最近の和白干潟
2021年9月
国際ビーチクリーンアップ参加ゴミデータ調査の和白干潟クリーン作戦と自然観察報告(9月25日))
「環境省モニタリングサイト1000」2021年度 秋期シギ・チドリ調査3回目報告(9月20日)
「環境省モニタリングサイト1000」2021年度 秋期シギ・チドリ調査2回目報告(9月6日)
田辺 スミ子
●日 時:9月25日(土)15:00~17:15
●参加者:37名 : 一般23名(九産大宗像ゼミ20名、西日本新聞社1名、双葉高校生1名、他1名)守る会14名
●回収ゴミ:48袋:可燃ゴミ:47袋(人工ゴミ17袋、アオサ15袋、草木15袋) 不燃ゴミ袋:1袋、(人工ゴミで一番多いのは食品包装類)
●粗大ゴミ:板1個、枝3本、
●見られた鳥:トウネン1羽、ミサゴ2羽、オナガガモ25羽、アオサギ、ダイサギ、コサギ、カワウ12羽
●植物:花 :ハマゴウ、ハマサジ、シロバナサクラタデ、メリケンムグラ、ホウキギク、クサネム、ハマボウ、ハマナデシコ、アキノミチヤナギ、センニンソウ
実 :シャリンバイ、マサキ、ナンキンハゼ、ハマゴウ、クサネム、ノイバラ、センニンソウ、ネム
穂 :アシ、ダンチク、キンエノコロ、イガカヤツリ、ヒトモトススキ、ススキ
紅 葉 :サクラ
本日のクリーン作戦は、緊急事態宣言中につき、一般には呼びかけないで来た人と守る会有志で行いました。今回は国際ビーチクリーンアップ参加でゴミを分別してデータをとる為に、九産大宗像先生とゼミの学生さんに来て頂きました。
始めに山之内さんがゴミデータ調査の説明をしました。皆で1時間人工ゴミを集め、後の1時間でゴミ分別する人と草木やアオサ回収をする人が分かれるよう説明をしました。ゴミはリヤカー、一輪車、ソリなどで運びました。
今回は特に学生さんが多くて手際よく分別も出来た様でした。また風が無かったので蒸し暑く感じました。海の広場前には、ハママツナが大きくなり花も付けていました、その上にアオサがゴミと一緒になり覆いかぶさっていました。
中には砂がえぐられていて根がむき出しになったのもありました。人工ゴミは、30種類に分別しました。特に多かったのは、プラスチック類で「食品包装や袋」と「食品容器」でした。
最後に本日の成果などをお知らせして、記念撮影と感想を聞き散会しました。感想では、良い経験が出来た。ゴミで社会が分かる。分別が大変だった。などでした。参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。
アシ原の中道にはシロバナサクラタデがたくさん咲いていました。他にハマサジ、ハマゴウ、メリケンムグラ、ホウキギク、広場にはキンエノコロ、イガカヤツリが沢山穂を出していました。
海の広場では草が大きく伸びていて、バッタ類やコウロギなど沢山の昆虫たちがいました。ブルーシートの上には小さいコウロギが飛び跳ねていました。これからは、ハママツナやナンキンハゼが赤く色づいてきます。
カモ達も大分増えてきました。秋らしくなる毎日が楽しみですね。
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山本 廣子
●秋期シギ・チドリ調査3回目(一斉調査)を行いましたので報告します。
今津では9/19(日)午後に3回目(一斉調査)の調査を行いました。
アオアシシギ18羽、イソシギ4羽、ソリハシシギ4羽、セイタカシギ1羽の4種27羽がカウントされました。他にはミサゴ2羽が観察されました。
博多湾東部では9/20(月)午後に3回目(一斉調査)の調査を行いました。
メダイチドリ17羽、トウネン11羽、ハマシギ5羽、キアシシギ11羽、イソシギ16羽、ソリハシシギ14羽、オオソリハシシギ1羽、チュウシャクシギ1羽の8種76羽がカウントされました。
他にはミサゴ1羽、カンムリカイツブリ1羽が観察されました。
9/20の博多湾東部は良く晴れた一日でした。朝晩は涼しくなりましたが、日中は晴れると暑くて汗が出ました。
和白川河口や塩浜護岸下や奈多ではアオサが多くあり、少し腐りかけていました。雁ノ巣海岸ではアサミドリシオグサが多くありました。
秋の渡りのキアシシギ、ソリハシシギ、メダイチドリ、トウネンなどが見られました。和白ではカワウが多く、ダイサギやコサギやアオサギも見られました。カササギにも会いました。
ハママツナが大きくなり、ハマサジの花が咲いていました。ハマゴウの花がまだ少し咲いていましたが、多くは丸い種になっていました。
キンエノコロの穂が出そろってきれいでした。シャリンバイやセンダンに実が生っており、少し色づいてきました。メドハギ、アレチヌスビトハギ、クズの花が咲いていました。
