最近の和白干潟
2022年6月
ラブアース・クリーンアップ2022参加の和白干潟クリーン作戦と自然観察報告(6月25日)
田辺スミ子
●日 時:6月25日(土)15:00~16:40
●参加者:40名 : 一般21名(九産大宗像ゼミ学生14名と先生1名、九産大生1名、アストロゼネカ株2名、他3名)守る会19名(団体会員・環衛サービス1名、ライオン株6名)
●回収ゴミ:28袋 可燃ゴミ:25袋(自然ゴミ15袋、アオサ1袋、人工ゴミ9袋) 不燃ゴミ:3袋
●見られた鳥:ミサゴ2羽、カルガモ6羽、アオサギ1羽、ダイサギ2羽、カワウ5羽、ウグイス
●見られた花:ハマナデシコ、ハマボウ、ハマゴウ、マサキ、トウネズミモチ、アカメガシワ(雌花、雄花)
●若芽:ハママツナ、メリケンムグラ、ホコガタアカザ、イソホウキギ、ハマサジ
●実:タブ、ナンキンハゼ、ハマウド
●穂:ヤマアワ、ヒトモトススキ、ダンチク
●生きもの:コメツキガニ、ミズクラゲ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ
本日のクリーン作戦は「ラブアースクリーンアップ2022」参加のクリーン作戦でした。早朝は天気も良かったのですが、9:00頃になると雷を伴い雨が激しく降ってきました。
風も出てきて降ったり止んだりを繰り返していましたが、クリーン作戦の時間が近づくと雨も止みました。一時はどうなるのかとやきもきしました。テントを張り準備しました。
風で飛ばされそうになりながら、参加者を待ちました。こんな天気にもかかわらず、大勢の方の参加がありました。始めにラブアースのゴミ袋を使用する為に、袋の説明をしました。
何時もと分別が違うので最初はとまどいもありましたが、時間と共に慣れてきた様でした。ゴミ回収では九産大の宗像先生にゴミ袋の数を数えていただき、助かっています。
雷が鳴りだしたので、清掃活動を早めに切り上げて貰いました。終わるまで降らなくて良かったです。
最後に本日の成果を伝えた後で、参加者の感想を聞き、記念撮影をして散会しました。参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。
和白干潟ではアシが青々と茂り、後背地の緑も色濃くなりました。アシ原入り口のハマニンニクの後ろ側には、薄緑色のヤマアワの穂が目立ちましたが、今朝の雨で穂が濡れていて小さくなってしまいました。
ヤマアワはアシ原の中道にもたくさんありました。海の広場前にはハマボウの花が咲き始めました。
後背林にはタブの木やナンキンハゼ、マサキ、トウネズミモチ、アカメガシワなどが伸びて、緑がとてもきれいです。
広場ではチガヤの穂が風にそよぎ、沢山の虫たちもいて、豊かな自然を感じます。
クリーン作戦参加者の感想
●東京より初めて参加したが、都会のそばにこんな自然豊かなところがあることに感動した。
●タバコの吸い殻が多かった。
●ボランティアに初めて参加した。
●ミズクラゲが多く打ち上げられていた。
山本廣子
2022年6月12日 -晴れ-
【観察鳥種】24種
【参加者数】17人 守る会7人
【担当者】山本廣子、田辺スミ子、南のり子
【コース】和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸
昨日から九州北部は梅雨入りしたそうですが、今日はいいお天気です。北風が吹き、涼しくて過ごしやすかったです。今日は小学生が2人参加しています。大潮の満潮後で、海水がなかなか引きませんでした。
和白川河口にはミシシッピアカミミガメが何匹も休んでいました。和白川のクリークには、ボラの子どもたちが群れで泳いでいます。RKBのラジオ塔の鉄線にズラーっとカワウが並んで止まっていました。
斜めの鉄線の上で羽を広げて乾かしています。よくバランスがとれるものだと感心しました。塩浜護岸の道端には、センダンやトベラの木に緑色の実が生っていました。
五丁川河口の道端には、ハマナデシコやテリハノイバラの花が咲いていてきれいでした。鉄塔に止まっているミサゴが見えます。電線にはキジバトが止まって鳴いています。
五丁川河口先の見晴台から和白方面の護岸にアオサギがいて、その手前にはササゴイがいます。アオサギに比べてササゴイがとても小さく感じました。アオサギの首が長いと感心する人がいました。
