最近の和白干潟
2022年9月
「環境省モニタリングサイト1000」2022年度秋期シギ・チドリ調査3回目報告(9月26日)
国際ビーチクリーンアップ(ゴミデータ調査)参加の和白干潟クリーン作戦と自然観察 報告(9月24日)
「環境省モニタリングサイト1000」2022年度秋期シギ・チドリ調査2回目報告(9月13日)
山本廣子
●秋期シギ・チドリ調査3回目を行いましたので報告します。
今津では9/20(日)午前中に3回目(一斉調査)の調査を行いました。
コアオアシシギ1羽、アオアシシギ24羽、キアシシギ1羽、イソシギ4羽、ソリハシシギ15羽、ホウロクシギ4羽、タシギ20羽、セイタカシギ5羽、ジシギsp.16羽の8種90羽がカウントされました。
他にはクロツラヘラサギ1羽、ミサゴ1羽が観察されました。
博多湾東部では9/26(月)午後に3回目の調査を行いました。
ハジロコチドリ1羽、シロチドリ8羽、メダイチドリ11羽、トウネン2羽、ハマシギ8羽、オバシギ3羽、アオアシシギ2羽、キアシシギ5羽、イソシギ13羽、ソリハシシギ4羽の10種57羽がカウントされました。
他にはミサゴ2羽が観察されました。
9/26の博多湾東部は曇り時々小雨の天気でした。今夏の長い猛暑でアオサの発生が少なく、きれいな干潟でした。秋の渡りのキアシシギ、ソリハシシギ、メダイチドリ、トウネンなどが見られました。
雁ノ巣海岸にメダイチドリやハマシギなどの混群がいました。ハジロコチドリの若鳥がいて、可愛かったです。香椎にも和白にもカワウが多く、全部で1000羽くらいいたのではないかと思います。
ダイサギやコサギやアオサギも見られました。ダイサギがフグを捕まえて食べました。五丁川河口のカネンテではゴイサギの幼鳥がいました。越冬する冬鳥のコガモ、オナガガモ、マガモなどのカモたちも少し渡って来ていました。
コメツキガニの砂団子がたくさんあり、水辺にはコメツキガニがたくさんいました。近くでアカテガニも見ました。
ハママツナが大きくなり、ハマサジやツルボの花が咲いていました。ハマゴウの花がまだ少し咲いていましたが、多くは丸い種になっていました。岸辺にヒガンバナも咲いていました。キンエノコロの穂が出そろってきれいでした。
エノコログサもあちこちで見ました。香椎海岸にもハマボウの木が増えているようでした。シャリンバイやセンダンやトベラに実が生っており、少し色づいてきました。
ハゼの紅葉が見られました。秋の渡り鳥たちに会えて、良かったです。調査参加者は、今津が2名、博多湾東部が7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
田辺スミ子
●日 時:9月24日(土)15:00~17:15
●参加者:26名 : 一般15名(九産大宗像ゼミ7名、明治安田生命6名、他2名)守る会11名
●回収ゴミ:57袋:可燃ゴミ:54袋(人工ゴミ24袋、草木30袋)不燃ゴミ袋:3袋
●粗大ゴミ:木の枝3本
●見られた鳥:ミサゴ1羽、アオサギ、ダイサギ、コサギ、カワウ200羽
●植物
花 :ハマゴウ、ハマサジ、メリケンムグラ、ハマナデシコ、アキノミチヤナギ、センニンソウ
実 :シャリンバイ、ハマゴウ、クサネム、トウネズミモチ、センダン、ナンキンハゼ
穂 :アシ、ダンチク、キンエノコロ、イガガヤツリ、ヒトモトススキ
海そう:ボウアオノリ、オゴノリ、アオサ
本日のクリーン作戦は、年に一度のゴミ調査でした。木下さんは朝からゴミを8袋拾い、分別も終わっていました。始めに山之内さんがゴミデータ調査の説明をしました。
皆で1時間人工ゴミを集め、後の30分でゴミ分別する人と自然ゴミを回収する人が分かれるよう話しました。草木はリヤカー、一輪車、ソリなどで運びました。
今回は九産大宗像先生とゼミの学生さんと、明治安田生命の方にも加わってもらい、手際よく分別も出来た様でした。
風もあってさほど暑くなかったのですが、ゴミ運びで何回か往復するうちに背中にびっしょりと汗をかいていました。
海の広場前の干潟には台風後にもかかわらず、今年はアオサが少ししかありませんが、広場と砂地には何本か亀裂が入っており海水も入っているようです。
ゴミ分類で特に多かったのは、プラスチック類で「食品包装や袋」と「ペットボトル」でした。
最後に本日の成果などをお知らせして、記念撮影と感想を聞き散会しました。
感想では、
空き缶とペットボトルが多かった。
初めて参加したが自然の風景が良かった。
中央区から参加の方は
いつも今宿で清掃しているが和白干潟は自然があり良かった。
などでした。
参加された皆様お疲れ様でした。ありがとうございました。
海の広場では草が大きく伸びていて、キンエノコロが金色の穂を出し、珍しいイガガヤツリも見られました。ハママツナもいつもより広範囲に見られます。
