最近の和白干潟
2020年2月
和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(2月22日)
「和白小学校5年生の和白干潟観察会まとめの発表会」報告(2月15日)
田辺 スミ子
●日 時:2月22日(土)15:00~17:00
●参加者:17名 : 一般4名、(九産大宗像ゼミ2名、他2名)守る会13名
●回収ゴミ:24袋: 可燃の人工ゴミ:21袋、 不燃ゴミ3袋
●粗大ゴミ:プラスチックケース1個、電化製品1個、
●観られた鳥:マガモ、オナガガモ、沖にスズガモ、(昼頃にはカワウ約1000羽)
臨時定例会議で、本日のクリーン作戦は福岡にも新型コロナウイルス陽性2名が出た為に、クリーン作戦を実行するかどうかの話し合いをしました。協議の結果行うと決めました。
クリーン作戦での飲食物は出さない、手や受付用具や望遠鏡などのアルコール消毒を行うことにしました。消毒用のウエットシートなども用意して、海の広場に向かいました。
始めに山本代表より新型コロナウイルス対応の注意があり、その後清掃範囲や回収方法などを説明して、清掃活動を始めました。
風が強く吹いており「南風であれば春一番だけど」など言いながら、人工ゴミをそれぞれのゴミ袋に入れました。風で袋が飛ばされそうになり、中々ゴミが中に入れにくかったのですが、中身が増えると入れやすくなりました。
ちぎれた草木に混じってタバコのフィルターがとても多く、一人100本位は回収しました。同時に1ミリにも満たない位の白くて丸い魚の卵のようなものがたくさんありました。
山本さんはこれがマイクロプラスチックじゃないの?とのことでした。こんなのが海に漂っていたら本当に怖い、魚や鳥達も食べるだろうと思いながら作業を続けました。
今回は新たに守る会に入会された2名の方も参加して下さいました。最後に本日の成果をお知らせして、感想など聞きながら、記念写真を撮って解散しました。
● 九産大宗像ゼミの方は、飴等の小さな包み紙やビニール製の袋が多かった。
● タバコのフィルターやマイクロプラスチックゴミが多かった。
● 思ったより人工ゴミが少なかった。
等の感想が有りました。
テレビでは北部九州地方に春一番が吹いたとのことで、福岡市中央区で吹いたそうです。和白辺りは南風では無く、西風でした。
今和白干潟では、海の広場前に小さなハママツナの2ミリ位の新芽が、あちこちにびっしりと顔をのぞかせていました。これからは春の光を浴びてすくすく伸びることでしょう。
アシ原入り口には、早いものでハマニンニクの穂が数本出ていました。木の実ではセンダン、シャリンバイは殆ど残っていませんでしたが、ナワシログミの小さい実がびっしりと付いていました。
4~5月には赤く色づき、小鳥たちを迎えることでしょう。ハマダイコンの花は未だ咲いていませんでしたが、やがて可愛い花を見ることが出来ます。シャリンバイの赤い新芽が出てきました。
アシ原も春の訪れを待っています。強風の中、参加された皆様有難うございました。
ページのトップに戻る
有江 圭子
日 時:2020年2月15日(土) 9:00~10:20
場 所: 和白小学校
参加者:和白小学校5年生4クラス128名と先生4名
守る会6名
昨年の6月と11月に行った和白干潟観察会の後の1年間のまとめの総合学習発表会「和白干潟からのメッセージ」がありました。
参観日で保護者の方も多く来てありました。保護者に配られた資料には、「子どもたちが、身近な環境問題について、現時点で感じていることや取り組みなどを発表します。
それぞれのチームで内容を考え、練習をし、力を合わせてこの日を迎えています」と書いてありました。
各教室の前後で2グループに分かれて発表が始まりました。1グループ4人~5人で発表し、守る会のメンバーは手分けして発表を聞きました。
一つの教室で同時に2グループが発表するので、お互いのグループの声が聞こえて、発表が聞きとりにくい場面もありましたが、子どもたちはみんな一生懸命でした。
調べたことを書いた模造紙を棒で指しながら発表していました。発表にクイズ形式を取り入れたり、ペープサートを使ったりする工夫もみられました。
発表を聞くこどもたちも熱心で、積極的に感想を述べていました。保護者の方も手を挙げて意見を述べてありました。
発表の内容は、「ごみについて」(通学路、学校の放課後、五丁川、和白干潟・ごみを減らす)、「ごみの内容」(ビニールごみ、たばこごみ、プラスチックごみ)「ポイ捨て」(公園、小学校周辺)、「町をきれいに」
「水・電気について」(学校の水、水・電気のムダ)、「リサイクル」(文房具、ペットボトル、日用品)、「洗剤・石けんの使用量」、「森林について」(森の木、森林を守る)、「空気の汚れ」、「自然を守る」
「生き物と環境」(温度、くらしやすい環境)などでした。
ごみについてとりあげたものが多く、身近なところから地球規模の環境問題まで広がっていました。「環境を守る隊」と命名したグループでは、校区内の3つの公園でお菓子のごみ、缶・ペットボトルのごみ、アイスの棒
吸い殻の数を調べていました。
五丁川のごみを調べたグループは、落ちていたごみを2週間調べ、「このままごみを捨て続けると生きものの命が失われてしまう!」と危機感を持ち、自分たちができることとして、啓発のポスターを貼るという結論を導いていました。
