最近の和白干潟

2020年11月

和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告(11月28日)

柏陵高校1年生の和白干潟自然観察会報告(11月13日)

定例探鳥会報告 和白海岸(11月8日)

センスオブネイチャーの和白干潟観察会報告(11月1日)

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和白干潟のクリーン作戦と自然観察 報告

                                  田辺スミ子

  ●日 時:11月28日(土)15:00~16:45
  ●参加者:54名: 一般39名(九産大宗像ゼミ20名、澤田ゼミ6名、西日本シテイ銀行4名、ほか9名)、和白干潟を守る会15名
  ●回収ゴミ:412袋、可燃ゴミ:409袋(自然ゴミ10袋、アオサ379袋、人工ゴミ20袋)、不燃ゴミ:3袋
  ●粗大ゴミ:衣装ケース:1個
  ●観られた鳥:ツクシガモ(28)ミヤコドリ(1)ダイシャクシギ(1)クロツらヘラサギ、(5)ミサゴ(3)ダイサギ(1)、淡水ガモ、カンムリカイツブリ等、海ガモ、ハクセキレイ、モズ

                     

   始めは、曇っていて風も少しあり寒いクリーン作戦でしたが、作業をするうちに日差しも出てきて次第に温かくなってきました。
  今回も九産大宗像ゼミ、澤田ゼミ、西日本シテイ銀行などがグループで参加していただき、若人が多く頼もしかったです。

               

  先日からの北風で、綺麗な緑のアオサが打ち寄せられていましたが、早いものはアシ等にからんで、太陽に当たり白化しておりました。ソリ、一輪車、リヤカーで沢山のアオサを回収することが出来ました。
  今回から守る会会員になられた方は、いつものように朝から一人で人工ゴミを拾って下さいました。事前にあった定例会議にも参加いただきました。

     

  今月22日に、山・川・海の流域会議主催で、唐原川の清掃をしました。その為か唐原川から海の広場側は、今回人工ゴミが少ないように思いました。参加された皆様有難うございました。お疲れ様でした。 

                 

  和白干潟ではハママツナの紅葉は過ぎて、ウラギクの花は綿毛になっていました。

                             

  木の実は、シャリンバイ、マサキ、アキグミ、ナンキンハゼ、アオツズラフジ、ナワシログミなどが生っていました。

     

  ナンキンハゼや広場側のアキニレは紅葉していて、小さい葉がとても綺麗でした。ハマボウの葉も赤や橙色に染まっていました。海には、今年も沢山の渡り鳥達が来てくれました。

                             

  海ガモ、淡水ガモ、ミヤコドリやクロツラヘラサギ、ハマシギ、シロチドリ、ダイシャクシギなど。今年もアメリカヒドリが観られました。数日前には初めてトモエガモも数羽渡りの途中に立ち寄り、観ることが出来ました。
  毎年いつもはいない鳥たちに会うことが有り、それも楽しみの一つです。皆さまも見に来て下さい。夕日を写真に収める方も多くおられます。



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柏陵高校1年生の和白干潟自然観察会報告

                                   有江 圭子

  日 時:2020年11月13日(金)13:15~15:15 中潮 満潮 8:11 干潮14:02  天候:晴れ
  参加者 40名と先生4名                 
  守る会自然観察ガイド:3名 カメラ:1名

  空が青く澄み渡り、沿岸の木々も色づいていました。生徒は海の広場に13時過ぎに着いたので、予定の時間よりも早く観察会を始めました。山之内さんが干潟の話をすると、みんなメモをとりながら、熱心に話を聞いていました。

                             

  バードウォッチングではクロツラヘラサギを見ました。カモは遠くにいたので、見せるのが難しかったです。望遠鏡で魚が跳ねているのがよく見えて、高校生は驚いていました。
  アシ原に行く途中でマメコブシガニを見つけました。「わー、かわいい。ベイビー、おいで」と言って手に載せていました。
  砂地に鳥の足跡があったので、「水かきがあるでしょう。カモの足跡です」、「こちらは、水かきがない足跡です」とガイドが紹介すると、干潟の話の紙芝居で「足跡」を見たばかりだったので、みんな納得していました。

     