可愛いアキノミチヤナギの花やハマサジとハマゴウの花も、まだまだ残っていました。草の上にはバッタ類や、コウロギなど沢山の昆虫たちがいました。
草木の下にはハマトビムシが跳ねており、干潟の上には沢山のコメツキガニの砂団子と巣穴がありました。
今のところアオサが少ししか見当たらず、カモたちの食べる分があるのか心配です。アオサは多すぎても全くないのも困りますね。
山本廣子
●秋期シギ・チドリ調査2回目を行いましたので報告します。
今津では9/4(日)午前中に2回目の調査を行いました。
ダイゼン1羽、コチドリ1羽、セイタカシギ1羽、アカアシシギ1羽、コアオアシシギ1羽、アオアシシギ11羽、ホウロクシギ2羽、キアシシギ3羽、ソリハシシギ9羽、コオバシギ1羽、トウネン3羽の11種34羽がカウントされました。
他にはミサゴ3羽が観察されました。
博多湾東部では9/13(火)午後に2回目の調査を行いました。シロチドリ5羽、メダイチドリ15羽、アオアシシギ2羽、キアシシギ5羽
イソシギ6羽、ソリハシシギ4羽、オオソリハシシギ1羽の7種38羽がカウントされました。他にはミサゴ4羽が観察されました。
9/4の今津は晴れのち曇りでした。
9/13の博多湾東部では、薄曇りで晴れ間もありました。日が当たると暑かったです。雁ノ巣ではアサミドリシオグサがありました。カワウやサギは多かったです。渡りのシギ・チドリが見られました。
潮干狩りや磯遊びの人は少なく、和白と雁ノ巣や多々良川河口などで14名でした。
和白や奈多の護岸の生垣ではセンニンソウ、ヌスビトハギ、ツルボ、メドハギなどの花が咲いていました。センニンソウはあちこちで見られ、良い香りがしました。
ハマボウの木に種がたくさんついています。ハマサジの花、ハママツナの群落、トベラの実が見られました。ハゼの葉が赤くなっていました。和白干潟沿岸ではハマゴウの花がまだきれいでしたが、実もついていました。
香椎海岸も雁ノ巣海岸にもたくさんのカニやカニの巣穴が見られました。ヤマトオサガニ、アシハラガニ、コメツキガニなどです。カニの量の割には、それを食べるシギが少ないなあと思います。
五丁川のカネンテでイソシギの水浴びが見られました。ササゴイがいました。多々良川河口にはアオサギが20羽もいました。ヒロハフウリンホウズキの実が生っていました。
調査参加者は今津が2名、博多湾東部が7名でした。調査に参加された皆さん、お疲れ様でした。
ページのトップに戻る
今林眞由美
2022年9月11日 -晴れ-
【観察鳥種】23種
【参加者数】13人 守る会8人
【担当者】山本廣子、田辺スミ子
【コース】和白川河口→塩浜護岸→五丁川河口→奈多護岸
晴れて蒸し暑い日、集合した公園ではサンゴジュの赤い実がきれいでした。ムクドリが鳴いて、ハクセキレイのさえずりも聞けました。ハクセキレイのさえずりは皆さん珍しいとのことでした。
和白川河口近くでは、イソヒヨドリの雄の胸の綺麗な模様も見え、よくとおる美しい声でさえずっていました。
河口の道沿いにはコマツナギ、メドハギ、ヤハズソウなどのハギの仲間の花がたくさん咲いていました。キカラスウリのレース細工のような白い花も咲いていました。
RKBの鉄塔の線にはカワウが20羽ほど並んでとまり、暑いのか口を開いているのもいました。鉄塔土台のところにはミサゴもいました。
護岸沿いに植えられた木の中で、エノキやセンダンの葉は先日の台風で潮風を浴びたためか、枯れてチリチリでした。
先月は暑さで元気がなかったシャリンバイやトベラは、元気になって実も大きくなっていました。シジュウカラが木の上を飛び移りながら鳴いています。
モズが電線にとまりました。クコやヘクソカズラの花も咲いています。電線にはキジバトもいました。カネンテでは、センニンソウやクズが咲いていい香りがします。
上流からササゴイが飛んできて対岸の木にとまり、頭を下げて獲物をねらっているようです。
スダジイの実が沢山なって、食べられそうなのもありました。セイバンモロコシ、エノコログサなどの穂がゆれ、アレチヌスビトハギの濃いピンクの花も揺れて、秋の気配がしました。
奈多護岸の展望台から塩浜護岸にキアシシギ、ソリハシシギ、イソシギの混群が見え、奈多護岸にはダイサギ、コサギ、カワウの混群が見えました。
カラスに追われても果敢に立ち向かうカササギの姿が見られました。奈多のクリークの棒杭にチュウシャクシギが止まっていて、近くでよく観察でき感動しました。
ツルボの薄紫の可愛い花がたくさん咲いていました。帰り道、和白川河口で鳴いているヤマガラを見ました。
【参加者の感想】
◆イソヒヨドリがきれいだった。
◇イソヒヨドリの声が聞けてよかった。
◆ハクセキレイのさえずりが聞けた。
◇クズ、センニンソウ、ツルボの花がきれい。
◆シギたちが見られて良かった。
◇カラスとカササギの戦いが見られた。
ページのトップに戻る