水のムダを調べたグループは、5,6年生にアンケートをし、水のムダ使いをしたことがあるかどうか、どのような時にムダ使いをしたかを調べていました。
和白干潟のごみを見て、和白小学校からごみが出ないようにする方法を考え、運動場にごみ箱を置いてみたらどれだけごみが入るか実験したグループもありました。想像以上に学校にごみがあったので驚いたということでした。
全員の発表が終わった後、音楽室にみんなで集まり、まとめの会がありました。「今まで学習したことを伝えることができましたか?」という先生の問いかけに「はい!」という元気な声が返ってきました。
児童代表が和白干潟を守る会に対してのお礼の言葉を述べ、その後守る会代表の山本さんが和白干潟に対する思いを伝え、「私たちの後に和白干潟を守る人になってほしいです」と締めくくりました。
他のメンバーも一言ずつ感想を言いました。保護者もその様子を見てあったので、和白干潟のことを伝えるよい機会だったと思いました。来年度最上級生になる子どもたちの表情を見ているとたくましく感じました。
地元の子どもたちがこれからも和白干潟に関心を持ち、自分たちの周囲の環境のことを考え続け、行動していってほしいと思いながら学校を後にしました。
和白4丁目海岸→海の広場→砂洲
2020年2月9日 -曇り―
【観察鳥種】36種
【参加者数】13人
【担 当 者】田辺スミ子、南のり子
今日は朝から小雨が降っていましたが、探鳥会開始時間には止んで、風もなくあまり寒さを感じませんでした。集合場所の和白公園から、RKBの鉄塔にハヤブサの姿が見え、住宅の庭木などにメジロがいました。
今年は暖冬なので、水仙や梅の花が早く咲いているようです。海の広場の先の砂洲にはミヤコドリ20羽、ダイゼン10羽、ダイシャクシギ1羽、クロツラヘラサギ1羽が並んで休んでいました。
潮が満ちてきて、一斉に飛び立つ姿が美しかったです。海の広場付近ではハマウドの緑の葉が目立つ中に、ハマサジの花が一株だけ咲いていました。木の実はほとんど無く、ナワシログミの小さな青い実が春を待っているようでした。
唐の原川河口付近にはオオバン、ヒドリガモ、オカヨシガモ、マガモなどが、沖の方にはスズガモやホオジロガモの群れが見えました。
頭がボサボサなのがウミアイサですよとの説明に「なるほど!」と笑いがあがりました。ツクシガモの姿はなく、今年は暖かいので、渡り鳥たちは早く北帰行しているようです。
10:22が満潮だったので鳥たちは少なかったのですが、近い距離で観察できてよかったです。
(南のり子)
【参加者の感想】
◇和白の探鳥会に始めて参加したが、海鳥はあまり動かないのでよく観察できた。
◆ダイシャクシギ、ミヤコドリ、クロツラヘラサギを一度に見れて良かった。
◇10年ぶりに参加した。鳥たちをたくさん見れて良かった。
山本 廣子
●冬期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。
今津では2020年2月3日(日)午前中に3回目の調査を行いました。ハマシギ33羽、アオアシシギ3羽、イソシギ2羽の、3種38羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ6羽、ツクシガモ30羽、ズグロカモメ2羽、ミサゴ1羽が観察されました。
博多湾東部では2020年2月5日(火)昼頃に3回目の調査を行いました。
ミヤコドリ20羽、ダイゼン10羽、ハマシギ26羽、イソシギ9羽、ダイシャクシギ1羽の、5種66羽がカウントされました。他にはクロツラヘラサギ15羽、ツクシガモ36羽、ミサゴ2羽、カンムリカイツブリ14羽が観察されました。
2月5日は冬型の気候になり、気温が低く北西の風が強く吹きつけて、風の当たる側ではとても寒かったです。しかし晴れていたので風が当たらないところでは暖かく感じました。
和白干潟ではいつもいるミヤコドリやダイシャクシギ、ツクシガモなどが見当たりませんでしたが、雁ノ巣海岸にミヤコドリとダイシャクシギがいて、安心しました。
また香椎海岸に初めてツクシガモがいるのを見ました。27羽もいました。以前の香椎海岸ではホシハジロが多かったのですが、今日はオオバンが多くいて、オカヨシガモやヒドリガモなどがいました。ホシハジロは観察できませんでした。
温暖化などで、海辺の環境にも影響があったのでしょうか?
和白海域ではハマシギなどの小型シギ類が見られませんでした。以前多くいたハマシギ、ミユビシギ、シロチドリなどが群れ飛ぶ姿が今冬はほとんど見られず、残念でなりません。
和白干潟の環境に変化が起こっていないか、心配しています。名島ではシハマシギが26羽岩場で採食していました。博多湾東部の今日のハマシギはこれだけでした。
和白干潟の沿岸にあるセンダンの実はまだたくさん生っていました。香椎海岸ではトベラの実がはじけて中の赤い種が少し黒くなりかけていました。
香住ケ丘の対岸の人工島では護岸がやっと小ぎれいに出来上がっていました。昨年は護岸工事がうるさかったところです。
調査参加者は今津が3名、博多湾東部が5名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
ページのトップに戻る