋のアオサとゴミ)と今後に向けての挨拶がありました。
  最後にダンロップタイヤ九州社長のご挨拶も、環境への取り組みを自信をもって実施されていることがうかがえ、市民活動との連携が続くことを願いました。

     

  正味2時間余りの観察会とクリーン作戦でしたが、時間通りに無事に実施できてよかったです。毎年来られている方も多いと聞きましたが、何年も取り組まれている経験が生かされていることを感じました。

  ★観察された鳥:ミヤコドリ(20 )クロツラヘラサギ(6)ミサゴ(3)淡水ガモ(1000)海ガモ(1000)アオサギ、ダイサギ、ハクセキレイ、ジョウビタキ、モズ
  ★観察された生き物:コメツキガニ(多い)、アシハラガニ、クロベンケイガニ、ヤマトオサガニ、マメコブシガニ(1)、ガザミの子(3)、アラムシロガイ、アサリ、ツボミガイ、オキシジミ、マガキ、ウミニナ、ホソウミニナ
            ヤドカリ、ホトトギスガイ、ハマトビムシ
  ★観察された海そう:アオサ、オゴノリ
  ★観察された植物:色づき始めたハママツナ【花】ウラギク、ハマナデシコ、ツルナ、ナワシログミ【穂】オギ、アシ、ダンチク【実】アキグミ、キカラスウリ、センダン、シャリンバイ



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和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告

                                 田辺 スミ子

   ●日 時:10月26日(土)15:00~16:45 
  ●参加者:31名 : 一般19名(九産大宗像ゼミ2名、澤田ゼミ11名、西日本シティ銀行和白支店4名、他2名)守る会12名
  ●回収ゴミ:53袋、可燃ゴミ:袋:51袋(人工ゴミ11袋、アオサ等40袋、)、不燃ゴミ袋:2袋、
  ●粗大ゴミ:タイヤ 1個、モクズガニ捕獲用籠1個、
  ●観られた鳥:ミヤコドリ20羽、クロツラヘラサギ8羽、ミサゴ1羽、淡水ガモ300羽(マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、カルガモ等)海ガモ類約1000羽

  本日のクリーン作戦は、始めたころは風がかなり強く吹いていましたが、お天気も良くて暑く無く良かったです。
  広場前は人工ゴミもアオサもなくてとても綺麗でしたが、唐の原川右岸河口辺りには、前々からの打ち上げられたアオサも残っており多く有りました。

                             

  一輪車や、ソリ、リヤカーで運びましたが、ゴミ置き場までの距離も有った為に皆疲れてしまいました。4時を過ぎたころには風も一段と強くなりとても寒くなりました。
  また守る会以外の人は全体的に若い方達が多く、九産大の澤田先生もゼミの学生と頑張っておられました。西日本シティ銀行の支店長さんも参加されていました。

     

  初めて参加された三苫の中川さんが、新会員になって下さいました。寒くも有り用意したお茶が余る程でした。
  野鳥を観て貰い少し早かったのですが、今日の成果をお知らせしながら感想など聞き、最後に集合写真を撮って5時前に解散しました。参加された皆様有難うございました。お疲れ様でした。
  感想では、皆それぞれに綺麗になって良かった。楽しかった。 綺麗になり心もきれいになった。和白干潟がきれい。普段見ない生物が観られた。等でした
  今、和白干潟では、冬に備えて越冬のカモ達が増えて来ました。ミヤコドリも20羽が観られました。クロツラヘラサギも8羽が観られています。特に海ガモが多く感じられます。

     

  アシ原のアシの穂が大きくなり、ハママツナも色づきはじめました、紫色のウラギクも満開になり良い香りを漂わせています。

                             

  広場側には、ダンチクの穂や、ナワシログミの花が満開で、アキグミが赤く色付き、キカラスウリの黄色い大きな実が何個もなっており、真夏に咲くハマボウがなぜか一輪だけ咲いていました。

                 

  シャリンバイ、センダン、ハマゴウの実が色づいてきました。日ごとに増えてくる鳥達を観るのが本当に楽しみです。
  
     

  本日の西日本新聞1面にミヤコドリの写真や記事が掲載されたので、それを見た人が数名ミヤコドリを見に来られました。本物を見て感動してありました。

  

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定例探鳥会報告 和白海岸

   和白川河口→塩浜護岸→海の広場→五丁川河口→奈多護岸
  2019年10月13日  -晴れ-強風―
  【観察鳥種】25種
  【参加者数】12人 守る会5名
  【担 当 者】山本廣子、田辺スミ子

   10月に入ってクロツラヘラサギやミヤコドリ、カモたちが渡ってきているので、楽しみに観察会を始めました。昨日の大型台風の影響がまだ残っているようで、時折強風が吹きます。大潮の満潮時で干潟が出ていませんでした。
  和白川河口から和白干潟を見ますと、遠くの棒杭にミサゴとカワウが止まっていました。カモたちは避難しているのか姿が見えません。探鳥会には子どもが1名参加していましたので、いっしょに木の実や虫も観察しました。
  シャリンバイの実が色づいていました。トベラの実は大きくなり割れて赤い種が出ているものもありました。センダンの実も黄色く光っています。エノキの実を食べたりしました。キクイタダキ5羽を見たラッキーな人たちもいました。

     

  五丁川のカネンテではイソシギが水浴びをしていました。モズがキイキイキイと鳴いて秋を知らせます。船のへ先にダイサギが止まっていて、案内人のようです。護岸にはアオサギが13羽も並んで佇んでいます。
  ダイサギやカワウもいっしょに日向ぼっこしているようでした。

                  

  奈多が近くなってやっとカモたちが出てきました。護岸近くにはヒドリガモの群れ、海の中程にはスズガモの群れが浮かんでいます。クリークにはコガモたちがいましたが、皆飛んでヒドリガモに合流しました。
  遠く雁ノ巣の砂洲の先端にミヤコドリ15羽を確認しました。先日は7羽でしたので、台風に乗って渡ってきたのかもしれません。
  
     

  一緒にいたシギは遠くて識別できませんでした。

  (山本廣子)

  【参加者の感想】
   ◇初めての鳥を何種も見ることができた。
   ◆コガモが可愛かった。
   ◇キクイタダキを見ることができて良かった。
   ◆トビとミサゴの違いが解って良かった。
   ◇いろんな木の実を見ることができた。

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