ハゼの紅葉が見られました。唐原川河口の干潟では、ハクセンシオマネキが元気にハサミを振っていました。五丁川河口のカネンテではアカミミガメが甲羅干しをして並んでいました。
クロベンケイガニが水の中を歩いていました。香椎では水上バイクが何台も走っており、海を荒らしていました。名島ではハヤブサがトウネンを襲いましたが、捕まえることができませんでした。
秋の渡り鳥に出会えて、良かったです。
調査参加者は、今津が2名、博多湾東部が8名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
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山本廣子
2021年9月12日 -晴れ時々曇り-
【観察鳥種】27種
【参 加 者】なし
【担 当 者】山本 廣子、田辺 スミ子、南 のり子
★新型コロナウイルス感染防止のため中止となりましたが、お世話係と有志で分かれて和白海岸を観察して、野鳥を記録しました。
【コ ー ス】
① 雁ノ巣海岸→奈多護岸→五丁川河口→和白川河口
② 唐原川河口→海の広場→和白4丁目海岸→和白川河口
朝晩は涼しくなり少し秋の気配がしますが、日中はまだまだ暑いです。集合地の和白公園では、サンゴジュが赤い実をたくさんつけていました。
参加者が無いのを確認して出かけました。雁ノ巣海岸は、満ちかけで干潟が少し出ていました。渡りの途中のソリハシシギ、キアシシギ、チュウシャクシギが数羽ずついました。
冬羽のハジロコチドリとメダイチドリが仲良く2羽で連れ添っていました。カルガモが2羽と渡ってきたばかりのオナガガモが1羽いました。
奈多海岸やクリークにもキアシシギがいました。キジバトやイソヒヨドリが鳴いていました。
ツユクサやアレチヌスビトハギ、ツルボ、クズ、センニンソウなどの花がきれいでした。和白海岸にも奈多海岸にもアオサがだいぶ多くなりました。
和白川河口の鉄塔や唐原の棒杭にはミサゴが止まっています。奈多と唐原川河口付近に合わせて300羽ほどのカワウが休んだり、水に浮かんだりしていました。
コサギ、ダイサギ、アオサギも多めでした。奈多や唐原川河口ではカワセミが飛んだり、止まったりしました。和白川河口の道ではコマツナギやメドハギの花が咲いていました。
海の広場ではキンエノコロの穂が出て、アキノミチヤナギやハマサジの花がさいていて、アシの紫色の新しい穂が出ていました。
植物にも渡りのシギ・チドリにも初秋を感じた探鳥でした。
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山本 廣子
●秋期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。
今津では9/5(日)午前中に2回目の調査を行いました。
タシギ1羽、セイタカシギ2羽、アカアシシギ1羽、コアオアシシギ2羽、アオアシシギ11羽、キアシシギ2羽、ソリハシシギ21羽、イソシギ4羽、トウネン2羽の9種46羽がカウントされました。
博多湾東部では9/6(月)午後に2回目の調査を行いました。
アオアシシギ3羽、キアシシギ12羽、イソシギ4羽、ソリハシシギ12羽、チュウシャクシギ1羽の5種32羽がカウントされました。他にはミサゴ2羽が観察されました。
9/5の今津は曇りでした。
9/6の博多湾東部では、昼間は日が当たると暑かったです。和白や奈多、雁ノ巣ではアオサやアサミドリシオグサなどが増えてきました。カワウやサギは多かったです。今は渡りのシギ・チドリが見られました。
キアシシギやソリハシシギが多かったです。潮干狩りや磯遊びの人は少なく、和白と雁ノ巣や多々良川河口などで9名でした。香椎海岸では水上バイクが行き交っていました。
和白や奈多の護岸の生垣ではセンニンソウ、ヌスビトハギ、ツルボ、メドハギなどの花が咲いていました。
センニンソウはあちこちで見られ、香椎海岸でもきれいでした。香椎海岸ではアシが薄紫の穂をつけだしています。ハマボウの種がたくさんついています。
ハマサジの花、ハママツナの群落、トベラの実が見られました。泥岩の崖にはウミニナやシロスジフジツボなどが登っていました。奈多護岸の松が枯れていました。
雁ノ巣ではトビやカルガモが近くで観察できました。香椎海岸も雁ノ巣海岸にもたくさんのカニやカニの巣穴が見られました。
ヤマトオサガニ、アシハラガニ、コメツキガニなどです。カニの量の割には、それを食べるシギが少ないなあと思います。開発や汚染など人間の活動が鳥たちを遠ざけているのかもしれません。
調査参加者は今津が2名、博多湾東部が7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。