最近の和白干潟
2022年8月
「環境省モニタリングサイト1000」2022年度 秋期シギ・チドリ調査1回目 報告(8月9日)
田辺スミ子
●日 時:8月27日(土)15:00~16:50
●参加者:21名:一般11名(個人2名、福岡ふたば高校2名、第一学院高等学校1名、西南学院大学1名、筑陽学園高校2名、九産大宗像ゼミ1名、他学生2名)守る会10名
●回収ゴミ66袋:可燃ゴミ63袋(草木類40袋、ペットボトルなど人工ゴミ23袋)不燃ゴミ3袋
●粗大ゴミ:プラスチック籠2、ポリバケツ半分、枕1、角材2、切り株3、木枝1、板3、
●見られた鳥:ミサゴ2羽、カワウ75羽、ダイサギ6羽、アオサギ7羽、コサギ2羽、
●見られた植物:花:、ハマゴウ、アキノミチヤナギ、ハマサジ、ハマユウ、メリケンムグラ
穂:アシ、キンエノコロ、ヒトモトススキ
実や種:ハマボウ、トウネズミモチ、ハマゴウ
●見られた生きもの:コメツキガニ、アシハラガニ、マメコブシガニ、ウミニナ
本日のクリーン作戦は暑いのを覚悟していましたが、午後3時ごろになると曇り空になり、風も吹いており思ったより涼しく感じましたが、それでも背中などは汗で濡れていました。
今回はいろんな学校の学生さんがボランティア活動の為に参加して下さいました。近頃は、雨もそこそこに降ったのでゴミも人工ゴミ、草木も打ち上げられておりました。
リヤカー、一輪車と各自それぞれにゴミ袋を持って作業を始めました、海の広場を中心にアシ原や市道までを見違えるほどに綺麗に清掃しました。
又クリーン作戦を始める前に、海の広場入り口に人工ゴミが散乱しおり、今林さんが一人でゴミ袋いっぱいになるまで拾いました。
作業が終わると望遠鏡でミサゴが棒杭の上で魚を食べているのやカワウやサギ類も見てもらいました。海の広場前には大きなタイが打ち上げられており、小さなガザミの死骸も見ました。
最後に本日の成果と山本さんがペットボトルなどのゴミを減らすことを話ました。全員で記念撮影後に散会しました。参加された皆様ありがとうございました。お疲れ様でした。
参加者の感想
ゴミが多く有りやりがいがあった。
ペットボトルが多かった。
続けてまた来たい。
こんな素晴らしい所があると初めて知った。
人工ゴミが多かった。
【 和白干潟の様子 】
この時期渡り鳥はまだ少ないですが、干潟の生き物たちが活発で、カワウも毎日群れで来ており、サギたちも多く見られます。
海の広場は青々と草が伸びており、いかにも涼しそうです。バッタやコオロギ等いろんな虫たちが元気にとびはねていました。茂みではキンエノコロも穂を出し、奥のほうにはクサネムが大きく丈を伸ばしています。
アキノミチヤナギやハマサジの花が満開でした。ハママツナも今年は多く生えており生育も良いようです。秋の紅葉がたのしみですね。
広場周りにはナンキンハゼの実やトウネズミモチ、シヤリンバイの実が今はまだ緑色ですが、白や濃い色に色が付き始めます。秋を楽しみにしましょう。
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山本廣子
2022年8月14日 -薄曇り-
【観察鳥種】21種
【参 加 者】なし
【担 当 者】山本廣子、田辺スミ子、今林眞由美
★新型コロナウイルス感染防止と熱中症予防のため中止となりましたが、お世話係で和白海岸を観察して、野鳥を記録しました。
【コ ー ス】雁ノ巣海岸→奈多護岸→五丁川河口→和白川河口→唐原川河口
カンカン照りではありませんでしたが、蒸し暑い日でした。9時に集合地の和白公園で参加者を待ちましたが、参加者はありませんでした。
和白公園にはエンジュの白い花とサンゴジュの赤い実が生っていました。大潮の満潮時で、干潟は出ていませんでした。
雁ノ巣の砂浜にキアシシギとイソシギが見えました。海上の浮きにウミネコが止まっていました。
電柱にカササギが止まって鳴いていました。奈多のクリークのそばにペパーミントの花が咲いており、群生していました。
センニンソウの花も咲いていました。満潮時なので、奈多護岸の外側にキアシシギの群れが30羽、休んでおり、見ることができました。
五丁川河口のカネンテ付近では、ササゴイとゴイサギとヒクイナが見られました。ヒクイナに会ったのは久しぶりです。赤くてきれいでした。
ゴイサギは5羽もいました。今年育った鳥もいたのでしょうね。ツバメが飛び交っていました。五丁川河口横の電線でホオジロが鳴いていました。
塩浜護岸からはカワウの100羽程の群れが浮いているのが見えました。和白川河口のRKBの鉄塔の線には並んで止まるカワウが見られました。カワウが増えてきましたね。
雨が降らないので、センダンの木は実を付けていても元気がありません。ヒメヤブランの花と実が生っていました。
満潮時の潮高が高くて海の広場近くの福岡市道のゴミ置き場まで海水が来ていました。唐原川河口も海水が多かったです。
