最近の和白干潟

2021年11月

和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告(11月27日)

柏陵高校環境科学コース1年生の和白干潟自然観察会報告(11月16日)

定例探鳥会報告 和白海岸(11月14日)

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和白干潟のクリーン作戦と自然観察報告

                                 田辺 スミ子

  ●日 時 :11月27日(土)15:00~16:50
  ●参加者 :60名: 一般46名(九産大宗像ゼミ4名、澤田ゼミ15名、(株)ノーリツ8名、九産大ボランティア2名、ボーイスカウト第19団14名、個人3名)和白干潟を守る会14名
  ●回収ゴミ:313袋、可燃ゴミ袋312袋(自然ゴミ:アオサ310袋、人工ゴミ2袋)、不燃ゴミ1袋
  ●粗大ゴミ:ビニール傘1個、プラスチック板1個
  ●鳥    :ミヤコドリ17羽、ダイシャクシギ1羽、ヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ4羽、ミサゴ、カンムリカイツブリ15羽、ダイサギ、オナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、ツクシガモ15羽、スズガモ、ハクセキレイ
        ジョウビタキ、ウグイス
  ●植物 花 :ナワシログミ、ハマサジ
      実 :アキグミ、マサキ、ナンキンハゼ、シャリンバイ、ノイバラ、アオツズラフジ
     紅葉:ハママツナ、アキニレ、ナンキンハゼ、ハマボウ、イソホウキギ
     綿毛:ウラギク

  本日のクリーン作戦は風も有りましたが、日が照っており寒さをあまり感じませんでした。水際には大量のアオサが打ち上げられており、港湾局指定業者がアオサ回収に入ってありますが、まだまだ多くのアオサが取り残されています。

                            

  海の広場横からアシ原入り口に向かってアオサ除去作業を行いました。表面は乾いて白化していますが下の方はヘドロになっています。

             

  今回は学生や、企業、ボーイスカウト等の参加者が多く、それぞれがソリ、リヤカー、一輪車などでアオサを運びました。皆一生懸命で何往復もしていました。ゴミ回収場所はアオサでいっぱいになりました。
  子ども達も多かったのですが、手際よく作業をしてくれました。最後に使用した道具を沖に持って行き、綺麗に洗って作業を終わりました。

     

  熱心に望遠鏡を覗いているグループもありました。最後に各グループに感想を聞き、記念撮影をして散会しました。

     

  参加者の感想:アオサがこんなに多いとは知らなかった。
         アオサ運びが楽しかった多かった。又参加したい。
         アオサのある干潟に驚いたが来て良かった。
         高校生のときに来て以来7年ぶりに参加した。
  等でした。
  参加された皆様お疲れ様でした。有難うございました。
  和白干潟では、渡り鳥のカモ達が大勢で越冬しています。ミヤコドリも今年は頻繁に見ることができ、ヘラサギや、クロツラヘラサギは数羽から10数羽が来ています。

                 

  海を見ると毎日違った風景に出会います。時には干潟でハマシギやシロチドリもチョロチヨロと動き回っています。
  海の広場周りの紅葉も綺麗です、アキグミもたわわに実り一見赤くなって美味しそうに見えます。
  
     

  夕日もきれいですよ。皆様もぜひ和白干潟に来ませんか?感動しますよ。

  
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柏陵高校環境科学コース1年生の和白干潟自然観察会報告

                                            今林 眞由美

  日  時:2021年11月16日(火)12:50~15:00 中潮 満潮 7:54 干潮13:49  天候:晴れ
  参加者:生徒29名と先生4名                 
  守る会自然観察ガイド:4名   カメラ: 1名

   爽やかに晴れて観察日和でした。遠目には砂浜に見えていましたが、近づくと一面大量に白化したアオサが堆積していました。山之内さんの紙芝居を使った干潟の働きやそこに住む生物などの話を皆熱心に聞いていました。

                          

  バードウォッチングでは多くの鳥が観察されました。事前に調べて興味を持ったのかクロツラヘラサギ、ミヤコドリやミサゴが見えるととても熱心に観察していました。
  
                

  たくさんの生徒が望遠鏡にスマートフォンを併せて使い、またカメラで鳥の写真を撮っていました。オナガガモとカンムリカイツブリの潜り方の違いに気づいたり、自分で望遠鏡を操作してカモを熱心に観察する生徒もいたり
  望遠鏡のまわりは歓声につつまれていました。その後分厚く積もったアオサを踏み越えて砂浜に出て、アシ原や砂洲から沖に向かって歩きながら生きものを観察しました。
  砂に開いた穴をスコップで掘ってコメツキガニやゴカイを探しました。沖ではアサリやオキシジミが捕れましたが少なく、どうにか水質検査ができるくらいはありました。クルマエビやヤドカリも見つけました。