  アシ原に行くと、すぐに高校生がアシハラガニを見つけました。今日の観察会で唯一のアシハラガニでした。砂洲ではコメツキガニの巣穴がいつもより大きくて、コメツキガニがたくさん見つかりました。

                

  「6匹目見つけた!」(小さいコメツキガニを見て)「赤ちゃんだ!」と大喜びでした。沖でアサリを見つけると、小さいアサリが多かったけれど、中には大きいものも混じっていました。
  ほとんどの子が片手一杯のアサリを見つけ、アサリの豊漁でした。「潮干狩りは初めてです。楽しいー」と言っている子がいました。どの子も楽しそうにアサリを探していて、ゆっくりと充実した時間が流れている感じでした。
  アサリを見つけている時に、ユウシオガイ、ホトトギスガイ、ソトオリガイなどの貝も見つけ、名前を尋ねていました。アオサのある水の上を歩いて、足がとられそうになるのも面白いようでした。

                            

  沿岸の樹林帯とそれに続く立花山の紅葉に見とれながら海の広場に戻りました。海の広場でまとめをしました。
  還元層と酸化層について、アオサの大量発生についてなど高校生向けに話をした後、捕ったカニや貝をみんなに見てもらいました。貝、カニなどと種類別にプラスチックケースに入れて見せました。
  みんな真剣な表情でメモを取りながら見ていました。貝の浄化実験の結果も見せました。「カニのことや、なぜ砂の下が黒いのかなど、色々知ることができました」、「楽しかった。カニが見られてよかった」などの感想が出ました。

     


  今日感じたことを大切にして、今後さらに環境についての学びを深めていってほしいと思いました。

  観察されたもの
   野 鳥:クロツラヘラサギ(6)・マガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・スズガモ・カワウ・ハクセキレイ・ミサゴ・トビ・カンムリカイツブリ・オオバン・アオサギ・ダイサギ・コサギ・ハジロカイツブリ・モズ
   生き物:アサリ・オキシジミ・ソトオリガイ・ユウシオガイ・ホトトギスガイ・アラムシロガイ・ウミニナ・ホソウミニナ・ヤドカリ・マガキ・アシハラガニ・コメツキガニ・マメコブシガニ・ケフサイソガニ・ハマトビムシ・トビハゼ
   
                

 植 物:(紅葉)ハママツナ・ハマボウ・ナンキンハゼ (穂)アシ (花)ウラギク・ハマニンニク

                

        (実)マサキ・シャリンバイ・ネズミモチ・アオツズラフジ・エノキ・テリハノイバラ・アキグミ・クコ・ナンキンハゼ
   
                           


  海そう:アオサ



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定例探鳥会報告 和白海岸

                      山本廣子

  2020年11月8日 -快晴-
  【観察鳥種】38種
  【参加者数】19人 
  【担当者】 山本廣子、田辺スミ子、南のり子

  今日は晴れて、秋の観察会日和でした。だいぶ寒くなって、冬鳥たちが増えてきました。朝の下見で、唐原方面にクロツラヘラサギやミヤコドリ、ハマシギなどがいましたので、先に海の広場に行くことにしました。
  海の広場からはクロツラヘラサギやミヤコドリは見られましたが、ハマシギは飛び回っており、よく見ることができません。
  オナガガモやマガモ、ヒドリガモ、ヨシガモなどがたくさんいましたので、ゆっくり見てもらいました。沖のスズガモも黒い帯になっています。カンムリカイツブリも元気に潜っています。

             

  カワウは干潟の上に1000羽程が黒い壁のようになって休んでいました。棒杭の上でミサゴが魚を食べる様子も見られました。海の広場付近ではナンキンハゼが紅葉し、ハマボウの葉が黄色になり秋らしい風情です。

     

  ウグイスの地鳴きも聞こえました。浜辺のハママツナも赤く色づいてきました。ハマシギが6羽程降りて干潟をついばみました。
  浜辺を和白方面に移動しました。干潟にはアオサが積もっているところがあり、できるだけ岸辺を歩きました。浜辺のハクセキレイが近づいても逃げず、可愛かったです。

                             

  センダンの実が日光に当たって金色に輝いていました。和白川河口では、干潟にハクセンシオマネキが出ていて、食事中でした。塩浜護岸を歩きましたが、シャリンバイやトベラの木に実が生っていました。クコの実も赤く熟れていました

     