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山本廣子
●秋期シギ・チドリ調査1回目を行いましたので報告します。
今津では8/7(日)午前中に1回目の調査を行いました。
アオアシシギ4羽、キアシシギ4羽、ソリハシシギ1羽、イソシギ4羽の、4種13羽がカウントされました。
博多湾東部では8/9(火)午後に1回目の調査を行いました。
アオアシシギ1羽、キアシシギ35羽、イソシギ5羽、ソリハシシギ1羽の、4種42羽がカウントされました。他にはミサゴ4羽が観察されました。
8/9の博多湾東部は猛暑続きで雨が降らず、植物が枯れかかっているところもありました。暑かったですが、キアシシギなど渡りのシギが見られて、嬉しかったです。
雁ノ巣海岸ではアサミドリシオグサが発生していました。和白ではハマゴウやコマツナギの花が咲いていました。奈多ではハマナデシコやネムの花が咲いていました。
多々良川ではシンテッポウウユリの花が咲いていました。奈多の護岸の道ではクマゼミが鳴き続けていました。和白川河口ではハクセンシオマネキが元気にハサミを振っていました。
サギ類が和白や雁ノ巣に見られ、カワウは和白や奈多、雁ノ巣にも多く見られました。五丁川河口のカネンテには、ササゴイがいました。
木にスズメが鈴なりでした。奈多ではカササギがうるさく鳴いており、よく見たらトビが木の中に襲ってきているようでした。多々良川にキンクロハジロが5羽いました。
調査参加者は今津が2名、博多湾東部が7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
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山本廣子
日 時:2022年8月8日(月)14:00~15:50
場 所:和白干潟
参加者:日本自然保護協会4名
守る会:4名
日本自然保護協会の「砂浜ノート」を送って頂いたことがきっかけで、山口から福岡に来られるので、その時に和白干潟を案内してほしいと連絡があり、案内することになりました。
和白メールでも呼び掛けて、急でしたが4名で案内できました。その内2名は仕事があり、前半まで参加しました。
日本自然保護協会では、「砂浜ムーブメント」を進めています。砂浜ノートの配布、砂浜の生きもの調べ、砂浜や町中でゴミ拾い、の3つです。今回はこれを企業などで取り組んでもらうために、説明に来たのだそうです。
この中の志村さんは、20年ほど前にきりえ館に来られたことがある方でした。
和白干潟の位置や概要を説明してから、海の広場へ向かいました。干潮時の和白干潟で、沖の水際にカワウが群れで休んでいました。棒杭の上と岩の上にミサゴがいます。ダイサギも数羽いました。
海の広場付近から牧ノ鼻にかけてと雁ノ巣海岸には自然の海岸線が残り、小さいが砂浜もあること。
樹林帯や淡水湿地、アシ原、砂浜と干潟本来の自然が残る、日本でも数少ない干潟であることを紹介して、ハママツナやハマサジやイソホウキギ、ハマニンニクなど塩生湿地植物や砂浜植物などを観察しました。
ハマボウも少しだけ黄色い花を咲かせていました。砂浜や干潟にはコメツキガニやウミニナなどがたくさんいました。沿岸に沿って歩き、砂洲の付近ではハマゴウが美しく咲いていました。
砂洲あたりから干潟の中に入って沖の水際まで歩きました。自然保護協会の方々は植物や生き物たちに関心が高く、貝殻にも興味がありたくさん拾ったり、写真を写したりしてありました。
特にピンク色のユウシオガイは気に入って、たくさん拾ってありました。イボキサゴの殻は落ちていますが、和白干潟ではハマグリとともに絶滅していることを話しました。マテガイの殻も多く落ちていました。
ガザミの小さな抜け殻も見つけました。水際から引き返しましたが、沖から沿岸を見て、立花山や唐原川と和白干潟のつながりを話しました。
10年ほど前から山・川・海の集水域の保全グループを作り、保全活動を進めていることも話しました。30by30の保全地域に、ぜひ和白干潟や周辺地域を入れることを進めてほしいことを伝えました。
日本自然保護協会の30by30の係の方に伝えてくださるそうです。自然保護協会の方々は、和白干潟の自然海岸が気に入ってくださったようです。干潟の中は海風が涼しくて過ごしやすかったです。
「砂浜ノート」はクリーン作戦などの参加者に配って、砂浜に関心を持ってもらったり、観察会に参加してもらったりするのに使ってほしいということでした。
「砂浜ノート」は外海の砂浜の様子を書いたものが多いのですが、和白干潟の小さな砂浜でも利用できる内容だと思います。クリーン作戦で配布して説明してみようかと思います。
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