最近の和白干潟
2021年12月
環境省モニタリングサイト1000、2021年度 冬期シギ・チドリ調査1回目報告(12月15日)
田辺 スミ子
●日 時12月18日(土)15:00~16:50
●参加者:34名: 一般20名(九産大宗像ゼミ12名、個人8名)和白干潟を守る会14名
●回収ゴミ:111袋、可燃ゴミ袋109袋(自然ゴミ:アオサ80袋、アオサ以外15袋)人工ゴミ14袋、不燃ゴミ2袋
●粗大ゴミ:船の入り口ドアプラスチック板1個、枯れ枝1本、
●鳥 :ミヤコドリ15羽、ヘラサギ1羽、クロツラヘラサギ5羽、ミサゴ1羽、ハマシギ20羽、ツクシガモ130羽、ヒドリガモ、マガモ、ヨシガモ、シロチドリ2羽
●植物 花 :ナワシログミ、ハマサジ、ツルナ
実 :アキグミ、マサキ、ナンキンハゼ、シャリンバイ、ノイバラ、アオツズラフジ
海そう:アオサ
本日のクリーン作戦は昨日の大風よりはましでしたが風も有り、気温が低くてとても寒かったです。動いている内にだんだんと温まってきました。
先月に続き今回も若人が多く、九産大宗像ゼミや一般の参加にも高校生や大学生などの参加があり、嬉しく有り難いと思いながら清掃作業に入りました。
今回のアオサも、アシや枝やネットなどに絡まり表面は白化して乾いていますが、中の方はヘドロになり嫌なにおいを出していました。
唐原川河口からアシ原入り口や、海の広場横の市道までをそれぞれがソリ、リヤカー、一輪車などでアオサを運びました。人数の割には多く回収できました。
最後に野鳥観察をして、本日の参加者の感想や質問をお聞きして、結果をお知らせし散会しました。
参加された皆様お疲れ様でした。有難うございました。
参加者の感想:宗像ゼミより:初めて参加したがアオサの量と臭いに驚いた。以前から来ているが四季があり変化が素晴らしい。
高校生 :ゴミの清掃をして干潟を守らないといけないと思った。
大学の環境科:初めて参加したが又参加したい。
などの感想を頂きました。
和白干潟では、後背地の木々の紅葉も終わり、葉を落として冬支度を始めています。
まだ実をつけた木々もありますが、ナンキンハゼの実は緑の皮が取れて白い種に変わっており、マサキの実ははじけて赤くて可愛い種が見えます。シャリンバイは黒い実になっています。
また渡り鳥のカモ達が大勢で越冬しています。嬉しいことにツクシガモも寒くなるにつれて数を増やしています。
ミヤコドリも毎日見ることができます。ハマシギやシロチドリも干潟をせわしなく動き回ったり、窪んだ穴で休んだりしており、とても可愛いです。
またヘラサギやクロツラヘラサギは、少し数が減りましたが毎日のように見られます。
やがて冬が過ぎ来春の芽ぶきが楽しみです。
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山本 廣子
●冬期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告します。
今津では12/5(日)午前中に1回目の調査を行いました。
タゲリ46羽、ハマシギ45羽、アオアシシギ20羽、イソシギ4羽の、4種115羽がカウントされました。他にはヘラサギ2羽、クロツラヘラサギ7羽、ツクシガモ4羽、コミミズク1羽が観察されました。
博多湾東部では12/15(水)に1回目の調査を行いました。
ミヤコドリ17羽、ハジロコチドリ1羽、イカルチドリ2羽、シロチドリ33羽、ハマシギ18羽、イソシギ15羽の、6種86羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ12羽、ツクシガモ88羽、ミサゴ4羽、カンムリカイツブリ40羽が観察されました。
12/15の博多湾東部は、昨日の寒波から一転して晴れて暖かかったです。和白は潮が引きすぎると鳥が見えにくいので、早めに調査を始めました。
唐原川河口の干潟には、シロチドリやハマシギが食事したり、水浴びをしたりしていました。その中にハジロコチドリが1羽いました。
和白干潟の福岡市道から小学生がたくさん和白干潟に入って行きます。香住丘小5年生が200人くらいで和白干潟のゴミ拾い調査をしているそうでした。長靴も履かずにアオサのヘドロを踏んでいました。