  和白川河口のミヤコドリは近くで見ることができました。護岸の道をジョウビタキがついてきました。冬鳥にたくさん会えた探鳥会でした。

                  

   
  【参加者の感想】
   ◇ミヤコドリが見られて良かった。
   ◆ミサゴが魚を食べるところが見られた。
   ◇カンムリカイツブリが良かった。
   ◆クロツラヘラサギやマガモがきれいだった。
   ◇カワウがたくさん並んでいて圧倒された。



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センスオブネイチャーの和白干潟観察会報告

                                  山之内 芳晴

  日時:2020年11月1日(日) 12:50~15:00天候:晴れ
  場所:和白干潟
  参加者:17名(子ども11名+大人6名)
  守る会ガイド:2名 カメラ:1名

  新型コロナウイルス感染症も下火となり、筑陽学園中学校と和白小学校に続き、今年3度目の観察会です。私たちが海の広場に到着した時には、センスオブネイチャーの方たちが大きなテントを設営されており待っておられました。
  自己紹介をした後、山本さんが干潟を守る活動をしたきっかけや紙芝居を使って干潟とはどんなところか、干潟の役割などを話しました。その後、バードウオッチングへ。
  
                             

  干潟にはカモ達やミサゴやダイサギ、コサギ、などがいましたので、望遠鏡で見てもらいました。
  望遠鏡の操作方法を教えて自分たちで見てもらいましたが、自然を体験しようと集まった子どもたちだけあり、ふざけることもなく、干潟の鳥たちを見ていました。

     

  次は、干潟の生きもの観察です。海の広場のハママツナやウラギクの花を見ながらアシ原へ、アシ原ではアシハラガニ探し。カニの捕まえ方を教えた後、10分間ほど、みんなにアシハラガニ探しを体験してもらいました。

                

  その後、ウミニナや火山の噴火口に似たゴカイの巣穴などを観察しながら砂州へ行き、コメツキガニの採集へ。カニの巣穴や砂団子を説明しながら、子どもたちはコメツキガニ採集をしました。
  更に沖合いに行き、浄化実験用のアサリの採集へ。大きなアサリは少なかったですが、小さなアサリが沢山採れました。

                            

  アサリの採集中に、山口さんがズグロカモメとクロツラヘラサギやヘラサギを発見。子どもたちに望遠鏡で見てもらいました。
  
                

  この後、干潟の中でまとめの話へ。みなさんに、今日の観察会で見つかった生きもたちをプラスチックケースに入れ、カニのオスとメスの見分け方などを説明しながら見てもらいました。

                            

  質問では、①アサリにオス、メスはあるのか、②貝殻はどの位あるのか、③アサリを見つけて楽しかった、などの声がありました。
  「アサリにオス、メスはあるのか」の質問、その後インターネットで調べましたらオス、メスはあることが分かりました。但し、解剖して顕微鏡で見なければ判らないそうです。
  最後に海の広場で浄化実験の結果を見てもらった後、今日見た鳥を紙芝居で見せてから、干潟に全員があつまり記念撮影しました。

               

  センスオブネイチャーのみなさんは、事前に色々勉強されているようで、子どもたちも熱心さがあり良かったです。最後にミヤコドリ13羽が来てくれました。

               

  見られた鳥
    ミヤコドリ(13)、ズグロカモメ(2)、クロツラヘラサギ(2)、ヘラサギ(1)、カンムリカイツブリ(12)、ヒドリガモ、オナガガモ、マガモ、ヨシガモ、コガモ、ホシハジロ、スズガモ、オオバン、アオサギ(6)
    ダイサギ(1)、コサギ(3)、ミサゴ(3)、トビ(5)、ジョウビタキ(3)(カモは2000羽くらいいました)
  観察された生きもの
    アシハラガニ、コメツキガニ、マメコブシガニ、ケフサイソガニ、アサリ、オキシジミ、ソトオリガイ、ユウシオガイ、マガキ、アラムシロガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、クルマエビ、ツボミガイ、ハマトビムシ
  海そう アオサ
  観察された植物
    ハママツナ(紅葉)、ナンキンハゼ(紅葉)、ハマボウ(紅葉)、ウラギク(花)、ナワシログミ(花)、アオツヅラフジ(実)、シャリンバイ(実)



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