                

  最後に海の広場に戻り、観察会で見つけた生きものを見てもらい、水質検査でアサリとウミニナが透明にした海水を見せました。

     

  「鳥たちはどこで寝るのですか?」「アサリが少なかったのはどうして?」などの質問があり、「鳥たちは外敵に襲われにくいところを探して寝ています。クロツラヘラサギは多々良川の中州のアシの中などで寝ます。
  アサリは業者の乱獲で減っています。干潟の生物の循環の維持のためにも生きものたちの保護が大切です。」と回答しました。
  砂の中の黒い砂層についても説明しました。透明の物体をクラゲと思って拾ってみたらビニール袋で、動物が間違えるのがわかります。
  「たくさんの鳥や生物を見ることができてよかった。」「大量のアオサに驚いた。」などの感想がありました。
  また生徒が自主的にゴミ拾いし、短時間に45ℓ2袋のゴミを集めました。やはり環境を学んでいる生徒らしいと感心しました。

     

  観察されたもの
  野 鳥:クロツラヘラサギ(14)・ズグロカモメ(7)・ミヤコドリ(14)・カササギ(1)・カンムリカイツブリ(20)・マガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・スズガモ・カワウ・ハシビロガモ・ミサゴ・ハクセキレイ
  生き物:マメコブシガニ・ケフサイソガニ・コメツキガニ・アサリ・オキシジミ・ユウシオガイ・ソトオリガイ・マガキ・アラムシロガイ・ホトトギスガイ・ウミニナ・ホソウミニナ・シロスジフジツボ・クルマエビ・ヤドカリ・ゴカイ
  植 物:
   (紅葉)ハママツナ・ハマボウ・ナンキンハゼ・アキニレ 
   (穂)アシ・キンエノコロ・ダンチク 
   (花)ハマサジ・ウラギク
   (実)シャリンバイ・アキグミ・アオツズラフジ・マサキ・ナンキンハゼ・センダン
  海そう:アオサ・オゴノリ



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定例探鳥会報告 和白海岸

                      山本廣子

   2021年11月14日 -晴れ-
  【観察鳥種】52種
  【参加者数】26人 守る会 7人
  【担当者】 山本廣子、田辺スミ子
  【コース】 和白4丁目海岸→海の広場→アシ原→砂洲

  和白干潟沿岸にはアオサがたくさん堆積していて岸辺を歩くことができないので、探鳥会では奈多方面にしようと考えていましたが、
  朝の下見では唐原方面にクロツラヘラサギやミヤコドリなどたくさん鳥たちがいて、しかも珍しいツルの姿も見えます。アオサがすごいが鳥が多い方に行くかどうかを参加者に尋ね、唐原方面に行くことにしました。
  道ではジョウビタキに会いました。和白4丁目海岸に降りて、たくさんのカモたちやミヤコドリなどを見ました。ハヤブサも見られました。

                  

  唐原川河口にいるツルは何かを望遠鏡で見ました。マナヅルかナベヅルかどうか、最後にはクロヅルということになりました。ツルはカラスに追われて飛び立ってしまいました。

                          

  上空をガンのようにきれいなカギ型になりカワウが飛んで行き、皆見とれました。ミヤコドリなどをゆっくり見てから、道路を通って海の広場まで行きました。ハママツナの紅葉が見られましたが、アオサが被っており残念です。
  ハマサジやウラギクなどを紹介しながら、アシ原を進みました。砂洲に出てクロツラヘラサギなどを見ていましたら、ハマシギの群れが飛んできました。

                    

  シロチドリの小群が干潟で食事をしています。ミユビシギの小群も干潟に降りて動き出しました。沖合のスズガモも飛び立ったりしています。カンムリカイツブリが白くて長い首を立てていました。

                    

  ウミアイサも並んで浮かんでいます。ヨシガモもきれいでした。ツクシガモも見られました。冬鳥たちがそろってきて、嬉しい探鳥会でした。

                    

  【参加者の感想】
    ◇ツルが見られて良かった。
    ◆ミヤコドリやクロツラヘラサギが見られた。
    ◇ツクシガモが来て嬉しい。
    ◆ヨシガモがきれいだった。

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