10人くらいにツクシガモを望遠鏡で見せてあげました。先生には持っていた和白干潟のリーフレットを渡しました。和白干潟の鳥や生き物たちも観察してほしいと思いました。
和白川河口付近にはミヤコドリ17羽とツクシガモ88羽がいました。ツクシガモは先日の寒波で少し増えたようです。しかしツクシガモは年々減ってきているように感じます。
1997年1月の調査で初めて104羽が観察されて、2005年1月の調査では1002羽を数えました。その後800羽、500羽と少しずつ減ってきて、昨年2020年12月には190羽でした。今冬はまだ88羽です。
和白川河口以外にも、奈多や雁ノ巣にもいるかと思いましたが、いませんでした。減ってくるのも寂しいですね。
奈多や和白、雁ノ巣の沿岸のアオサは小さくちぎれて、堆積していました。アオサが好きなヒドリガモやオオバンがたくさんいました。
奈多にはオオバンが約1000羽、ヒドリガモやオカヨシガモなどとアオサを食べたり、流れてくる水を飲んだりしていました。
奈多護岸や五丁川河口の道では、センダンやトベラ、シャリンバイなどの実がたくさん生っていました。和白海域ではカンムリカイツブリが多く見られました。雁ノ巣海岸にはヒドリガモが多かったです。
奈多小学校前の護岸工事は奈多小学校の塀も壊しており、さらに沖側に干潟を大きく埋め立てる工事をしていました。とても残念です。引き続き、奈多団地前の方にも工事が伸びて行くようでした。
沿岸のトベラなどの木々が切り倒されていました。以前、塩浜護岸が干潟を大きく埋め立てながら石積護岸に改修されたように、奈多護岸も改修されるようでした。
多々良川では観察地点から100m上流で河川の魚道設置工事をしていました。クロツラヘラサギはねぐらに7羽を確認しました。
調査参加者は、今津が2名、博多湾東部が5名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
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山本廣子
2021年12月12日 -薄曇り-
【観察鳥種】44種
【参加者数】14人 守る会7人
【担当者】 山本廣子、田辺スミ子、南のり子
【コース】和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸
一年で一番鳥が多い季節です。和白川河口では、さっそくクロツラヘラサギに会いました。懸命に魚を獲っているようでした。RKBの鉄塔の下付近では、ミヤコドリやツクシガモが見られました。
オナガガモやオオバンもいます。逆光なので、色が見えにくかったです。遠くの海の広場付近の干潟にはハマシギやシロチドリが干潟に降りて食事中でした。
クロツラヘラサギ4羽が寝ています。棒杭の上にはミサゴが止まっています。和やかな干潟の風景でした。
塩浜護岸のトベラの実がはじけて赤い種が見えてきれいでした。シャリンバイやツルウメモドキやアキグミの実がたくさん生っていました。暖かいので、ゆっくりと歩けます。
五丁川河口では、空を飛んで行くクロツラヘラサギを下から見上げました。ハマシギの群れが飛んで行きますが、2羽ダイゼンが混じっていました。
奈多の廃船のそばの浅瀬に降りました。クリークにはコガモがたくさんいました。可愛い鳥たちを皆うっとりと見ているようでした。
奈多護岸下には風を避けて鳥たちが集まっています。鳥の海水浴場のようです。オオバンの多いこと。ヒドリガモやホシハジロ、オナガガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモなどが見られました。
一斉に白いお腹を見せてオナガガモが逆立ちしています。まるで筍が生えているようで可愛いです。沖のスズガモの群れの中にホオジロガモやハジロカイツブリもいました。
今日はお腹いっぱい鳥を見ることができて、皆満足のようでした。
【参加者の感想】
◇ハジロカイツブリやヨシガモが可愛かった。
◆ミヤコドリやクロツラヘラサギが見られた。
◇ツクシガモが見られて良かった。
◆初めて参加して多くの鳥を見ることができた。
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