また奈多の護岸下にカルガモが2羽いて、求愛のしぐさをしていました。ネムの花が風にそよいでいました。奈多のクリークにいたダイサギが夏羽から冬羽に変わる途中で、黒い嘴に少し黄色がでてきていました。
ツバメが元気に飛び回っており、スズメが巣材を運んでいました。立花山や牧ノ鼻の緑がさわやかでした。
【参加者の感想】
◆ササゴイを初めて見られて良かった。
◇アオサギの首が長かった。
◆ミサゴがかっこよかった。
◇カワウの目の色が緑できれいだった。
◆サギに種類があるのがわかった。
◇涼しい風が吹いて気持ちよく歩けた。
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今林 眞由美
日 時 :2022年6月8日(水)9:35~11:40 長潮 満潮:4:14 干潮:9:53 天候:晴れ
参加者 :和白小学校4年生100名と先生5名 守る会8名:ガイド6名 カメラ1名 ガイド見習い1名
回収ゴミ:可燃ゴミ5袋、不燃ゴミ2袋
快晴に近いくらいによく晴れて、爽やかな風が吹き絶好の観察会日和となりました。和白小学校の皆さんは、和白川の方から浜辺を歩いて海の広場まで来ました。
砂浜で「こんにちは」と挨拶をしながら迎えていると、元気な挨拶と「くらげがめっちゃおった」という声がたくさん聞こえました。
少し早めに皆さんが海の広場についたので、早めに観察会を始めました。山本代表が初めの挨拶をし、紙芝居を使って和白干潟の歴史や特徴と和白干潟を守る会の成り立ちの紹介をしました。
皆さん真剣に聞いていました。次のバードウォッチングでは、鳥が少なく終りの方でようやくカラシラサギとカワウが観察できました。カラシラサギはダイサギやコサギと違って、せわしなく水際を動き回ってエサを探していました。
遠く雁ノ巣にいるダイサギと海面で跳ねるボラを観察したグループもあり、みんな「魚が飛んだ。」と歓声を挙げていました。今回はアシ原へは向かわず、海の広場から和白寄りの沖へコメツキガニを掘りながら波打ち際まで行きました。
みんな熱心にカニを探して、なかなか波打ち際まで着くことができませんでした。
「カニってクモに似てるよね。」とか
「マテガイおらんと?」
「ここのアサリっておいしいのかな?」と興味は尽きません。
アナジャコを捕まえた生徒や、小さなアメフラシの子どもを見つけた生徒もいました。アサリは潮が満ちてきて掘りにくくなったせいもあって少なかったのですが、浄化実験ができるくらいの数は採れました。
和白川河口へ向かって行く途中にもタマシキゴカイの糞塊がたくさんあり、ちょうど糞が噴出しているところを見ることができた人もいました。
和白川河口近くに着くと、望遠鏡でハクセンシオマネキを観察したあと、集合して輪になって採った生きものの確認と、アサリとウミニナが濁った海水を綺麗にする浄化実験の結果を見せました。
生徒たちはきれいになった海水に感心していました。
「和白干潟にはアサリやカニや鳥などいろいろな生きものがいることがわかりました。」という感想や
「ゴミ拾いはどのようにしているのですか。」
「カブトガニは本当にいるのですか?」
「ガザミはどこにいるのですか?」など質問があり、それぞれ
「毎月第4土曜日の15時に海の広場に集まってから海岸掃除をしています。どうぞ参加してください。」
「カブトガニは、和白干潟にも以前はたくさんいたました。また海がきれいになれば戻ってきます。」
「ガザミは沖合いの岩場に棲んでいます。」
と答えました。
最後に先生からお礼の言葉があり、終りの挨拶をして解散しました。満ち潮になってきていたので、長靴や服を濡らした生徒もいましたが、元気に帰って行きました。
観察された鳥:カラシラサギ1、クロツラヘラサギ1、カワウ5、ミサゴ1、トビ1、ダイサギ2、ハクセキレイ2、コゲラ1、ハシボソガラス、ウグイス、シジュウカラ、スズメ、ムクドリ
生き物:アサリ、オキシジミ、ユウシオガイ、ソトオリガイ、ウミニナ、ホソウミニナ、ヤドカリ、アラムシロガイ、マガキ、ツボミガイ、コメツキガニ、マメコブシガニ、ケフサイソガニ、ガザミ(死骸)、アナジャコ、アメフラシの子 タマシキゴカイ糞塊、ミズクラゲ、アカクラゲ、イソギンチャク、マハゼ、ボラ
海そう:アオサ、オゴノリ、ボウアオノリ
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